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2024年9月 6日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(5276)

本澤二郎の「日本風景」(5276)

<自民党岩盤は神社神道の氏子総代と神主の自治会費「横領」問題=誰も書かない政治宗教的恥部>

1億2000万人の日本人は、行政と距離を置く緩やかな人権が確保される自治会その他の独立住民組織という網がかかっている。強制は不可だ。だが、現実は実質牛耳っている神社神道の神主と神道信者組織の氏子総代が、行事や資金を抑えている。確固たる自民党支持勢力、いわば自民党の岩盤である。自民党本部には、神道政治連盟という極右の組織が存在し、この岩盤組織から金と票を吸い上げている!

 

ここをしっかりと理解しないと、戦前回帰のA級戦犯勢力の岸信介と戦後の民主派護憲勢力の熾烈な権力争いの真相は理解できない。派閥による攻防戦を新聞テレビは、面白おかしく報道して真相を隠している。

 

保守も戦前派のA級戦犯勢力の岸信介と、戦後の民主主義・憲法制定派の吉田茂・自由党との死闘、権力闘争が繰り広げられてきた。1972年の日中国交正常化は、戦後の民主派を継承する田中派と大平派が主導して実現した、戦後外交の一大成果である。中国か台湾かで、自民党政治は激しく揺れてきたのだが。

 

田中系の小渕恵三が病に倒れる過程で、清和会の森喜朗が総裁首相の地位を獲得するや、森は「日本は天皇中心の神の国」、神道国家論をぶち上げた。むろん、世論の反響はすさまじく「時代錯誤だ」「今どきの神がかり反対」で森を墜落させたものの、森の下で小泉純一郎と安倍晋三が継承する。これに外野の渡辺恒雄の読売改憲新聞とNHKが支援すると、政局は安定してしまった。

このころ筆者は、テレビを廃品業者に持って行ってもらった。読売とNHKは万死に値する。岸田文雄も宏池会の伝統を放棄し、清和会の軍門に下った。武器弾薬に43兆円を政策化させ、核武装論者の麻生太郎を喜ばせた。

 

戦争する日本を法制面で支えたのが、ありえないはずだった公明党創価学会の国民的裏切り行為。安倍の腰ぎんちゃくの太田昭宏、背後の山口那津男と信濃町の原田ら学会首脳部の悪党の面々だ。いまようやく内部崩壊が起きて、山本太郎のミニ政党と支持率は同じレベルという。

 

<憲法20条に抵触する壮大なる金集めと集票活動>

自治会等の準公的な緩やかな住民組織を使っての宗教的集票・集金システムは、違法性と犯罪性にまみれている。法律家であればわかり切っていることである。専門家がなぜ沈黙しているのか、不可解千万である。日本政治と自民党最大の恥部だというのに。

 

岸・安倍の別動隊で知られる統一教会に対して、岸田のメスが入らない理由である。カルト教団を駆使した自民党と創価学会信者の活動のみでバッジをつける公明党は、同じ穴のムジナなのだ。日本の法治主義が、正常に機能しない致命的背景であって、これを引きずることは許されてはならない。

 

神社と信者(氏子)の壮大なる金集めは、とうてい許容できない。天の声である。もう数十年前になるが、自民党古参秘書が「われわれは投票前に票読みができる」と豪語していたが、その理由が今ははっきりと理解できる。公職選挙法や政治資金規正法に違反する。神社本庁や神主から警察や検察が事情聴取すれば、1日で違法行為を証拠で固めることが出来るだろう。

自民党の岩盤にメスを入れる2024年秋でありたい。政治刷新の眼目は以上のことである。

 

<自民党裏金事件は序の口=法律家は覚醒せよ!>

独立機関である検察人事に安倍が、恥も外聞も捨てて狂奔した理由は、小学生でも理解することが出来るはずだ。

自民党裏金事件をうやむやにした東京高検検事長が、検事総長に就任する日本!岸田は安倍の失敗を教訓にして今回は成功した!しかし、市民団体は許すだろうか。法律家や検察OBはどうだろうか。

昨日この種の資料が自宅に届いた。本日目を通そうと思う。

 

自民党の裏金事件は、神道を使った壮大なるカネと票集めと比較すると、いかにも小さい。序の口ではないか。神社本庁の金庫をこじ開けると、恐ろしい真相が見えてくるだろう。与野党は、宗教法人法の改正も直ちに検討しなければならない。真っ当な法律家は声を上げよ、日本弁護士連合会も目を覚ませ、である。

 

<野党・教団・法律家は声を上げ岩盤にメスを=行動する2024年秋>

全国の市民からかき集めた金をかすめ取るような神主と神社氏子総代の手口を、多くの国民は分かってきている。京都での時代まつりの法廷闘争は、うやむやに処理されてしまったが、もはや許されないだろう。

しっかりとケジメをつける2024年秋である。野党や神道以外の教団と専門家が結集して、悪しき自民党の岩盤にメスを入れる時である!

2024年9月6日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

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