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2024年9月29日 (日)

本澤二郎の「日本の風景」(5299)

本澤二郎の「日本の風景」(5299)

<深圳悲劇の真相・「他人を見てわが身を正す日本人たれ」>

やはり日中関係が気になる。日中関係が異常から異様なレベルに高まっている。中国・深圳での反日の9・18悲劇が起きた。不幸中の幸いなことは、安倍のそっくりさんの松下政経塾・高市早苗の自民党総裁を阻止したことだろう。それでも自民党の改憲軍拡派政権の中国封じ作戦は続く。危機が去ることはない。

 

天皇・ヒロヒトによる中国侵略による中国人の死傷者は、数千万人にのぼる。南京大虐殺やハルビンでの生体実験という戦争犯罪は、世にも恐ろしく世界史に永久に記録されている。それでも大平・田中の日本政府の必死の対応に、当時の毛沢東・周恩来の中国は、損害賠償を放棄してくれ、人民の不満を抑えた。そうして、晴れて双方が握手した。日本外交の一大成果となった。

 

この日中友好の潮流を受けて、中国は経済の高度成長を実現した。これを逆流させた森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三の清和会トリオはワシントンを巻き込んで暴走に次ぐ暴走で、1972年からの友好の火を消した。極め付きが、日本政府による一方的な尖閣の国有化宣言。これを一方的に強行した松下政経塾・野田佳彦の犯罪的国有化宣言を忘却してはならない。そんな悪魔政治屋が立憲民主党の代表である。尖閣の国有化から中国の海洋進出が始まった。

 

昨今の日中関係に「友好」の文字はない。繰り返すが、森以降の清和会政治が日本を崩壊させた。アベノミクスという財閥のための超格差社会に追い込んだ安倍晋三。仮に高市などの日本会議に操られる人物が日本政府を代表すると、90%の確率で日中戦争が起きると、誰もが心配した。極右の反共・反中の清和会政権が、この国をガラリと変えてしまったことに政治音痴の若者は気付くべきだ。右翼片肺内閣が、この国の姿形をいびつなものにしてしまった。若者の脳を狂わせている。日本の偏狭なナショナリスティックな好戦的動向に中国人もイラつきもすごい。とりわけ世界の工場から、各国の工場が消え去り、深刻すぎる経済低迷ぶりを、日本の言論界はこれ見よがしに負の敵対報道に徹している。対して中国では、14億人の誰もが、過去の日本すなわちヒロヒトの軍隊による、非情な日の丸や銃剣付きの神社の鳥居が脳裏をかすめている。民族間の対立を煽り立てる日本の右翼報道は、スマホ社会の中国人を刺激する。

非の根源は日本政府と言論界にある。

 

<大平正芳と田中角栄が命を懸けた日中正常化を破壊した野田佳彦と石原慎太郎ら安倍・小泉ら神道清和会>

繰り返すが、尖閣諸島は日中間の領土問題として次の世代に解決を委ねる、という双方の了解事項を破綻させた野田。共同開発へと進行していたと理解していたのだが、突然、松下政経塾・極右の野田の反中派の石原慎太郎と共に国有化してしまい、事態は急変してしまった。いわば、日本政府の裏切りに中国が反発して当然だった。ついで台湾有事を狙う安倍が小躍りして煽り続けた。

 

尖閣有事が、安倍や高市らの清和会の策略といえる。この流れに石破茂も乗ってしまい、事態はのっぴきならない状況が、今も継続してきている。野田と高市の松下政経塾ラインは、今後とも要注意である。石橋湛山や宇都宮徳馬らが実現しようとした日中正常化構想は、石橋の健康悪化で断念に追い込まれた。そこから大平の池田勇人内閣からの執拗な汗かきと佐藤派の田中角栄との盟友関係が、72年の田中内閣によって実現したものであるが、この見事な外交成果を清和会の政府が根底からぶち壊してしまった。

 

清和会の暴走がなければ、深圳の悲劇は起こらなかったし、日中双方の経済的沈没も回避できたはずである。

 

<歴史を学んでほしい=聡明な中国第一の前首相・李克強の叫び>

昔話になる。首相として十分な活動を習近平から抑制された李克強は、そうしたこともあって中国人民の喝采を浴びた中国きっての政

治家で知られる。

彼とは共産主義青年団の書記のころ、単独会見をした。彼は「中国は二度と扉を閉めることはしません。約束します」「そこで日本にお願いが一つあります。中国の青年に歴史の真実を教えています。日本でも学校などで(中日間の)歴史の真実を教えてください。そうすれば二度と争いは起きません」

 

彼の約束を日本は現在も守っていない。日本政府の文科省は、現在も近現代史を教えようとしない。高市は松下政経塾で、おそらく皇国史観を教え込まれ、靖国参拝とこの二つで安倍の心臓に食い込んだ、実につまらない軽薄な政治屋でしかない。

李克強の叫びを日本政府が実行すれば、アジアの平和と安定は実現できると角栄も大平も、宇都宮徳馬も泉下で叫んでいる。

若者よ!近現代史を知らないと国際社会で活躍することは出来ないことを知らなければならない。学校の教師は、心掛けて近現代史を子供たちに教えてほしい。

2024年9月29日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

https://x.com/MMT20191/status/1589564526185570305 https://youtu.be/rfIHWi5u9XQ https://x.com/MMT20191/status/1589564526185570305 https://youtu.be/rfIHWi5u9XQ https://x.com/MMT20191/status/1589564526185570305 https://youtu.be/rfIHWi5u9XQ

日本にある中国大使館は27日、日本にいる中国の留学生らに対し「防犯意識と緊急事態への対応力を高め居住地の治安状況に注意するよう」促しました。そのうえで「リスクが高い場所に行くことはできる限り避けるよう」求め、 現地の情報に注意を払うよう呼びかけています。

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