徴用工判決と三菱

2021年1月 2日 (土)

反省と謝罪<本澤二郎の「日本の風景」(3952)

反省と謝罪<本澤二郎の「日本の風景」(3952)

<36年間の植民地支配を心底理解できない日本の財閥>

 韓国からなどからの時々の報道を見聞したりしていると、日本政府・霞が関・永田町・信濃町・大手町のいい加減すぎる対応に、歴史を知る善良な国民にとって、耐えがたい苦痛を伴うものである。

 

 平和軍縮派の宇都宮徳馬が執筆した「アジアに立つ」(講談社)を思い出すのだが、ドイツはEUをまとめ上げて、アメリカとの関係を調整することに成功したものの、日本は相変わらず戦勝国の属国に甘んじている。

 

 その延長線上で相撲を取っている日本の右翼政権下、日本財閥も36年間の植民地支配をすっかり忘却して、韓国最高裁判決に抵抗している。慰安婦に次ぐ徴用工問題で、である。

 

 財閥・三菱の不甲斐ない歴史認識と、それによる韓国最高裁判決を覆そうとして、日本会議・政府による経済圧力に期待をかけている。無様すぎる日本経団連と財閥であろうか。往生際の悪さは、右翼政権に準じる。

 

<組織・人間の品格と生存権を測定する大事な物差し>

 池田勇人に仕えた木村貢は、その後に長く宏池会事務局長を務めたことで知られる。彼は極右体質の安倍晋三が政権を担当すると、しばらくして「品格のある政治」(徳間書店)を書いた。阿部・産経元政治部長も手伝って上梓した本である。

 

 護憲リベラルの保守本流政治を支えてきた木村にとって、安倍・日本会議の自公内閣は、唾棄すべき政府でしかなかった。

 それは国民に寄り添う政府とは、無縁だったからである。まさに、品格のない安倍政府だった。

 

 いかなる組織・団体も、失敗をしでかすものである。それは個々人にも当てはまる。かくして、生存するために、反省と謝罪をする勇気と決断が不可欠となる。そうして組織も個人も再生・復活して、生き延びられる。

 

 これこそが、真の測定器・物差しとなる。この点で、財閥も安倍も、そして菅も失格となる。およそ品格などない。むろんのことで、尊敬する相手ではない。

 

<朝鮮半島の心の奥底に向き合えない財閥・三菱の悲劇と末路>

 安倍家・岸家と三菱の深い関係は、知る人ぞ知る、である。日本最大の軍需財閥として、人殺しの武器弾薬に特化している、危ない巨大企業でもある。

 

 日本の極右内閣と日本財閥の最悪のコンビが、半島の人々の底知れない苦渋を蘇らせている。安倍後継の菅内閣もそうである。公明党創価学会も、神社本庁の日本会議と連携している。不気味なカルト政権である。

 

 その証拠が、日本の歴史教育である。近代史の真実を回避するという、常識では想定できない日本の歴史教育は、今も継続している。

 

 確か清和会文部大臣が「戦前の日本は、朝鮮半島でいいこともした」との妄言を口にして、大臣を首になった。今は、安倍・極右内閣と連携する財閥・三菱ゆえの、韓国最高裁判決だった。

 これは国際ニュースとして、がんがん報道されている。その都度、三菱は国際的評価を落とし、企業体質を劣化させている。

 

<10年経っても反省謝罪のできない財閥・東芝の不幸と悲劇>

 繰り返すが、過ちに対して反省と謝罪が出来ない、品格無縁の財閥は、ほかにもある。311で核爆発を引き起こした、東電福島原発3号機の東芝である。

 

 いまだに反省謝罪をしない。それどころか、核爆発を偽って政府東電は「水素爆発」、それをNHKまでが報じている。当の東芝は、沈黙を続けている。第一、新聞テレビも取材しない。取材できない、哀れな日本の新聞テレビなのだ。我が息子が東芝病院で、入院直後の窒息死に対しても、10年の時間を刻んでも、反省と謝罪をしない。

 

 この世に、人間が創造した神はいない。現人神は、明治の官僚が創造したもので、現に死に際して日本兵はすべからく「お母さん」と叫んだ。誰一人天皇を口にしなかった。当たり前であろう。

 

 東芝の不幸と悲劇による企業劣化は、今後とも止まらないと予言しようと思う。

 

<血税引き抜き常習犯・電通も、発覚しても反省謝罪なし>

 もう一つの例を紹介する必要がある。財閥の防護服どころか、安倍と菅の内閣の防護服である、大魔神の電通である。今では言論界の常識であるが、電通は21世紀の特務機関として、五輪強行の世論操作を新聞テレビに強要して恥じない。

 

 猛省すべきことなど、彼らの眼中にはない。コロナ禍における弱者や富裕層向けの血税に手を突っ込んで、巨額の金を引き抜いていた。発覚しても、反省謝罪なしである。

 

 不思議なことは、これについて自民党・公明党創価学会・マスコミも追及しない。同じ穴の狢なのだ。それだけではない。追及するはずの野党からも、そうした声が国民に届いてきていない。驚愕すべき不条理である。

 

 新聞テレビだけでなく、野党も同じ穴の狢なのか。怒りを覚えない日本人は、善人ではないだろう。

 

 血税の使途を監視する、会計検査院の監査も入っていない。数百、数千億円の血税をだまし取られている主権者も、沈黙している?これはどうしたことか。

 

韓国の強制徴用被害者を支援する市民団体が、日本政府と日本企業の謝罪と賠償を求めた。
「勤労挺身隊ハルモニ(=おばあさん)と共にする市民の会」は29日、声明を出し、「三菱の謝罪と賠償以外に強制売却を中断する方法はない」と主張した。
同市民団体は「強制執行は法治国家で民事訴訟法上債務を履行しない者に対して進められる極めて正常な手続き」とし「裁判所の賠償命令に2年以上も従わない三菱重工業と日本政府が自ら招いた」と指摘した。
また「10代の若い年齢で連れて行かれた被害者が90歳を超えるまで謝罪の一言も聞くことができず他界することが続いている」とし、日本側の謝罪と賠償を促した。
(中央日報)

 

 

 反省も謝罪もできない日本財閥と日本の極右片肺内閣によって、この国と国民は、地球から孤立していくしかないのだ。

2021年1月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

<追記>関東は天候に恵まれている。昼間の散策は気分爽快であるが、我が家の庭先の細すぎる大根は、朝の10時に陽光が消える。前の竹藪のせいだ。今朝の雑煮は、庭先の菜に大根・サトイモ・乾燥わかめ。パソコンのせいで、少し煮込んでしまったが、お腹は満腹。今朝は東京の永田町・信濃町の監視人から電話が入った。「おこわが最高においしかった」と。食べ物は人間の幸せと直結している。弟夫妻が富津の海苔を持参してくれた。そういえば、庭先のボケの枝に赤い蕾を見つけた。自然との共生不可欠なり。

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