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2024年8月 2日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(5242)

本澤二郎の「日本の風景」(5242)

<独裁・利権・腐敗の30年=小選挙区制の重い罪>

歴史の教訓を学ばない社会・国は、現在も未来も盲目で、今後も先行き不透明である。そこでは戦後史を彩る独裁が、国や地方ではびこって、民主主義の価値が損なわれている。命を育む自然環境も壊れていて痛々しい。

しかも、公僕の姿が見えない。血税で生きている公務員が、市民に目を向けていない。房総半島では「首長も役人もやくざ暴力団の方に目を向けている」と揶揄される始末で、法治機構の根幹を破壊している。恥ずかしくも悲しい限りだ。

 

「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出版)を書いてかれこれ30年である。権力の中枢から「言論の自由」が消えた。言論の府の国会からも、自由闊達な議論が姿を消して久しい。

言論の自由を担保してきた派閥も、事実上、なくなってしまった30年ということになる。独裁が政界から、官界・財界から、果ては言論界にまで、ありとあらゆるところにはびこっている。委縮する言論に新聞テレビもひれ伏し、太刀打ちできない。

 

週刊誌でも文春独裁が世論を主導するという不可解な現象を呈して、それに翻弄される大手のメディアだ。独裁を許さない日本国憲法を否定する政治に、社会も経済も活力を失い、気が付いてみると、経済大国日本・ものつくり大国も姿を消した。私事だが、数年ぶりに海外に出かけようとしても、超円安でそれさえも不可能な後進国に落ち込んでしまっていた。

 

従来から独裁を旨とする国も難問山積で、国民生活は破綻してしまっている。ロシアのプーチンは、アメリカの武器と戦って、いまだに勝利を手にできないでいる。イスラエルの独裁者も、まるでナチスのヒトラーのようにふるまって人類を悲嘆させている。

わが故郷・房総半島では、驚く勿れやくざ暴力団が、水源地に核汚染ごみを埋め、周辺ではがん患者が多発しているが、それでも自治体はソッポを向いて相手にしない。

インターネット上では、こんな転落日本に住むロシア・ウクライナ・ブルガリアなど白人の美女がわんさか登場して、日本礼賛の発言をして、無知な国民を騙すことに懸命である。

 

<政治は極右・自民党と右翼転向の公明党創価学会主導>

この10年は、言論の独裁と権力の独裁が提携したことによって、憲法の平和主義が破壊され、外交安保で危機的な状況が生まれ、43兆円かけて構築されている。双方の独裁は、民主主義の根幹と憲法を破壊する。

極右化した独裁・自民と、中道の宗教独裁政党の右翼転向による連携を、独裁言論が正当化するという異常事態が継続してきた。独裁言論と独裁権力の連携は、社会の活力を削ぐことになる負担は、計り知れないほど大きい。

問題は、憲法や歴史の教訓を学んでいない世代は、そのことにさえも気付かないことだ。気付いたとしても、政界・官界・司法界は人事権の官邸独裁で身動きが取れない。この30年の治世は、野党の民主党さえも右傾化して、菅・野田内閣では日中関係を破壊し、国民生活を苦しめる消費税の大幅増まで強行した。

他方で、自民党の本流派閥である護憲リベラル派が、小泉内閣の下で駆逐されてしまった。このことは、なんとしても戦後政治史最悪の悲劇だった。

 

<ぶら下がるワシントンも日本と同じく財政破綻衰退国>

いまの政界に宇都宮徳馬はいない。大平正芳も田中角栄もいない。よりましな人物である鳩山由紀夫や福田康夫は、現役を引退している。頼りになる国際的な人材がいない。

ワシントンにぶら下がることで、政権を延命したいと信じ込む権力亡者ばかりだ。そのワシントンはいまやインフレ・財政破綻・軍事経済で先行き不透明である。

期待できる本物のリベラリストのロバート・ケネディJrは、イスラエルとウクライナ傾斜のバイデン政権の主流にはなれない。ただ、日本と違って与野党が拮抗している。むろんトランプ復活だと安定感がない。

自立する日本へと舵を切る覚悟の政治家が、日本にいないのも悲しい。

 

<財閥・宗教なども全て組織も独裁>

独裁自民は、独裁財閥である。三井住友三菱の御三家による財界と自民党支配はゆるぎない。自民との連携に満足する輩ばかりの財閥は、反省も謝罪もできない唯我独尊のカネ亡者だ。これまた進取の気風がない。

独裁を前提としている宗教界の戦前の侵略宗教である神道と、戦後の創価学会は、政教一致の課題を抱えている集票組織。

共に改憲軍拡に狂奔する危ない教団として、昨今は国際社会からも警戒されているという。

労働界の連合なども組織という組織は、独裁に満足しているようで批判しない。独裁は独裁を好む。笹川ギャンブル財団の笹川陽平を知らないが、彼が清和会の森喜朗や、最近知ってびっくりしたのだが、読売の渡辺恒雄まで抱え込んでいた。独裁者は独裁者が好きなのである。

 

<恐怖の戦争危機=安倍・太田>

独裁の恐怖は、戦争を引き寄せる点が一番の不安である。東条英機のような輩が清和会に集まっている。木原稔はそんな一人だろう。女でも怖い。神道・日本会議も危うい。安倍と公明党の太田昭宏のコンビで戦争法制が実現した。凡人ジャーナリストはこの時点でカルト教団に対しての監視を強めた。既に池田大作は一線を退いていた。そこを見計らっての太田と安倍による特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪の強行だった。二人は本物の悪魔である。

「太田の闇資金を洗え」との話題が浮上して当然だった。

神道(神社本庁)と創価学会のカルト教団が、戦争にのめり込むのを止めることは不可能だろう。戦争と宗教は不可分の関係にあるのだから。

 

<民意が反映しない岸信介

願望の小選挙区制が独裁を生む>

戦後80年になろうとしているが、日本国民の戦争傾斜はない。100%ありえない。そこでA級戦犯勢力の岸信介は、改憲を強行する手段として小選挙区制導入を悲願とした。これに賛同した細川護熙・河野洋平・土井たか子・小沢一郎ら推進した面々の責任は、重大きわまりない。少数独裁下において改憲を断行する、いまその直前に日本国民とアジア諸国民は立たされている。戦争を風化させた岸の悲願が今なのだ。

 

車いすの改憲新聞・渡辺も先がない。渡辺と笹川が決起する可能性が高いが、そうなれば全国民は総力を挙げて反対に立ち上がるだろう。阻止する全老人は、足腰を鍛えておく時かもしれない。戦争ほど悲惨なことはないのだから。戦争のための改憲を、独裁者に委ねる愚は、100%避けねばならない。

2024年8月2日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

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