徳洲会

2019年11月22日 (金)

熱血漢の咆哮(下)<本澤二郎の「日本の風景」(3503)

 

熱血漢の咆哮(下)<本澤二郎の「日本の風景」(3503)

<政府主催「桜を見る会」の功労者はやくざなど無制限>

 政府主催=安倍後援会事務所主催=無制限=官房長官答弁(枠はない)という事実が判明した。その結果、安倍応援団が、「功労者」となって、財貨や名誉を手にしたものである。制約などない、希望者は無制限に参加できるため、1万人のはずが1万5000人、2万人近くに膨れ上がったと見るべきである。

 警視庁は入園者をすべて撮影しているので、これを国政調査権で公開させると、やくざ暴力団も「功労者」としてすべて判明することになる。

 

 菅官房長官答弁の「枠はない」は正しい。安倍選挙運動に枠などあろうはずがない。「田布施」からも参加しているだろうから、誰が「田布施」なのか興味がある国民は多いだろう。中原義正の分析は、共産党の上を行っている?

 

<目的外使用の財政法違反、会計検査院の不正発覚>

 国や政府の功労者が、その実、安倍の選挙に汗をかいたり、献金したりしたものが「功労者」と認定して、観桜会が開催されたことになる。

 

 何が問題になるのか。公職選挙法や政治資金規正法違反に限らない。公金の目的外使用である。中原は「財政法違反である」と断定した。財政の目的外使用の罪は重い。

 

 さらに問題なことは、財政の適切使用の有無を監視している会計検査院である。毎年のことで、担当者はしっかりと精査しているはずであるが、官邸から隠ぺいを指示され、それに屈したものか。官邸か安倍事務所から賄賂を受け取って、監査を止めたものか。野党もマスコミも、まだ追及していない。

 

 福田赳夫が「中原君は熱血漢」と命名しただけあって、前夜祭でのシャンソン歌手向けの設営、準備一つとっても、安倍事務所とホテル側の対応は大変なことだが、これもまだ誰も追及していない。

 

 それにしても安倍晋三の毎年の買収選挙運動は、壮観かつ圧巻である。日本を代表するホテルで、銀座一の寿司を食べさせて、美しい歌も聞かせる。さらに日本を代表する桜の名所で、政府挙げて歓待させるという、毎年恒例の安倍流おもてなし買収選挙運動に、貧者はため息が出てくるではないか。

 

<徳洲会病院では身内の医療事故死で徳洲会告発>

 実を言うと、福田赳夫も一目置いた清和会OBの元徳田虎雄最高顧問も、自身に降りかかった徳洲会での医療事故死の事件解決に奮闘している。こともあろうに、徳洲会病院での大事な身内の事故死について、現在も医師も病院も逃げ回っている。それどころか、千葉県警に刑事告訴したものの、警察は捜査打ち切りを決めて、病院の側についてしまったのだ。

 

 徳洲会医療事故は、かなり多発している。現に、ある病院長は個人で、元名古屋高検のT検事長を雇って、身を守っていたほどだ。日本は医療事故多発国なのである。問題は、事実を認めないで、逃げてしまい、あとはやくざまがいの顧問弁護士を使って、被害者を押さえつけてしまう。

 

 筆者も、次男正文の東芝病院医療事故死で体験したばかりである。当方の弁護士は、東芝弁護士と一度も接触しないで白旗を上げてしまった。いい加減な弁護士は、どこの国にもいるが、日本もまた例外ではない。その筆頭であろう。

 松本朗なる悪党検事にも泣かされたが、善良なそぶりを見せる弁護士にも騙されてしまった。安倍暴政が影響してか、検察も弁護士も腐ってしまった日本である。官僚もその枠内というのだから、世も末であろう。

 

 中原の身内の事故は2018429日、本人が病院に駆け込んだ時には亡くなっていて、医師は救命のためのポーズを見せていただけだった。「1500ミリの出血に対して輸血もしない、血圧を上げる治療もしていなかった。心電図を見たいといっても見せない」という酷過ぎるありさまから、担当医の混乱と出鱈目な治療がわかる。肝心かなめのインフォームドコンセントさえ、いまだに行っていない。

 千葉県警は、こうした実情を正確に把握して、それを捜査に生かそうとしなかった。遺族が怒り狂うのは当たり前だろう。

 

 患者の急死は、警察への報告義務があるが、それさえも怠っていた。主治医は留守をしていて、適切な救命治療の指示をしていなかった。遺族は死体解剖を求めた。千葉県警四街道署は動いたが、不可解な捜査を印象付ける結果に終わった。

 それは中原の元へと、捜査員が電話で「捜査打ち切り」を伝えてきただけで済まそうとしたため、中原を憤慨させた。要は、警察は病院の説明を良しとして、捜査を打ち切ってしまったともいえる。大病院と地元警察署の不透明な関係を、暗に第三者にもわからせている。

 

<千葉県と警察が医師・病院を守護、背景に徳洲会の知事選応援>

 筆者も警視庁大井署で体験させられた。警察は病院の言い分に耳を傾けがちで、被害者・遺族の側からの捜査を徹底しない。日ごろからの関係が、捜査に微妙に影響している。しかも、警察に医療知識はないに等しい。

 

 本来であれば、第三者の複数の専門家から見解を聞き出し、公正な判断を引き出す必要がある。だが、ほとんどの捜査員はこうした作業をしない。

 四街道署の場合は、病院側を擁護する意見を聞き出し、そこから結論を出した。それは中原の情報開示請求によって、明らかにされた捜査報告書によって証明されよう。病院側の言い分を正当化する医師の見解は、黒塗りして見せない。手口の不当性を警察が認めているのである。

 

 医療事故には、千葉県の医療整備課も調査をする義務があるというが、筆者が同課に問い合わせたところ、応対に出た横柄な態度をとる女性職員は「担当者は、もう人事異動で、ここにはいない」とそっけなかった。

 

 千葉県の対応は、徳洲会幹部が、15号台風で浮上した森田健作という役者崩れの知事の選挙対策本部で大活躍した、文句なしの選挙違反事件と関係しているだろう。元幹部が、中原に直接証言した事実である。

 徳洲会の選挙違反事件は、奄美群島に限らなかったのだ。佐倉の千葉県議会議員にも応援していた。選挙違反どこ吹く風の徳洲会なのだ。

 

 以上のことから、徳洲会医療事故もみ消しは、県警と千葉県が関与しているという疑惑を否定できない。中原の追及は、さらに徳洲会本部=菅義偉=中村格へと拡大するかもしれない。中村は千葉県警捜査2課長も歴任していた。

中村の暴走は、いま発売中の週刊新潮で報じられている。伊藤詩織さん事件に限らないことがわかる。

 

<国家公安委員長に直訴、県警捜査を情報開示>

 彼は警察への疑問を千葉県公安委員会にもぶつけた。さらに国家公安委員長にも書面を提出、秘書官と面会もしている。警察庁長官にも、抗議の文書を送りつけている。

 

 ここまで丁寧に、怒りをぶつける日本人など見たことがない。検事総長に安倍・内乱予備罪で告発した人物がいたが、中原も不正腐敗、それも人間の命に関係していることに、断じて妥協をよしとしない。徹頭徹尾相手の非を、悟らせるまで走り抜ける点は、さすがだと思う。我は猛省するばかりだ。

 福田赳夫の熱血漢論は、中原への正しい認識であろう。

 

 千葉県警捜査の情報開示資料を見ると、黒塗り箇所があまりにも多すぎて、内容をつかむことができない。彼が「警察員を見たら泥棒と思え」という決めつけ方は、必ずしも過剰な反応ではないだろう。

 

<警察の任務と責任>

 警察の権限と捜査には、公平・中立性、公正性が必要不可欠だが、同時に捜査に当たっての独占性、権力性に留意しなければならない。それゆえに厳しい倫理観が求められる。特に、不偏不党かつ公正な捜査を徹底しなければ、主権者・納税者に応えることはできない。

 

 国家公務員倫理法に準拠した地方公務員倫理規定は「県民全体の奉仕者」であって一部特定の奉仕者であってはならない。徳洲会の医療事故隠ぺい無責任逃れの場合、中原のような市民からの苦情の申し出が頻発するだろう。

 2000年の警察改革では、「(苦情の申し出について)誠実に処理しなければならない」(警察法792項)と定めた。市民の叫びを軽視することは許されないのである。

 

 官邸の警察官僚やそれに準じているような千葉県警などは、警察法違反に問われかねない。

 

 日ごろからの人格・能力を磨き上げ、清潔にして堅実な生活態度に努力することが不可欠であって、為政者の権力乱用に便乗して、不偏不党を逸脱して、自己の出世に励むような中村的警察員を排除する警察法なのだ。

 中原の挑戦は、これからが本番なのである。

20191122日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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