本澤二郎の「日本の風景」(4809)
本澤二郎の「日本の風景」(4809)
<すごい米国大統領候補!「世界の米軍基地800を廃止」と公約した名門ケネディ家のロバート・ケネディJR>
米国大統領バイデンは、昨日ヒロシマG7サミット出席するため米軍岩国基地に降り立った。「日本は米国の属国」を印象付けた形だが、ゆでガエルの日本国民も国民の代表者も全く意に介さない。裏口だろうに。堂々と国際空港を使用すべきだ。今日からのサミット本番で、ロシアと中国を抑え込もうとの策略が成功するのか危うい。
そんなことよりも2024年の大統領選挙ですごい人物が現れた。日本の新聞テレビは、例によっていい加減な報道でしかないのだが、すごい公約を掲げていることが分かった。
名門ケネディ家から民主党の大統領候補に手を上げたロバート・ケネディJR
が当選すると、世界に展開する米軍基地800全てを閉鎖し、駐留軍を撤退させるというのだ。
沖縄や横須賀や三沢などの米軍基地に支配されている人々が歓呼の声を上げ始めていることだろう。夢ではない。ロバート・ジュニアがバイデンを破れば、その可能性が出てくる。この公約がいい加減でないことを筆者は確信している。「現職のバイデンを破れない」が大方の見方だが、それは事実を直視していない。
米国の若者は軍人嫌いである。殺し合いを拒否する点で、いまのロシアの若者と共通する。バイデン父子のウクライナ・スキャンダルは現時点でのバイデンの評価をひっくり返すだろう。インフレ金融危機を、共和党のトランプも激しく攻める。同父子の腐敗は、オバマ時代からである。しかも、高齢者は選挙に勝てない。
若い有権者は、世界の米軍基地閉鎖に小躍りして投票するだろう。国際社会からの声援も、予想外のものとなろう。
政策がものをいう大統領選挙である。眠っていた無党派層の投票もまた予想外の成果を産み出すに違いない。21世紀において世界の800もの軍事基地を置いて、世界の警察官を任じるなんて、誰も期待しない。日本では、せいぜいが自民党右翼の日本会議や天皇神道神社グループであろう。日本国民は、こぞってロバート・ケネディJRを応援するに違いない。
広島長崎に原爆を投下した後、厚木基地に降り立った78年前のマッカーサー将軍の雄姿を、歴史の彼方に追いやるだろう。
日本の民主主義と独立する日本も実現する!
<ジョンF・ケネディは宇都宮徳馬に沖縄基地撤去を漏らしていた>
平和軍縮派の宇都宮徳馬は、ことあるごとにアメリカの議会人との接触を図っていた。なかでもホワイトハウスの古参記者だったヘレン・トーマスと必ず長く話し合って、米議会の動向を知り、そこから注目の議会指導部の面々と交流した。
通訳の国広正雄が手足となって汗を流した。他方で、ソ連から中国、北朝鮮の首脳部と対話を重ねながら、戦後の日本外交の核心である中国との関係を正常化させることに成功した裏方の第一人者だ。
米議会人との対話の相手の一人が、その後に大統領になったジョン・F・ケネディだった。二人の対話を宇都宮から何度も聞いていた筆者は、ロバート・ケネディJRの政治公約が、外国の米軍基地撤去が「米国民主主義の証」という見事な政治信念に感動してしまった。二人も暗殺されているにもかかわらず、アメリカン民主主義のために命を捧げて挑戦するケネディ一門の血に本心から感動で心が震える。
宇都宮は沖縄の悲劇をケネディに語りつくした。彼は理解した。「軍隊を外国に出すことは、アメリカの不幸だ。許されないことだ」と応じた。平和軍縮派も感動した。ケネディの偉大さは、不条理な米国民主主義を根底から改めることだった。それ故に大統領として、闇の権力である産軍複合体と衝突して暗殺された。
ワシントンのすべてを否定する日本人がいることも知っているが、彼らも血の通った人間である。非戦の9条に理解を示すアメリカ人もいる。覇権大国・米帝国に反発するアメリカ人もいる。しかも、少数派ではない。
ジミー・カーターもケネディに従って、韓国の米軍基地閉鎖を目論んで、退陣に追い込まれた。しかし、依然として米民主党リベラル派は若者の心を掴んで離さない。
宇都宮は「軍縮問題資料」を出版し、巻頭言では諸悪の根源である産軍複合体(死の商人)をこれでもか、これでもかと痛撃して筆を折ることはなかった。日本の産軍複合体は、財閥が軸であるが、財閥に支援癒着する自民党神道議員連盟、派閥は岸信介・福田赳夫の清和会が中枢を占めている。
「神の国」の森喜朗・「靖国参拝」の小泉純一郎・「日本会議」の安倍晋三と黒幕が笹川ギャンブル財団、手足が統一教会国際勝共連合だ。
ともあれ、宇都宮とケネディの夢が、ロバート・ケネディJRに継承された。こんなに素晴らしいことはない。日本もアメリカも、彼を泡まつ候補扱いにしているがそんなことは断じてない。
<米産軍複合体・死の商人と真正面対決に乾杯する国際社会>
アイゼンハワー大統領でさえも苦しめられた産軍複合体。アメリカの権力は、ここがホワイトハウスをしのぐ。軍人大統領までもが屈した産軍複合体に挑戦して銃弾に命を奪われたジョンF・ケネディ。
産軍体制との対決が世界に駐留し、危機を煽り、周辺住民をいたぶって迷惑かけ放題の米軍基地を閉鎖する。誰もがなしえなかった挑戦である。
日本だけではなく、世界の人々が喝さいしている。米財閥との戦いである。主権者である有権者は必ず目を覚ますと信じているロバート・ケネディJR。彼は弁護士として環境問題を扱ってきた。環境を破壊する犯人は財閥。人々から自然を奪ってやまない財閥。法廷闘争の相手は決まって財閥だ。
コロナワクチンのイカサマを告発してきた弁護士でもあった。背後で財閥の暴利を目撃してきた。ワクチンで多くの市民が泣いている。彼は正義の弁護士だった。冷静で沈着な弁護士も、現状にとうとう政治理想へとかき立てられたのであろう。「最後の勝負」に打って出たのだ!
三木武夫の「男は一回勝負する」なんてレベルではない。産軍複合体からの銃弾も覚悟の一戦である。世界の人々の支援が彼を押し上げるだろう。
<当選すれば日本の自公維体制・立民連合体制も吹っ飛ぶ!>
日本の新聞テレビは嘘の情報を垂れ流す。すでに始まっている。
政治は確実に動く。「山は動く」ものである。平和を求める人類の期待が集まるロバート・ケネディJRの目的が実現すると、アジアは緊張から解き放されるだろう。もちろん、ロシア・ウクライナ戦争も終わる。今のような産軍体制のための死の商人の利権政治も消えるしかない。
自公維の右翼体制も消滅するだろう。世界から緊張が消えて、自然破壊にブレーキがかかる。
<日本国民が決起すれば沖縄・横須賀など米軍基地も撤去>
日本国民はロバート・ケネディJRの決起に歩調を合わせるだろう。沖縄・横須賀・三沢などの米軍基地が閉鎖、駐留軍は引き揚げる。
平和の島の沖縄に生まれ変わる。日本国民は必ず目を覚ますだろう。沖縄からそれが真っ先に発信される。
<2024年に世界に向けて大輪を咲かそうよ!>
「米国の外交政策は破綻している。国外にある800の米軍基地を閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主主義国家にすべき」
ケネディ氏は3月に、大統領選への出馬を検討しているとツイートした際、「私が立候補したら、私たちの経済を崩壊させ、中産階級を粉々にし、この国の風景や水を汚染し、私たちの子どもを害し、私たちの価値と自由を奪ってきた国家と企業権力の腐敗した合併を終わらせることが最優先事項になる」と述べていた。
以上はロバート・ケネディJRの信条と信念である。誰も果たせなかった偉大な政治的経済的公約とその挑戦である。彼の決起に深く敬意を表したい。ここ10年来のビッグニュースを広島のバイデンに送ろうと思う。本日は人類にとっていい日である。
2023年5月19日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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