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2024年7月29日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(5239)

本澤二郎の「日本の風景」(5239)

<8月は平和を祈り感謝し歴史の教訓を学ぶ日々>

夏本番だ。政府NHKは電気代を惜しまずに「エアコン使用」を連日呼び掛けている。いつの間にか電気節約キャンペーンが消えている。怪しいのだが、老人はエアコンつけてパリ五輪観戦という。そんな気にはなれない老人もいる。4年前の五輪4兆円腐敗賭博を思い出すと、悪党の森喜朗の顔が浮かび上がる。

パリ五輪でも不正が発覚して検察が動いていると聞く。当方はというと、パンツ一丁で汗を流しながらABEMA無料映画を観ている。いい映画もあった。その中からいいものを紹介したい。

 

8月はなんといっても1945年8月15日の敗戦記念日。その先に平和憲法の誕生。これが世界一の非戦の憲法だ。歴史の教訓をすっかり忘れた財閥や極右による軍国主義完全復活の野望が、自民党神道・清和会派閥の極右勢力台頭で、事実上、完璧に実現し、戦争への「号砲」待ちといえる状況と言えなくもない。「戦争ほど悲惨なものはない」のだが、歴史を知らない多くの国民は、野菜など食べ物の高騰に振り回され、戦争アレルギーさえ失っている。

 

そんな今、戦争中や敗戦後の日本の無様で情けない史実を背景とした映画が、ABEMAテレビで見ることができる。ぜひ試してもらいたい。人間を競り合わせ、死闘させて、褒美をあげるスポーツを、独裁者や利権屋は好む。反対派も増えている。8月は過去と現在と未来をじっくり向き合う月にしたいものである。

 

<「なんのちゃんの第二次世界大戦」>

意味不明のタイトルに戸惑いながらパソコンの映像をながめているうちに、制作した監督や脚本家の狙いが少しずつ分かってきた。

「平和」を武器にした、地方の首長の人気取り作戦に、浮かれる支持者と首長のイカサマを知る反戦市民を描いた内容である。

今もこの手の政治屋はいる。改憲派であって護憲派ぶる政治屋は、野党のなかにも少なくない。第一、南京大虐殺の地を知らない、行ったこともない極右の石原慎太郎の「虐殺はなかった」を信じ込む市民もいるらしい。

当選と金もうけに狂奔する政治屋ばかりだから、政権交代さえできない野党に腹が立つ共産党支持者もいる。偽善者と本物を見抜く人間にならないと、本物の政治改革は実現できない。

戦中派の一言を記憶した。「第二次世界大戦の加害者も被害者も全国民だ」と。赤紙一枚で命を捧げた若者や神社に必勝祈願した遺族も、被害者であり加害者だった。いまはそれどころか「戦争準備」に突き進む内閣と政党を、日本国民は支持している?万一の戦争の加害者は、声を上げない沈黙する学者文化人と国民である。

 

<「あの日のオルガン」>

東京大空襲を目の前にして疎開する東京・品川区の幼稚園の保母と園児の物語である。田舎で育った者には、貴重な映像で戦中の厳しすぎる東京での幼子の運命を、詳細に伝えてくれる。

忘れていた寝小便を思い出した。

戦争は女性と子供に被害が集中する。学生時代の家庭教師先が品川区の幼稚園。そこも疎開したのかもしれないことに気付いた。沖縄戦での火炎放射器の映像に震え上がったが、空襲下の東京では同じことが起きていた。関東大震災では朝鮮の人たちが惨殺されていたが、小池百合子は見向きもしない極右の人間である。そのことだけで支持はできない。公明党創価学会は違うカルト教団だ。

池田大作の平和主義は、単なる偽善に過ぎなかったのだろう。

 

<「飛べ!ダコタ」>

この映画のタイトルも理解不能である。ダコタは英国が大戦中に使用した輸送機の名前だった。このダコタが敗戦数か月後、佐渡島の海辺に不時着した。そこから物語が始まる。史実の日英合作映画のようだ。

「鬼畜米英」を叫んでの戦争で敗北した日本人のトラウマは、日本政府や国家神道と隣組という反民主的覇権主義がどのようなものだったか?敗戦後への影響を知るうえで参考になる。

つくられた標語の威力を、敗戦による生活苦が奪い去っていたことに気付かされた。「戦いよりも友好」がいいに決まっている。人間性を優先した日本人と英国人を描いていた。

このことは日本人と韓国人、朝鮮人、中国人にもいえる。相手を知ることが争いを消し去る。1972年の実績(日中国交正常化)を反故にした日本政府・安倍の清和会は、最悪の政権といえる。その延長戦を疾走する政府・防衛当局は、悪魔の使いなのか。

 

いい映画を見つけた猛暑の我が家と自然に感謝したい。ときにイノブタやキョンにも出くわす埴生の宿は、両親からの贈り物だ。感謝せねばなるまい。

2024年7月29日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

 

狂う日本とアメリカ衰退国!

(共同)防衛省は7月28日、航空自衛隊が保有する地対空誘導弾パトリオットを米軍に売却する契約を締結したと発表した。契約額は約30億円。弾数や契約時期は明らかにしていない。日米の外務・防衛担当閣僚は同日の安全保障協議委員会(2プラス2)で、米国の在庫を補うための迎撃ミサイル移転を歓迎した。

 

開けない資料!

本澤先生敗戦前の庶民の貴重な資料です。     八千代、青栁

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