徴用工判決と三菱

2023年5月10日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(4800)

本澤二郎の「日本の風景」(4800)

<危ない日米韓の覇権的関係強化と改憲軍拡=アジアを軍拡の嵐>


安倍内閣がぶち壊した日韓関係は、日本側の極右外交を強行したことに起因している。韓国政府が、南北和解を求める中道左派の文在寅政権になると、特に歴史の痛々しい強制連行の徴用工問題が厳しい対立の壁となった。これに日本財閥の極右傀儡政権は強く反発し、日韓関係は振り出しに戻ってしまった。そして韓国に新たな検察OBの尹大統領が誕生すると、流れが変わった。しかし、韓国政府の妥協案は、日韓の財閥同士の策略合意だった。このことが新たな火種となって、韓国世論と議会多数派の野党を刺激して、尹政権の支持率は30%前後と低迷している。

 

 

 日本の新聞テレビは、例によって政府とNHK・電通に影響されてか、日韓関係が安定化しているように報道して、国民の目を狂わせている。韓国の政府と世論・野党の反発は強まっている事実を伝えない。

 韓国大統領が「想像もできなかったことが、日本との間で起きている」との自画自賛発言を大きく報道する日本の言論界と現実の乖離は甚だしい。日韓の首相と大統領夫妻のはしゃぎぶりに焦点をあてている言論界の衰退こそが問われている。

 岸田訪韓に反発する人々の怒りや、岸田への重警備の様子を詳細に報道しない日本報道界こそ、次なる危険な事態の原因である。韓国の世論は日米とも真っ二つに割れている。

 

 

<日韓の極右連合の和解に安心してはならない=国民的合意に程遠い>

 何事も国の指針・方向は、国民的な合意が不可欠である。結論を出すための民主的な過程・プロセスを踏まねば、合意は成立しない。

 たとえば安倍内閣が強行した戦争三法(特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪)やカジノ法、岸田内閣の安保3文書と43兆円の超軍拡予算計画は、こうした民主的なプロセスを経たものではない。

 

 

 日本国憲法に違反している。到底国民は受け入れることは出来ない。筆者が自公維を批判し続ける理由は、ジャーナリストとしての最低の矜持である。極右政治は独裁ゆえに、本来存立を許されない政権である。

 

 

 今回の日韓政府の和解は、国民レベル、特に韓国の世論を反映したかどうか大分怪しい。日韓の国民的合意の和解ではない。必ず問題が表面化する。

 

<韓国の司法は反省謝罪を拒否した日本財閥に手厳しい判決>

 戦前の天皇ヒロヒトの侵略戦争は、擁護すべき施策はないに等しい。過去に「いいこともやった」と暴言を吐いた大臣は、首を斬られた。

 問題の根っこは侵略推進勢力は、財閥である。財閥の資源略奪に起因する。それでいて、彼らはこうした途方もない重罪に対して反省も謝罪もしない。人の道に反する輩で、やくざ暴力団以下の悪魔の勢力といえる。

 

 

 現に韓国の司法は、日本財閥の犯罪行為に対して、当たり前の判決を下した。それでも、それを受け入れようとも、反省も謝罪もしない。そのことに日本政府や自民党など与党と右翼野党は反発している。ここに真の原因がある。

 日韓の真の和解は程遠い。

 

 

<またしてもワシントンの圧力に服従した日韓財閥政府の危うさ>

 結局のところ、驚いたことに被害者である尹政権が妥協した。日韓財閥の事実上の合意に日韓の右翼政権が、それを受け入れたのだ。傷口に絆創膏を貼った程度の合意でしかない。

 新たな火種を作ったことになる。この日韓の危うい合意は、またしてもワシントンのアジア戦略の再構築という野望の成果である。米CIAと日韓の謀略機関同士の策略による危うい合意形成が見て取れる。

 日韓の反共右翼を操ることに長けたワシントンの産軍複合体という「死の商人」がまとわりついた勢力の陰謀が潜んでいる。

 

 

 平和な幸せづくりの国際協力では、全くない。中国・ロシア・北朝鮮が強く反発することになる。アジアにおける、さらなる緊張を呼び起こす日米韓の軍事的な策略的和解である。

 

 

<アジアの新たな深刻な火種にならないか>

 つかぬ間の日米韓の軍事的右翼連合は、アジアに緊張をもたらすだろう。憲法が悲願とする平和的な国際的協調と異なる、真逆の危険な航路である。

 何度でも繰り返すが非戦の憲法下、GDP比2%の43兆円超軍事大国路線は、平和憲法を破壊してやまない。

 こうした野蛮すぎる路線に貢献するような中国・北朝鮮・ロシアだとすれば、それこそ健全な日本政治の得意とする説得外交だ。

 

 

 極右連合は、つまるところ暴利に暴走する財閥の野合である。国家的人殺しを意に介さない野蛮すぎる航路だ。最大の被害者は、そこに生きる人民・国民である。ウクライナでは60歳までの男性が人殺しを強要されている。ロシアの若者も同様の運命にさらされ、ともども生きる権利の命を奪われている。

 この間にも3月期決算で財閥商社は、これまでの最高の収益を上げていることが、本日の報道で公表されている。日銀の円安政策と戦争が財閥暴利を可能にさせている。いい加減にしてゆでガエルの日本人を返上する時である。年金問題で決起したフランス国民には驚く。

 

 

<朝鮮半島分断は日本の植民地支配が元凶>

 以前に自民党総裁になった河野洋平は、倅や父親の頭脳と違ってまともな

考えの持ち主だった。「南北の分断は日本の植民地支配によるものだ」と事実を指摘した。

 「改憲?どこを変える?どこも変えるところはない」「改憲してミニアメリカになりたいのか」と堂々と真実・正論を公言していた。晩年の宇都宮徳馬が、もっとも信頼した政治家だった。

 

 

 安倍晋三・菅義偉・岸田文雄には、それぞれ侵略の満洲人脈がまとわりついていることが分かってきた。要注意だ。「9条改憲反対」といっていた岸田は、公明党のように公約をくるくる変える。油断大敵だ!

2023年5月10日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

2023年3月18日 (土)

悲観的楽観論<本澤二郎の「日本の風景」(4748)

悲観的楽観論<本澤二郎の「日本の風景」(4748)

<右も左も真っ暗闇=それでも人々の希望の火は消えない!>

 鶴田浩二の歌に「右も左も真っ暗闇」という台詞があった。今がそうだ。以下は友人の話だ。「天気の良いときに散歩する。市民公園に梅が咲いていた。芝生にご座を敷き寝転ぶ。真っ青な空を白い雲が音も立てないで泳いでいる。傍らで幼児が滑り台に乗って嬉々として遊んでいる。かわいい!このまま白い雲に乗ってどこかに飛んで行きたい!その瞬間、ウクライナで若者が死んでいる。殺し合いに熱中する悪魔のような為政者の顔が浮かんでくる。同じことが日本の子供たちにも襲い掛かってくる!そう思うと、心臓がどきどきして落ち着かなくなる」と。

 戦争を知る日本人の誰もが感じる光景であろう。昨日、筆者は50年前の隣地の畑で、フィリピンのレイテ戦から無事に帰国した学徒兵が、精神を病んでしまって日がな一日、茫然と故郷の変わらぬ山を眺めて晩年を過ごした無念を思い出した。

 彼らの無念の結晶が非戦の憲法9条である。いま永田町では、神社神道の自民党や創価学会の公明党どころか、笹川ギャンブル財団や安倍らの別動隊と知られた物騒な極右の維新、自民党入りを画策する国民民主の、憲法改悪に向けた暴走を目撃している。こんな勢力に肩入れする立憲民主党に怒りを覚える。

 右翼の罠にはまって右往左往する日本共産党も存在価値を失ってしまっている。この世は「右も左も真っ暗闇」だ。悲観論が日本列島を覆いつくしている。

 

<名古屋市河村たかしの不条理>

 今朝の報道で、河村たかしが市長を続ける名古屋市が、突如として市民の憲法記念日の恒例集会支援をやめると言い出した。国会にいたころの河村はややましな政治家だと思っていたが、実際は右翼人間だった。歴史認識は石原慎太郎や安倍晋三の清和会と同じ貉だった。彼の周囲には、維新や国際勝共連合がまとわりついていた。人殺しの鉄砲に傾斜して、何が節税なのか。ミサイル一発でトヨタも名古屋も崩壊する時代に、武器弾薬の軍需産業に取り込まれてしまって恥ずかしくないのか。

 

<日韓右翼政権の不条理>

 悲観論が舞う日本列島は、日韓首脳会談でも表面化した。例の徴用工問題は、韓国の司法・最高裁の判断で決着し、日本財閥が破れた。反省と謝罪を求める被害者の当然すぎる韓国の正義を、国際社会は高く評価した。

 しかし、日本財閥は過ちを認めない、否定する。韓国への経済制裁を発動するという暴挙を始めた。それは我が次男の東芝病院での東芝の態度そのものだった。彼ら悪魔の財閥に「過ち」「反省」という文字はない。神社神道の強者の論理だ。かくして韓国に誕生した新たな右翼政権は、韓国の財閥に肩代わりさせるという、世にも不可解な司法判決を覆す手口で決着をつけようとした。その前提条件で日韓の右翼首脳が握手した。こんなイカサマが国際社会で通用するはずもない。

 日韓の右翼政権が永遠に存続しない限り、必ず破綻する。戦後77年を経ても、日韓の反共右翼政権は、相変わらず国民に足場を置いていない。

 

<日米韓の不条理=産軍体制(死の商人)=日米安保の破棄不可欠>

 日米韓体制のもとでの決着でもあった。ワシントンの後押しによる。日韓条約の時もそうだった。反共右翼政権下の決着である。非戦の憲法をないがしろにした、安倍・菅・岸田の政権の正体を暴いている。ここが見えると、外交の不条理も見える。

 ウクライナにテコ入れする日本政府の不条理は、日米韓の反共トリオによる。ロシアに敵対し、戦争を長引かせることに必死だ。ロシアの衰退狙いだ。そこに日本を巻き込んだ。欧米のNATO体制を、アジアにもNATO化を持ち込もうというのだ。ロシアの次は、中国との対決へと移行するだろう。ワシントンの産軍体制は、アジアでは日本韓国を巻き込んで、さらに印度と豪州を仲間にして、あと50年以上も飯を食うことが出来ることになろう。

 アジア諸国民の愚民化政策である。

 非戦の憲法破壊を、自公維の極右勢力は、統一教会主導による「非常事態条項」を憲法に挿入することで、非戦の9条を葬り去ろうとしている。日本に憲法学者はいるのか?日中韓米に罠を仕掛ける笹川ギャンブル財団の狙いとも見たい。今回の日韓関係正常化の根回し役は、笹川一味と統一教会と読めるのだが。

 

 77年前に決意した非戦の憲法による平和で安全な航海は、帆船日本丸である。武器弾薬不要の地球の自転に合わせて航海する、これが最善である。アジアを非戦の輪に巻き込む。武器弾薬を排除すれば、すなわち死の商人財閥を排除すれば、人々の暮らしは安定する。100%の確立で実現する!夢でも幻想でもない。日米安保破棄が決め手となる!

 悲観的楽観論が、人類が生き延びる真っ当な知恵である。

2023年3月18日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 旧優生保護法下の強制不妊手術を巡る訴訟で札幌高裁は16日、大阪、東京高裁に続き原告勝訴の判決を言い渡した。判決を受け、原告側は「国は自らが犯した非人道的な行為を反省すべきだ」と、上告を断念するよう求めた。【ニューヨーク聯合ニュース】韓国の故全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領一家の秘密資金や犯罪疑惑をSNS(交流サイト)で告発した全氏の孫のチョン・ウウォン氏が15日(現地時間)、聯合ニュースの電話インタビューに応じた。

 

 【ソウル共同】韓国の元徴用工訴訟で、政府の解決策に反対する原告側弁護団は16日、三菱重工業が韓国内で保有する債権を回収するため、ソウル中央地裁に15日提訴したと発表した。

 

2023年3月10日 (金)

怪しげな「徴用工」解決案<本澤二郎の「日本の風景」(4740)

怪しげな「徴用工」解決案<本澤二郎の「日本の風景」(4740)

<反省と謝罪をしない日本の財閥=日韓右翼連携に懸念拡大>

 徴用工問題の本末は、日本の財閥が反省と謝罪を拒絶するという、信じがたい傲慢な態度・体質にあると分析できる。それは2010年4月7日に入院直後の次男・正文の看護放棄という、これまた信じがたい財閥・東芝病院が、いまだに反省も謝罪もしないことから悟ったものだ。「財閥の無謬性」である。

 そこには人間性が根本的に欠落している。過ちを認めない姿勢が、戦後も貫かれている。一般的に極右の反共主義者に共通する。目下の永田町での言論弾圧事件を裏付けた総務省の公文書に対する高市早苗も、余りにも見苦しくてわびしい。

 

 筆者は幸運にも「短歌に込めた在日朝鮮人の叫び」「朴貞花第二歌集・無窮花の園」(花伝社)の関係者からの指摘で学んだ。「日韓右翼はいつの時代もつながっていることを忘れるな」である。

 

 確かにリベラルな文在寅政権から、今の反共右翼政権が誕生すると、過ちを認めない日本財閥を救済する「解決策」を尹現政権が打ち上げた。これを橋渡しにして来日し、岸田と首脳会談を開く。残念ながらうまくいくはずがない。戦前の侵略植民地政策による被害者の無念は、反共右翼政権の連携で処理することは不可能である。本末をはき違えている。

 無論、在日朝鮮人も同様であろう。

 

<日米韓の反共右翼による韓国司法判断を破壊=失敗が目に見える>

 既に以下のような指摘がある。「日本財閥の肩代わり」に間違いがある。被害者と被害者遺族は、日本政府と財閥の反省と謝罪を求めている。カネだけではないのだ。札びらで強行する手口は、原発や米軍基地対策と同じもので、到底受け入れられることはない。安倍内閣で外相を歴任した岸田が、一番理解している点であろう。

 

(最も大きな問題は、韓国の裁判所が日本企業に課した債務を「肩代わり(代位弁済)」する財団が、将来、日本企業に求償権を行使しない保証があるのかどうか、明確でない点だ。

「肩代わり」支払いが終わったら、差し押さえられている株式や商標権は、日本企業の手に戻るのか、それとも財団の所有物になるのか、「解決策」全文を見ても載っていない。

そもそも、日本企業の「肩代わり」というところから間違っている。

 1965年の日韓基本条約にしても、ワシントンの反共右翼に突き動かされた代物で、被害者を納得させられるものではなかった。ワシントンによる日韓米による「反共の砦」つくりの一環であった。日本の植民地支配に全ては根源が潜んでいる。日韓両政府が、被害者の無念をしっかりと認識した政治的条件を満たした中でしか、真の解決策はないだろう。

 

<首脳会談の隠れた議題が統一教会問題か=韓国の右翼政権と連携> 

 日韓首脳会談のもう一つの課題が、統一教会問題である。現韓国政権とつながりのある文鮮明の統一教会に対する日本政府の対応に対して、どのようなボールを投げてくるのか?統一教会は韓国右翼政権の隠れた資金源である。日本企業・財閥の肩代わり向け資金はないのかどうか。注視する必要があろう。同時にそれは清和会問題でもある。安倍べったりの菅義偉が日韓議連の会長に近く就任するという。菅の動向も不気味である。

2023年3月10日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

(追記)

 肩が凝った。昨日はナカトミのエンジン耕運機が壊れたままなので、農家のTさんに見てもらったが駄目。やむなく重い鍬ではなく、軽いマンガで畑を耕作した。油断すると腰を痛める。ヘルニアになると、怖い。動けなくなる。しかし、今はじゃが芋を植える季節だ。白梅も散っている。鶯の鳴き声を初めて聞いた。山から里山に下りてきたのだろう。Tさん宅の米を食べ始めた。うまい。スーパーの無洗米は太刀打ちできない。とはいえ近くの水源地に放射能瓦礫を埋設したことが判った。住民は必死で袖ケ浦市や千葉県に掛け合っているが、環境省までが逃げまくって住民を泣かせている。猛毒トリチウムの海洋投棄と放射能汚染物資の水源地埋設で、日本列島の死のカウントダウンは、100%の確立で進行している!

韓国のパク・チン外相が記者会見で発表

韓国のパク・チン(朴振)外相が6日午前発表した、「徴用」をめぐる問題の解決策では、2018年の韓国最高裁判所の判決で賠償を命じられた日本企業に代わって、韓国政府の傘下にある既存の財団が原告への支払いを行うとしていて、財源は韓国企業などの寄付で賄う見通しです。

 

2021年1月 2日 (土)

反省と謝罪<本澤二郎の「日本の風景」(3952)

反省と謝罪<本澤二郎の「日本の風景」(3952)

<36年間の植民地支配を心底理解できない日本の財閥>

 韓国からなどからの時々の報道を見聞したりしていると、日本政府・霞が関・永田町・信濃町・大手町のいい加減すぎる対応に、歴史を知る善良な国民にとって、耐えがたい苦痛を伴うものである。

 

 平和軍縮派の宇都宮徳馬が執筆した「アジアに立つ」(講談社)を思い出すのだが、ドイツはEUをまとめ上げて、アメリカとの関係を調整することに成功したものの、日本は相変わらず戦勝国の属国に甘んじている。

 

 その延長線上で相撲を取っている日本の右翼政権下、日本財閥も36年間の植民地支配をすっかり忘却して、韓国最高裁判決に抵抗している。慰安婦に次ぐ徴用工問題で、である。

 

 財閥・三菱の不甲斐ない歴史認識と、それによる韓国最高裁判決を覆そうとして、日本会議・政府による経済圧力に期待をかけている。無様すぎる日本経団連と財閥であろうか。往生際の悪さは、右翼政権に準じる。

 

<組織・人間の品格と生存権を測定する大事な物差し>

 池田勇人に仕えた木村貢は、その後に長く宏池会事務局長を務めたことで知られる。彼は極右体質の安倍晋三が政権を担当すると、しばらくして「品格のある政治」(徳間書店)を書いた。阿部・産経元政治部長も手伝って上梓した本である。

 

 護憲リベラルの保守本流政治を支えてきた木村にとって、安倍・日本会議の自公内閣は、唾棄すべき政府でしかなかった。

 それは国民に寄り添う政府とは、無縁だったからである。まさに、品格のない安倍政府だった。

 

 いかなる組織・団体も、失敗をしでかすものである。それは個々人にも当てはまる。かくして、生存するために、反省と謝罪をする勇気と決断が不可欠となる。そうして組織も個人も再生・復活して、生き延びられる。

 

 これこそが、真の測定器・物差しとなる。この点で、財閥も安倍も、そして菅も失格となる。およそ品格などない。むろんのことで、尊敬する相手ではない。

 

<朝鮮半島の心の奥底に向き合えない財閥・三菱の悲劇と末路>

 安倍家・岸家と三菱の深い関係は、知る人ぞ知る、である。日本最大の軍需財閥として、人殺しの武器弾薬に特化している、危ない巨大企業でもある。

 

 日本の極右内閣と日本財閥の最悪のコンビが、半島の人々の底知れない苦渋を蘇らせている。安倍後継の菅内閣もそうである。公明党創価学会も、神社本庁の日本会議と連携している。不気味なカルト政権である。

 

 その証拠が、日本の歴史教育である。近代史の真実を回避するという、常識では想定できない日本の歴史教育は、今も継続している。

 

 確か清和会文部大臣が「戦前の日本は、朝鮮半島でいいこともした」との妄言を口にして、大臣を首になった。今は、安倍・極右内閣と連携する財閥・三菱ゆえの、韓国最高裁判決だった。

 これは国際ニュースとして、がんがん報道されている。その都度、三菱は国際的評価を落とし、企業体質を劣化させている。

 

<10年経っても反省謝罪のできない財閥・東芝の不幸と悲劇>

 繰り返すが、過ちに対して反省と謝罪が出来ない、品格無縁の財閥は、ほかにもある。311で核爆発を引き起こした、東電福島原発3号機の東芝である。

 

 いまだに反省謝罪をしない。それどころか、核爆発を偽って政府東電は「水素爆発」、それをNHKまでが報じている。当の東芝は、沈黙を続けている。第一、新聞テレビも取材しない。取材できない、哀れな日本の新聞テレビなのだ。我が息子が東芝病院で、入院直後の窒息死に対しても、10年の時間を刻んでも、反省と謝罪をしない。

 

 この世に、人間が創造した神はいない。現人神は、明治の官僚が創造したもので、現に死に際して日本兵はすべからく「お母さん」と叫んだ。誰一人天皇を口にしなかった。当たり前であろう。

 

 東芝の不幸と悲劇による企業劣化は、今後とも止まらないと予言しようと思う。

 

<血税引き抜き常習犯・電通も、発覚しても反省謝罪なし>

 もう一つの例を紹介する必要がある。財閥の防護服どころか、安倍と菅の内閣の防護服である、大魔神の電通である。今では言論界の常識であるが、電通は21世紀の特務機関として、五輪強行の世論操作を新聞テレビに強要して恥じない。

 

 猛省すべきことなど、彼らの眼中にはない。コロナ禍における弱者や富裕層向けの血税に手を突っ込んで、巨額の金を引き抜いていた。発覚しても、反省謝罪なしである。

 

 不思議なことは、これについて自民党・公明党創価学会・マスコミも追及しない。同じ穴の狢なのだ。それだけではない。追及するはずの野党からも、そうした声が国民に届いてきていない。驚愕すべき不条理である。

 

 新聞テレビだけでなく、野党も同じ穴の狢なのか。怒りを覚えない日本人は、善人ではないだろう。

 

 血税の使途を監視する、会計検査院の監査も入っていない。数百、数千億円の血税をだまし取られている主権者も、沈黙している?これはどうしたことか。

 

韓国の強制徴用被害者を支援する市民団体が、日本政府と日本企業の謝罪と賠償を求めた。
「勤労挺身隊ハルモニ(=おばあさん)と共にする市民の会」は29日、声明を出し、「三菱の謝罪と賠償以外に強制売却を中断する方法はない」と主張した。
同市民団体は「強制執行は法治国家で民事訴訟法上債務を履行しない者に対して進められる極めて正常な手続き」とし「裁判所の賠償命令に2年以上も従わない三菱重工業と日本政府が自ら招いた」と指摘した。
また「10代の若い年齢で連れて行かれた被害者が90歳を超えるまで謝罪の一言も聞くことができず他界することが続いている」とし、日本側の謝罪と賠償を促した。
(中央日報)

 

 

 反省も謝罪もできない日本財閥と日本の極右片肺内閣によって、この国と国民は、地球から孤立していくしかないのだ。

2021年1月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

<追記>関東は天候に恵まれている。昼間の散策は気分爽快であるが、我が家の庭先の細すぎる大根は、朝の10時に陽光が消える。前の竹藪のせいだ。今朝の雑煮は、庭先の菜に大根・サトイモ・乾燥わかめ。パソコンのせいで、少し煮込んでしまったが、お腹は満腹。今朝は東京の永田町・信濃町の監視人から電話が入った。「おこわが最高においしかった」と。食べ物は人間の幸せと直結している。弟夫妻が富津の海苔を持参してくれた。そういえば、庭先のボケの枝に赤い蕾を見つけた。自然との共生不可欠なり。

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