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2025年9月16日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(5646)

本澤二郎の「日本の風景」(5646)

<「南京に立つ」26>

参考までに開設する、コロナワクチン利権などで話題に事欠かなかった加藤勝信は、安倍派の正式メンバーになれなかった。義父の加藤六月が安倍晋三の実父・晋太郎とともに清和会を追い出された。したがって、福田赳夫が設立した清和会を脱藩した後、加藤は「安倍家のお庭番」。晋三が総裁になったおかげで清和会を継承するが、加藤の娘婿の勝信は茂木派の外様でしかなかった。前回の総裁選出馬は「ワクチン利権のお陰」と酷評され、現に泡沫候補でしかなかった。

今回、茂木が立候補するが、出番のない勝信は小泉進次郎の選対本部長になると報じられた。「小泉の親父が息子のためにスカウトした」のであろうが、果たしてどうなるか。不気味なカルト神道・日本会議・統一教会相手に勝てるかどうか?

 

安倍がテコ入れした台湾からも、大ニュースが飛び込んできた。台湾総統府が2026年予算案に日本の防衛省視察を予算化したという。「北京の経済危機をしり目に、財政危機のワシントンの属国から日本属国に切り替える動きか」との観測も聞こえてきた。台湾海峡波高しは、安倍の「台湾有事」に応じた台北の仰天策略に違いないが、核超大国の北京がどう出るか。東アジアに新たな火種づくりが日台双方で具体化させる?線香花火で終わるかどうか?窮鼠猫を噛む懸念も浮上しそうだ。石破退陣を見据えた日台の軍事的接近を北京が見過ごすはずはない。日台右翼の冒険主義により、日本海波高しに警戒する必要が出てきた!

清和会だけではなく、財閥に抱え込まれた玉木の国民民主党の原発推進にも、平和に対する国民の監視は強まることになろう。

 

<核兵器材料プルトニウムの山=核兵器大国へ暴走懸念>

先の参院選の当選者が「核兵器は安い買い物」といったような軽口を叩いた。なんと女性議員だ。第二の杉田か高市か、と国民は衝撃を受けた。原発推進政党は自民党から野党にまで拡大している。財閥のえさに食らいつく野党を、つぶさに監視することもゆるがせにできない。ナベツネ効果であろう。

 

30年前の戦後50年の我々の総括は、歴史を直視し、潔く償うということだったが、戦後80年の今は、カルト神道の極右が永田町を制圧、やや穏健とみられていた石破茂を墜落させてしまった。総裁選の結果はほぼ見えてきている。第二の安倍の誕生とみられる。

歴史の教訓を学ばない日本は、現在と未来に盲目である。歴史の繰り返しが確実に見えてきた。

 

54基の原発にミサイルが飛んできたらどうするか?相手国は核を使わなくても、日本を核で沈めることが出来る。これは想定内のことである。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマが日本列島のいたるところで起きる。そのことについて財閥は興味などない。カネしか関心を見せない死の商人なのだから。

 

<高校歴史教師の大岩吾朗君は半狂乱か>

千葉市の高校の歴史教師の大岩君のための研修だったことが、彼の日記から読み取れる。日中戦争開戦の発端の場所の盧溝橋と日本軍の残虐行為が行われた南京を訪れたい、と考えていた日本史の教師は飛びついてくれた。

「生徒に日本の中国侵略を語ってきたが一度も中国を訪れたことがなかった」「今回やっと念願がかなった」と筆者に感謝の言葉を述べてくれた。主催者としては望外のことで、こんなにうれしいことはない。

(またしてもAIがわが記録文字を一瞬に消し去った。くやしい。言論の自由を封じ込めるAI操作は許せない)

 

彼は抗日記念館の入り口の垂れ幕の「国辱」に目が留まった。偉大な中華文明の歴史を継承してきた中国である。腐敗した政治が小国の侵略を許し、3500万もの死傷者。まさに国辱に違いない。

古きを訪ねれば、思想哲学の宝庫だし、印刷・火薬などの発明をしている。日本は中華文明の恩恵を受けて今日がある。

思うに日本は大陸と朝鮮半島からの贈り物で、生きながらえてきた小国である。鉄の文化は大陸・半島経由だ。天皇族も。一緒に原始宗教の神社神道も。原始宗教はもういらない。返上してはどうか。侵略の基礎はすべて神道の成果といえよう。

 

南京大虐殺記念館では、上映された映画の内容に圧倒された大岩君。わたしは気づかなかった。50人の引率に四苦八苦していたのだろう。「目を背けたくなるような場面の連続に、改めて日本軍の残虐行為の異常さを実感した。背筋が寒くなった。これを見た中国人の人々が受ける衝撃は日本人の比ではなく、日本に対する激しい憎悪の念に駆られるだろう」

「日本人は、中国を侵略したことさえ忘れ去ろうとしている落差の大きさに愕然とした。日本人はぜひ見るべきだ。日中間の相互理解を深めるために歴史の真実を知ることだ」

 

「私は高校の歴史教師として、歴史の真実を教えることに努力してきた。自分では十分だと思っていたが、今回の研修に参加して全く不十分だと痛感した」

大岩吾朗君の以上のコメントは、平和行脚計画を実行して本当に良かったと思う。ありがとう!彼のような人物が政治の世界に一人でもいたら、日本はよくなるし、戦争など起きないのだが。

2025年9月16日記

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