文化・芸術

2020年7月30日 (木)

しめ縄文化<本澤二郎の「日本の風景」(3800)

しめ縄文化<本澤二郎の「日本の風景」(3800)

<蛇の交尾は子孫繁栄=天皇家・神社信仰ルーツ=朝鮮半島王朝>

 パソコン無知な父親に息子が、アベマという無料で見られるテレビを教えてくれた。ろくでもない人物の独演会もあるようだが、当方はもっぱら韓国の時代劇に興味がある。毎日のように放映される朝鮮王朝500年のテレビ劇は、日本の不透明な天皇文化・悪しき神社神道文化を、ものの見事に暴いてくれる。

 

 いま見ている「イ・サン」は、22代国王の一代記である。昨夜は、彼が亡き先王の葬儀の服装を見て、やはりそうかと手を叩いてしまった。すなわち、葬儀責任者兼後継者が、額にしめ縄を巻いていたのである。

 

 このしめ縄について、以前、出雲大社の研究家が「あれは蛇の交尾を象徴したもの。大社の門は、本国・朝鮮半島に向いて建てられている」と説明した。島根の女性市議は「一度だけ蛇の交尾する様子を見たことがある」と語った。以上の説明で、日本人ならなるほどと頷くはずである。

 

 天皇の神社信仰は、半島からのものである。ことによると、大陸と半島の深い結びつきから、神社信仰は中国の道教ではないだろうか。大陸も半島も大きく変貌したが、日本の文化も精神も、前世紀であることも理解できそうだ。

 

 これぞ歴史の真実であって、戦後の学校で教えてきた歴史は、戦前の天皇のための皇国史観という、出鱈目史ということになろう。

 歴史を直視すれば、未来を安全に航海できる。史実に忠実でありたい。

 

<半島と列島は同一民族・兄弟関係>

 しめ縄の原料は稲わらである。水耕・農耕文化だ。韓国で牛の像を飾っていたことを思い出した。モンゴルの騎馬民族と異なる。

 集団で農作物を栽培する、助け合い・和の文化だから、戦いを嫌う。漢民族がモンゴルの元に敗北して当然だったろう。

 

 中国・福建省の人たちは、船を浮かべることで、偏西風を利用して沖縄や九州地方に流れつくという。福建人の網の目のような人脈は世界に広がっているが、韓国の釜山からだと、より容易に山陰や北陸に到達できる。

 

 鉄の文化を日本列島に持ち込んだのは、朝鮮人である。島根県の多々良は、鉄の発祥地というが、間違いなく半島の文化そのもので、木製の鍬などに取って代わった。むろん、容易に列島の支配者にもなった。その主役が天皇族であったろう。

 

 朝鮮民族と日本民族は合流、一体化の様子も、しめ縄が物語っている。

 「日本は韓国の弟分」という話に違和感を持ったものだが、今は素直に受け入れることが出来る。

 

 今でいう朝鮮王朝の政治犯は、日本で捲土重来、祖国に復讐・反撃を加えていくことも納得できる。近親憎悪なのか。秀吉の朝鮮征伐という侵略行為も、その一つなのだろうか。

 

 他方で、徳川幕府は鎖国による寛容政策(朝鮮通信使)を採用した。

 

<倭寇(日本海賊)は朝鮮王朝の政治犯か>

 朝鮮王朝の対外政策の中心は、大陸との交易である。塩や布などの物資を輸入する。反対に、大陸の皇帝国家は、朝鮮の人参を受け入れる。

 

 王朝国家にとっての大事な国防政策は、帝国との良好な関係維持もそうだが、倭寇対策が悩みの種だった。倭寇とは、日本海賊のことである。海賊の多くは、半島から列島に逃亡してきた朝鮮人のはずだ。復讐であろう。

 

 王朝での派閥抗争に敗北したり、問題を起こして断罪されたりすると、処刑か流刑・島流しである。幸運な犯罪人は、船で日本に逃亡することになる。

 

<贖罪の安倍晋三の像は如何に?>

 昨日からネットで慰安婦少女像に向かって、跪く安倍晋三像が炎上している。歴史の捏造に執着してきた晋三に対して、韓国・朝鮮の人々は怒り狂っている。反省謝罪しない加害者の子孫に対して、被害者の子孫は永遠に贖罪を求めるのだろう。

 

 相手は日本人というよりも、日本に逃亡した朝鮮人の子孫に対してか。

 

 安倍晋三の父親・晋太郎の父の寛は、清和会関係者によると、自ら「私は朝鮮人と名乗っていた。反骨の政治家として評判が良かった。その関係で、息子の晋太郎も、自分も朝鮮人を名乗るしかなかった」と本日、確認できた。

 

 倭寇の子孫なのか、それともずっと後の政治亡命者の子孫なのか。

 

<清和会の牙城=赤坂プリンスホテル=元王朝最後の李殿下屋敷>

 博愛主義者のクリスチャン政治家である大平正芳は、筆者の政治記者最初の取材対象だったが、彼の秘書だった鈴木玄雄に年賀状の代わりに手紙を出したが、返送されてきた。

 彼は大平が亡くなった後、三木証券の社長となった。一度、彼の依頼で講演をしたこともある。やむなく、三木証券に問い合わせると、亡くなったという悲しい知らせに驚いた。彼とは同い年だ。

 

 話変わって大平のほかに、もう一人、星島二郎元衆院議長も博愛主義者で知られた。むろん、護憲派である。彼のもとで書生見習いをした中原義正が、赤坂プリンスホテルの元所有者は、なんと「朝鮮王朝最後の李殿下と王妃(梨本宮方子)のものだった」と教えてくれた。

 

 日韓併合は、日本軍国主義のなせる業だろうが、この時に李王朝に嫁いだのが、梨本宮家第一王女の方子。東京の住まいが紀尾井町にあった。戦後に違いないが、窮状にたまりかねて方子が「家を売りたい」と相談を受けたのが、のちに衆議院議長になる星島。

 

 彼は、西武の堤康次郎に「買ってくれないか」と声をかけると、彼は「分かった」と即答した。堤はそこに赤坂プリンスホテルを建てた。屋敷内の二つの国宝級の灯籠を、方子は礼に差し上げた。星島は、それを自宅とアルゼンチンの日本庭園に。自宅に置いておいた灯籠は、その後、韓国政府に返還した。

 

 福田派・清和会の事務所は、久しくここ赤坂プリンスホテルに置かれた。ちなみに、福田派プリンスと呼ばれた安倍晋太郎について、中原は「それはプリンスメロンの意だ」と応じた。

 

 そういえば、政治部長を辞めて政治評論家最初のテレビ出演がフジテレビだった。ポスト海部レースが話題になり、安倍はどうかとの期待の質問に「それはない」と答えると、理由は何か、と問い詰めてきた。

 「安倍の健康問題」と正直に答えると、以来、フジとの縁が切れた。正直者は馬鹿を見るのだろう。電通の仕業だったかもしれない。テレビのいい加減さを、政治評論家一年生の時に学んだことになる。

 

 参考までに朝鮮人の偉い点を指摘すると、それは清潔で勉強熱心である。安倍晋三は別として、優秀だから日本での成功者は少なくない。

2020年7月30日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2020年4月23日 (木)

民度<本澤二郎の「日本の風景」(3663)

民度<本澤二郎の「日本の風景」(3663)

 

<コロナ戦場で泥棒猫サンバ・ルンバが流れる日本列島>

 

 ベランダに野良猫兼泥棒猫が、泥足のまま這い上がってきた。買い物商品をコロナから退治するための保管箱食品狙いである。昼間だったので追い払ったが、反省の様子はない。闇夜では被害に会うかも?泥棒猫も人間のようにコロナ感染ありか?

 

 目下、世界は見えない新型コロナウイルスと、死闘を繰り広げている。こんな時に泥棒猫のような指導者や人々の民度が暴かれ、測定される。他方で、年金1か月6万円の老人は、沈黙してよく耐えている。生活保護費レベルの年金生活者も、多少の蓄財をはたきながら踏ん張っている。超デフレ経済が支えてくれているのだろうが、列島からは、さもしすぎる泥棒猫サンバの曲が流れてきている!日本の議会人・宗教政党に、聞こえるだろうか。

 

 

 

 

 

<安倍の頭は空っぽ、いや水だ、違う!硫酸だと巷のささやき>

 

 中国・河北省の武漢で表面化した新型コロナウイルスとの戦争に成果を上げている国もあれば、まったく駄目な国もある。1%強欲資本主義の米英などと日本に対して、WHOは懸念を現している。

 

 昨日、不思議な噂話が聞こえてきた。

 

 「安倍さんは少しはまともだと思ってきたが、やはり頭がどうかしている。空っぽだと思っていたが、水でいっぱい。いや水ならいいが、猛毒の硫酸が詰まっているとしか考えられない」

 

 市井のささやきかもしれないが、政治評論家も頷いてしまいそうだ。

 

 

 

 

 

<4か月経ってもマスクも医療物資なしの逃げる日本医師会>

 

 理由はわかりきっている。

 

 昨年11月末に北京入り、3月下旬近くまで滞在して、96歳になる義母の介護に専念するはずだったが、無念にも1月28日にJALの高額航空券を買うしかなく、泣く泣く成田に戻ってきた。この下りは、日刊ゲンダイのような月刊誌・月刊タイムス5月号に記事にしたばかりである。

 

 

 

 その日の機内は、相変わらず中国人客ばかりで、マスクも手袋もせず、幼児を連れた人たちも目立った。成田での出国手続きに時間がかかるな、と覚悟したのだが、実際は、いつもより早く帰国ロビーに出てしまった。税関職員に尋ねた。「体温すら測定しなかったけれども大丈夫か」と。自動的に検温している、との返事だった。日本政府の水際作戦も、この程度だった。

 

 

 

 安倍の脳みそは五輪開催がすべてだった。コロナの恐怖に無関心だった。サメの脳みそも、石原慎太郎・小池百合子・橋本聖子らも、である。

 

 

 

 武漢の恐怖は、ネットで流布されている映像を見せられると、だれもが震え上がっていた。それでも、日本の厚労省も日本医師会も、PCR検査体制や感染者のためのICU体制についての構築に、悲壮な覚悟と取り組みを見せなかった。安倍に倣っての口先と要望で、成り行き任せでやり過ごしてきた印象を与えていた。

 

 

 

 日本国内に住む人々の健康を守るための日本医師会・病院・医師・看護師に、コロナ危機に対する狂乱するような覚悟は感じられなかった。逃げる日本医師会そのものだった。日常茶飯事の医療事故に向き合おうとしない、厚労省・医師会・病院・医師に期待するほうが無理だったのだ。

 

 あわてて医療物資の不足から「医療崩壊」をわめくだけで、命を懸けてコロナと対決・対応する医師や看護師の姿は、現在もあまり見えない。

 

 

 

 

 

<マスク予算466億円、代金90億円で判明した官邸・霞が関利権>

 

 安倍が突如、各戸に2枚のマスクを配布するといった。それから随分と時間が経ったが、依然としていつ届くのか、我が家には音沙汰がない。

 

 マスク代金466億円が予算だという。いったいくらなのか、社民党の党首が厚労省に問い合わせると、書面で90億円、三社に依頼したという回答を得た。

 

 

 

 配送は簡単である。厚労省は都道府県に配送、そこから各自治体に送り届ける。市町村職員が、地元の各家庭に配るのである。経費はかからない。差額376億円はどこに消えるのか、誰の利権なのか。

 

 安倍と安倍家の執事の加藤勝信のところだけか。菅や二階、山口の懐には入らないのか、という重大な疑惑が、新たに列島を覆っている。

 

 会計検査院が健全であれば、真実を明らかにすることが出来るが、今の役所と役人は、税金泥棒そのものと見られている。果たしてどうか。

 

 

 

 ついでに言うと、90億円で三社に注文したという厚労省の内実を明らかにする必要がある。泥棒猫がいるのかいないのか?

 

 

 

 

 

<「イベント中止に補償せよ」と安倍会見でわめいた女性記者>

 

 せこいといえば、安倍の緊急事態宣言にかこつけての、記者会見の一コマである。

 

 コロナ戦争の渦中で、お年寄りなど肉体的弱者が、生きるか死ぬか、という場面である。確かオウム事件で活躍した女性ジャーナリスト?が「イベントを中止した人たちに対する補償をすべきではないか」と安倍に食い下がったという美談?が報道されたと記憶している。

 

 いち早く「金くれ闘争」のゴングを鳴らしたものであろう。

 

 彼女が、伊藤詩織さんのTBS強姦魔事件にそっぽを向いていた点を記憶している。女性最大の危機のはずだったが、それを取材し、NHKで伝えようとしなかったらしい。

 

 

 

<戦争三法賛成の信濃町が獲得した一律10万円の愚策>

 

 官邸と議会の対応が、まるでなっていない。今回の一律10万円騒動のことである。「くれるものはもらっとけ。いずれ子供や孫たちが支払うだろうから。その頃は、もうこの世にはいないんだから」と恥の文化を喪失した人間がいることは、ネットでのコメントを見ると、間違いなく事実である。断言できる。

 

 

 

 10万円騒動が露呈した、恥の文化喪失の日本である。無恥の安倍晋三を先頭にした、列島の無恥の人々の群れであろうか。

 

 

 

 

 

 特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪の戦争三法に賛成、結果、安倍内閣が強行した悪政を、普通の日本国民は記憶している。繰り返されるかもしれないという、変人の日中戦争を想定したような悪法に、公明党創価学会は賛成した。純粋な学会員は「池田先生を裏切った公明党」と地団太を踏んで悔しがった。信濃町の暴走である。

 

 

 

 公明党が反対すれば、強行成立は不可能だったのだが、公明党創価学会は会員のみならず、同党の公約を信じさせられてきた筆者など、多くの国民も裏切った。日中友好路線に甘い評論をしてきたが、恥ずかしくてもう止めることにした。左右を見ても、信濃町に対して、何が怖いのか、議会も言論も沈黙している。

 

 機会あるごとに声を上げるジャーナリストは、宇都宮徳馬の薫陶による。ペンは曲げない。

 

 繰り返すもまでもなく、悪しき10万円騒動に決着をつけたのは信濃町だった。「次の選挙はまた勝てる。教団にも金が入るだろう」と友人は嘆いているが、債権取り立て屋のやくざから、10万円をむしり取られるような、本当の困窮者に光を当てることが、本来の善政であろう。「池田の人間革命は偽りだったのか」と元大臣秘書官の友人も嘆いた。民度が悲しくて直視できない。

 

2020年4月23日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2019年8月27日 (火)

恥と誇りと<本澤二郎の「日本の風景」(3417)

 

恥と誇りと<本澤二郎の「日本の風景」(3417)

G7でもトランプのポケットで満足したシンゾウ>

 8・26は大きな話題がネットでも炎上した。日韓条約の8億ドル援助を韓国テレビが、ものの見事に暴いたその余韻が継続した。埼玉知事選では野党共闘が勝利、信頼度の低い二つの民主党にプラスの宿題を残した。中米対決は、どうやら貿易から「文明の衝突」にまで発展、世界経済が沈んだ日となった。日本でも大幅な株安と、円高が進行した。

 黒田の日銀と年金基金がSOSである。日本の地獄が見えてきたようだ。

 

 他方、パリのG7では、孤立するトランプに、またしても心臓が召使よろしく「トランプのポケット」になって、日本の農業をとことん衰退させる貿易交渉にOKして、トランプの顔を立てるという売国奴外交を演じた。このスピード処理に同行記者団はついてゆけず、会見をボイコットするという信じられない恥をかかされてしまった。帰国の機内では、昭恵も交じえて記者団の慰労会で大変だった、との尾ひれもつくありさまだ。

 

 トウモロコシの大量買いにもトランプは大満足、そのはずで財政破綻という深刻な中での、危険なF35の大量購入のみならず、空母「出雲」で大陸に目を光らさせるというのだから。シンゾウの召使外交も板について、60年安保の祖父岸信介譲りを、改めて印象付けた。

 

<世界の課題は再選阻止包囲網と安倍改憲の行く方>

 なんとかトランプを処理しないと、本当に世界恐慌へ突き進むしかない。

 それでも10月から10%という、とんでもない大増税を強行する心臓というのだから、もう狂気の暴政そのものであろう。

 

 不動産屋トランプの内外政は、ひたすら自国の利益優先であるが、その本質は産軍複合体制が暴利を得ることに尽きる。つまりは、緊張を作りだすことによる武器弾薬の輸出だから、いまのアメリカ・トランプ政権に平和主義はない。道義・人間主義もない。ホワイトハウス全体が死の商人か、その関係者とみていいくらいである。

 野党民主党の大同団結による政権奪取に期待するほかないのか。

 

 一方、口を開けば改憲による軍国主義の復活を叫びまくるシンゾウでしかないのだが、いよいよその目途が立とうとしている。そのための内閣改造の核心は、改憲強行布陣である。その決意をパリ革命の地・フランスで公言した。

 民主党に手を突っ込んだ感触を踏まえた会見のポイントは「挑戦」だった。  日本の野党・民主党派の正念場である。反対する国民が立ち上がるのかどうか、行動を起こせるのかどうか。新聞テレビの覚醒が起きるのか?2019年危機到来に、平和を愛する愛国者とアジア諸国民が連携して対応できるのか?

 

<日本の誇り=憲法+努力の超天才ピアニスト・辻井伸行>

 最近よく日本記者クラブの会見予定のメールが届くのだが、晴耕雨読の貧者の腰を動かせるものは少ない。

 過去の会見の様子はYou Tubeで見ることができるため、一応開いてみると、どういうわけか全盲の超天才ピアニストの生い立ちの記録映像が出ていた。さっそくアクセスした。瞬間的に、心のきれいなシンゾウとは対極の辻井伸行こそ日本の誇りであると感じた。よく中国の学生と話をするときには、日本の誇りは日本国憲法、これだけと説明して、9条を読んで聞かせてきたが。

 

 いま新たに、超のつく天才ピアニストの両手から、ピアノの細い鍵盤に正確に打ち下ろされる指の数々に感動、涙と拍手する自分に驚いてしまった。

 政治家の演説で、野中広務が沖縄の無念を語った時、うれしくて涙が出たものだが、これ一回だ。大平正芳葬儀でも泣いた。昨日は、辻井伸行のピアノで、その都度、感動して涙と拍手が出た。

 

 今回の映像で、息子を芸術家に育てた偉大な母親の様子も、映像で見ることができた。どんな母親でも子供を愛しているが、子供の特性を引き出すことのできる母親はどうだろうか。

 

 日本の誇りである辻井伸行という名前からして、両親の思い入れを感じる。背景に相応の経済力も。有能なピアニストの教師に対して、相当の資金も必要だったろうから、この努力の天才青年ピアニストが、もしも貧しい家庭では開花しなかったはずだ。

 

 いま政治の貧困による貧困の家庭で、勉強ができないため、特性を伸ばせない児童・生徒が多い。戦争準備の政権を終わらせて、教育・福祉に力を入れる政権の樹立が不可欠であることがわかる。10%消費税どころか、消費税をゼロにする山本太郎と野原善正らに期待したい。

 

 それにしても、本当にすごいピアニストである。彼の母親こそ、尊敬される偉大な母親である。彼女に感謝、感謝である。

2019年8月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

追記 我が家の小さな庭に花が咲いている。ヘチマの色は刈り入れ時の水田の黄金とそっくりでいい。サルも落下するというサルスベリの花も咲いている。買ってきた小さなバラも開花している。菜園のミニトマトは終わりに近づいて来た。数個のスイカは、残念ながら少し腐敗しておいしくなかった。腐敗は果物・野菜でも廃棄しないと体を壊す。近所の大農家のSさんが、見事な生姜をくれた。味噌をつけて白米で食べると最高だ。農民を元気にする農政を排除する腐敗政権を、排除する国民でありたい。

 

 

2019年6月17日 (月)

レイプ文化容認体質の日本<本澤二郎の「日本の風景」(3348)

 

日本女性の課題=人権意識の低さ=レイプ文化容認体質<本澤二郎の「日本の風景」<3348>

<中根千枝さんも認識していない日本の強姦文化>

 日本女性の知性を代表する中根千枝さんの記事を見つけた。女性の地位に関するもので、願わくば、もう一歩踏み込んだ日本人女性の人権意識の低さ、そこから派生する強姦・レイプ文化言及してもらいたかった。要するに、日本人女性の課題についての本源的な問いかけ・解決策がないのが、現代の悲劇的な現状ではないだろうか。



<「木更津レイプ殺人事件」被害者の声なき声>

 かくいう筆者も4年ほど前までは、全くわからなかったし、そこに日本政治の限界があることなど理解の及ばないところだった。



 富津出身のやくざ浜名に強姦・性奴隷の挙句、逃げ出そうとしてドーカツされるや、ショック死した木更津市の美人栄養士の悲劇過ぎる性凶悪犯罪を取材している過程で、常に脳裏をよぎっていた懸念材料は、なぜ警察に駆け込もうとしなかったのか、という点である。



 その理由を女性は、当たり前のように知っていたのであるが、それを決して口にしない。そのことを全く理解できなかった。中根さんは知っているに違いないが、理性が壁となって声を上げない



 強姦されて公然と、警察に駆けこんで、自ら顔を出して犯人のTBS山口強姦魔に迫った伊藤詩織さんは、木更津市の美人栄養士とは違った。彼女の高い人権意識と勇気と正義に対して、深く敬意を表したい。伊藤さんのような女性こそが、もっとも人間らしい女性であって、日本のレイプ文化を退治できる女性指導者といえるだろう

 伊藤さんは、強姦魔を退治して、日本を代表する女性指導者となる運命を背負うことになろう。

 悲しいかな中根さんは、ここがわかっていない質問内容も関係したろうが、わかっていて声を上げないのであろう。日本にとってレイプ文化を排除できない点が致命的と言わないのか、である。



<やくざに強姦されても110番通報できない日本人女性>

 「木更津レイプ殺人事件」の被害者のKT子さんは、秋田県由利本荘市で子育てをやり遂げた気丈な女性だった。父親を知らないで子供時代を過ごした戦争遺児の信念は、強力だった。母親の手一つで育った不憫な子供時代を乗り越えた、ある種の力強さを感じるもの

 しかも、絶対という信仰の持ち主だった。池田大作氏を信仰の師と仰ぐ強固な意思は、鉄のように硬かった。しかし、彼女に襲い掛かった強姦魔は三本指の入れ墨やくざだった。凶器とドーカツを得意とする職業犯罪だった。



 かくして彼女は、ついに警察に駆けこもうとせずに死を選んだ。すなわちやくざの「ばらすぞッ」という殺人的脅しに屈してしまった。悲劇、悲劇、大悲劇の中で、二つとない命を奪われてしまった。中根さんならどうする?聞いてみたいものだ。

 

男尊女卑の日本に真の女性リーダー不在>

 日本に女性リーダーは、戦前戦後という長い年月を経ていながら、まだ現われていない。日本の強姦文化退治に突進した指導者はゼロである。悲しい悲しい、これが真実の日本である。



 強姦は女性の全人格を奪うことである。格子無き牢獄に入れるに等しい。殺人に相当する。強姦魔は極刑にすべきなのだが、その声が女性弁護士の側からも聞こえていない。

 戦前からの男尊女卑の文化、半封建性のままの日本人女性の人権意識のもとで、やくざなどの強姦魔が跋扈してやまない日本に、依然として変化ない。政府は女性を要職につけることで、問題を処理しようとしているが、これは次元が違う。



 教育が悪い。悪すぎる。教育の質が正しくない。義務教育には女性教師が多いのにもかかわらず、女性の人権意識に変化がない。不思議だ。日本政治の劣化原因でもある。

 肝心かなめは、知性よりも人権意識の高揚である。伊藤さん事件を我が事として、官邸を叱り飛ばす、全女性の人権意識の高さが重要なのである。それが全くない。レイプ文化容認体質が居座る日本に、明るい前途を期待することは絶望的に困難である。

2019年617日記東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

以下のヤフージャパン記事を全文載せることができないので、本澤ブログは残念ながらカットする。



 

 

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