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2024年1月

2024年1月31日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(5061)

本澤二郎の「日本の風景」(5061)

<必読評論=岸田施政方針は安倍・清和会路線を踏襲=武器で平和確保困難=日本危うし>

護憲リベラルの宏池会理念を完全放棄した、2024年1月30日の岸田施政方針に日本の未来はない!未来に巨大なツケ回しをする大型予算案を、衆参自民やくざ国対で押し切る岸田内閣の主権者裏切りに声も出ない。戦争放棄(9条)と政教分離(20条)に違反する戦前回帰に突き進むことが、これでいよいよはっきりしてきたことになる。声を上げ、行動を起こす今である!

 

<口癖の出まかせの「歴史の転換点」を暴く!>

岸田だけではない。安倍や高市など清和会関係者は、口を開けば「歴史の転換点」という、事実に反する緊張論を枕詞に使う。悪しき霞が関の腐敗官僚の造語であろう。これを乱発して、改憲軍拡ムードを煽っている。追い打ちをかける右翼メディアは、フジサンケイと読売グループが先頭を走って、無知な国民を洗脳している。

以上の指摘は真実である。国民は騙されてはならない。

 

まだ数年前のことである。ロシアのプーチンという大馬鹿が隣国のウクライナに手を出した。犯人は、ワシントンのCIA工作である。米国の副大統領時代のバイデン父子は、偏狭なユダヤ系の愛国者・ゼレンスキーをウクライナに誕生させた。同時に、ロシアの隣国(ウクライナ)を欧米の軍事同盟NATO(北大西洋同盟)に加盟させようと工作し、ロシアの独裁者の決起を促した。この罠にまんまとかかったプーチンは、軍を動かして墓穴を掘った。

これによって米軍需産業は息を吹き返した。滞貨一掃よろしく米軍の武器弾薬は、きれいさっぱりとウクライナに投入され、今では在庫が無くなってきている。

日本で製造されるミサイルの出番となって、ロシアをきりきり舞いさせている。日露戦争の再現さえ想定されていることに、多数の国民は気付いていない。窮鼠猫を嚙むのたとえが、日ロ間で起きると、第二のヒロシマ・ナガサキが。万一、ロシアの核ミサイルが福井の原発銀座に投下されたら、日本は沈没する。

中東でのイスラエル・パレスチナの戦争は、これと水面下で連携しているのであろうが、決して岸田のいう「歴史の転換点」であるわけがない。意図的に作られたワシントンの戦争の一つであって、なにも歴史の急変を意味しない。

 

<改憲軍拡の潮流を促進するための極右・財閥の陰謀>

日本人に限らない。民主主義が確立していない国の人々は、無知ゆえに言論の影響を受ける。言論の自由を制限することで、悪魔の政権は野望を実現する。ヒトラーのドイツに限らない。

清和会の日本政府は、それ以前に中国敵視政策を強行し、最近では台湾有事を喧伝してきた。特に台湾独立派と連携する安倍・清和会幹部の台湾訪問ラッシュで、中国を刺激している。72年の日中共同声明に違反する内政干渉である。反発する中国に右翼言論が逆襲することで、日本国内に反中国論が台頭して久しい。

以上みてきたように「歴史の転換点」とは、意図的に作られてきた緊張政策の結果である。

 

こうして安倍路線は、岸田に受け継がれ、閣議決定という正当化できない手口で、新たに43兆円という天文学的な軍事予算化を手にした。極右と軍需産業の財閥の陰謀が見て取れる。この程度の幼稚な「死の商人」の策略を、新聞テレビは全く批判しない。反対に宣伝している。新聞と政府が一体化すると、日本もヒトラーのようなドイツになってしまう。今がその時である。

死の商人が安倍から岸田に看板を変えさせることで、戦前の日本を21世紀の日本に見事に変質させている。歴史は繰り返す。今がその時なのである。

無知は犯罪である。日本の政府・議会・司法が憲法違反について沈黙している。派閥解消は、岸田の一強体制作戦であることに気付かない、三権と識者の堕落を印象付けている。

 

<43兆円で軍事経済はウケにいる日本産軍複合体の緊張路線>

案の定、三菱重工・東芝・日立など武器弾薬メーカーが燃えている!その一方で年収100万円、150万円の民衆は少なくない。国民の代表である国会議員は、世界一の高給を懐に入れて、裏金論議に特化している。それを面白おかしく報道する言論界。

死の商人は笑い転げているではないか。日本にも米産軍複合体と同じ日本産軍複合体が誕生している!自衛隊幹部が集団で戦争神社に公然と参拝しているのではないか。それを処分しない政府を、誰も追及しない。憲法20条違反は、防衛省・自衛隊に及んでいる。特定宗教への公人の参拝を近代法は禁じている。宗教と戦争は不可分の関係にある。靖国参拝だけではない。

 

<戦争国家で衰退し国滅ぶ=憲法と主権者の覚悟>

安倍・清和会政治で、財閥は豚のように太っている。500兆か600兆円か。他方、円激安の日本銀行の暴走によって異常な株高を作り上げてきた。すべては、民衆の資金を絞り上げてきていることになる。しかし、事実を報道しない。国民は鉄板で蓋をされて何も気づかない。

 

日本は民主主義の国ではない。ここ10年は、戦前の日本に変質しているのではないのか。それでも不勉強な野党も言論も沈黙している。憲法が破壊され、民衆の生活も破壊されている。沈黙する国民でいいのだろうか。ネット情報も右翼の言論に支配されている。護憲リベラルが姿を消した日本、やくざが跋扈する国会と房総半島の列島化が進行している。

米国ではロバートケネディJrが、そして司法界が動き出している!

日米の落差は大きい。

 

<日本国民よ!目を覚ます時は今だ!>

2024年1月31日記(日本記者クラブ会員・反骨ジャーナリスト・政治評論家)

 

(CNN) 引退した保守派の米連邦控訴裁判事が連邦最高裁に対し、トランプ前大統領の名前を大統領選の投票用紙から除外するよう強く求めた。

 

トランプ氏に約123億円支払い命令 女性作家への名誉毀損訴訟 NY地裁 (日テレNEWS NNN)

2024年1月30日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(5060)

本澤二郎の「日本の風景」(5060)

<首相・岸田文雄君に諫言=護憲リベラルに舵切れ!>

幼いころから歌に歌われた「水も清きふるさと」は、最近では汚染されて安心して水も飲めない。房総半島の水源地にも放射能・核汚染ごみが不法投棄されている!それを放置する環境省と千葉県と袖ヶ浦市!

既に自民党清和会は崩壊した。対極の護憲リベラル・宏池会政治の出番である。悲しいかな宏池会を知る言論人も姿を消した。不肖・反骨のジャーナリストが、総理大臣・岸田文雄君に諫言するしかなくなった。

ずばり腐敗した極右・安倍と菅の財閥に目を向ける政治から、国民に目を向ける護憲リベラルの政治に舵を切る時である。このままだと民衆も国も衰退し、とどのつまりは滅ぶ!この国の主人公は国民である。

 

<安倍はいない・清和会も崩壊した=堂々と国民に目を向けよ>

岸田君、世は21世紀だ。武器弾薬の中世ではない。戦前でもない。もうA級戦犯の岸信介の孫は、この世から姿を消した。「神の国」だとほざく利権屋の森喜朗も、事実上いない。亡霊など官邸にはいない。堂々と主権者に目を向けた政治に舵を切って、未来を生きる若者らに希望を与えてほしい。ツケを回す財閥一強政治を返上する2024年度の予算を編成しなければならない。

 

政権を取ろうとしないような野党も、安倍の腐敗について真相を暴く徹底追及をしてほしい。安倍の時代にたくさんの人が命を奪われている。赤木俊夫さんだけではない。気になるのは、60兆円のひもつきODA利権。マージン3%だとすると、集金パーティー巻裏金どころではない。脱税のための秘密口座がいくつもあるだろう。

いまも安倍利権にぶら下がっている腐敗した言論人が、ユーチューバーとして暗躍している。フジサンケイや読売新聞は大丈夫か。

 

今こそ安倍の桜・加計・森友など数々の不正腐敗を解決するべきである。麻生太郎や菅義偉を議会で証言させるべきだ。国政調査権を行使せよ、である。安倍の政治団体を相続した昭恵の国会証言も不可欠である。その時に、政権は自公維から野党に熟した柿のように、確実に落ちてくる。

 

<岸田君に贈る言葉>

1972年の春に宏池会を担当し、軽い足腰を駆使して池田勇人が吉田茂の自由党を継承して、護憲リベラルの宏池会を創設した。信濃町の池田邸で満江夫人の麦飯を御馳走になった思い出もある。娘婿の行彦さんも一緒だった。彼はA級戦犯の岸内閣が強行した60年安保の時、国会デモの常連だった。加藤紘一も。

筆者は宏池会の政治理念を知ろうとして、同会二代目の前尾繫三郎系の黒金泰美や小川平二の部屋を足しげく通った。黒金は池田内閣の官房長官、小川は信州の名門・小川平吉の次男。

次男平二が東京帝大を卒業する場面で「満州鉄道に就職したい」と父親に話をすると、政友会の大立者で知られた平吉は烈火のごとく怒った。「冗談を言うな。他人の家に土足で上がり込んでいる企業に就職するなどもってのほかだ」と一撃を食らわせた。平吉は孫文の友人だった。孫文の「敬天愛人」の額が平二の玄関にかかっていた。

 

岸派には満鉄など中国侵略派が集まったが、対極に位置した吉田派には、歴史の教訓を知悉した戦後派官僚が結集していた。世界に冠たる日本国憲法は、吉田内閣の下で誕生している。護憲リベラリストの宏池会である。

 

黒金は「宏池会は国民の総意を政策に生かすことを政治理念にしている」と駆け出しの記者に語った。武器弾薬の自衛隊に対して「オモチャを欲しがって困ります」と東京帝大の秀才は、殺人目的の武器を否定していた。彼は大変な読書家だった。小川も。それに紳士だ。横柄な態度や傲慢なそぶりなど、彼らからは予想できなかった。二人の秘書もよかった。何度も事務所に足を運んだ。A級戦犯の岸グループとは水と油。当然とはいえ、宏池会の存在が自民党政治を存続させたものである。

「何とか宮澤喜一の内閣を作りたい」と晩年の黒金は弟のように宮澤支援に傾注していた。

小川の姉・ことさんは、宮澤三兄弟の母親。平吉の長女だ。大変庶民的な女性で、90歳になっても電車で買い物をして、物価の動向を息子である喜一首相に伝えていた。

息子三人を、東京帝大法学部に入学させた手腕を直接取材したものである。確か次男の外交官は、初代の中国大使になった。



宏池会政治は、歴史の教訓を体した、主に国に奉仕する秀才組と津島文治のような資産家によって成り立っていた。児玉誉士夫や笹川良一ら右翼暴力団と連携する岸・福田派と全く違った。宏池会の政策ブレーンの安田正治は「うちにはやくざ暴力団はいません」と駆け出しの記者に何度も繰り返した。

 

新聞人は、国民の思いを背景に権力を監視する使命を帯びて、日本の民主政治の実態を国民に伝える職業である。読売などは、国家主義者の中曽根派や福田派の財閥向けの新聞づくりに徹してきた。その時代も終わったとみたい。

 

宮澤は初のポスト中曽根の自民党総裁選で、中国の漢籍から「中原に鹿を追う」との文言を用いて、さらに「核兵器の時代は核を使用できない。よって日本国憲法9条はいまや光輝を放ってきた」と喝破した。宮澤を紹介してくれた小川は「彼は護憲リベラル。座談の名人」だと。

 

黒金は「宮澤の不人気の原因は英語使い」とこぼしていたが、政権を担当すると、米国のブッシュらとの会談に通訳の出番はなかった。母親によると、小学生のころから米人の家庭教師をつけて、本物の英語を学ばせてきた。そのお陰である。

 

宏池会落第生の岸田文雄は、多少は親類の宮澤から政治の手ほどきを受けている。福田の倅の康夫もそうだが、今もそれを実践して森や笹川の軍門にはまっていない。岸田は康夫に学ぶべきである。

 

だが、いまや岸田も安倍・極右の日本会議や清和会の桎梏から解放された。晴れて宏池会の護憲リベラル政治を実践する好機を手にした。恐れることなく「出過ぎた杭は打たれない」を実践するしかない時である。公然と気を吐く春を迎えている。梅も白い花を咲かせ始めた。岸田君の采配を、しばし見聞することにする!

2024年1月30日記(政治評論家・反骨ジャーナリスト)

https://x.com/RenpougunFx/status/1446683399826010123?s=20

2024年1月29日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(5059)

本澤二郎の「日本の風景」(5059)

<「9人の女性とごみ環境」(イマジン出版)と自民ごみ退治>

青木泰さんが、311のがれき問題や森友ごみ嘘事件に次いで、これまた男衆が見過ごしてきた地球に優しいごみ問題について、9人の女性活動家の生の声を集めて一冊にした本を送ってきた。

筆者も一人生活のころ、一番苦労した問題が「ゴミ出し」だった。分からなくて注意されたこともある。本を手に取ってみると「ごみは資源、お金になる」という発想に立った人間は、ビジネスでも成功するだろうと思う。生ごみもそうだが、この辺では燃やしている。「もったいない」との観念が薄い。第一、このごみ収集利権はやくざが握って手放さない。やくざ利権化している房総半島は、梅の木や水仙のように春が来るのか心配である。首長も市議会議員にもやくざ系がたくさんいるという千葉県の君津安房郡市だ。

多くの住民は、ゆえに郷土愛がないか、薄い。永田町を見てごらん。やくざ代議士の倅と運転手が、野党を抑え込む国会対策委員長である。自民党はやくざさま様なのか。岸田文雄の正体も見えてくるだろう。やくざに屈する野党の不甲斐ない姿を見たくない。あなたはどうだろうか。

 

<「出過ぎた杭は打たれない」はやくざに怯える全国民、特にやくざが跋扈する千葉県民向けの警句>

坪井照子、中村恵子、園田真見子、福渡和子、加納好子、西岡政子、池田こみち、江尻京子、吉田義枝の各氏のごみに対する熱意と

発想に敬意を表したい。男たちはぜひ目を通すといい。小中高の教師、そして特に永田町と霞が関の特権層もじっくりと勉強してもらいたい。

本業の政治論でいうと、吉田さんの「出る杭は打たれる、出過ぎた杭は打たれない」は本当である。

「木更津レイプ殺人事件」を取材して気付いたのだが、やくざに強姦されて性奴隷、そこから飛び出そうとして「ばらすぞ」の脅迫に衝撃を受けて、戦争遺児の栄養士は突発性大動脈りゅう破裂で非業の死を遂げてしまった。哀れすぎる被害者は、レイプされた時点で110番通報をしなかった。一人で解決しようとして、こっそり決起して殺害されてしまった。

このやくざ殺人事件を千葉県警は捜査をやめている。やくざと警察はグルなのだ。やくざはカルト教団の信者。政治力で蓋をした可能性を否定できない。筆者はこの事件を契機にやくざ退治を始めた。もう「木更津レイプ殺人事件」関連で100本以上ブログや雑誌に書いて、当局の真摯な対応を呼び掛けている。これからも、である。確かに「出過ぎた杭は打たれない」。

 

そして現在、袖ヶ浦市林・高谷地区のやくざ系産廃業者・ワコーを追い詰める記事を、ブログに繰り返し公表している。両地区の住民も声を挙げ始めた。中には住宅の周囲を防犯カメラでガードし、ネズミが一匹出入りすることができないようにしている。逆にやくざ業者を追い込んでいる。犯罪者が雲隠れしている。

こそこそ非難したりしているだけでは、やくざに逆襲されて命を失うこともありうる。「出過ぎるとやくざが恐れる」ものだ。

 

やくざ代議士の浜田幸一が現役時代、自民党内には「ハマコーの天敵」がかなりいた。やくざ代議士は、犬に例えると、よく吠える「スピッツ」である。警察も人の子である。市民が立ち上がると勇気を出して戦ってくれる。元警視総監・秦野章にも教えられたものだ。

 

<人糞の肥料化も喫緊の課題=農薬退治の決め手>

本題に戻ると、いつものことだが「人糞はカネになる。無農薬の野菜作りに最高」、そして河川・海洋汚染をなくすことができる。

化学肥料など不要である。アンモニアのにおいを何とかすればできる。牛や鶏の糞は肥料化して久しい。我が家も使用している。

人糞の肥料化に成功すれば、地球の環境維持に貢献することは間違いない。

水洗便所で札束を流しているようで、まことにもったいない。

 

<提案=9人の女性による自民ごみ退治の手腕に期待>

そこでこの機会に彼女らに提案をしたい。自民党ごみ、特に清和会ごみの裏金事件については、議員辞職が相当であると考えているのだが、神道「神の国」のオッサン以下、うまく不起訴にしてもらい、逃げおおせようとしている。

安倍側近の中には、突如として大阪万博中止を言い出して、世論の風向きを変えようとしているせこい輩も出てきている。こんな悪だくみを喜んで宣伝する新聞人もいるらしい。

 

自民党のゴミの山を放置すると、再び同じことが起きる。国民生活は物価の高騰で、さらに悪化する。9人の女性の知恵で、ごみを処理(退治)したいものである。

2024年1月29日記(政治評論家)

2024年1月28日 (日)

本澤二郎の「日本の風景」(5058)

本澤二郎「日本の風景」(5058)

<「自民衆参やくざ国対」と房総半島の悲劇>

以前「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)を書いた。なんとかして、世の中を少しでも明るくさせたいとの思いからだったが、その夢ははかなく消えてしまった。事態はさらに悪化した。希望が見えない。自民党極右片肺内閣のもとで、主権者である国民が姿を消してしまった。反省と謝罪をしない財閥だけが、血税を懐に入れて肥え続けた。気が付くと、自民党の衆参の国対委員長が、なんとなんとやくざ代議士の倅と運転手。よほど好かれるやくざ系議員に衝撃を受ける。岸田文雄人事かそれとも悪党の木原誠二の知恵なのか?

 

この間、平和と福祉を吹聴してきた公明党創価学会が、自民党に吸い込まれる。日本共産党でさえも、姿がかすんでいく。野党は分断され、それに労働団体の連合までが加担し、この国から正義・公正・道義といった政治理念・大義までが無くなっていく。若者の覇気が消える。それもそうだろう、今を生きる政治屋と官僚たちは、莫大なツケを後世に回して「今だけ自分だけカネだけ」に徹して、未来を生きる若者や孫たちのことを考えない。

 

史上最悪の事態で犯罪者が権力にまとわりつく。「自民やくざ国対」が象徴する、やくざが跋扈する房総半島では、市議や首長までがやくざや、やくざ系の国会議員にひれ伏している。そこでなんとも恐ろしい事態が起きた。フクシマの核汚染ごみが、水源地に大量に投棄されていた。やくざ系産廃業者による不法投棄であるが、3年前に林地区の役員が放射能測定器で発覚した。直訴しても警察も自治体・議会もそっぽを向いている。言論界も、である。やくざを擁護する為政者ばかりなのだ!

 

<公明党と共産党に異変!袖ヶ浦市の核汚染ごみ事件にそっぽ!衝撃を受ける高谷・林区の住民>

安倍・極右内閣が終わり、遂に永田町のドブさらいが始まると国民は狂喜した。だが、検察も自民も清和会裏金疑惑に対して腰砕け。極右片肺内閣の検察、そして「自民やくざ党」に自浄能力を期待する方が無駄なことだった。

 

国民の怒りは収まらない。特にやくざが跋扈する房総半島の君津郡市、中でも袖ケ浦市では悲劇を通り越した深刻な事態にこの3年間、追い込まれて窒息状態だ。やくざ系の首長(昨年暮れ無投票再選)や、やくざ系市議に直訴してきたが、どこの政党も相手にしてくれない。まさか?数年の間、筆者も信じられなかった。

「民衆の味方」と喧伝してきた公明党創価学会は違う?問題は核汚染ごみなのだから。まともに対応するだろう。せめて共産党は、まだ地域の住民の命と健康に関して逃げないだろう。誰もがそう信じてきたのだが、現実は全くちがった。

 

中央の腐敗が地方にも伝染して当然だが、たとえそうでも袖ヶ浦市の林・高谷地区に不法投棄された核汚染ごみの周辺住民の間で、次々と死人やがん患者が多発してきているのだから。恐怖の両区民は、対策委員会を設置して市議会や市の環境部、木更津署に訴え続けてきた。千葉県や千葉県警にも詳細資料と陳情を繰り返したが、事実上、現在に至るまで無視されてきている。

新聞テレビは報道しない。本ブログのみである。言論界に身を置いてきた筆者も、正体不明の原子力マフィアに怖さを覚える。問題のやくざ系産廃業者(本社木更津市)は雲隠れしている。コツコツと房総半島で政治活動をする日景省吾(青木愛秘書)に声をかけ、林地区の役員に紹介した。彼の活動が少しずつ実を結んできてはいる。環境ジャーナリストにも見てもらい、事態の深刻さを理解してもらった。問題は住民運動の原動力である資金が、小さな区では確保できないことだ。

 

<昨年7月被害住民が現地案内、それでも9月12月の議会沈黙>

昨年の7月、対策委員長の御園豊は、市議会各党の代表を自宅に招いて説明し、現場を案内し、資料を手渡した。特に公明党と共産党に対しては、9月議会で質問してもらいたいと要請し、ほぼ了解した。だが、質問しなかった。12月議会でも。

一体どういうことか。筆者は別件で取材を受けた共産党機関紙幹部に、この件の取材を要請した。永田町で活躍する名物記者にも働きかけたが、効果はなかった。これは不思議なことである。

 

<公共両党が逃げた!秋の市議選に向けた両党の新聞チラシにも触れない>

昨日は林地区の役員が自宅に公明党と共産党の新聞折り込みの宣伝チラシを持参した。共産党は180号。水道料金の値上げを記事にしてあるが、肝心の水道汚染について触れていない。むろん、核汚染ごみはない。

 

公明党の2024年新春号は、活字よりも写真中心。仲良し市長に要望書提出が大きく紙面を割いていた。新年あいさつでは「市民の皆様の生命と暮らしを守る」という約束をしながらも、高谷・林両区は袖ヶ浦市民ではないといわぬばかり。住民の間から不穏なささやきが漏れているという。たとえば「市の環境部の残土問題をしていた保守系市議のMに傾倒している」とか、元創価学会幹部は「市議とは名ばかりで、何も知らない」との酷評が。

中道も革新も消えてしまった列島を象徴している!日本沈没も頷くほかないのか?

2024年1月28日記(日本記者クラブ会員)

 

検察審査会が勝負!

(毎日)不起訴処分となったのは、松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長▽世耕弘成前党参院幹事長▽萩生田光一前党政調会長▽塩谷立元文部科学相▽下村博文元文科相――の安倍派幹部7人と、派閥の会長をかつて務めた森喜朗元首相。告発した大学教授は検察審査会に審査を申し立てる意向で、検察審が「起訴相当」や「不起訴不当」の議決を出せば、特捜部は再捜査を迫られることになる。

2024年1月27日 (土)

本澤二郎の「日本の風景」(5057)

本澤二郎の「日本の風景」(5057)

<「自民やくざ党」の裏金脱税上納金システム?>

自民党の安倍・清和会の裏金疑惑脱税事件は、まだほんの入り口に過ぎないが、昨日あたりから清和会の裏金危機で崩壊寸前のありさまに驚いたらしく、これまで地元の能登半島地震大災害についても雲隠れしてきた五輪疑惑の元凶・森喜朗が、とうとう永田町に姿を見せたようだ。

「まるでおっとり刀で俺が神風を吹かせて退治してやるということらしいが、成果は無理だろう。おっちょこちょいのでたらめ発言で知られる御仁が、テレビでわめいてもまず効果はない」という。

第一、森が始めた清和会の裏金システムを取材する記者が一人もいないというのも寂しい。「笹川ギャンブル財団が用意してくれた事務所でじっとしていた」ということらしいが、認知症にかかっていなければいいのだが。

 

さて本日紹介する裏金問題は、もっと大きい。「今後どうする入閣のための裏金脱税上納資金5000万円+α?」をどうするのか。

自民党とやくざの深い関係は、今では公明党とやくざの関係(木更津レイプ殺人事件)にも伝染している。前者の場合は、上納金次第で人事が決まる。大分以前でも5000万円用意しないと大臣になれなかった。これは清和会に限らないだろうが。

派閥の親分の懐は、党や内閣人事の際に暴利を懐に入れる好機なのだが、自民党の政治刷新会議で議論されているのかどうか?

 

<議員辞職の谷川弥一はスケープゴート、皆同じ>

筆者は清和会の谷川弥一を誉めている。彼は覚悟の上で議員辞職をした。ほかの連中は逃げまくっている。ほとんどが同じことをしている。一人で真っ当な責任を取ったのだから。

官房長官の松野博一は悪い。一番最後にうその釈明会見、その前が萩生田光一だった。この二人を落選させる市民運動が起きるだろう。谷川を国会からはじき出して、自分たちは離党もしない、議員辞職もしないというのだから。逃げ得を許さない!

有権者を馬鹿にし過ぎている。松野は官房機密費について何か語ったのか。国民の血税をちょろまかしたと見られている。世論の風圧を計算した上での会見は姑息すぎる。

 

<福田・清和会のN太郎は「5000万円用意」?>

もうはるか昔のことであるが、福田赳夫が評価していた参院議員のN太郎が、突然30代の記者に向かって「5000万円が相場らしいが、どうだろうか」と聞いてきた。

入閣のための上納金のことなど、当時の政治記者は知らなかった。生来、カネとは縁が薄い。中曽根後継人事で社長の徳間は「安倍晋太郎がいい」という。安倍は岸の娘婿、戦争が絡んでいる。よくないに決まっている。彼はおそらくナベツネに声をかけられていたのだろう。「私は護憲リベラルの宮澤喜一がベターだ」といって突っぱねて、倒産寸前の新聞社をやめた。退職金300万円。信念を貫いた。結果は、中曽根が竹下を選んだ。カネである。世界なんとか研究所の資金を竹下が用意したというのが真相だろう。

 

N太郎はめでたく外相に起用された。彼の母親は、池田勇人内閣で厚生大臣を務めている。彼は外相になると、俄然改憲を言い出した。彼をリベラルと買いかぶっていたのだが、見事に裏切られてしまった。日本の外交官の中には「武器弾薬がないと外交ができない」というおかしな輩が少なくない。それも彼の人生を狂わせる。彼の運転手が、今の維新の代表だという。あきれてものも言う気がしない。

 

<岸信介の兄貴分・千葉三郎は「二度と閣僚にならない」>

「二度と大臣にならない」と言い張った御仁がいた。千葉三郎だ。彼も清和会に所属していた。東京帝大で、岸の先輩だった。そのため、岸を「岸君」と呼んでいた。

初めて労相になって房総半島の茂原に錦を飾った。しかし、もう二度と猟官運動はしないとも言い張った。理由は大金を上納しないと

大臣に起用されないことを知った、そのためだった。閣僚の多くは上納金を派閥の親分に差し出さないと大臣になることは出来ない。

どうだろう、人事の多くはこの上納金システムで決まる。むろん、例外はあるのだが、それはごく一部である。そうしてみると、谷川の裏金作りは、少しでも早く大臣になって、地元長崎県に国の予算を分捕ってきたやるというもので、多くの自民党議員も同じことをしてきている。

松野・萩生田・塩谷・西村・下村・高木ら清和会幹部は、今も谷川をスケープゴートにして逃げまくっている。人間として谷川に軍配を上げたい。この判断を読者はどう見てくれる?

宇都宮徳馬さんのいう「50、60鼻たれ小僧、男盛りは真っ八十」は本当である。小僧の最悪の事例が安倍であり、清和会ということになる。国民は目を覚まして声を上げよう!

2024年1月27日記(日本記者クラブ会員)

 

自民党の安倍・別動隊の正体!

 (読売)通常国会で最大の焦点となる見通しの政治資金の問題を巡り、日本維新の会が改革姿勢を打ち出せないでいる。改革の柱となる政治資金パーティーについて、廃止を求める地域政党・大阪維新の会側と意見が対立しているためで、身上とする「身を切る改革」を示せない国会議員に対し、地方からは不満も漏れている。

2024年1月26日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(5056)

本澤二郎の「日本の風景」(5056)

<天下大乱!能登半島地震大災害など政府の災害対策はいい加減すぎる=山本太郎が暴露>

自民党と公明党の腐敗コンビに起因するのであろうが、岸田内閣の

の災害対応は、何事も中途半端。能登半島地震災害対策の参院集中審議で山本が、能登半島のみならず全国的な災害地区においても、いい加減な対応に終始している現状を鋭く指摘した。その国会での岸田追及場面の動画がネットで関心を集めている。

 

さもありなん、石川県知事の馳浩の姿が今も見えない。彼は官房機密費による東京五輪不正工作を自ら明らかにして、五輪疑惑に対する検察の甘過ぎる捜査を暴いたのは立派だが、その後に発生した巨大地震対策は落第生だ。馳の親分で、清和会の古狸で政教分離違反者の「神の国」神道信者の森喜朗も雲隠れしたままだ。

 

1か月近く経つのに能登半島住民は「災害関連死」に震えている。自衛隊員を5万人、10万人を投入し、同時に重機やヘリを大量投入すれば、とうの昔にケリがついていたはずだが、岸田政府の防衛省は近隣の動向に関心を向けているのか、足元の災害対策は駄目だ。岸田の参謀役が疑惑の木原誠二ゆえだろうか。

石川県どころか、ここ数年の激甚災害地区も、いまだにしっかりと処理していなかったことが、山本の国会追及で判明した。政変の場面だが、岸田後継に手を挙げる人物に、一人としてまともな者がいない。天下大乱の様相を見せ続けている。

 

<ワコーの核汚染ごみ・日高金属の汚染水の袖ヶ浦市高谷・林地区対策委員会も正月休みなし>

国がこの体たらくだから、地方は輪をかけてひどい。核汚染ごみ事件の房総半島の水源地では、やくざ系のワコーという産廃業者も雲隠れして数年経つ。ワコーの近くの日高金属という外国人経営の悪徳企業から流れ出す有毒汚染水垂れ流し事件もまた、相変わらず今も続いている。

一昨日は、同金属から大量の汚染水があふれ出している現場を、すぐ近くの福祉施設の職員が目撃した。直ちに、汚染水と核汚染ごみの高谷・林地区の対策委員会と関係区長に緊急連絡が入った。

確かに現場は、ものすごい量の有毒汚染水が溢れ出している。仰天した住民は、即座に全くやる気なしの袖ヶ浦市環境部に通報し、同時に地元の木更津署の駐在所にも「立会い」を要請した。ところが、やくざと癒着していると見られている木更津署の巡査は腰を上げようとしない。やむなく110番通報で木更津署に連絡しているところに、二人の若い巡査がやってきた。

環境部の職員は、水質検査用の容器も持参しない。やる気なしの態度がみえみえなのだ。

 

市民の命と健康に対する市と議会の対応は、住民サイドからすると無関心そのもの。そこでこの機会に、改めて対策委員会と区長が環境部会長に電話すると、彼は問題企業から事情を聴くとしぶしぶ応じたものの、肝心の水質検査は約束しない。本ブログでは、繰り返し水源地の河川が、市原市姉崎地区と君津郡市の40万人の水道水を汚染している可能性が、ほぼ100%の確率で高いと指摘してきた。水と空気を守る君津郡市の市民団体も、このことを繰り返し訴えてきているのだが。

環境部長とのやり取りで分かったことは、なんと「私も水を買って飲んでいる」ということだった。ということは、高給取りの市の幹部連は、水道水の汚染を認めているのだろう!これは驚きである。

 

<やくざ代議士の倅と運転手が衆参国対委員長に就任の岸田・珍人事に野党国対の覚悟>

さて再び国政に目を転じると、清和会の安倍側近だった世耕弘成が参院幹事長を辞任したことから、関連して国対委員長に石井準一が就任したという仰天人事が判明した。

房総半島・千葉県では、石井はいわくつきの政治屋で有名だ。袖ヶ浦市の住民の間では「石井はやくざ代議士のハマコーの運転手上がり。利権に目ざとい。千葉県知事の熊谷俊人を操っている」とも知られている。

衆院はハマコーの倅、参院はハマコーの運転手という布陣で、野党を手玉に取ろうというのである。

野党国対に警告する!自民党国対費に手を出すな、である。万一、金銭や遊びや贈り物に手を出すと、大変な事態が待ち受けている。

よくよく覚悟が不可欠である。野党の若造党首には理解できないかもしれないが。

 

<これでも大阪万博強行の経産相・斎藤健の狂気>

もう一つのニュースが気になった。我が友人は経産相になった斎藤健は「まともだ」と連絡してきたが、本当だろうか。彼も原子力マフィアに取り込まれていないのかどうか?

安倍と維新の利権といわれる大阪万博を強行する大義は全くない。政府も国民もカネがない。中止が正しい。実施すれば、必ず大阪地検特捜部の出番となる。それでも強行するのであれば、斎藤はタダの政治屋に過ぎないのかもしれない。

大阪万博は止めよう。国民の叫びである。利権遊びは天文学的な借金大国にとって不要である。安倍を引きずること勿れ、である。

2024年1月26日記(日本記者クラブ会員)

2024年1月25日 (木)

本澤二郎の「日本の風景」(5055)

本澤二郎の「日本の風景」(5055)

<提言=起訴免れた安倍・清和会幹部は議員辞職が相当>

諸悪の根源は、出来の悪い世襲やカネ亡者ばかりが当選する小選挙区制比例代表制にある。政治の専門家の本心である。派閥も政策集団も同じ。こんなことよりも、国民のための大改革が不可欠である。安倍悪政の支援勢力・清和会幹部を、谷川弥一と同じ議員辞職にしなければ、有権者は到底納得しない。

 

関連して安倍悪政を宣伝報道してきたNHK・読売・産経の編集幹部に対しては、日本新聞協会として「権力に屈しない公正な報道」倫理を、強く打ち出すことが、国民の政治不信を払しょくするために不可欠である。ここは避けては通れない。また、存在価値が問われ続けてきた野党は「税金泥棒」との批判に対応する、命がけの国会活動を求めたい。かりそめにも与党の「やくざ系国対」に怯えるようでは、進んで議員辞職してもらいたい。

 

<文通費100万円は廃止、政治活動費厳格規制>

昔から第二の給与、根拠のない文通費毎月100万円は、即刻廃止するのが、当たり前の対応である。国会議員が金もうけの職業であっていいわけがない。

今の記者も政治屋も「井戸塀議員」という名前も意味も分からない。筆者は現役のころ、青森県の金木町の津島文治の晩年の「井戸と塀」だけ残った、小さな木造住宅を見た。広大な田畑はすべて政治活動で消えていた。派閥の会長だった大平正芳外相は、同情して50万円、自民党総裁で首相の田中角栄は、100万円の香典を包んだものだった。

 

文通費は不要である。国会議員の戯言に使用されていいわけがない。そして「政治活動費」(政策活動費)という口実で処理していることも許されない。厳格な規制を設けて、違反に対して議員辞職させる必要がある。

はっきり言って「国民の代表」という、見識のある清廉潔白な政治家が、いまの国会にいるだろうか。答えはNOであろう。鉄は熱いうちに打て、である。ゆでガエルのような政治屋によって、日本の財政は未来を生きる世代に対してツケ回しされている。



偉そうに「積極財政論」をひけらかす輩の存在を知ったばかりだが、その前に43兆円の戦争準備をゼロにすることが重要である。日本国憲法と財政法をしっかり堅持した内外政に徹するしか、国民生活は安定しない。 

大借金の政治が許されるのであれば、幼稚園児でもできる。無駄を排した清廉な政治で国難は乗り切れる。昔の宏池会議員が言う「オモチャ」の武器弾薬を捨てるのが、政治の要諦である。福祉に特化することが、国民の安心の源である。勘違いするなといいたい。よしんば、天文学的な借金返済に誰が責任を持つのか。いまでも子供が産めない日本であろう。

 

<政党助成金も廃止・闇の国対費も規制して当たり前>

300億円という大金を政党にばらまいている制度も改めるべきだ。日本共産党の唯一ともいえる評価は、政党助成金を受け取っていない点だ。これが、結果的に小選挙区制に飛びついて、政治屋を輩出している腐敗した土壌である。

善良な政治家はいない。志の貧しい輩が手を出す世界で、出したい

人物はいない、出したくない人物ばかりである。

 

自民党は、この血税を使って国会対策、すなわち野党工作資金に回している。何にどう使っているか?飲み食い遊びや野党議員への小遣い稼ぎ資金などに化けている。血税が泣いている!したがって国会対策に突っ込んでいる野党議員は、間違いなく堕落してゆく。品行方正な議員はいない。国会対策委員会はいらない。

 

ましてや、自民党はこのポストに「やくざ系」を起用している。これは岸田政権の不正・腐敗を内外にさらけ出している証拠といえる。警察検察がやくざの跋扈に対して、厳しい対応をしない原因でもあろう。「自公ともやくざが大好き」とささやかれて久しい。

国会対策費は血税である。支出を詳細に記述させることが、最低限必要である。闇の世界で国民の代表が蠢いている?こんな国は日本くらいではないだろうか。房総半島の君津市・袖ヶ浦市・木更津市の住民の怒りは尋常ではない。

 

<財閥の闇献金に重罰規定>

三井住友や三菱重工や東芝などの財閥献金が、表面に出ることはない。自公政権は財閥の傀儡政権であるにもかかわらず。不可解千万である。清和会集金パーティーにおいても、財閥が政治資金規正法の書類に名前を出すことはなかった。

答えは裏金献金だからとみられている。これは「らしい」ではなく、事実である。

財閥は尻尾を出さない。たとえ出しても反省も謝罪もしない。何をしても許される。日本は財閥に支配されている国家だからで、その限りで不条理な大義のない国と社会である。民主主義の国ではない。アメリカでは、遂に本物のリベラリストのロバート・ケネディJrが決起している。日本にも一人ぐらい出てきてもおかしくない。財閥の裏金献金に対しては、死刑に相当する罰則を設けてはどうか。せめて韓国レベルに引き上げるべきだろう。

 

以上の提言は、史上最低の清和会政治を総括した上でのもので、多数国民の理解を前提にしている。

2024年1月25日記(日本記者クラブ会員)

2024年1月24日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(5054)

本澤二郎の「日本の風景」(5054)

<原発・核放棄は人類と地球の使命=三重県原発NOに房総半島核汚染ごみ住民も連帯>

昨日の新聞テレビで最もましなニュースは、朝日新聞の三重県の中部電力芦浜原発を阻止(2000年)した住民と、フランスの同様の成果を出した住民の報告会が、4日後の1月28日に津市の県総合文化センターで開催されるというものだ。

ヒロシマ・ナガサキの教訓を生かした市民運動の成果に賛同する国民は多い。中核は女性のようだ。これに目下、核汚染ごみで命を奪われている、信じられない房総半島の袖ヶ浦市の市民運動を展開している人々が、連帯の拍手を送っている。やくざの脅しと札びらに屈しなかった三重県の反対運動の家には「原発反対の家」と書かれたステッカーが今も貼られている。

さっそく袖ヶ浦の人たちも参考にするといい。人々の心にしみる反対派の叫びは「先祖から預かった海をきれいなまま子孫に渡したいという37年間の闘いに勝利した」という言葉だろう。

袖ヶ浦市林地区の幽谷は、名称からして深山幽谷そのもので、山に囲まれた別荘地のような場所だ。そこにフクシマの核汚染ごみを、実に60万立法メートル(住民の測定)も不法投棄され、すでに10年ほど経つ。数年まえから周囲の住民の家々からガン患者が次々と出ており、既に亡くなったものも3人。

それでいて袖ヶ浦市と千葉県は、原状回復を強く求める住民の声を事実上、無視している。公明党も共産党でさえも動かない。議会で質問さえしないで逃げ回っている有様だ。

追い詰められている住民の間から「三重の反対運動を学ぼう」との声も出てきている。

 

<ロバートケネディJrら日本の核武装に断固反対する米国リベラリスト>

日本の原子力発電所の先には、核武装国家という清和会など極右の野望が見え隠れしている。岸田内閣がフクシマの教訓を排除して、核発電所大国を目指していることに対して、米国のリベラリストは、重大な懸念を抱いているという。戦前の日本軍国主義を忘れていないためだろう。

事実上、復活したかのような国家神道と財閥の復活が、再び日本脅威論として記憶されて久しい。韓国における強制労働問題や従軍慰安婦問題に抵抗する日本政府・財閥の最近10年の対応について、重大な懸念を抱いていることも当然であろう。

 

民主主義を重視するワシントンのリベラリストは、闇の権力を行使する米産軍体制とは距離を置いている。また副作用など問題の多すぎるコロナワクチンで、空前絶後の暴利をむさぼる医療行政の不正を追及している。大陪審も始まった。その頂点にロバートケネディJrらが立って、11月の大統領選挙を無所属で闘う。物価高とロバートの離反で、民主党のバイデンが勝利するか、大分怪しくなってきた。

日本人は、ワシントンのリベラリストの動向を全く報道しない日本の新聞テレビで盲目の状態にあるが、学生、若者や女性の人気は急上昇している。

 

以上の動向は、日本のみならず欧州の反核反原発運動に弾みをつけている。三重の教訓を袖ヶ浦市の市民運動家も学んでいる。核汚染ごみ問題は、トリチウム汚染水垂れ流しと同じように危険で許されない。地球と人類の反核の闘いが、21世紀の世界を占うため、まさに原子力マフィアとの闘争は歴史的な民衆運動といっていい。

 

<見通しつかないフクシマの東電廃炉=もんじゅ西村謀殺事件と東海原子炉の暗闇と袖ヶ浦市劣化ウラン65トン>

能登半島地震における石川県や自衛隊の対応のまずさが指摘されている。森喜朗の配下の知事馳浩に批判が集まっている。休止中の志賀原発の北陸電力も人々に不安を投げかけている。「老人殺しの政府と石川県」との酷評も聞こえてきている。

猛毒トリチウム汚染水垂れ流しの、フクシマ東電原発の東芝製3号機は核爆発を起こしており、廃炉どころではない。30年で処理は嘘に決まっている。100年説もある。海洋汚染によって、14億人の中国では、魚介類の人気がガタ落ちしている。香港や台湾でも。日本の水産業どころか、いずれは核汚染ごみで農業も崩壊の可能性を秘めている。

 

一方で、原発裁判は続いていく。もんじゅ西村謀殺事件は終わらない。ヒラメ判事との闘争である。東海原子炉と首都圏の前途、袖ヶ浦市の劣化ウラン65トンと東京・房総の巨大地震の対応策はない。人間は、核を全面的に排除するしかない。

2024年1月24日記(日本記者クラブ会員)

 

 (東京新聞)定数18に20人が立候補した茨城県の東海村議選は21日投開票され、新人5人を含む新議員が決まった。日本原子力発電東海第2原発が大きな争点となり、再稼働に慎重な新人の村上志保さん(51)が最多得票数で初当選した。(長崎高大)

 もんじゅ西村裁判� 日 時 : 2024年2月13日(火)16:00〜 場 所 : 東京地裁803号訴訟名 : 個人情報審査請求棄却取消請求 (行政訴訟)被 告 :  東京都原 告 :  西  村 

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 もんじゅ西村裁判�日 時: 2024年2月16日(金)13:10〜場 所: 東京地裁 530号訴訟名: 損害賠償請求{機構が西村の遺品(ホテル内及び機構内の事務机内、ロッカー内)を紛失した事に対し、損害賠償}

被 告: 日本原子力機構と田島良明(元秘書役)原 告: 西 村    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブログ もんじゅ西村裁判 :https://4nso9mei.seesaa.net/   ← 最新情報掲示 ブログ・キーワード: もんじゅ・西村裁判、日本の黒い霧

・・・    ・・・    ・・・     ・・・     ・・・   裁判の最新記事 Tansa https://tansajp.org/columnists/10

2024年1月23日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(5053)

本澤二郎の「日本の風景」(5053)

<清和会裏金疑惑釈明会見=一番の犠牲者・谷川弥一は善人か>

衆院議長に辞職願を出した長崎県の清和会代議士・谷川弥一の記者会見を昨夜見た。パソコンのお陰であるが、彼は自民党清和会議員の中で、一番善良な衆院議員ではなかったのか。それまでテレビの取材に反発する映像を、何度も見せつけられていたものだから、国民の多くは清和会最低の政治屋だと評価してきた。

彼は安倍・清和会を守るための捨て駒・スケープゴート役を押し付けられて、仕方なく議員辞職という一番厳しい椅子に座って、覚悟の金バッジを放棄した。いうなれば清和会98人の中で、一番の勇者ともいえる。そんな印象を抱いた彼の記者会見だった。

 

何もかもが清和会の指示に従っての対応だった。清和会の幹部連は、ずるがしこい世耕や松野、西村、下村、高木ら、そして最大の悪党とみられてきた萩生田など幹部連は、口裏合わせの検事の事情聴取にも、逮捕も起訴もされなかった。

彼らの身代わり役となった谷川は、悔しくて体全体が怒りで興奮していた。「なぜ俺だけが犠牲にならなければならないのか」という疑問に誰一人答えてくれない。苦しい胸の内を理解してくれる身内はいない。普通であれば発狂するだろう」と感じてしまった。

 

<やくざの掟が生きていたA級戦犯の派閥?>

「安倍・清和会の指示でやってきたことだ、事実を証言できない。これはやくざの世界だ。清和会の幹部を守るために自分が犠牲者となる」という表情が記者会見での谷川の胸の内だと気付いた。

派閥記者20年、その後の政治評論家活動を通して、谷川こそが一番の愛すべき派閥人間と評価できる。「数人の仲間がよく決断してくれたと褒めてくれた」とも口走った。その一方で「派閥の悪口はいわない」「自分が悪かった」というばかりだ。政治屋と金庫番の関係が、ここでは清和会と谷川である。「安倍の清和会を守るのは谷川さんだ、頼む頼む」だったのか。

 

笹川良一や児玉誉士夫が暗躍した清和会の掟は、やくざの掟なのだだろうが、それを裏金事件で谷川一人に押し付けて、派閥の幹部は逃げた。「なぜ俺一人が」という悔しさは、生涯彼の精神を破壊し続けることになるだろうか。はたまた「谷川弥一は男でござる!清和会の救世主」なのか。

 

<表情から清和会の生贄にされた無念ありあり>

彼は何を聞かれても「自分が悪かった」と繰り返し、弁解しなかった。やくざ捜査の警察官や検事であれば、こうした被疑者の対応を百も承知のはずだ。

それを、間もなく議員辞職する自民党衆院議員が演じている。演じさせられているのである。しかも、何を聞かれても逃げなかった。記者団の質問がすべて終わるまで、被告人のような椅子から離れなかった。

 

彼の手元には質問に答える資料があったが、彼はそこに目を通さなかった。そして一言正論を吐いた。「閣僚の答弁はメモを読んでいるが、それがいいのか。なぜ自分の言葉でしゃべれないのか」とポロリと口から滑った。記者会見での唯一の怒りの正論だった。

 

国民の多くは、安倍も岸田もやくざ・やくざ系の政治屋を、好んで閣僚や党の要職に就けて、暗に威圧的な布陣で事態を乗り切ろうとしている。以前にもやくざ代議士に防衛省のポストが与えられた。その息子を防衛相に起用した岸田に驚いた。息子も父親の人脈を継承していることが、最近の週刊文春に大きな証拠写真とともに掲載されたのだが。そして、今度は野党対策で活躍を期待している。

ことほど、政治家や政治屋はやくざを怖がるワル集団という背景がある。やくざに支配される国会・立法府に期待することなど何もないだろう。

 

元千葉県警本部長をした反骨の内務官僚・渡辺一太郎は、田中角栄に対して「やくざをそばに置くな」と警鐘を鳴らし続けた。彼は岸信介のA級戦犯派閥との対抗に、元警視総監の秦野章と内務官僚の渡辺の同僚である後藤田正晴の布陣を敷いた。このことを知る政界関係者はいない。

これは、民主的な議会政治の日本?でも、やくざが一定の役割をになっていることを裏付けている。それに屈する野党の無様さにもあきれる。自民党も公明党もやくざ大好き党で知られる。アメリカの議会がギャングやマフィアに牛耳られている?想定さえできないだろう。日本では官僚がメモを作成する。あらかじめ記者や野党の質問を把握しておいて、回答メモを用意する。官僚が仕事などしていないことが理解できるだろう。霞が関は無駄の宝庫なのだ。

 

はっきりと言わねばならない。日本に民主主義は存在しないことが、以上のことでよく理解できるだろう。いずれ谷川が、この場面でやくざ派閥から、どう指示されたのか。清和会の正体を暴くかもしれない?期待したい。

 

<狐か狸の萩生田は八王子市長選勝利後に嘘の釈明会見>

加計森友事件から統一教会国際勝共連合など安倍晋三事件に関与支援してきた関係で、カルト神道政治連盟の森喜朗から、特段の支持を受けてきた東京・八王子の萩生田光一が、ずっと雲隠れしてきたが、ようやく姿を見せた。

1月21日の八王子市長選の勝利をお土産にして釈明会見をした。

事情通は「谷川を説得した人物の一人」と語っている。可能性を否定できない。一部には「小泉純一郎を動かして小池都知事を自公候補の応援団にした」との指摘も。小泉と小池は特別な間柄として知られている。

 

問題の本質は、野党がバラバラ。すなわち自公体制存続の元凶は野党にあるのである。野党を一本化出来るかどうかが、そのうち行われる総選挙でもカギを握っている。野党には諸葛孔明のような参謀がいない。自公体制どころか、やくざ起用の岸田長期政権も視野に入ってきている!

日本の政治分析は、やくざが跋扈する「房総半島から見ないとわからない」と袖ヶ浦市や君津市の友人らが語っている。

2024年1月23日記(政治評論家・日本記者クラブ会員

2024年1月22日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(5052)

本澤二郎の「日本の風景」(5052)

<政治家ではない政治屋は金権脱税魔>

萩生田光一・松野博一・西村康稔・世耕弘成・西村博文・塩谷立・高木といった安倍晋三側近は、今では金権脱税魔の代表格と見られている。もう一人は五輪疑獄の黒幕の森喜朗。カルト神社神道・統一教会グループとも指摘されている。

一人も政治家がいない。利権目当ての権力亡者で、第二の安倍を目指して、真っ当な反省も謝罪もない。国民は、岸田文雄と東京地検特捜部の作・演出の見掛け倒しの「派閥解消」決定を見ても、日本の悪政が正されるとは、誰も信じていない。落ちるも落ちたり自公体制か。

安倍側近幹部は、まぎれもない金権脱税魔だ。国民は確定申告の時期を迎えて、どうすべきか躊躇しているという。

何度でも指摘したい。彼ら国会議員は世界一の高給を懐に入れている輩である。民衆の苦悩などこれっぽちもない獰猛な猪か。

 

<清和会幹部の不正を蓋し不起訴にした検察も共犯者>

国民は検察に一縷の望みをかけた。政治不信の元凶である永田町のドブさらいに対してだ。裏金事件は氷山の一角である。パーティー券のキックバックは小さな事件である。

もっともっと大きな事件が眠っている。財閥からの裏金である。政策のすべてが財閥向けのものである。大衆から消費税など税金で絞り上げている。金持ちからはびた一文も取っていない。民主主義が機能していない。

物価高の元凶である円激安政策を、もう10年前から継続している。そのおかげで財閥は肥え太った。その一部を賃上げに回しても、かすり傷ひとつ負わない。99%の中小企業は倒産の危機に怯えて、賃上げどころではない。1%財閥の賃上げで、日本の消費が増えるはずもない。大不況は継続してゆく。

 

財閥からなぜカネを取らないのか。国民すべてが分かっているが、政府も自民党もそうしない。今の自公内閣は、財閥の雇われ政府・傀儡政権だからである。それでいて野党は政権を取る気が全くない。八王子の市長選の結果を見れば一目瞭然。野党も市民も分断選挙をして一本化しない。結果的に野党も財閥に塩を送っているのである。

 

<自民党元秘書が爆弾発言=代議士の机の中に4000万円>

本日は自民党の元秘書がすごい事実を教えてくれた。

国会議員会館には、二つの金庫がある。一つはカネの出し入れをする金庫番が管理する金庫。もう一つが、秘書も知らない議員専用の金庫である。こちらは議員専用の大きな机の引き出し。机の右手の引き出しが、以前であれば3つあった。一番下の引き出しにはカギがついている。この鍵のある引き出しが議員専用の「金庫」。

開くと4000万円ほどの大金が詰まっている。脱税資金である。本人しか知らない。むろん、金庫番も、一般の秘書も。議員事務所の来客はさまざまだ。時には秘書も入れない議員と来客だけの時がある。その場面で、カネは直接議員の手に渡る。そうした闇・裏金が、一番下のカギのかかっている引き出しに積まれていく。領収書はない。

政治屋個人のお小遣いだ。何に使おうが自由である。申告不要の100%の脱税資金である。

 

<安倍晋太郎の奥座敷の大型金庫に6億円>

金庫といえば、安倍晋三の実父・晋太郎の奥座敷の大型開かずの金庫のことが有名である。清和会のベテラン秘書の仲間が、晋太郎が亡くなった時に発見したもので、中には6億円がぎっしり詰まっていた。

洋子未亡人が信頼していた秘書のお手柄である。その秘書が保証人に打ち明けて表面化した。本人から直接聞いた先輩秘書の偽らざる秘密である。晋太郎の脱税資金6億円が、息子晋三によって活用されたのだろう。昭恵は知っているかもしれない。

この大きな金庫の、今の中身に興味がある。「塀の上を歩く金バッジの面々」(ぴいぷる社)を書いた後の情報だったので、そこには触れていない。

政治屋に善人はいない。いまだに進んで議員辞職したものは一人もいない。このような政治屋による自民党の刷新本部に期待する方がおかしい。

 

<岸田安堵の野党市民派はバラバラの岸田選挙管理内閣>

今朝のネット情報に以下の悲しい記事が流れた。

(東京都八王子市長選は21日投開票され、無所属新人の前都人事委員会事務局長・初宿(しやけ)和夫氏(59)(自民・公明推薦)が、新人4人を破り、初当選を果たした。投票率は38・66%だった)

 

党利党略に徹する野党は、ネズミを捕らない猫である。中曽根同様に岸田も悪運が強いらしい。検察にも裏切られ、それでも覚醒しない野党は、自公に輪をかけて悪党であろうか。

2024年1月22日記(日本記者クラブ会員・政治評論家)

2024年1月21日 (日)

本澤二郎の「日本の風景」(5051)

本澤二郎の「日本の風景」(5051)

<米国大使の傲慢さに怒り心頭の平和国民>

シカゴというと、ギャングの街で知られる。そこで市長として活躍したエマニュエルが現在の駐日米国大使。バイデンの側近として対日工作の中心人物という。息子が海軍勤務というから、ワシントンの米産軍複合体制にも足をかけているのであろうか。

 

彼はよくメディアで「東京のアメリカ」の情報を発信する。その発言を日本の右派系新聞がネットで伝えた。彼は78年前のアメリカ人では全くない。リベラリストといえるのかどうか。事実はバイデンの忠実な部下という点で、突出している。

一連の安倍路線を引きつぐ安保3文書と、続く43兆円の空前絶後の超軍拡計画の断行、そしてさらに武器輸出3原則の改定による日本製のミサイルが、ロシアに向けて発射されようとしている。

非戦の日本国憲法を排除した、途方もない戦争国家日本変身に対して「画期的な成果」だと本心を明らかにした。1月18日の外国特派員協会での、彼の言いたい放題発言である。改憲軍拡の産経新聞は「新しい日本に自信を 米大使」の大見出しをつけた。

「なんだ!エマニュエルはワシントンの死の商人の回し者か」との皮肉が飛んでもおかしくない発言であろう。

 

<原因は言論・野党の不存在>

見出しは、さらに「国賓訪米を認める」と続いた。「成果を上げたので国賓としてワシントンが受け入れる」というのである。江戸時代に参勤交代という慣行を、徳川幕府は各藩に強要して藩の財政をひっ迫させたものだが、21世紀の日本は、江戸期の藩のレベルということか。

これほどコケにされた日本政府は、過去にあったであろうか。米国通の第一人者の宮澤喜一が知ったら激怒するだろう。

野党がいない。国民は沈黙して声を挙げない。そのためである。日本はアメリカの属国どころか、奴隷国家であろう。

 

<椎名悦三郎は米国は番犬様と呼んでいたが>

元外相の椎名悦三郎は、A級戦犯の岸と同じ戦前の商工官僚であるが、彼は外相時代にアメリカを「日本を守る番犬様」と呼んでいた。番犬に基地を提供し、カネを出すということは仕方がないと割り切っていた。

アメリカにとって反共の砦どころか、厄介な世話のやける「独立国」という名のアメリカの属国だった。日本の侵略戦争のツケ払いに、戦前派の戦犯官僚も頭を垂れて、文句ひとつ言えなかったのだろう。侵略戦争に加担したA級戦犯の内閣と、その後裔である清和会の内閣とその後継内閣が、目下のワシントンにとっての「ポケット」なのだ。ツケは次世代に回されていく。本ブログは50年先、100年先の日本人向けに書いている。

 

たかだか元シカゴ市長ごときに誉められた発言を、でかでかと恥ずかしげもなく報道する新聞(読売は?)、これに反吐がでる日本国民は多いはずである。そこに民主的ルールは存在していない。

 

憲法を読んでいない国民は理解できない。非戦の憲法は、日本が戦争に関与することを想定していない。いわんや片方にテコ入れするなどということは許されない。禁じられていることを政府は、アメリカの言うままに従って、ウクライナ支援に突進している。狂っているのではないか。目を覚ませと言いたいが、真っ先に言論と野党の責任でもあるが、共に事実上、今の日本にこの二つが「不存在」なのである。亡国日本そのものである。

 

<何事も日米合同委員会で決める=日本政府はすべてイエス>

ブラックボックスを開けると、ワシントンの指令は米国の国防総省(ペンタゴン)から発信され、日米合同委員会によって日本政府に伝達される。ペンタゴンは対日策略を、それ以前に産軍複合体で練り、いわゆるジャパンハンドラーズを経由して、CIAと連携している日経新聞や読売などに伝えられるという。一連の情報操作は、電通を巻き込んで言論界へと流布されるというのが、これまで得た筆者の分析である。当たらずとも遠からずであろう。

 

既に公開されているように、合同委員会の米側はペンタゴンの軍人である。沖縄の米軍基地は、すべてここで決まる。米国大使もこのメンバーの一員である。エマニュエル発言は、ペンタゴンの認識そのものといえる。

 

<日本は独立国として日米安保を破棄することが正義>

世界広しといえども、こんな制度はどこにもない。日本は米国に支配されている、いわば満州国の傀儡政権そのものともいえる。

したがって、アメリカは民主主義の国ではない。現在、ワシントンで民主党から離脱して無所属で大統領選に挑戦しているロバート・ケネディJrこそが、本物の民主主義者である。

彼こそが本物のリベラリストである。若者や無党派層がロバート支援に立ち上がっている。注目したい。

 

戦前派を継承する岸田文雄は安倍と手を組んだ時点で、安倍・清和会亜流政権に変質した。池田・前尾・大平・鈴木・宮澤・加藤の宏池会の人間ではない改造人間か。広島の参院議員で護憲リベラルの溝手顕正を、安倍とともに叩き落した時点で、岸田は宏池会の人間でなくなった。

 

結論を言うと、日米安保を破棄することが、喫緊の政治課題といえる。亀井静香も叫んでいる。自立した独立国の日本が、非戦の民主主義を約束する。(拙著「アメリカの大警告」参照)https://x.com/RenpougunFx/status/1446683399826010123?s=20

2024年1月21日記(反骨ジャーナリスト)

2024年1月20日 (土)

本澤二郎の「日本の風景」(5050)

本澤二郎の「日本の風景」(5050)

<清和会裏金騒動は、世論のほとぼりが冷めるまでの検察と官邸の派閥解消田舎猿芝居で幕を下ろす=派閥の実害ゼロ>

いつか忘れたが、カミソリの後藤田が「日本人は複眼で物事を見るようにしないと、いつもごまかされる」と言っていた。単細胞の人間というと、反骨ジャーナリストもその一人に違いないが、今回の清和会裏金事件とその処理は「派閥解消」で一件落着。これでは自民党は痛くもかゆくもない。30年前と同様に世論のほとぼりが冷めるまで看板を下ろして、何食わぬ顔で解散すれば、愚民は国対やくざでも誰でも当選させてくれる。

 

改憲軍拡の米国属国を貫徹する清和会的な極右片肺内閣が、今後とも継続することになる、と断言したい。検察と官邸が演出した田舎の猿芝居も間もなく幕が下りる。大山鳴動して鼠一匹は、日本の検察の誇れる手口だ。安倍にまとわりついたTBS強姦魔やNHKの女記者の様な報道関係者は、これからも出てくる。

 

「間違いを起こしました。悪うございました」で責任を回避させる東京地検特捜部と岸田官邸に乾杯すべきなのか。

昨夜は清和会解散式の後、さばさばした表情で記者会見した参院議員の世耕弘成に、誠意を感じる国民はほとんどいなかった。甘い記者会見だった。本人は「厳密な捜査で不起訴になった」と開き直った。記者会見場には政治部、それも清和会に雇われているようなスシロー?レベルの記者団だったかもしれないが?

 

<諸悪の根源は雑魚に金バッジをつけさせる反民主的な選挙制度に

あるのだが、だれも叫ばない>

「泥棒が泥棒のルールを作る。それを被害庶民が受け入れる」というような、自民党の政治刷新本部に対する厳しい指摘に、岸田は一番安直なお芝居でケリをつけようとしている。木原誠二の悪だくみなのか不明だが、自民党は何も変わらない。問題議員を議員辞職させる、党から排除するしかないが、割を食う政治屋は数人だけであろう。

 

<国民は異次元金融緩和とゼロ金利による超物価高に泣いている!是正して1ドル110円、120円にせよ。財閥のみ肥え太るアベノミクスを阻止せよ>

日本国民の政治不信はただ事ではない。岸田は側近の疑惑の人物さえ首を切れない。怪しげな官邸は、今後も継続してゆく。清廉の士が一人もいない。疑惑の清和会も看板が姿を消すだけである。

国民生活を破綻させているアベノミクスを破壊しようとはしていない。日銀の植田和夫は依然として円激安を強行し、財閥を肥え太らせることに懸命である。財閥の裏金に期待をかけている。

財閥の蓄財は天にも届く勢いである。その原資は庶民大衆である。財閥に目をむけた金融政策で、国民生活は破綻している。もう10年になる。それを新聞もテレビも報道しない。野党議員も追及しない。財閥が肥えて国滅ぶ!

円激安政策を止めろ!なぜ止めないのか。国民を愚民・棄民扱いしている自民党と公明党の連立を破壊しないと、人々は安心して暮らせなくなる。後世にツケ回しをする水膨れの予算を食い止めよ!「今だけ自分だけカネだけ」の永田町でいいのか。

 

<異常株高の先に解散が見えてくる!>

株の世界を知らない人間も困ったものである。株高操作に日本銀行が狂奔している。こんな日本の真相を教えてくれた人物は、実をいうと元清和会秘書会で活躍した御仁。政治記者は知らなかった。アベノミクスの策略であろう。

現に安倍国葬に対する民衆の抵抗を思い出す。安倍に同情した人物は、高市早苗や岩田明子ぐらいは分かるが、それ以外では神道政治連盟と日本会議しか思いつかない。保守ではなく極右の人々とカルト組織団体である。それにしても「物価の番人」が株を購入して、株高政策にのめりこんでいる。

ほかの国はどうか。お陰で物価高!解散の好機といえる。岸田の次の一手は解散して、長期政権へと始動している。

所詮、検察も政府も一体。同じ方向を向いて走っている。主権者に向いてはいない。国民生活をどれほどの国民が目を向けているのであろうか?フクシマの核汚染ごみで泣いている、やくざが跋扈する房総人の追及は止まらない!

2024年1月20日記(反骨ジャーナリスト)

2024年1月19日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(5049)

本澤二郎の「日本の風景」(5049)

<日本会議・神社神道の「神の国」清和会の裏金派閥・森喜朗らに捧げる真実!>

(毎日新聞)「初詣の後『お賽銭(さいせん)で3000円も入れたから、今年は良いことあるわい』なんて大笑いしていた。その30分後にこんなことになるなんてね……」。石川県七尾市川尻町の立川康則さん(64)は、1日の能登半島地震で倒壊した自宅の下敷きになって亡くなった妻、ゆき子さん(56)について、こう話した。

 遠い親戚同士だった2人は結婚して35年。康則さんの母、一子(かずこ)さん(88)と3人暮らしだった。毎年正月2日は、3人の娘や孫らが帰省してにぎやかにいい年を祝うのが恒例。今年も10人以上が集まる予定で、1日は振る舞うおせちを一子さんと2人できれいにお重へ詰めた後、午後3時半過ぎ、近所の神社へ初詣に行った。自宅に戻って一子さんと2人でテレビを見ていた同4時10分、大きな揺れが襲い、自宅が崩れた。

以上が新聞記事だが、読んでいると涙が出てきそうだ。人間のはかない運命、それでも人が作った神社に参拝して安堵する人々が今もいるということに、この国の将来が気になってしまう。78年前の歴史の教訓も、近現代史を知らないで大人になっていく多くの日本人、憲法も読んでいない日本人、そして世の中など何もわからない18歳の子供に選挙権を与える日本政府・立法府の議会・司法の日本!

<理性重視の子供教育が今・未来を生きる日本人に不可欠>

先に雪冤(せつえん)の弁護士で生涯を終えた袴田冤罪事件の弁護団長・西嶋勝彦さんのことを書いた。彼の友人によると、西嶋さんは子供の名前にこだわっていたという。それも大好きな「理」に。「理性の人になれ」との思いで、長女に「理子」と名付けた。

驚いた。子供の名前にこだわる人間はいるだろうが、その点で筆者は甘すぎた。なんと西嶋さんの友人も同じ考えの持ち主だったという。長女は「友理」(ゆり)。

その効果はてき面に現れた。二人の孫は元気に大学と高校に通学している。老いた「理性の人」である法律家は、娘の「ゆり」に、いつも叱られながら生活しているというから、なんともほほえましい。新年や夏休みになると、娘や孫たちで法律事務所がにぎわう。娘の指図で家中を整理整頓するという。孫との遊びも知恵比べの将棋。そして歴史や政治のことについても議論するのだが、こちらはまだ幼稚そのものだが、当人たちは気付かない。

考えなくても、自身の18歳を振り返ればわかる。世の中のことなど何も知らずに過ごしてきた。孫たちも同様である。したがって政治に無知である。学校でも教えない。無知な18歳に選挙権?どう考えてもおかしい。おかしいことを強行した政府自民党の狙いは何なのか。理性を働かせればわかるのだが。正解は、平和憲法を破壊するための策略に違いないが、若者には理解できない。無知は犯罪であるということも。

<平和憲法破壊に執念をたぎらせる安倍・清和会政治>

そもそもは、福田赳夫の下に結集した政治家ならぬ政治屋集団が清和会である。元をただせば78年まえの戦争犯罪人・A級戦犯の岸信介が面倒を見た福田の派閥が清和会なのだが、岸を含め中国大陸でさんざん悪いことをしてきた面々ばかりだ。事情をよく知る宇都宮徳馬は、それゆえに岸との対決に人生をかけた。稲葉修に岸内閣誕生阻止に突っ込んだ理由を聞くと、それは「あの戦争を風化させる。そんな岸を許すわけにはいかない」という理性に裏付けられた憲法正義の立場だった。その憲法の骨格を排除することが岸・福田・森・小泉・安倍の不条理な政治的野望である。それに人々は泣かされている。理性のある人は政権交代を叫んでいる。無知と無関心は犯罪である!能登半島地震に学ぶ人間でありたい。

2024年1月18日記(反骨ジャーナリスト)

2024年1月18日 (木)

本澤二郎の「日本の風景」(5048)

本澤二郎の「日本の風景」(5048)

<経理担当者の金庫番と政治屋は一体・共謀関係=検察の屁理屈>

まさに大山鳴動して鼠一匹の安倍・清和会裏金脱税事件捜査で幕引きを図る東京地検特捜部か。官邸と自民党に目を向けた最悪の処理に対して、国民の怒りは激しく燃えたぎっている。

「客観的な証拠が乏しい」「派閥の会計責任者の責任との共謀を問うのは難しい」と検察は、公然と新聞テレビ人に説明して、それがそっくり全国民に報道している。

 

誰がこんな説明に納得するだろうか。要するに、低迷している岸田内閣の支持率を引き上げるための、田舎の猿芝居ではないのか。民衆は霞が関と永田町の、悪辣な狐と狸の化かしあいを見せつけられていたのではないだろうか。

検察官僚と政治屋に悪徳弁護士が知恵を出し合っての「共謀云々証拠」で逃げ切ろうとしているのであろう。識者はそう読んでいる。

 

「客観的な証拠」より強力な「客観的不正事実」が目の前にある。しかし、会計責任者との共謀を問うことは出来ない?屁理屈であろう。永田町の金庫番は、政治屋と一体の関係にある。水も漏れない深い仲である。そうした事実を検察は棚上げして、官邸と自民党に特別なサービスをしている。

悪徳弁護士には理解できないだろうが、善良な法曹人であれば理解するであろう。永田町の体質は、金庫番と政治屋は一体で不可分の関係にある。

金庫番は常に政治屋の身代わりをするという前提なのだ。何かあれば、身代わり人となる。これはやくざの論理である。

 

<千葉市栄町の小料理屋での仰天事実秘話に腰を抜かす>

名物警視総監の秦野章の「現場100遍」は、足で稼ぐことの重要さを教えている。今の警察には、これが欠けている。目白の田中角栄邸火災原因についても、これで事件を解決することができる。

誰かがドローンを飛ばし、二階のガラス窓から攻撃したものであろうと推認できる。線香の消し忘れで、あのような大火は起きない。

 

筆者は若いころ、元千葉県警本部長の渡辺一太郎側近に案内され、栄町の小料理店でそれこそ腰が抜けるような話を聞かされた。

千葉県の裏事情に明るい古老は「この店の前で殺人事件が起きた。犯人はやくざ議員。やくざの身代わりはやくざの運転手だった」と明言したものである。

渡辺も知っている事件に相違はなかったが、身代わりが収監されて真犯人は、その後も政治活動をした。栄町秘話を今も忘れない。

 

<テコでも動かない現場100遍の林地区住民の核汚染ごみ追及>

同じことは、核汚染ごみ不法投棄事件を追及する千葉県袖ケ浦市林・高谷地区の住民たちにもいえる。現場100遍どころではない。311の頃からだろうから、大分立っている。数年前から周辺の家々でがんが次々と発生した。死人も出ている。

このがん地区の住民の中に、袖ヶ浦市の放射能測定器を借りだす役員が複数現れた。測定器の針がピーンと動いた。役員の中には、大手の企業で働いていた人もいた。会社からも立派な測定器を持ち出して再度測定した。間違いなかった。

 

普通の民主主義の社会では、大騒動に発展して「原状回復」することになる。どっこい、そうはならない。当地はやくざが跋扈する房総半島の水源地。やくざ産廃業者が、核汚染ごみであろうが何でも不法投棄している銀座通りだ。

しかも、住民はやくざを怖がって声を挙げない。あげられない無法地帯、中国の言葉でいうと、無法無天である。

 

「木更津レイプ殺人事件」でさえも、正義の告発状を千葉県警木更津署の刑事2課長が突っ返すという、これまた想定もできない無法地帯なのだ。「木更津市ではトラブルが起きると、やくざ系の市議とやくざが押しかけてくる」という途方もない秘話を地元の住民から聞いたばかりだ。現に産廃場反対を叫んだ水利組合の会長が脅しにあって命を落とした、ということも聞いている。

そうした環境にもかかわらず、高谷・林地区の住民は声を挙げている。その勇気は現場100遍どころではない。311からずっと生活しているのだから。この非常事態にそっぽを向く人間の精神はどうなっているのか?

 

<日本の社会は上から下まで崩壊=官僚の屁理屈で何でもOK>

米国の経済紙が日本の「人助け指数」を取り上げている。世界でも最悪だという。なぜか?寄付を集める組織・団体が浄財を引き抜いて自分たちの懐に入れることを国民は、すっかり教育を受けてしまっているせいだろう。要するに、典型的な詐欺社会なのだ。赤い羽根募金にしても、したがって当局は強制的に自治会費・区費から引き抜いている。政教分離違反は神社本庁にも言える。公的な金はびた一文、教団は引き抜いてはならない。この当たり前の民主的ルールを貫徹できない。日本社会は上も下も腐っている。昨日散歩の最中に出会った住民が、同じことを口走っていた。「市の消防団の近くに地区の消防団が存在する。団員3人、それでも300世帯の住民から年間8000円も集めて、飲み食いのために差し上げている。ここは狂っている地区ですよ」と決めつけていた。かくして、正義を貫く検察にとっては、何でも屁理屈を押し通せる壊れた時計の狂った社会といえる。声を挙げよ!沈黙は犯罪!

2024年1月18日記(反骨ジャーナリスト) 

  

2024年1月17日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(5047)

本澤二郎の「日本の風景」(5047)

<政界フィクサー渡辺恒雄の時代が終わった!>

中曽根康弘内閣を実現するために、火の中水の中を遊泳して目的を果たしたフィクサー渡辺恒雄も、昨今は車いす生活に入り、その声は聞こえなくなって久しい。一番敏感に察知して行動を起こしたのが東京地検特捜部。安倍・清和会退治。安倍内閣では散々煮え湯を飲まされてきただけあって、岸田文雄を手玉に取る清和会の裏金事件にメスを入れた。その過程で真っ先に、岐阜の大野伴睦の孫の家宅捜索をさせ、伴睦の世襲にくぎを打ち付けた。

 

「ナベツネは大野伴睦の懐に入り、札束までつかみ取って派閥の中枢に入り込んだ。大野なくしてツネのフィクサーはありえなかった」「ツネのすごいところは、ジャーナリストであれば絶対に手を出さない右翼暴力団の児玉誉士夫の参謀になって、読売の階段を昇って行った。ロッキード事件でつまずいても、それを逆手にとって中曽根を男にした」という逸話は今も語られている。

筆者は当時、国会記者会館に飛び込むと、真っ先に新聞の切り抜きをして、その後に官邸の永田クラブと自民党本部の平河クラブを覗いたものだ。日本を代表する最大の記者クラブは、いつも「ジャラジャラ」という掛けマージャンの音が響いていた。

誰も注意しなかった。現に新聞社の幹部がこぞってこの悪しき慣習に染まっていた。読売が中曽根新聞に変質するなり、切り抜きをやめた。

ついで右翼に狙われた朝日新聞が凋落すると、日本記者クラブや日本新聞協会がナベツネ化・右傾化してゆく。誰も食い止められなかった。改憲軍拡原発推進の読売グループの暴走が始まった。

 

<大野伴睦の孫の家宅捜索を止められなかったツネ>

だが、ナベツネも時間と体力に勝つことは出来ない。体力が衰えると、発言と行動も小さくなる。日本一発行部数の新聞とテレビ、スポーツ新聞で永田町の動向を主導してきたフィクサーも沈む。

 

今回の検察の大掛かりな捜査について、彼が理解しているのか、理解できないのか、と一部で混乱している。いえることは、ナベツネの時代は終わった!検察の捜査はそうして動いたものだろう。大野家の番頭の驚きは、青天の霹靂で尋常なものではなかったはずだ。

 

<「極右のめんどりも静か、日本会議も沈黙してる」との声>

中国や朝鮮の歴史を紐解くと、言葉は悪いが「めんどりが鳴くと国が亡びる」という。

「読売グループの日本テレビキャスターをした中国華僑の娘や、松下政経塾の女代議士など、安倍側近として改憲をぶって羽振りがよかったが、ここにきて静かだ。今回の検察の清和会壊滅作戦に驚いているに違いない。むろん、安倍の別動隊の統一教会国際勝共連合や神道政治連盟も」。

 

新聞だけ見ているとわからないだろうが、確かに極右のグループは塹壕に潜って、大砲の弾が当たらないようにしている。

 

<日本テレビ元幹部「ナベツネをいまさら」と蹴飛ばす>

念のため、友人の元日本テレビの幹部にツネの様子を聞いてみることにした。ピント外れなのかどうか。

彼は「何をいまさら。ナベツネはもういないよ」と即答した。間違いなくナベツネの時代は終わっている。

 

一部に、目下のキングメーカーは麻生太?郎だ、と風向きが変わったことを叫ぶ向きもある。彼はこっそりと訪米してバイデン大統領の対抗馬であるトランプ接近を図っているという。ワシントンの日本大使館も気が気ではない。3月にはバイデンが岸田を国賓として招待するのだから。

トランプが復権すると、ウクライナやイスラエル外交に微妙な変化が出る。国内のインフレ対策にも。株価の変動が東京にも押し寄せてくるだろう。むろん、台湾政策にも変化が起きる。

外交が素人の上川に乗り切れるだろうか。

 

<岸田の精神状況は改善=極右片肺内閣を軌道修正?>

ともあれ安倍の傀儡政権を強いられてきた岸田にとって、精神状態は晴れから快晴となった。清和会の森喜朗や配下の萩生田、世耕、西村、松野といった「神の国」の極右の面々とは、立場が完全に逆転してしまったのだから内心、笑いが止まらないだろう。

麻生を使い走りさせて、悦に入っているようにも見える。反岸田派の二階からも声が出ない。菅は安倍そのものだから、もう怖くはない。所詮、検察は内閣の番犬でしかない。岸田と検察の今は蜜月状態にある。

最近の共同通信の世論調査の数字は、少し改善してきている。岸田の参謀は、悪役の木原誠二だ。自身が背負っている負の遺産は変わっていない。悪魔とも平気で手を握る要注意人物。目下の野党が八王子市長選のようになれば別だが、それが見えない今では、予算成立後の解散も、反骨・正義派にとって悔しいが、否定できない。

 

国民の悲願は、金権のごろつきばかり輩出する小選挙区制を廃止することに尽きるのだが。正論が出ない政治刷新本部に期待できるものは何もない。ナベツネ後の政局も明るくない。せめて日本記者クラブや新聞協会の覚醒を期待したい。

2024年1月17日記(反骨ジャーナリスト)

2024年1月16日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(5046)

本澤二郎の「日本の風景」(5046)

<雪冤の袴田冤罪事件弁護団長・西嶋勝彦さん訃報に泣く姉弟>

「春が来る 袴田姉弟 雪冤だ」西嶋勝彦弁護士をよく知らないが、40年の空白を経て電話で意見交換するようになったM弁護士が、早朝から何度も何度も電話をしてきた。いつも夜の9時ごろスマホを切り、朝はブログを書いた後に電源を入れる。朝寝坊すると、9時か10時ごろにならないとスマホは作動しない。

西嶋さんは袴田冤罪事件の弁護団長である。時の人の突然の訃報だった。思い出すと、長くなるが20年ほど前に,中央大学法学部に在籍していたころに、学内で一番人気の渥美東洋ゼミ(刑事訴訟法)にうまく受講したことに起因する。渥美教授は3年生で司法試験合格の実力派で、他のゼミを圧倒していた。卒業後の渥美同窓会で名刺交換した遠藤順子弁護士もまた、渥美ゼミ1期生の3年合格組の人だった。

 

20年前に千葉県警本部長・副知事・参院議員を歴任した渡辺一太郎秘書をしていた石井正子さんが「夫妻で指圧ビジネスをしている中国人の祝智慧さんが、日本に帰化したいと言ってきた。よろしく」と声をかけてきた。当時の筆者は「日本は中国に大変な迷惑をかけてきた。出来ることは手伝いなさい」と宇都宮徳馬さんから言われていたものだから、二つ返事で応じた。幸いなことに、よく知る田中派参院議員が法務大臣だった。即座に処理してくれた。

ところが、その後に日本の学校で勉強していた彼女の息子がトラブルを起こして、刑事事件に発展した。「差別される司法」に不安を抱いた母親夫妻が「いい弁護士を紹介してほしい」と。しかし、そんな人脈などない。思い切って遠藤さんに声をかけた。彼女が「西嶋さんが信頼できる」と言って紹介してきた。渡りに船である。その後に裁判の様子を聞くために何度か西嶋さんと会話した。

 

以来、西嶋さんと年賀状のやり取りが始まった。今年の賀状の句が冒頭の雪冤(せつえん)である。意味が分からない。困ってMさんに聞くしかなかった。彼女は夫妻で弁護士稼業をしてきただけに、事務所内には分厚い漢語辞典がある。わかった。冤罪を雪のように真っ白にする。すなわち冤罪を晴らすという意味だ。

 

句の前には「袴田巌さんをもうすぐ死刑台から取り戻す。なんと半世紀かかった」とも書いてあった。すごい気迫のこもった自信のある文言であろうか。袴田姉弟の命綱だった。

 

私学の中央大学は、赤門の東大に対抗して「白門」を名乗った。確か渥美ゼミの懇親会が長野県白馬村。雪解け水の冷たさに驚いた。スイカがすぐに冷えた。教授は童謡が好きで学生と合唱した。酒はなかった。質素で清潔な集まりだった。

その時覚えた中大の数え歌の歌詞に「ボロは着てても心は錦」とある。この文言は、老いた現在そのものだから好きである。永田町とは逆だ。安倍・清和会と真逆だ。腐敗政治に人一倍声を挙げる白門ジャーナリストである。Mさんの叫びもすごい。

 

句は「小春日に 駿河路通い 車椅子」と続く。数年前に夫人を亡くしたことは賀状で知った。たった一人で調布市に住んでいたことになる。そこで事故が起きてしまったようだ。

 

再婚もせず、お手伝いもいなかった中での車いす生活を想定できない。白門の人は群れることを好まない。自立を前提にして生きている人が多い。白門はお茶の水から八王子に移転したころから、司法試験の合格者が減り始める。貧乏人が入学できなくなったせいか。

 

<足尾銅山労組首切不当裁判勝訴で箕輪弁護士と共に大活躍>

古川財閥を形成した足尾銅山には、悲劇の歴史が詰まっている。鉱毒事件で活躍した田中正造で知られるが、松本英子という非戦論の主唱者もまた、日本で最初の女性ジャーナリストとして鉱毒事件の詳細を現場取材で報道し、見事な実績を上げた。

政府の弾圧を受けて日本での生活をあきらめて米国に脱出して、邦字新聞で人類初の非戦論を展開した、これまたすごい人である。9条憲法に20年も先駆けている。彼女は房総半島の片田舎の旧望陀郡茅野村(現在の木更津市茅野)の漢学者・松本貞樹の娘。筆者はそこに帝京大学と東芝病院で二度の医療事故で、無念の生涯を送った次男正文のための、小さな顕彰碑を昨年4月7日に建立した。

 

上岡健司さんの「親子三代足尾に生きて」によると、足尾監獄署のことや囚人労働、連合軍捕虜収容所の実態が記述されている。目下の韓国での強制労働について韓国最高裁は、当たり前に有罪の認定をし、判決も確定しているが、日本財閥は依然として反省も謝罪もしていない。

 

この問題の古川財閥の足尾銅山労働者不当首切り事件の裁判に対して、弁護士1年生の西嶋、M両弁護士が体当たりして勝訴している。市民の濡れ衣を晴らすとの信念は、特に白門の弁護士に強い。西嶋さんは、白門が誇る雪冤の弁護士として長く語り伝えられていくであろう。

冤罪を正当化する警察と検察が存在する限り、第二第三の西嶋が、白門から誕生するに違いない。

袴田姉弟の悲嘆は、間もなく公正な判決で解決するだろう。御二人の長生きこそが、西嶋さんへの報恩である。

2024年1月16日記(白門の反骨ジャーナリスト)

2024年1月15日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(5045)

本澤二郎の「日本の風景」(5045)

<清和会裏金疑獄=大山鳴動して鼠一匹=検察・自民党田舎サル芝居に屈する主権者はいない>

NHKなど一部のメディアは、検察の幕引き報道を始めたという。事実とすれば「大山鳴動して鼠一匹」となる。検察と自民党の田舎猿芝居で幕を下ろすことになるが、主権者である国民は断じて納得しない。怒り狂う世論を抑え込むことができるのか。八王子市長選の行方も注目されている。同市長選挙に裏金事件の渦中の悪党の代表格の萩生田光一がマイクを握ったという。

 

犯罪捜査の有無を決める日本の検察制度も、大胆な司法改革の時期を迎えているかもしれない。清和会裏金疑獄事件のカギを握っている検察が責務を果たせない?となると、市民が判断するアメリカの陪審制度を起訴の時点から導入するしかない。日弁連が決起する時である。国民が起訴の有無を判断する時代の到来を予感させている。警察検察の不正は、この国の民主主義を危うくさせてきたことを誰もが知っている。やくざやごろつきを抑え込めない警察と検察に業を煮やす市民は、袖ヶ浦市の市民だけではなく、ゴマンといるのである。

 

清和会を設立した福田赳夫は、大蔵省時代に逮捕された経験から、以来、検察人事に関与してきた。その伝統が安倍の事件で表面化した。「公正な正義の検察」が、戦後78年を経ても実現しない日本だとすると、民主主義はおろか政治腐敗は、小選挙区制で選ばれた政治家とはいえない政治屋によって、落ちるところまで落ちてゆく。いまその崖っぷちに立たされている。「政治とカネ」の問題は、言論界と日本の司法が問われているのである。

 

<死人に口なし「安倍が廃止」という嘘までたれ流す?>

一部の報道によると、検察の一部が猿芝居の幕引きに必死だとされる。主権者を冒とくする日本の悪しき検察は、今も存在するということになるだろう。

筆者は、刑法で禁じられている賭博の麻雀を知らない。それが出来ない日本人である。同世代の女性人権派弁護士は「司法修習生の時、担当検事宅に呼ばれて麻雀の修習を受けた」と告白している。日本の検察の正体をさらけ出しているのだろう。現に安倍に取り込まれた黒川という検事は、なじみの産経と朝日の記者とマージャンをしていて検事をやめ、晴れて弁護士をしているという。日常的に犯罪を繰り返す検事と利権に目のない政治屋は、おなじごろつきやくざのたぐいなのか。

日本の民主主義は最初から壊れていたのか?

 

<「裏金の清和会元祖・森喜朗を国会で証人喚問」の正論>

清和会の幹部が全員事情聴取されたことに満足するような主権者はいない。彼らは権力を乱用して不正な畜財と脱税を、平然と繰り返してきた政治屋派閥であろう。そして関係者全員が「死人に口なし」とばかりに「歴代の会長の指示でやったので、自分たちの責任ではない」という口裏合わせの証言を演じた。それを「はいそうですか」と応じる日本の検察は、泥棒に追い銭捜査の類であろう。一方で「安倍は違った」と嘘をつく側近?も現れた報じられている。「安倍ほどカネに汚い男はいなかった」との声も多い。

 

裏金の元祖は、五輪疑獄事件の張本人である森喜朗だと、誰もが知っている。しかし、検察は逮捕しなかった。野党は死に物狂いで森を国会で証人喚問して、その後に監獄に送り込めばいい。なぜしないのか。

安倍と細田は亡くなっていないが、小泉純一郎は生きている。福田康夫も健在である。検察はなぜ動かないのか。この国を崩壊させた悪しき為政者に遠慮はいらないだろう。

 

<全くやる気なしの岸田自民党のピンぼけ政治刷新本部>

検察と自民党政府の猿芝居は、その後の同党政治刷新本部に引き継がれていく。安倍の悪政を支えた麻生と菅が最高顧問である。幹事長が問題児の木原誠二。これでは政治刷新は行われない。

「岸田は馬鹿かロボット」との評価を得ている。能登半島地震視察を遅らせた成果がこれである。しかも、裏金を手にした腐敗の清和会議員を刷新本部のメンバーにしている。

 

岸田内閣総辞職か選挙管理内閣で解散するしかないだろう。日本国民は羊の群れではない。次世代に膨大なツケを回す予算案を審議できる内閣ではない。

政権を野党に委ねる場面である。そのための選挙管理内閣である。国民に信を問うことが、憲政の常道である。

 

<国民に頭を向けない小選挙区制議員排除が主権者の使命>

実に、30年余も民意を反映しない国会議員を選んできた日本。政治屋は国民に頭を向けてこなかった。主権者に目を向ける代表者を国政の壇上に送り出す。このことが政治改革の核心である。自民党の政治刷新本部にそれができるか。小選挙区制で不正の限りを尽くしてきた小選挙区制の国会議員は、真の選良ではない。

 

小選挙区制議員によって地獄を見せつけられている日本国民は、悲劇を通り越している。真っ当な民間の政治刷新会議を立ち上げて、あるべき選挙制度を実現することに、命がけの戦いを成功させることである。

2024年1月15日記(政治評論家)

2024年1月14日 (日)

本澤二郎の「日本の風景」(5044)

本澤二郎の「日本の風景」(5044)

<「東京湾岸の65トン劣化ウラン爆発で首都圏は壊滅する」という深刻な仮説が房総半島・袖ヶ浦市で浮上>

能登半島地震で多くの被災者が眠れない、食べられないという絶望の中で、亡くなる住民も少なくない。パレスチナのガザやウクライナでは今も国家的犯罪で人が死んでいる。この世は地獄なのか。311から13年になる日本でも、フクシマの東電原発爆破による放射線被ばくで、東北・首都圏の市民が、今も沢山亡くなっている。2011年3月11日からの死者のデータと死因を調べれば、その被害の大きさの全体像を知ることができるのだが、政府も霞が関も議会も不都合なデータは公表しない。

 

今回の能登半島地震を受けて、首都圏・房総半島の住民が不安と恐怖に駆られている事実を知った。65トンの劣化ウランで首都圏が壊滅する!?という恐怖のシナリオのことである。既に本ブログは袖ヶ浦市陣場台の水源地に、住民や専門家の分析で、およそ60万立方メートルのフクシマの核汚染ごみが不法投棄された事実を、繰り返し報じてきた。同じく君津市のJR亀山駅の奥地の東洋一の産廃場に、栃木県宇都宮市に投下された311核汚染ごみが、そっくり埋設されていたという恐ろしい事実も確認した。

 

房総半島の水源地が、核汚染ごみで埋まってしまっている可能性が、きわめて高い。これを環境省も千葉県と袖ヶ浦市や君津市が、鉄の蓋で隠して沈黙している。フクシマもそうだったが、これは人災といえる。新聞テレビは報じない。知っていて沈黙している。朝日新聞も読売新聞も民放も知っていて報道しない。

 

日本に言論の自由は存在しない。国会の全政党が躊躇している。恐ろしや、地に落ちた日本の民主主義である。中国・台湾の総統選挙に浮かれる自民党政府の、つい最近まで官房長官をしていた松野博一や、やくざ系代議士で有名な地元の重大事件が、国民に伝えられていない!

 

そこに新たに降ってわいた「首都圏が、劣化ウラン65トンの餌食になるかもしれない」という、空前絶後の国際ニュースをジャーナリストが放置・沈黙するわけにはいかない。「今だけ金だけ自分だけ」の政治屋と国民に警鐘を鳴らさねばなるまい。

東京湾の岸壁に65トンという大量の劣化ウランが、長い間、事実上放置されてきた。それも昭和47年から袖ヶ浦の埋め立て地の財閥企業が!事実を財閥企業は、

その一部を地元の地区役員に伝えていた!

 

<財閥・住友化学が岸壁に巨大な円筒に保管>

手元に長浦地区行政懇談会の資料(平成12年8月21日長浦公民館)が届いてきた。主催者は長浦地区自治連絡会で、当時の市長と関係部長ら10人も出席している。そこに「工業地域にある会社に長年にわたり放射性物質が保管されている件について」と明記され、自治連絡会と市当局との質疑が行われていた。

 

この報告に驚愕した同市全区長会が動いた。こぞって「現場視察」を申し出た。市長サイドは必死で抵抗したが、翌年の平成13年12月19日に実現した。

問題の企業は財閥の住友化学千葉工場。目下、韓国の最高裁が戦前の強制労働事件で、日本の財閥を次々と有罪判決、賠償を求めている。これに真っ向から反対し、日本政府を操って反省も謝罪もしようとしていない。

 

余談だが、我が家の東芝医療事故死事件(2010年4月7日)についても、三井住友傘下の東芝は、全く反省も謝罪もしない。弁護士を立てて和解を呼び掛けたが、東芝側の弁護士は居留守を使って会おうともしなかった。財閥は悪魔のような恐ろしい資本主義蹂躙企業である。目下の清和会の裏金事件の本丸が、侵略戦争の先頭に立ちながら、反省も謝罪もしない財閥。反骨ジャーナリストは生きている限り、三井住友傘下の東芝と対決する運命に追い込まれてしまった。

 

話を本題に戻す。住化の現場を目撃した当時の区長は「10トン車のタンクローリーの10倍の大きさだった」と証言した。「東京湾の巨大な船舶が津波で激突すると破壊する。そうなればこれで首都圏は吹っ飛んでしまう」「出光のタンカー50万トンが激突すると、日本は沈没する」という。ありえない空想といえるだろうか。

 

<劣化ウラン弾=イラク戦争で米英軍が実践=今も奇形児が>

核・放射線の恐怖は、人間や植物も生命の源である細胞を破壊することだ。そのため、被ばくした女性からは奇形児が生まれる。イラクやチェルノブイリでも、住民は今も泣き叫んでいる。まさにこの世の地獄であろう。フクシマは?「事前に堕胎させている」との指摘も。子供を産めなくさせているのだろうか。

 

なぜ米英軍は劣化ウラン弾を使うのか。戦車の厚い鋼鉄を撃ち抜く

威力がある。

劣化ウランは燃焼すると、酸化ウランの微粒子となって、放射線を周囲に飛散する。核兵器や原発で天然ウランを濃縮する過程で生まれる放射性廃棄物。高い放射性と化学的毒性と強いアルファ放射線を出し、体内に入るとガン・白血病・奇形児が。この世の地獄の因子の一つだ。

 

<311の東北日本大震災で丸善石油炎上、隣のチッソの3トン劣化ウランで住民避難の指示>

古老の話だと、関東大震災時に津波が今の国道16号まで押し寄せた。東京や房総半島の巨大地震ともなれば、津波で巨大なタンカーが岸壁に激突する危険性が高い。現に東北日本大震災311の場面では、丸善石油のタンクが1週間も大炎上した。近くのチッソに引火すると、3トンの劣化ウランで市原市と千葉市も危険にさらされる事態が起きた。

現に袖ヶ浦市の隣の市原市姉崎地区の海辺の住民に対して、当局は避難指示を発令している。

 

<首都直下型大地震に耐えられない恐怖と不安に怯える住民>

巨大地震と巨大台風と大豪雨が襲い掛かる日本を、能登半島地震やその前の熊本地震が、今を生きる国民に強く印象付けている。利権に食らいついて、災害に無防備な清和会政治によって、日本の防災は忘れられてきた。

東北復興を忘れて東京五輪や今の大阪万博の愚かすぎる対応である中で、武器弾薬に43兆円を回し、台湾有事を煽り立てる日本外交に大義があろうはずもない。恐怖と不安の日本にした悪徳政治を放置してよいものか。ゆでガエルの野党はどうかしている。

 

<住友化学の説明に衝撃を受ける地元住民>

なにゆえに財閥・住友化学は大量の劣化ウランを保有していたのか。平成13年12月19日の住友化学工業千葉工場の袖ヶ浦市自治連絡協議会の役員向けに作成した資料でも、事態の深刻さを裏付けている。

2024年1月1日の能登半島地震における志賀原発の、お粗末な危うさを連日報道で知るだけの国民も悲劇だが、昭和45年12月から同47年10月まで住化が、劣化ウランを使っていたこともより重大である。この間、作業員の人数と彼らの健康はどうなったか。これの追及はなされたのかどうか?フクシマでの東芝作業員3000人の悲劇も覆されてきている。東芝病院でいい加減に処置された可能性を否定できない。

 

住化は住民に配布した資料で劣化ウランを「微量の核燃料物質」と表現している。とんでもない冗談だろう。「工場外への移動ができない。文部科学省の指導の下、それぞれの場所で保管管理している」と工場内の複数の場所での保管を明かしているのだが。また45年7月24日に千葉県に対して「危険物製造所設置許可申請」を提出、同45年12月12日に袖ヶ浦市に「核燃料物質貯蔵・取り扱い届書」を提出した。

県や市はメディアにこれらの重大情報を公開したのか。怪しい。

保管状況は文科省の指導の下に「鉄鋼製の容器に収容し保管」し、年に一回、文科省と核不拡散条約に基づいてウランの国外流出などを防止するため国際原子力機構(IAEA)との合同査察を受けて、保管管理は厳重に行われている。本当だろうか。また「劣化ウランの放射能の危険性は極めて低い」と偽りの認識を明記している。要するに「心配不要」とラッパを吹いている。

そして極め付きは「地震発生しても容器は壊れない」と断言しているのだが。

 

住化の言い分を信じる信じないは自由だが、東京湾での巨大津波を想定すると、無数の船舶が激突するという可能性を想定していないようだ。

日本国民とやくざが跋扈する千葉県と臨海工業地帯の想定される事態について、この機会にしっかりと議論して、対策を練るべきだろう。戦争ごっこに血税を使うことは許されない。

2024年1月14日記(反骨ジャーナリスト)

2024年1月13日 (土)

本澤二郎の「日本の風景」(5043)

本澤二郎の「日本の風景」(5043)

<恐ろしや武装部隊の集団戦争神社・初の靖国参拝の愚挙>

驚いた!腰を抜かすほどである。法治の根幹である日本国憲法を破壊する自衛隊幹部らの集団参拝が目の前で起きた。映像も出している。公然と憲法に違反する確信犯である。21世紀のクーデターなのか。一番驚いたのは、ワシントンのリベラリストたちではないだろうか。飼い主に牙を向ける武装部隊に対して、与野党から声が聞こえない。戦前の2・26事件を連想する老人も少なくないだろう。

A級戦犯の岸内閣の孫が育て上げてきた「成果」なのか。自衛隊の最高指揮官である岸田文雄の内閣総辞職に相当するだろう。厳格な処分がいつ行われるのか。自公政権のなれの果てか、安倍・清和会の巧妙な救済策の一環?だとすれば、これまた日本国の将来にとって由々しい一大事。衣を脱いだ神社本庁・統一教会・日本会議の動向と国際社会・東アジアの反応の行方も気になる。

「政治とカネ」に加えて、武装勢力の反乱?を二度と起こさせてはならない国民でありたい。

 

<政治と宗教の分離違反=国家神道復活目前を許すな>

岸の孫は、何かにつけて自衛隊のイベントに顔を出して、威勢の良い話をしながら、暗に「決起」を促してきた。中国敵視政策と台湾有事を叫んで、外交に無知な米国大統領の不動産屋をたきつけてきたことは、まだ目新しい。

米中対決に持ち込んだことに、ワシントンの産軍複合体・死の商人は、安倍の貢献に感謝したという。

平和憲法を尊重し、擁護する義務を放棄した内閣と霞が関は、戦後の日本政治史上、最悪と言っていい。民主主義を真っ向から否定したもので、主権者は断固として支持しない。

大事なことは、憲法は戦前の国家神道を武器にした侵略戦争の愚を二度と繰り返させないために、公務員など公人による特定宗教参拝を禁じている。いわゆる政教分離は近代憲法の大原則で、20条でわかりやすく規定している。

ヒトラーやムッソリーニと三国同盟を結んで、世界を敵に回したヒロヒトの天皇の軍隊は、国家神道という原始のカルト教信仰で固めていたことから、敗戦後の国際社会では、靖国神社を戦争神社として忌み嫌っている。東アジア諸国民のみならず、特に欧米のリベラリストの警戒心は根強い。

外務省の正統派外交官は、こうした事情をよく知っている。外交官出身の元宏池会会長の加藤紘一は、このことに特に敏感だった。それゆえに清和会の森喜朗が「日本は神の国」と叫ぶや、森打倒に走った。

自民党と神道政治連盟、公明党と創価学会は、政教一致であって政教分離に違反している。天皇や首相の神社参拝も20条違反である。むろん、私人としての神社信仰は自由である。

 

<平和憲法踏みにじる確信犯の決起にA級戦犯内閣の野望か>

今回の自衛隊幹部らの公用車を利用した大胆不敵な参拝は、公人としての参拝であって、憲法に真っ向から違反した確信犯である。それを承知で敢行した点に、悪意に満ちた野望が見て取れるだろう。

「軍靴の音」どころではない。昨日は「耳元で軍靴の轟音が響く」と進歩的な法律家は、恐怖で震えていた。

能登半島地震の自衛隊の対応と安倍・清和会の裏金疑惑に水を差そうというのであろう。許しがたい愚挙である。泉下の岸や安倍が笑い転げているのだろうか。

 

<安倍・清和会の隠し玉登場に怯えるだけの国民でいいのか>

日本国民は憲法を信頼している。戦争に断固として反対である。死の商人に屈しない。憲法の平和主義に賛同している。国家の愚かすぎる為政者のために命を差し出すような日本国民はいない。

軍靴の響きに怯えるだけではない。はいつくばっても国会を包囲する戦いに挑戦するだろう。政府は、自衛隊を災害救助隊として信頼していることに気付くべきだろう。

 

<議会と政府・司法は正義を貫徹し、憲法違反を封じ込めよ!>

命は一つしかない。唯一の宝だ。生きてこそ人間である。人生は一度しかない。二度とない。日本国憲法はそれを保障した世界に冠たる憲法である。国民は三権の監視を強めなければならない。

2024年1月13日記(日本記者クラブ会員)

2024年1月12日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(5042)

本澤二郎の「日本の風景」(5042)

<反省と謝罪をしない三井住友傘下の東芝など日本財閥の人権蹂躙を民主化した韓国最高裁は次々に有罪判決!>

このところ韓国の右派政権と岸田内閣の蜜月状態が注目を集めているが、その一方で韓国の司法は、戦前の日本の植民地支配で起きた従軍慰安婦問題に次いで、強制労働という空前の人権蹂躙の財閥犯罪にきちんと対応した有罪判決を出して、それが次々と確定している。韓国の民主化と比例した好ましい動きであろう。しかし、日本財閥はかたくなにこれを拒否・回避してやり過ごそうとしている。

日本の植民地支配を暴いている韓国の司法の判断を、国際社会は驚愕の目で見つめている。同時に日本財閥の対応を許されざる暴挙だと厳しい目で見つめている。

 

戦前の負の遺産が、この国を暗くさせている。財閥はというと、日本の政府自民党を傀儡政権として操り、既に1965年の日韓基本関係条約で「解決済み」という無謀すぎる立場を、政府・外交当局に押し付けて、恥じない。大義は韓国の被害者遺族と司法当局にある。日本の偏狭なナショナリズムが災いして、両国民の歴史認識(従軍慰安婦問題・強制労働)は今後とも厳しくなるだろう。国連などは、民主化した韓国民と司法の判断に注目している。

 

<日韓正常化の許されざる闇>

1965年の日韓条約の背後で、ワシントンは動いていた。当時の韓国の大統領は、軍人大統領の親日派の独裁者・朴正熙。かたや日本の首相は、佐藤栄作である。「ワシントンのポチ同士による決着」といえるが、佐藤の実兄のA級戦犯の岸信介と朴とは、満州国時代に深くつながっていた。

朴は経済復興のために日本のカネに執着していた。軍人大統領は、日本軍の慰安婦問題や強制労働について関心がなかった。韓国民の政治意識が低かったせいでもある。人々の怒りや憎しみを押しつぶすような不条理な形での国交正常化は、自由と民主主義の時代に入ると爆発することになる。

正常化直後から岸の韓国ソウル地下鉄事件が表面化、反岸の宇都宮徳馬らが厳しく追及していた。

その契機を作った韓国民主派の政治家が、のちに大統領となる金大中だった。日本で拉致された金大中は、朴政権の仕業であった。この時、いち早く救済に当たった日本の政治家が宇都宮。彼は、当時官房副長官だった旧制水戸高の後輩・後藤田正晴に通報した。彼は米軍に連絡し、日本海を北上する船に向かって「殺すな」と指示して、金大中は命拾いした。この秘話は後藤田が、宇都宮葬儀の際、打ち明けたものである。

 

韓国の民主化に比例して、それまで鉄で蓋をされてきた日本植民地支配と侵略戦争時代の蛮行の数々は、断じて許されざる人権蹂躙の最たるものであるが、それゆえに天皇の軍隊である日本侵略軍による従軍慰安婦問題と、財閥による強制労働問題に火が付いた。

 

徹底した反省と謝罪が人の道であったが、財閥は全く違った。人間の顔をした悪魔の集団だった。戦後78年経っても反省と謝罪をしない。その立場を日本政府の外交政策にさせて、今も逃げようとしている。

岸信介の孫の時代になって日韓関係は、振出しに戻ってしまったが、それはA級戦犯の思いと財閥の意思が一体であることを物語っている。

現在は、権力を監視するメディアまでが財閥の代弁者となって、韓国民と司法の大義ある解決にくぎを刺している始末である。

傍観するだけの日本国民に対して「無知は犯罪である」という言葉を贈りたい。ヒトラーの暴走を許したドイツ国民もまた、その共犯者だ。目下のイスラエルのガザ虐殺を黙認するユダヤ人も、国際社会も同様の判断をしている。

 

<東芝医療事故死(2010年)に反省も謝罪もしない財閥病院>

ここで我が家の永遠の悲しみも紹介したい。1日として忘れることができない苦悩である。三井住友傘下の東芝の医療事故死事件である。参考までにいうと、フクシマの東電原発3号機は東芝製で、プルトニウム加工燃料を使用していたため、水素爆発ではなく核爆発を起こして、東北から首都圏の人々の命を今も奪っていると断定できる。

 

財閥・東芝は日本製鉄や三菱重工などと同様に反省も謝罪もしない。悪魔の経営陣が支配する東芝の再生は、従って無理であると断じたい。我が家の東芝製品は消えたはずだったが、数日前に10年前に息子が買った餅つき機が東芝製品だった。普段は兄の家で、兄弟そろって年末に餅つきをするのだが、今年はスーパーで切り餅を買わねばならなかった。ところが、ネット上で「添加物やでんぷんの不良品が出回っている」と報じられていることを知って、やむなく一度しか息子が使用したことがなかった東芝餅つき機を10年ぶりに取り出したのだが、作動させてみると蒸す機能が不良で駄目だった。トップが腐っていると下も腐る。

三井住友傘下の東芝の製品は悪い。車の保険も三井にしたのだが、こちらもドライバーの味方でないことが判明した。機会を見て紹介しよう。ズバリ財閥製品は要注意である。

 

本論に入るが、自宅介護の次男・正文は、2010年4月7日誤嚥性肺炎で大井町の東芝病院に救急搬送された。1週間の入院という診断が出て、無理やり個室に押し込まれた。「もう心配ありません。家族は自宅に帰って結構」というので帰宅したものの、数時間後に痰がのどに詰まって窒息死。カルテを取り寄せて確認すると、看護師が100分も個室に戻らなかった。ために痰がのどに詰まったものだ。徳洲会の病院長が「常識では考えられない重大な看護ミスである」と断じた。

 

病院での看護師不在の孤独死は、空前の医療事故死である。それでも病院は次男に線香を一本も上げようとしなかった。財閥病院は人間性のひとかけらもないことを知った。そうしてみると、強制労働に対して反省も謝罪もしない日本財閥の正体をよく見せつけているではないか。

 

ところで戦前の史実は、侵略戦争を天皇の国家神道によって国民の自由な精神を奪ったうえで、財閥と軍閥が共闘して資源略奪に走ったものである。したがって米国を中心とする占領政策の基本が、国家神道の廃止と財閥と軍閥の解体だったことが裏付けられる。だが、今の神社本庁・財閥に歴史の教訓は全く生かされていないことに気付く。傲慢で人間性が皆無の戦争勢力だったと断罪できるだろう。

 

<戦後初の警視庁刑事告訴を一行も報道しなかった時事・共同・NHK・毎日・読売=電通が防御か>

ついでに日本のマスコミの劣化も指摘しておきたい。財閥病院に対する戦後初めての刑事告訴に警視庁詰めの社会部記者は、仰天して取材してきた。念のため、記者会見も行った。新聞・テレビ・ラジオが大挙して集まってきた。

それ以前に読売新聞が真っ先に単独で自宅まで押しかけてきた。NHKも。TBSは唯一まともに報道したが、NHKも読売も報道しなかった。電通の株主である時事通信も共同通信も記事を流さなかった。財閥と電通にひれ伏すという信じられない日本マスコミの無様な姿をさらけ出した。朝日新聞と東京新聞は、まるでべた記事扱いだった。

なぜか?日本テレビの政治部長に尋ねると「財閥の東芝批判は広告も関連して無理だったのかも」というあっけらかんな返事だった。新聞記者をしていながら、財閥とメディアの不可解な関係を知らなかったことになる。警視庁への刑事告訴については、事前に元法相の森英介と警察官僚の亀井静香が支援してくれた。だが、警視庁刑事部長の様子はおかしかったし、一応東京地検に書類送検したものの、検事の松本朗は不起訴にした。検事を抑えることなど財閥は簡単なのである。日本の政治の闇は、財閥と政府と司法の三権一体という反民主主義にある。誰も気づかない真実を亡き次男・正文が教えてくれた。命を奪われた次男が、反骨ジャーナリストに勇気と正義を贈ってくれる。感謝するほかない。

朝鮮半島の人たちの苦悩は、わが苦悩でもある。「今だけ自分だけの人間の一生でいいのか」と警鐘を鳴らそう!

2024年1月12日記(反骨ジャーナリスト・政治評論家>

2024年1月11日 (木)

本澤二郎の「日本の風景」(5041)

本澤二郎の「日本の風景」(5041)

<岸田・政治刷新本部の眼目は選挙制度改革にあり>

この30年の小選挙区比例代表制という、民意が反映しない国民の代表選びによって、政治の劣化・腐敗政治が見て取れる。「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出版)は的中した。まともな政治の専門家であれば、誰でも理解している。「派閥解消」「企業団体献金禁止」と公約して血税300億円を懐に入れるという大胆な詐欺行為と、あまつさえ世界一の高給議員に声も出ない。

最悪の政治システムに甘んじてきた国民とは?日本崩壊にだれも文句ひとつ言えない。

 

この恩恵に預かった財閥と衆院議員の懐について、今も気付かない日本人がいるだろうか。いないだろう!昨今の極限の政治不信が裏付けている。関与してきた面々の反省も聞こえてこない。断言したい!自民党がなすべき政治改革の本丸は、民意が反映する選挙制度に改める、この一点に尽きる。すこしでも善良で見識のある人材を国政に参画させるのである。小選挙区制は、岸・安倍一族の平和憲法改悪のためであったことを、主権者も今では気付き始めている。小選挙区比例代表制といういかがわしい選挙制度は、直ちに廃止するべきである。

 

<いい加減・でたらめ議員輩出の民意が反映しない金権腐敗の小選挙区制比例代表制を直ちに止めることだ!>

この悪しき制度の悪用の第一人者が、A級戦犯の岸信介の孫である安倍晋三であったことは、あえて言及するまでもない。国際社会からはじき出され、貧困国に落ち込む中で、国民は疲弊し、反対に財閥は血税を独り占めして、懐にためこんだ資金は500兆、600兆円とささやかれている。

 

日本銀行が財閥の株を買い占め、異次元金融緩和と喧伝して、円激安政策を強行したアベノミクスが、隠しようのない証拠である。この悪政を今も継続させている。物価急騰と野菜などの便乗値上げで、国民生活をいたぶり続けている。こうした悪政をひたすらに受け入れて、物言わぬ与野党議員の知的な劣化にこそ、選挙制度にすべてと言っていいぐらいの原因がある。民意が反映する選挙制度に改めて、よりましな国民の代表を選ぶしか、この国に小さな光をともすしかない。

 

<言論の自由を奪う最悪の現行制度>

国会は「言論の府」である。国会議員は地元の声を政治に反映するだけでなく、憲法の指針に沿った立法行為に専念すべきで、カネがらみの犯罪に手を染めることなどもってのほかである。今の与野党の議員にはそれが不足している。全員が沈黙を決め込んでいる。党執行部に対して意見を述べる議員は一人もいない。公認権とカネに縛られていて、言葉を発していない有様だ。

 

およそ民主政治とは無縁の政党と議員ばかりである。沈黙して公認を取れば、脱税も裏金も、利権あさりもやりたい放題と指摘されている。

「国会議員は命がけの仕事」である。過去には右翼・国家主義の戦前派に抗して、日中正常化を実現した大平正芳や田中角栄らは、そうした代表であろう。先日の田中角栄邸炎上事件も、背後に「怨念の角福戦争」が生きていることを裏付けているようだ。警察・検察は本腰を入れる責任がある。日本の民主主義が問われている。

 

<派閥解消は不可能=政党助成金維持で個人・企業団体寄付禁止などすべて反故>

派閥はなくならない。なくしてもすぐに復活する。小選挙区制を強行した時の大義は、まやかしに過ぎなかった。企業団体の寄付も禁止したはずだったが、金集めの派閥のパーティーは恒例行事となっていた。

腐敗議員の背後には、腐敗官僚が存在している。永田町と霞が関も腐敗まみれだ。官僚の腐敗は、この30年の間に進行した。国務に専念して不正を許さない優秀な官僚群が、戦後の日本政治を支えてきたのだが、この10年で官僚からも善人が姿を消した。

 

<刷新本部の二人の最高顧問と事務局長は傷物>

ところで、本日から岸田を本部長とする自民党の「政治刷新本部」なるものが開催される。まやかしもいいところである。疑惑だらけの二人の元首相が最高顧問だという。傷物は事務局長役もそうである。数々の安倍犯罪事件に関与して、首相の座を射止めたものもいるのだから、もう笑い話のような刷新本部との評価が出ている。

朝日新聞は「政治刷新本部メンバーに安倍派が最多10人」と報じた。

こんな布陣では、到底国民を騙すことは出来ないだろう。これに官房機密費をもらって仕事をしている「御用」と名の付く輩を加えても、小選挙区制を廃止して、民意が反映する公正な選挙制度を立ち上げることは無理か。

2024年1月11日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)



2024年1月10日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(5040)

本澤二郎の「日本の風景」(5040)

<田中真紀子の正論=官房機密費についての解説動画>

https://x.com/N4er5BANKPkQFQe/status/1744349231446667285?s=20

権勢を誇ったころの田中角栄を思い出した。先輩の早坂茂三のお陰で田中派取材は楽だった。当時の「角さん」は娘の真紀子を「うちのじゃじゃ馬」と呼んで、まんざらではなかった。側近の小長啓一首相秘書官らは「真紀ちゃん」と呼んでかわいがっていた。

一度だけ真紀子にインタビューをした。1974年1月7日からの田中角栄・東南アジア5か国歴訪の途中、彼女に「なぜ夫人を同行させないのか」と素朴な質問をした。「母は耳が遠く、聞き間違えて迷惑をかける心配がある。そのため父が私を同行させたんです」と正直に答えた。嘘が大嫌いな彼女が、最近、記者会見をして自民党の恥部や官房機密費などの闇を明かし、評判になった。

その発言の後、田中邸が炎上!し、びっくりした。幸い真紀子・直紀夫妻は無事だった。「またしても右翼が」と多くの国民は疑っている。昨夜電話してきた元自民党秘書は「ドローンを使った可能性が高い」と断じた。物騒な世の中であるが、住まいである家を焼くという卑怯な手口に人々は怒る!

 

右翼のいやがらせか?田中歴訪中の1月12日に、世田谷区瀬田の大平正芳外相邸が火事で消失するという事態が起きていた。大平の貴重な歴史的資料が消失してしまった。「日中友好はアジアの平和と安定の基礎」という大義の下に、事実上、池田勇人内閣官房長官時代からの大平の対中戦略は有名である。石橋湛山の無念を大平が引き継いだのだが、傷心の湛山を周恩来に引き合わせた人物が、戦闘的リベラリストで平和軍縮派の宇都宮徳馬。彼は日中国交正常化の前にワシントンの議会工作に専念し、米議会を納得させた大功労者となった。田中も大平も「ワシントンのポチ」では全くなかった。

大平邸火災消失事件の直前に外相は北京を訪問して周恩来と毛沢東と会談し、日中貿易協定と日中記者交換覚書に調印していた。

 

いうところの角福戦争は、大国北京との関係正常化か、それとも台北かの選択を強いるもので、岸・佐藤栄作・福田赳夫の戦前派が、現在も台湾独立派にぶら下がる不可解な構図に、ただただ反吐が出る思いである。

 

岸側近の児玉誉士夫や笹川良一は、右翼暴力団のドンとして戦後史に不気味な足跡を残している。笹川ギャンブル財団が森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三の強力な支援者であることは誰しもが知っている。

 

侵略戦争を肯定する靖国神社の遊就館の展示物をみた加藤紘一は、国際派の元外交官で大平側近として、靖国参拝に警鐘を鳴らした勇気ある政治家だった。戦前の侵略派を正当化する闇の勢力は、2006年に山形県の加藤邸を焼き討ちするという卑怯な許されざる蛮行を行った。

小泉内閣は、すかさず加藤スキャンダルを追及して、ついに護憲リベラルの宏池会を壊滅させた。同時に清和会政治は、日中友好の流れを押しとどめ、今では正常化前にまで引き戻してしまった。台湾礼賛論が読売や産経新聞、そしてNHKまでが合唱している。

 

<火付け役は森喜朗配下の石川県知事・馳浩の五輪工作発言>

話しを戻すと、真紀子会見の圧巻部分は、清和会内閣の官房機密費についての、既に誰もが知っていることを、記者の素朴な質問に対して、率直に答えている点であろうか。

「馳氏は2023年11月17日の講演で、東京五輪招致活動で国際オリンピック委員会(IOC)委員に官房機密費を使って贈答品を渡したと発言」し、そのことで親分の森から叱られて、 その日のうちに撤回したのだが。

 

五輪開催を東京で実施するにあたって、安倍内閣は血税を使ってIOCに対して莫大な賄賂工作をして勝ち取った。おまけに安倍の嘘発言が輪をかけた。これほど悪辣で大義のない五輪イベントだった。石原慎太郎・安倍晋三・森喜朗らは、主権者を裏切って4兆円の血税の上前を撥ねていたという重大な疑惑から、今後も逃れられない。同じようなことが大阪万博であろう。官邸の犯罪は、民主主義の国では極刑に値する。そのことに蓋をしてきた言論界・野党の罪も重い。

 

<安倍の官房機密費をすべて知っている菅義偉>

清和会政治の腐敗は、官房機密費を明かせば一目瞭然である。すべてを知る菅義偉は、それ故に安倍の後継者になれた。

真っ当な野党が存在すれば、国政調査権を発動する場面である。おこぼれを懐に入れている野党議員もいると見られている。

現状では「野党の一本化」は、100%の確立で絶望的である。政権交代は起きない。それよりも、菅を国会で証人喚問させることが先決であろう。

 

<池田勇人首相秘書官・伊藤昌哉は年間30億円と証言>

 池田首相秘書官に西日本新聞から官邸入りした伊藤昌哉がいた。宏池会では「ぶーちゃん」の愛称で親しまれていた。彼は著書で池田内閣の官房機密費を明かしている。年間30億円。

予算など政府法案が成立しないという場合などに、この機密費が出動する。そのほか与野党議員の外遊にもお小遣いを持たせる。正しくは「日本共産党は除外」として。むろん首相外遊にも。

新聞テレビなどでは、したり顔でコメントする輩にも血税である官房機密費が出ている。

 

<小泉内閣の時代は100億円=ご意見番松野頼三発言>

戦後の吉田茂内閣や岸信介内閣にも詳しい人物に、松野頼三がいた。物凄いタバコ好きの政治家で、彼の事務所(パレロワイヤルM)の部屋でおしゃべりしていると、だんだんと顔が見えなくなる。煙草を吸わない人間も呼吸するたびに吸い込んでしまう。したがってせいぜい1時間程度で部屋を抜け出す。

ただし、松野はタバコで昔の記憶力を脳みその奥から引き出して話してくれる。岸や実弟の佐藤の周辺の目撃場面を、すらすらと話してくれるのである。いま自分がその立場に立って、こうして毎日パソコンを打っている。小泉内閣のころは、ご意見番として自由に忠告めいた話しを官邸に流していた松野。

小泉のご意見番は「今は100億円を超えているだろう」と明かしたものだ。安倍の時は150億円かもっと膨らんでいたかも。財務省のさじ加減でいくらでも膨らむ。

この自由な福田派参謀を、福田赳夫は「はぐれガラス」とこき下ろしていたが、当人は無関心で、福田のライバル・中曽根康弘を「銀座を走る壊れたキャデラック」「遠くで見る富士山も近くだと石がごろごろ」と評した。そういえば野党議員が話題になることはなかった。

 

<目白の田中邸炎上と怨念の角福戦争?>

宇都宮徳馬はよく「政治家は命がけの仕事」と語っていた。確かに角栄の盟友・大平は、政権を担当した後、反中台湾派の岸の直系・福田派と岸の別動隊の森・石原らの青嵐会による激しい抵抗に屈して、解散に踏み切るしかなかった。岸・佐藤・福田の怨念は、いまも安倍・清和会にも反映している。

そこには「アジアの平和と安定の基礎」という大義さえも、清和会政治は否定する。森の「神の国」、小泉の「靖国参拝」、安倍の中国敵視政策と中国包囲網策略。その過程で朝日新聞の神戸支局の襲撃事件に、こともあろうに統一教会の武装勢力が関与していたことが発覚した。検察支配には格別な思いで骨折った福田赳夫にならって、安倍も同じ行動をとったのだが成功しなかった。

角福怨念戦争は、中国・台湾を舞台にして、ワシントンを巻き込んで今も続いている。ロバートケネディjrへの期待が強まる理由でもあろう。

2024年1月10日記(政治評論家・日本記者クラ

2024年1月 9日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(5039)

本澤二郎の「日本の風景」(5039)

<日本の政財官+やくざの構造的腐敗を暴いた青木泰著「引き裂かれた絆」「森友」を日本研究者は読め!> 

日刊ゲンダイの取り持つ縁で、初めて目にする環境ジャーナリストの書いた2冊の本が届いた。言論界も腐敗まみれの中でのまじめな出版物である。日本研究者の必読本であろう。筆者も本ブログの一部を1セット10巻にまとめて、50年100年後の日本の民主主義研究の一助にしてもらおうと、それこそ清水の舞台から飛び降りるような大金(1セット原価20万円)をはたいて製本にした。うちの4セットを首都圏の公共図書館に寄贈するよう友人に賀状で依頼したところである。

 

政財官の腐敗構造は昔からだが、311の東日本大震災復興資金の核汚染がれき処理にも及んでいた、環境省が小出裕章のいう「原子力マフィア」の先頭に立っていた、ともなると、これは由々しい一大事である。そのことを著者の青木泰は、見事に暴いた。

 

<ゼネコン+やくざ暴力団が仕切った東北復興資金の闇>

2011年の311の史上最大のフクシマ東電原発爆破の悲劇は、日本国民のすべてが記憶している。忘れようとしても忘れられない歴史的悲劇だ。人間の知恵や科学では到底手の届かない核汚染が、4日後の315には茨城・埼玉・千葉をかすめて都内、山梨・神奈川・静岡にも飛散拡大した。当時品川区のマンション13階に住んでいた妻は、2013年11月23日に肺がんで亡くなった。2年ほど前に同マンションの住人が、あっという間に同じ肺がんで、世田谷の友人も突然、共に亡くなっている。315被ばく死を印象付けている。フクシマもそうだが、厚労省も日本医師会も沈黙している。原子力マフィアの威力と闇を感じさせている。

 

首都圏のシイタケ栽培農家は、現在も汚染した樹木を排除する対応を、現在も実施している。袖ヶ浦市の森林組合幹部の指摘だから、偽りのない事実である。

311で被爆死した原発近くの住民およそ1000人の死骸について、共同通信が報じたが、間もなくおそらく原子力マフィアによって消されてしまった。フクシマの真実は依然として隠されたままである。

 

昨日の昼過ぎのNHKラジオが、危険すぎる原発について解説委員を交えた討論番組を流した。「原発は危険すぎるエネルギー。日本もドイツのようにすべて廃炉することがいい」という言葉を聞こうとしたが無駄なことだった。情報操作と嘘を垂れ流すNHK解体論が消えることはないだろう。権力を監視する言論界が、政府の意向に従順であるのは危険である。

 

ゼネコンの裏事情に通じている友人の一言は、いまも記憶に残っている。「東北復興資金は、ゼネコンとやくざがすべてを仕切っている」というのである。東北復興資金は政府の公表だと約32兆円というとてつもない金額である。能登半島地震の復興資金も危うい。

「やくざと政府」については「霞が関の犯罪」(リベルタ出版)の取材で体験した。厚労省追及取材に右翼暴力団が壁を作ってきた。初めての経験だから驚いてしまった。

 

目下の袖ヶ浦市林地区陣場台の核汚染ごみ不法投棄事件は、やくざの介在なくして起きなかったものである。悲しいかな第三者は理解できない。千葉県警も木更津署も逃げ回って手を出さない。現場知らずの者には理解不能である。林地区の住民闘争には、心から敬意を表したい。

 

<元警視総監・秦野章の現場100遍の成果か>

「引き裂かれた絆」が出版されたのは、311から4年後である。チェルノブイリ原発事故さえも理解していなかった元自民党派閥記者は、東芝製3号機の核爆発さえも気付かなかった。

放射能・核汚染したがれきやごみも混ざった危険すぎる処理についてほとんど気付かなかったのだが、著者はいち早くがれきの放射能汚染に気付いていた。環境省はこれを全国にばらまいて、必死で証拠の隠滅と列島のフクシマ化で問題を処理しようと画策していた。

そんな環境省の官僚を「モンスター」と決めつけた青木。恐ろしい、実に恐ろしい政府の決断とそれを実行した「モンスター」の姿を事細かにまとめている。

 

以前元警視総監・法務大臣の秦野章の「日本警察改革論」(エール出版)を書いた際、彼はしきりに現場100遍を口にした。事件捜査には現場を繰り返し踏めば、謎が解けるというのである。

環境省の東日本大震災復興資金の流用が、各地の清掃工場に対してなされていた。核汚染がれきが焼却されたという。放射能の拡散を公然と主権者に伏せて強行したものだ。

 

日本官僚・モンスターには、復興資金を血税だという認識は全くなく、まるでつかみ金のようにして全国の清掃工場の焼却炉建設費用にばらまかれていた。

それだけではない。全国の税務署の耐震構造化や原発推進の本陣である経産省の原子力発電にかかわる研究にも化けた。農水省の林道建設にも。

 

青木は「絆キャンペーンの裏で、被災地への復興資金を流用する。この腐敗を放置して官僚に政策実行の権限を委ねることは出来ない」と激しい活字で官僚腐敗に鉄槌を浴びせている。

 

他方で、官は廃炉でなければならないという国民の叫びは、言論界を懐柔して消し去っている。これは奴隷社会ではないか。こうしてみると、ごみはないのにあると称して「8億円を値引きした森友事件」の官の手口が理解できる。森友学園の許されざる戦前の日本国家主義のシンボルである国家神道を背景とした教育勅語教育に対して、安倍夫妻と日本会議ののめりこみから、彼らの危険すぎる野望の大きさに驚愕する。

ゼネコンとやくざ暴力団が深く介在しての、袖ヶ浦市林地区の「フクシマの核汚染ごみ不法投棄事件」もまた筆者は、くっきりと目の前に見えるのだが。無恥・無関心は犯罪である。

2024年1月9日記(政治評論家・日本記者クラブ

2024年1月 8日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(5038)

本澤二郎の「日本の風景」(5038)

<能登半島地震に特化した予算の組み換えが「憲法首相」の責任>本日も文章が消される。うんざりさせられるが、やめるわけにはいかない。安倍・清和会による自民党利権政治が日々問われている。防災に見向きもしなかった「戦争準備予算案」が、今回の能登半島地震によって傷つき・露呈した。

幸か不幸か2024年度予算案審議はこれからである。贅肉を削いだ効率的で健全な予算案に組み替える必要がある。雑駁な意見だが、鈴木財務相は急ぎ予算の組み換えをして、好ましいツケを後世に回すような水膨れの原案を大修正すべきだろう。

 

「憲法首相」であればの理想的な予算案の概要と、自衛隊のあるべき姿について提言したい。言及するまでもないことだが、日本が暴走しなければ、東アジアが火薬庫になることはない。神道・日本会議は不満だろうが、ありえない「侵略者」を喜ばせる無資源の列島を、どの国も手を出さない。それにこのままの原発大国だと第二、第三のフクシマがさく裂し、そのことだけでも列島は太平洋に沈むのだから。

恨むのであれば、A級戦犯の岸信介や読売の正力松太郎、中曾根康弘、渡辺恒雄ら原子力マフィアを封じ込めるしかない。

 

<福島の核汚染ごみに泣く袖ヶ浦市や君津市>

やくざが跋扈する房総半島・千葉県の袖ヶ浦市や君津市などでは、フクシマから300キロも離れているというのに、核汚染ごみが大量に投棄されていることが、地元住民や水と空気を監視する市民団体がによって発覚した。

袖ヶ浦市林地区陣場台の山林では、高さ30メートルの盛り土の地中に核汚染ごみをやくざ系産廃業者が不法投棄し、その周囲の住民がガンにおかされて泣いている。すでに3人が命を奪われた。

 

昨日は、身寄りのない40歳の男性(大工)の葬儀が行われた。原因不明だが、彼は帝京大学病院や君津中央病院などの医療機関3か所を1年間もたらい回しされた挙句、無念の生涯を終えた。病院は「ばい菌が体全体に」という不可解な死亡診断書で処理した。「親も兄弟もいない。喪主を大工の棟梁に引き受けてもらった」という悲惨な死だった。死因について「昔の大工はアスベストを扱っていた。これが死因かもしれない」と周囲の住民は語っているが死因は不明だ。行政解剖が不可欠か。

袖ヶ浦市は東京湾の埋め立てによる工業化で財政は、木更津市に比べて恵まれている。しかし、人口の少ない水源地の住民には見向きもしないというあきれた自治体。民生委員の責任でもあろうが、それにしてもどこか遠い後進国の出来事のようで、聞かされて心が押しつぶされそうになった。あまりにも痛々しいではないか。日本の貧困も一般の予想をはるかに超えている。能登半島はどうか?

 

<原子力発電所を廃炉宣言、核に依存しない帆船日本丸に>

北陸電力の志賀原発から大量の油が海に流れ出す大事故が起きていたという。幸い2基とも運転を取りやめていた。稼働していたらと思うとぞっとする。隣県の福井県は「原発銀座」で知られる。「もんじゅ西村成生謀殺事件」も起きている。ここで大地震が起きていたらどうなっていたか。中部・関西圏の市民は、想像するだけで鳥肌が立つに違いない。

日本列島は日本海側も太平洋側も巨大地震が起きる。そこに54基ある原発はどういうことか。読売グループの政治責任は重い。というのも、昨年友人が読売新聞を、まとめて何度も自宅に郵送してくれた。原発推進記事で埋められている新聞を裏付けていた。

いうところのナベツネ体制は、そうして実現したのであろう。その罪は万死に値する。財閥のカネは、自民党と同じといえるだろう。惑わされた人々は、まるで羊の群れか?

「憲法首相」はこの機会に54基すべての原発を廃炉にする宣言をするべき時である。

 

<憲法違反の43兆円武器弾薬予算案を1%に組み替える>

原発派・原子力マフィアは、同時に大軍拡派である。狙いは

核武装の日本化である。

安倍・菅・岸田は、防衛費1%以内の三木内閣が打ち出した枠を有無を言わせずに「閣議決定」で倍額の2%に引き上げた。非戦の9条憲法を破った破憲政策である。間違いのない「戦争準備」の体制に突っ込んだものである。

 

既に防衛省の白書は大分前から「中国敵視政策」を打ち出している。きっかけは、反中の岸別動隊の青嵐会幹部の石原慎太郎の置き土産だ。歴史的に根拠の薄い尖閣諸島を「国有」にしたため、中国が強く反発して日中関係は破綻した。山東昭子の田中角栄への裏切りでもあった。親中派の李香蘭(山口淑子)へのやっかみか。石原に同調したのは、国民にうそをついて消費税を引き上げた、高市早苗と同じ松下政経塾・野田佳彦の裏切りでもあった。野田が国会で安倍の弔辞を読んだ理由でもあろう。野田の父親は自衛隊員、右翼体質の要注意人物であったという。

 

「憲法首相」はGDP比2%の43兆円戦争準備計画を凍結して、本来の国是1%枠にする。そうして能登半島地震の防災対策費を容易に生み出せる。予備費による次世代ツケ回しはしない。

 

<戦争する自衛隊を災害救助隊に編成して20万の空海陸体制で強力に救済支援>

非戦の憲法は陸海空軍を持たないことを政府に命令している。歴史の教訓を今こそ実行する時だ。派遣自衛隊員5000とか6000とか実にみみっちい対応に違和感を抱く。

多くの国民は、戦争する自衛隊を要求していない。人命災害救助のみに期待を寄せている。

国家的殺し合いの戦争は、断じてNOである。戦争の被害者は100%国民である。女子供である。二度と繰り返させない歯止めが憲法9条と財政法4条。政府がこの約束を破ることは、国家的犯罪である。主権者はだれでも犯罪者を逮捕し拘束することができる。

 

繰り返す、憲法破壊者は国家的犯罪者である。自衛隊員20万人が多すぎれば10万人体制でもいい。今は能登半島地震対策に向けて総動員し、住民の救助に当たらせる。「憲法首相」は防衛相に指示し、従わない場合は即首にする。

 

<ヘリの大量動員=食料・毛布・テント・発電機・風呂・道路整備・仮設住宅建設、水道ガスを瞬時に正常化>

ウクライナに発電機を送るという報道を目にしたが、真っ先に能登半島地震被害者に届けるべきだ。岸田はどうかしている。ヘリを総動員して物資を送り届ける。生存者の安全確保に特化する。災害救助隊の威力をいかんなく発揮すれば、悲惨な状態は早晩解消できるだろう。「憲法首相」が指揮を取れば、住民の命と復旧予算を即座に解決することができる。

第二、第三の悲劇を二度と繰り返してはならない。フクシマ核汚染の二次災害の房総半島を再び生み出してはならない。

2024年1月8日記(政治評論家・日本記者クラブ会

2024年1月 7日 (日)

本澤二郎の「日本の風景」(5037)

本澤二郎の「日本の風景」(5037)

<世界は沖縄を応援している=日米産軍体制に断固抵抗せよ>

【ワシントン共同】米映画監督オリバー・ストーン氏をはじめとする各国の著名人や識者、平和活動家ら400人以上が2024年1月6日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する声明を連名で発表した。「沖縄の自己決定権を支持する」と表明し、日本政府が沖縄県に代わり工事の設計変更を承認する代執行に踏み切ったことも批判した。

思うに、沖縄の悲劇は日本とアジアの悲劇である。世界は許さない。当たり前であろう。世界のリベラル・平和主義者は沖縄の正義の味方である。自公の悪政に反対していることを、共同通信記者がワシントンから報じてくれた。日本の司法府と行政府の間違い・誤りを指摘している。日本の最高裁に対して、世界の良識が厳しい視線を投げかけた。創価・国交相にもにらみを利かせている。

日本国民は沖縄の悲劇を忘れてはいない。確かに、声は大きくない。今日から大声を上げよう。沖縄の叫びを世界に発信して、この国の為政者を退陣に追い込もう。非暴力抵抗運動はすたれていない。全国民はあらゆる手段を用いて、最高裁の判断に「正義」のDNAを送り続ける義務がある。

<能登半島地震が日朝正常化の機会!上川法相は即平壌へ飛べ!>

「林芳正官房長官は6日の記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が岸田文雄首相宛てに能登半島地震についての見舞いのメッセージを出したことについて「感謝の意を表したい」と述べた」という。いいニュースだ。渡りに船とはこのことか。

岸田より少しマシと言われる林官房長官は、直ちに行動を起こしているだろう。

能登半島大地震は、神道「神の国」の森喜朗や馳浩の敗北を意味する。多くの命を捨てた人々の思いが、北朝鮮の人民に通じたものと信じたい。朝鮮総聯も立ち上がっているはずだ。善は急げ、である。上川を平壌に送り出し、次は岸田と林が乗り込んで、一気呵成に日朝正常化を実現すればいい。こんな機会は滅多にない。

<原発の廃炉は天の声>

「北陸電力は5日、能登半島地震で被害を受けた志賀原発2号機の変圧器から漏れた絶縁油の量について、当初公表していた約3500リットルではなく、約1万9800リットルだったと発表した。降雨などで混じった水を含め、約2万4600リットルを回収したという」のだが、北陸電力の限りない嘘発表を「はいそうですか」と信じていいものか。原子力マフィアには、ツネに国民を欺く習性がこびりついている。国民は念には念を入れなければ、核に殺されるだけである。房総半島の核汚染ごみ事件の教訓でもある。

戦闘的リベラリストで平和軍縮派の宇都宮徳馬は「核戦争で殺されるよりも、核戦争に反対して殺されたい」と叫んだ。A級戦犯の岸信介の遺産はいらない。廃炉しかない。フクシマの二の舞は御免被りたい。原子力マフィアは恥を知れ!

<天は自ら助くるものを助く>

石川県の「神の国」の配下、知事の馳浩は1月6日の県災害対策本部員会議で、ようやくのことで「県としての非常事態宣言」を出したという。元レスラーには、この程度のレベルだ。防災対策など忘れていたのであろう。「天は自ら助くる者を助く」であろう。清和会系の政治屋に能登の運命を託したことは、果たして正しい選択であったろうか。同じく「やくざが跋扈する房総半島」の将来に深刻な思いを抱いている袖ヶ浦市や君津・富津・木更津と安房郡市の住民は少なくないだろう。私事に関してだが、本ブログの公開が少し遅れると、袖ヶ浦市林地区の住民が電話をくれる。「身に危険が及んでいないか」との心配からだ。ありがたい。昨日は木更津市議に「00さんは大丈夫か」と自らlineを発した。00さんは元気であることが確認できた。それにしても、こんな緊張する人生が到来するとは、考えてもみなかった。振り返ると、政治記者・政治部長時代は、怖いものなしだったのだから!アッハッハッハ?

2024年1月7日記(政治評論家・日本記者クラブ会員

2024年1月 6日 (土)

本澤二郎の「日本の風景」(5036)

本澤二郎の「日本の風景」(5036)

<清和会崩壊という好機を利用しない岸田首相は政治家失格>

自民党最大派閥・極右の清和会を批判する活字を並べると、一瞬にして文字が消える。今日も体験させられている。しかし、あきらめることはない。安倍・清和会こそが日本政治における諸悪の根源である。東京地検特捜部の裏金捜査は正しい。手抜きは許されない。

問題は岸田首相の対応である。目の上のたんこぶが取れるという信じがたい好機を利用しないことが判った。永田町で不思議千万な事態が起きている。野党が痛々しいほどに落ち込んで姿を見せない中では、岸田に護憲リベラルを支持する多数国民、特に戦争に反対する無数の国民は「本領発揮」を期待していたのだが。

 

過去において三木武夫首相はロッキード事件を最大限に利用して、最大派閥の田中派を抑え込んだ。中曽根康弘はクーデターを策す竹下登に塩を送り続けて田中派を押しつぶした。岸田はいま同じような政治環境にあるのだが、昨日2024年1月4日の年頭記者会見で安倍路線を継承する発言を繰り返した。

岸田は政治家失格、国民生活に目を向けない悪しきリーダーである。日本の不幸は今後も続くことになると断じたい。

 

<憲法を尊重擁護義務に反する毒薬政策強行>

学校教育に根本的な欠陥があるのだが、日本国民の多くは老いも若きも日本国憲法を学んでいない。護憲リベラルの宏池会の指導者は「世界に冠たる平和憲法」と公言していたが、岸田はそのことをすっかり忘れてしまっている。「人間の屑だ」と最大級の批判をする国民もいる。

憲法は二度と政府による戦争を起こさせないための基本法である。したがって「政府や公務員は憲法を尊重し擁護する義務」を負っている。だが、岸田の政策は相変わらず安倍の極右路線を踏襲していて恥じない。年頭記者会見で明らかにした。

東日本大震災級の揺れだった能登半島地震の現地に、5日も経っているのに行っていない。年頭会見の準備で頭がいっぱいだったのだろう。悲しい官邸の現実である。

会見結果は、危険すぎる安倍政治の継続そのものだった。憲法と国民の期待を裏切ってしまった。

 

<泣き叫びたい!43兆円戦争準備を強行>

岸田は43兆円の超軍事大国予算案を、さも当たり前のように繰り返した。日本国民の反発と不安・不信は、この一点にあるというのに、彼は全く耳を傾けなかった。池田勇人・前尾繁三郎・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・加藤紘一ら宏池会の先輩が、怒り狂うような憲法違反の戦争準備をそそくさと閣議決定し、それを公然と口走ってみせた。

 

戦争屋の米軍に従属して、戦争しない自衛隊が「戦争しなければならなくなった」日本。安倍・自民党と公明党創価学会の共闘の成れの果てである。中国もロシアも、さらに北朝鮮も身構えている。

東アジアに大軍拡と戦争の足跡が鳴り響いている。

ロシア・ウクライナ戦争では、前者に肩入れしたことから、ロシアの対日外交も破綻してしまった。世界最大の消費大国の中国とも、72年の国交正常化以前に戻ってしまい、台湾独立派政権に対してもアメリカの右派以上にテコ入れしており、細い緊張の糸が内外に不安と恐怖を招き寄せている。

「一発のミサイルが北陸の原発銀座に打ち込まれたら、それだけで日本列島は太平洋の藻屑となるだろう」と誰もが予想している。このことからも非戦の憲法は文句なしに正しい。

筆者は中央大学の橋本公亘教授の憲法原論で、9条の解説を受けた時の興奮を今も記憶にある。政治記者となって出会った改憲論者の稲葉修元法相とは、何度も論争したものである。宏池会の宮澤も9条に対して万感の思いを抱いていた。彼はツネの誘惑を蹴飛ばした信念のある勇者である。

 

<円激安の異次元金融緩和継続による物価高騰で市民殺し>

国民は円安による物価の高騰に泣いている。犯人は「物価の番人」という責務を忘れた日銀の悪政にある。円を刷りまくって財閥の暴利・株高を強行している。日米の金利差も大きく話にならない。

結果として国民は、超格差社会の物価高に悲鳴を上げている。1ドル120円、110円前後が正常である。

円刷りまくりを止めれば正常になる。あるいは「米国債を売れば直ちに円は正常値に戻る」のだが、既にこの10年で、財閥は500兆円、600兆円をため込んでいる。日銀の株買い占めも悪辣すぎる。財閥経営陣の自社株買いもひどい。もうこれだけで数億円の報酬を懐に入れることができる。おかしいとは思わないか。国民が怒り狂う場面ではないのか。

野党が日銀の植田和夫を追及しない。これもおかしなことである。植田を1日も早くやめさせるべきだろう。繰り返し叫びたい。日本国民は、アベノミクスなる財閥暴利の策略にはまって息も絶え絶えである。

 

<任期中改憲に最大限努力と平和憲法敵視>

岸田は「9条は守る」と公言していた。しかし、首相に就任すると、一転して安倍の改憲論をぶち始めた。

こんな立派な憲法は世界広しといえども存在しない。命を懸けて守る価値がある。9条の値打ちはすごい。

改憲を煽り続ける維新を立ち上げた松井一郎の父親は「笹川ギャンブル財団の祖・笹川良一の運転手」「笹川はA級戦犯の岸信介の仲間で、カルトの統一教会の強力な支援者」「維新の馬場は自民党改憲論者・中山太郎の運転手」、もうこれだけで正体がわかろう。判らない読者には特別に講義をしてもいい。

維新の改憲煽りに岸田も応じた発言をした。平和憲法を敵視する政治屋に成り下がった岸田には「満州で岸の配下だった祖父の遺伝子が詰まっている」との評価が理解できるかもしれない。

案の定、岸田の政治刷新会議の布陣は、戦前がまとわりついていて、あきれて論評する気になれない。

2024年1月6日記(政治評論家)

 

追記・昨日は久しぶりに息子が来訪。近くの施設で食事と風呂を堪能。YouTubeに添加物など「危険な餅」が出回っていると報じられていた。安い切り餅は点検しなければならないという。無知は危険きわまりない。詐欺が横行していることも気になる。社会が壊れている証拠であろう。「声を挙げよ」「無恥は犯罪」「無関心は共犯者」「弱者に耳を傾けよ」凡人ジャーナリストも大分成長したかもしれない。

2024年1月 5日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(5035)

本澤二郎の「日本の風景」(5035)

<揺れの強さは東日本大震災に匹敵した能登半島地震>

災害は忘れたころにやってくる。日本は巨大な地震大国である。第二のフクシマが襲い掛かることになる。岸信介・正力松太郎・中曽根康弘・安倍晋三に連なる戦争犯罪内閣に日本のかじ取りをさせてなるものか。今の清和会退治の検察の思いであろう。房総半島など首都圏で必ず起きるであろう巨大地震が、能登半島地震クラスの大地震が発生すると、被害は関東大震災級になるかもしれない。高層住宅や高層ビルが安全であるわけがない。誰もが予想することができるだろう。

鳩山由紀夫が北陸の原発に対して警鐘を鳴らしたというが、誰しもがそう思っている。北陸電力の発表を鵜吞みにできない。

 

既に専門家は、今回の巨大地震の揺れの強さは、311の東日本大震災に匹敵すると指摘している。北陸の原発銀座を直撃していたら、誰もが311の東電フクシマ原発の爆発炎上を想定する。関西も首都圏も壊滅するだろう。日本沈没を約束したであろう。21世紀日本は、存在しない、ありえない神仏頼みをやめて、科学的な防災対策を政治の柱にしなければ、民衆は安全を確保できない。

 

「日本は神の国」という原始のカルト宗教にこだわってきた清和会のドンの姿が見えないが、まともなら宗旨替えするか、無神論者となって、公正な科学者による、あるべき防災の見地に立つしかない。土建行政の復活を呼び覚まそうというのではない。確かな利権排除の防災大国として、世界に貢献する21世紀の日本を目指すしかない。武器弾薬という空前の利権に飛び込んでいる岸田に、このことが理解できるだろうか?

 

<岸田の使命=無駄で危険な43兆円超軍拡予算中止、無駄な維新利権の大阪万博も止めて現地視察せよ!>

岸田のなすべきことは、安倍晋三・小泉純一郎・森喜朗のような、馬鹿げた神話教の類に振り回されることではない。1月4日の伊勢神宮参拝中止は当たり前、政教分離に沿うもので正しい判断だ。公人の神仏参拝は、日本国憲法20条に違反する。

最近になってNHKなどがやたらと神社参り宣伝に熱を入れているようだが、歴史の教訓にも違反する。個人の信仰は自由だが、公共の電波を、特定カルト教団の宣伝に使用することは好ましいものではない。

 

まずは防災の専門家を結集する。その場合、御用学者を排除する。ここがカギを握る。そのための予算案を組み替える。清和会のドンの雲隠れを幸いに、科学的な防災対策を練るのである。高さを競う野心的な建設設計屋により、都心の超高層マンション・ビルなど安全とは言えない。国交省に有能な官僚が不在であることを裏付けている。震度7に耐えられるだろうか。

 

コスタリカなどではトタンぶきの平屋が多いと聞く。参考にするといい。安全な超高層マンションの安全は、直ちに止めるべきだろう。自然との調和が不可欠で、特に山林伐採や建築資材としての山砂利用を軽視する戦後の首都圏乱開発は、財閥の暴利優先そのもので評価できない。自然との調和・共存が、人々に健康的で安全な環境を約束させる。房総半島を見よ、である。ゴルフ場と産廃場と化して、ごみ溜めと化している。列島の多くが、民衆の思いとかけ離れ、利権の対象にされている。「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)は間違いではなかった。財閥のカネで自然が奪われていくだけの利権開発は、有害無益で許容できない。

 

岸田にいいたい。43兆円の戦争準備は空前の無駄使い、戦後最大のもので、日本国憲法に違反する。これを閣議決定という安倍方式で強行した岸田内閣は、明白な安倍傀儡政権である。閣僚の多くが、今回の清和会裏金疑獄で更迭されたが、極右の女・安倍心酔者は今も岸田監視役として、岸田監視役として閣内でにらみを利かせている。背後を神道政治連盟・日本会議というカルトが支えていることも分かってきている。NHKや民放も被害者であろう。「安倍の銅像を建立した黒幕」との評価も浮上しているようだ。

東京五輪疑獄を継承するような大阪万博もいらない。食い止めよ!

 

<日本は2011・311・202411と11に要警戒?>

不思議な数字に気が付いた。11のことである。311は2011年に起きた。次男が東芝病院の介護放棄で窒息死したのが2010年、妻は315の首都圏に大量に流れ込んできた東芝3号機の核爆発放射能で肺をやられて亡くなったかもしれないその年が2013年、2010年2013年も忘れられない数字。そして今回の2024年1月1日の11。数字のいたずらに違いないが、人々に災害への教訓を「11を忘れるな」と天・自然が叫んでいるような感じを受ける。

ちなみに関東大震災は1923年9月1日11時58分。ここでも11が登場していた。最初の1に意味があるのか。

 

<房総半島は能登半島地震を深刻に受け止め防災対策重視へ>

房総半島が福島の核汚染ごみのごみ溜めになっていることに驚愕する凡人ジャーナリストの毎日である。目の前の30メートルの高さまで盛り土された地中から放射能が噴き出て、風に乗って房総半島を徘徊している。その渦中で暮らしている房総の人々。同時に水道水に取水している小櫃川の源流にも汚染ごみが埋設され、水道汚染も重大問題になっているが、やくざ系の知事や首長によって、今も蓋をかけている。

幸い、房総半島にワシントンのロバートケネディjrのような、環境問題に明るい人物が手を挙げた。

千葉県も袖ヶ浦市、君津市も防災対策に政策の重心を移さねばならなくなった。能登半島地震を「他山の石」としなければならない。やくざ排除の2024年1月1日にすることが、房総半島の生きる道である。君はやくざの共犯者で生きたいか?

2024年1月5日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(毎日)ケネディ氏は分断の解消や中間層の支援などの政策を訴え、2大政党に対する不満の受け皿を目指している。キニピアック大学の12月の世論調査では、共和党のトランプ前大統領(38%)や民主党のバイデン大統領(36%)に次いで、16%の支持を集めた。若年層や無党派層からの期待が大きい。

2024年1月 4日 (木)

本澤二郎の「日本の風景」(5034)

本澤二郎の「日本の風景」(5034)

<二重(やくざ・核汚染ごみ)三重苦(原子力マフィア)の房総半島(袖ヶ浦市・君津市など)>

2024年は大波乱の幕開けか。11に能登半島地震と続く羽田空港日航機衝突炎上事故と天災と人災が列島を押しつぶした。房総半島は大丈夫か?千葉県の、特に核汚染ごみ不法投棄事件で大揺れの袖ヶ浦市、宇都宮市の311汚染ごみ投棄の君津市の大型産廃場、油断すると木更津市の山間部も、やくざ系産廃業者に狙われていることも判ってきた。危うい房総半島はどうなる!沈黙しやくざの共犯者となる住民と、潔く声を挙げる勇気ある君津郡市住民との亀裂も生まれているのだろうか?

 

房総半島は「首都圏のオアシス」と呼ばれ、海と山のコントラストは、50年以上前の房総半島に生きる人々に安らぎを与えてくれた。東京湾と太平洋の海沿いを鉄道が走り、乗客のすべてを美しい自然が癒してくれた。東京湾沿いでは、海苔漁に使用されるべか船が房総半島の風物詩そのものだった。そこが埋め立てられ、工場の黒い煙りが自然を奪った。山々が削り取られ、ダンプが道路という道路を占拠した。そのあとにダンプが首都圏の産業廃棄物を運び込み、ごみ溜めの半島と化した。

その後にも山という山の樹木がはぎとられて、痛々しい赤茶けた地肌に芝生が貼り付けられ、そこに大量の薬剤が撒かれ、汚染されてゆく。一部の有産者向けのゴルフ場である。悪しきアメリカ化と呼ぶ者もいる。自然豊かな房総の大地は、まさに利権の巣そのものとなった。

当時の様子を書いた本が「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)。財閥にひれ伏す千葉県そのものだった。そのための強引な暴力で押し切るやくざが、大きく台頭する。

「やくざが跋扈する房総半島・千葉県」の民度の低さは、地方議員から国会議員まで、やくざ議員を輩出させた。「入れ墨やくざ・暴力団が仕切る千葉県政と地方議会」は、いまや公然の秘密だ。

 

「木更津レイプ殺人事件」(2014年)はそこで起きた。やくざはカルト教団の冠をかぶっていた。殺害された美人栄養士も同じ教団仲間だった。被害者の戦争遺児K・T子さんを、やくざ浜名が経営する介護施設「かけはし」に連れ込んだヘルパーの吉田ふみえは、昨年ガンで亡くなった。1か月ほど前、吉田の友人が教えてくれた。因果応報なのか。

この殺人事件の告発状を木更津署は理由もなく、告発人に突っ返した。「やくざと警察はグル」という新たな事実を突き付けられて数年経った。

 

<ひそひそ話の秋田県出身老人の真相開示に頷く>

K・T子さんは、まじめすぎる栄養士で、3人の子育てを秋田県本庄市で見事に果たした。3人とも戦争未亡人の助産婦が取り上げた。筆者もそうしてこの世に生まれた。ざっと3000人を取り上げた彼女は、本来であれば木更津市の名誉市民に違いない。彼女の恩に報いる市民は生まれるのか?

 

子育てを終えた彼女は、老いた母親の介護をしながら君津市の山の手病院で10年間、栄養士として働いた。この病院の院長は客家、中国の台湾人。彼女は父親が侵略戦争の地で軍務についた中国を愛した。戦後50年の1995年に南京・盧溝橋への平和友好の旅を計画すると、朝日新聞の千葉支局記者が大きく報じてくれたことから、総勢50人の団員で見事な成果を上げることができた。彼女は二女とその恋人も参加させた。二女の夫は、現在政党機関紙幹部。

 

話しを変える。昨年の暮れに、自宅前の農道を散歩する老人が声をかけてきた。「秋田県出身でもうここにきて40年」と紹介するものだから、K・T子さんの悲劇について話した。するとどうだろう、彼は急にひそひそ話で「やくざとやくざの配下のような市会議員の話」を話し始めるではないか。

あっけにとられて聞き耳を立てていると、いずれも頷けるような大事件の存在に納得するほかなかった。なんということか。ここに50年前に300万円借金して建て、生活の拠点として生きていたはずの、自身の知らない黒く、闇の世界が少しずつ見えてきた。その深刻なやくざ事件が警察に通報されずに、闇に葬られてきた事件の数々に「やっぱりそうか」と頷くほかなかった。

 

「木更津レイプ殺人事件」の被害者のK・T子さんも、自身の強姦事件を110番通報をしなかった。試しに、この界隈で福祉施設を立ち上げ、見事な実績のある同級生に「あなたならどうする」と尋ねてみた。「とても一人では行動できない」といって口をつぐんだ。

女性にとって警察は「頼りにならない」、特に千葉県警と木更津署はひどいのである。

 

「何か地元で山を削る、埋め立てるという場合には、必ず地元民は反対する。すると即座にやくざが連日電話で脅してくる。ある水利組合長は脅されて命を落とした」。

殺傷武器を使わなくてもやくざは相手の致命傷をドーカツすることで、被害者は突発性の大動脈りゅう破裂で即死する。「木更津レイプ殺人事件」を徹底して取材すると、そのことが理解できる。強姦映像を流されたら、女性は生きることができない。やくざにレイプされたら、女性は100%性奴隷にされる。やくざは覚せい剤を使用することで、それを容易にすることができる。やくざは人間の屑、悪魔である。

 

その点で、TBS強姦魔の被害者・伊藤詩織さんは偉い。麻布署に被害届を出した。強姦魔逮捕寸前に安倍側近だった犯人を警視庁刑事部長が逮捕を阻止した。中村格はそうして警察庁長官に格上げされた。安倍晋三と菅義偉の重大犯罪事件である。誰もが知っている。

 

<「木更津レイプ殺人事件」だけか。自宅近くでのダンプ道路建設に警戒?>

秋田県出身の老人は、地元のやくざ代議士秘書から市会議員になった悪党市議の支援者から、現在は手を切って自由の身という。「妻の関係が幸いした」という。やくざがらみの後援会員は、一度関係ができると逃げることができない、ということも知った。確かに同じようなことを、元労相の千葉三郎秘書に聞いたことがある。「選挙で票が出ないため田畑を売り払った有権者」というものだ。

 

いま近くの高速道路の建設会社の山すそにダンプ道路が出来ている。筆者も気付いたばかりだ。地元の区長に警戒するよう伝えたばかりだが、彼は知っていた。ダンプが動くと大変なことになると予告してくれた。

 

<樋高剛・青木愛・日景省吾・関巌・御園豊の声は止まらない>

ここにきて声を挙げる勇気ある政治家や市民運動家や元宏池会議員秘書の雄叫びを聞く機会が多くなった。房総半島にいい変化を招き寄せている。筆者にも勇気を与えてくれている。

 

「沈黙は金」という言葉を清和会の創立者の福田赳夫はよく口にしたが、「沈黙は犯罪の共犯者」「沈黙は犯罪」である。ロシアは言うまでもなく、イスラエルでも声を挙げる市民が目下、急増している。むろん、命がけの声である。それが君津安房郡市の千葉12区で聞こえてきた。樋高剛である。背後には参院議員の青木愛や秘書の日景省吾、木更津市議の安藤順子らの勇気と正義の声も。JR駅頭で早朝から声を挙げている樋高は、すでに衆院3期のベテランだ。国会では環境問題の専門家として知られて、君津市や袖ヶ浦市の核汚染ごみ事件にも取り組んでいる。「防弾チョッキも用意した」という早稲田OBの行動力に地域の評判が高い。

 

君津郡市の水と空気の問題に実績のある元木更津高校教師の戦争遺児・関巌のもとには、まじめな市民活動家が集まって御園豊と共演している。「やくざに屈してなるものか」という雄叫びが房総半島にこだましている。

中央では鉄壁を誇った極右・清和会の牙城は崩壊した。房総半島の夜明けも見えてきたのかもしれない。警察と行政にも勇気ある公僕が必ず生まれるに違いない。

2024年1月4日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

2024年1月 3日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(5033)

本澤二郎の「日本の風景」(5033)

<心にしみる新春言葉=共同通信OBの三喜田先輩が本ブログを見てくれていた!>

思い出すと、中国の友人たちの「年賀状」は、実に豪華な飾りつけのもので、日本からの郵政省のそれは貧相すぎて気が引けたものである。理由は個人が自費で用意したものではなく、所属する組織が負担したものだった。それが消えて10年ほど経つ。質素倹約はいいことである。以来、彼らからの新年のカードはなくなった。

しかし、日本では相変わらず郵便局のはがきを利用している。廃止する時だろう。第一、おしなべて干支の図柄を印刷した無意味な賀状ばかり。せっかくの近況報告さえない。実にもったいない。

かくいう筆者も、以前は700枚ほど出していたが、今年はその10分の一。書くのも骨が折れる。来年は出しても大分減るだろう。

今年のもので感動した唯一のあいさつ文は、元共同通信政治部の三喜田先輩のものだ。本ブログを見てくれていたということと、そればかりではなくプロの目で「清和会崩壊に貢献してくれた」と破格のお褒めの言葉をいただいた。

 

<初めて社旗つけての宏池会参謀の鈴木善幸宅での出会い>

1972年の自民党総裁選が派閥記者になる機会を作ってくれた。先輩の清水さんは田中角栄派、筆者は宏池会・大平正芳派を担当することになった。片手間に中曽根康弘派も覗いた。7年8か月の佐藤栄作長期政権の後継者が、福田赳夫の清和会。本命候補だった。山口政治部長ともう一人が担当した。

新聞社内ではなんとなく政治部の格が高い。30前後の若造にとっては、権力の中枢に首を突っ込むことができる幸運にウキウキする。自民党総裁選では、派閥記者の夜回り情報で朝刊の政治記事が創られる。派閥の参謀にその日の夜の情報が集中する。そこへと押しかける記者と参謀の情報交換で、本社の留守番役の政治部長やデスクが記事をまとめ上げる。

 

そして派閥記者第一日目が大平派参謀の鈴木善幸邸の夜回り。ところが、世田谷区経堂の家を見つけることに苦労した。道路が狭く夜道は簡単ではない。ようやく目的地を見つけて鈴木邸に飛び込んだ。既に共同の三喜田先輩がいた。鈴木と名刺交換すると、彼は即座に水割りを作ってくれた。有名なジョニーウォーカー赤ラベル。初めてお目にかかった大英帝国のシンボルのような酒だ。酒の肴にもほれ込んだ。鈴木参謀は水産業界を代表する人物だった。新鮮な刺身を食べ、ジョニ赤をのみながら、当初は何もわからないものだから、必死で聞き耳を立てても無理だ。ほろ酔い加減だから忘れる。それでも毎日のように夜回り、昼間は宏池会の幹部の部屋を片っ端から回って、政治家と秘書と仲良しになって、独自の情報を手にする日々に満足した。

 

三喜田先輩は記者としての見識が豊かで真っ当だった。田中内閣が誕生し、盟友の大平が外相になると、外務省の霞クラブにも籍を置いた。三喜田さんもそこにいて、原稿を書きまくっていた。

駆け出しの記者にとって外交は判らない。しかし、先輩は違った。すごいと感心した。

今横浜市で暮らしている三喜田さんとは年賀状でやり取りしていると、必ず「政治の腐敗」について深刻な思いを書いてくれる。数年前には、安倍の改憲発言に対して「その時は国会に押しかける」と悲壮な決意を伝えてきた。筆者の胸に響いて消えない。100歳になっても国会に駆け込む、との意気込みをもらった。

 

今年の賀状では、清和会の崩壊について「日本の風景」の役割は大きかった、と誉めてくれた。ブログを読んでくれていたのだ。陰徳あれば陽報ありなのか。いくつになっても褒められることはうれしいものである。特に尊敬する先輩記者の採点は格別である。

 

<読売元政治部長の多田実さんはツネの暴走を打ち明けてくれた>

清和会批判は、平和軍縮派の宇都宮徳馬譲りである。戦犯内閣を源流とする清和会政治は、極右片肺内閣である。自民党政治の成功は派閥の均衡の上に咲いたものであり、片肺は権力主義・改憲軍拡を旨とする戦前派の政治で、危険極まりない。

右翼を狂喜させる政治は、反対に民衆がいじめられ、財閥が肥え太る。今の日本政治は戦争体制へと突っ込んでいて、1日も油断できない。森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三と亜流の麻生太郎の政治が、露骨に裏付けられた。

ジャーナリズムは権力を批判することが本意である。余談だが、筆者が東京タイムズを辞めた理由は、徳間書店を創立した徳間康快が岸の娘婿の安倍晋太郎を担いだことによる。ツネにそそのかされたのだろう。徳間も元読売記者だった。毎日の大森実と配下の面々も。宇都宮の世話になりながら、左翼から右翼に転向した渡辺恒雄に対して、筆者は恩師の思いを今も継承している。

ツネの前任の政治部長だった多田実先輩も真っ当なジャーナリストだった。彼は読売の記者として真っ先に訪中している。晩年に二度多田さんを中国に案内した。上海での従軍慰安婦国際シンポジウムでは、敗戦後の中央大学キャンパスでの大陸帰還兵のすごい秘話を語ってくれた。硫黄島の生き残りで、それこそ反戦平和の人だった。もっとも、中大の多田ゼミには右翼も紛れ込んでいたことに衝撃を受けていた。

 

<横須賀の英語教師の佐藤江都子賀状もいい>

墓相半島の海沿いの道路を走ると、対岸の横須賀が近い。そこに佐藤江都子という女傑が存在する。会ったことがない。電話でゆっくり話したこともないが、この人物は様々なメール情報を送信してくる。英語教師として横須賀を駆けずり回っているだけでなく、国会デモにも突進する活動家のようだ。

印刷してくる新春の文面は、実にしっかりとしている。市民としての怒りを実践しているのだろう。貧困に目を向けた視点は、共有できる。小泉家と近いのか?横須賀も房総半島のやくざとつながっているようだ。「木更津レイプ殺人事件」のようなやくざ犯罪は起きていないのか?米原子力空母の吉としても有名である。不条理だらけが彼女を市民運動に駆り立て、それを朝から夜中まで継続しているのだろうか。

健闘を祈りたい!

2024年1月3日記(政治評論家・日本記者クラブ会員

2024年1月 2日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(5032)

本澤二郎の「日本の風景」(5032)

<震度7の能登半島11地震の本当の恐怖は第二のフクシマ化>

整理されている家の中が激しい揺れに耐えきれず、あっという間に散乱しごみの山と化し、人間は立っていることもできない。倒壊する住宅は数知れず、家々が黒煙を上げて燃えて、人々が逃げまどう道路は、地割れで寸断して車も走れない。1・2メートルの大津波に息をのむ。それが5メートルも、と気象庁は予報を出した。誰もが311東北巨大地震とそこで発生したフクシマの東電原子力発電所爆破の地獄を連想した。

原子力規制庁は必死になって「何も起きてない」と小さくラッパを吹く。嘘つき三昧の原子力マフィアの言い分を信じられるか。第二のフクシマは、ツネに起こりうる。

ふと房総半島の将来のことも不安になってきた。

 

<2024年1月1日は森喜朗ら神道「神の国」の祝日>

能登半島は石川県、清和会の古狸の森喜朗の地元である。五輪開催のための賄賂に血税である官房機密費をふんだんに使ったと自ら暴露して、森の顰蹙を買った知事の馳浩は、よく知らなかったが元レスラー。北海道の橋本聖子?も五輪選手。

 

差別ではないが、職業柄自身の運動能力に掛けて生きてきた人間は、概して地域や社会など全体のことを考えることが苦手とみられている。防災・医療・福祉・教育について十分な見識がない。森もその代表で自民党清和会の仲間から「サメの脳みそ」とのあだ名がついて久しい。永田町の住人であれば、だれもがそう呼んだりしている。

明治期の国家神道のもとで、全国のいたるところに神社が作られ、そこに地域住民が結集させられ、学校では教育勅語という「天皇のために、二つとない命を捧げる」ということが大和魂だと教え込まれて、実際にそのことで300万人以上の若者が死んでいった。

森友事件は、安倍夫妻を虜にした教育勅語にこそ国際社会は注目したものだが、肝心要の教育勅語についての議論はなされなかった。

 

何を言いたいのか。理解できる読者がいるのかどうか?数字の11である。東北大地震も11だったし、今回の能登半島地震も11である。11は森喜朗や安倍晋三ら自民党の神道カルト教団に凝っている輩たちの「最良の日」のはずである。天罰が落ちたのかどうかは、宗教を信じない者にとってどうでもよいことであるが、能登半島に建てられた無数の神社群は昼寝でもしていたものか?

 

とはいえ確かに人間は弱い動物。人は何かにすがろうとする。原始の時代は、大きな樹木や石や動物など何でもよかった。しかも、それらに生贄まで捧げた。人間の生贄は幼い女性が多かったというから信仰は恐ろしい。

いまでは賢い人間が「宗教だ」といって金集めの手段にしている。政治家にとって彼らは金のなる木だ。自民党の神道政治連盟や公明党の創価学会がその典型である。21世紀のいまも継続していることに驚くばかりだ。

人間精神が一向に進化していない証拠であろうか。政治とカネは、即政治と宗教でもある。双方の分離を貫徹する憲法についての理解と認識が、この国の為政者と呼ばれる人たちの最大の恥部・弱点である。無恥な凡人ジャーナリストは神社に行くと、その中身に興味を持ったりして、中をのぞいたりした。何もなかった。

もっとも靖国神社は「刀剣」だと誰かが明かしている。この程度の人間だから、戦争を起こす。戦争でぼろ儲けする死の商人はどこにでもいる。清和会の中には特に多い。女性議員も要注意だ。

 

<「今だけ自分だけ」の危うし日本丸の前途>

ここ数年の筆者の反省点は、女性は優しい、平和主義者だと信じて疑わなかったことである。間違いだと悟った。清和会の女性議員がしっかりと教えてくれた。岸田文雄も、そうであろう。自身の妻とは異質の女性議員の存在に驚いている一人に違いない。

ヒロシマ・ナガサキ・フクシマをしっかり理解している女性ばかりではない。特に自民党の女性議員に平和主義者は少ないか、まったくいない。平和憲法に期待する真剣な議員はいない。

 

岸田にしても情けない政治屋だと断じたい。一度名刺交換したことがある。穏健な父親を連想させる優しい感じをもった。「憲法は変えない」といい、さすがは宮澤喜一の薫陶を受けた人物だと信じてしまった。

ところが、今やってることは安倍晋三や高市早苗とそっくりだった。改憲ラッパを吹く、43兆円戦争準備を閣議決定した。亡くなった安倍や、高市にまでひれ伏していたのである。つまりは、それを条件に首相の座を手に入れた岸田は、人間として屑そのものといえる。

2024・11との因果関係は知る由もないが、それでも神道「神社本庁」に掛けているのかどうか。1月4日の伊勢神宮参拝は、政教分離違反であるが、どうするか。

岸田が真っ当な民主主義者であれば、能登半島の視察を勧めたい。43兆円を棚上げして貧困対策や防災に回すべきである。

 

<房総半島地震の備えは大丈夫か=袖ヶ浦・君津市の不安>

震度6の巨大地震が原発銀座の近くで発生すると、日本列島は沈むだろう。誰もが理解できる。まともな国であれば、すべての原発を廃炉にする必要があろう。もう原子力マフィアのナベツネも事実上いない。読売・産経も覚醒するしかない。電通も五輪疑獄で沈んだ。恐れることはない。

「もんじゅ西村謀殺事件」について、最高裁も忖度判決する必要も無くなってきている。20年も法廷闘争をしてきた西村トシ子さんの笑顔をみたい。経産省のマフィアは、裏金事件で失脚した。萩生田・西村は消えた。細田も安倍も亡くなった。

 

だが、房総半島の住民の不安は消えない。袖ヶ浦市林・高谷地区には、膨大なフクシマの核汚染ごみが不法投棄されている。30メートルの盛り土が崩壊すると、放射線の噴き上げは大きくなり、房総半島全域に拡大する。同じことが東洋一の君津市の水源地近くの産廃場にも。小櫃川の上流に噴き出してくるだろう。

現在判明した核汚染ごみの投棄場所は袖ヶ浦と君津だが、他の産廃場でも同様のことが起きている可能性を否定できない。千葉県は急ぎ産廃場の総点検が喫緊の課題である。

それにしても寝ても覚めても、目の前の放射能とそれを強行するやくざ系議員との攻防に神経をすり減らして生活する林地区住民の苦悩は計り知れない。千葉県民の覚醒を促すばかりだ。

2024年1月2日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

2024年1月 1日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(5031A)

本澤二郎の「日本の風景」(5031A)

<不公平すぎる小選挙区制廃止の2024年=政治改革の本丸>

岸田文雄は宏池会の人だった!護憲リベラルの人だったが、独裁の史上最低の安倍晋三の後継者になると、閣議決定で憲法違反の43兆円、世界第三位の軍事大国路線に舵を切った。恐ろしい人間である。宮澤喜一の後援会幹部は「若いころ面接を頼まれたが、ろくなものではなかった」と今でも一蹴する。「安倍側近の側近の高市早苗とそっくりで、戦争さえいとわない悪魔の使いのようでお話にならない」とも。彼は暮れに大好きなすき焼きを食べたそうだが、筆者は切り餅にノリを巻いて食べようと思う。自家製の数日前に作った餃子もある。熱燗の紹興酒も飲んで、岸田家に対抗するつもりで書いている。

本日は2024年1月1日、政治改革の年である。極右・清和会崩壊で重石が取れた気分は、岸田にとって気分爽快だろう。真っ白な気分で「何をすべきか」、真剣に考えてほしい。そのための政治改革の本丸について提言したい。一つぐらい国民の悲痛な叫びに耳を傾けてもらいたい。官房長官の林芳正にも。

 

国民の政治不信の根底には、小選挙区制という国民の意思がほとんど反映されない選挙制度にある。判りやすく言うと、10人のうち2,3人の支持で10人を代表できるという、いうなればヒトラーが考えそうな国民の代表選びにある。したがって10人のうち7,8人は不満だらけの状態に置かれる。大政党と組織政党に甘い雑煮が約束されるという最悪のシステムで、民意を反映する民主的選挙制度とは、冗談にも言えない。

2024年は小選挙区制廃止の年として位置づけられるべきである。強く強く提言したい。

 

<有権者の2割程度で絶対的な多数議席>

筆者は30年前、小選挙区制が強行される際、ひとり「小選挙区制は腐敗を生む」(エール出版)を書いて抗した。結果は図星だった。清和会の悪徳が今裏付けてくれた。今回の裏金問題は、真実のごく一部のことであるのだが。

民主主義は自由と平等と寛容を大事にする。不平等・不寛容・不自由な小選挙区制といえる。真っ当な人物は政治の世界に入ることは出来ない。清廉な見識のある人物は、まず一人もいない。

すべての議員は政党執行部の意向に逆らうことができない。逆らうと公認を外される。執行部の不条理な行動に対しても、政党の構成員である議員はブレーキをかけることは出来ない。政治の劣化は著しい。言論の自由がない。すべての政党が公明党や共産党のようになってしまい、言論の府に値しなくなってしまう。

議員同士の切磋琢磨がない。腐敗した官僚の言いなり。これがこの30年の不始末の根源である。利権と腐敗が渦巻く永田町と断じることができる。

支持率2割程度で議会の多数を占めるという、民主主義の根幹を否定した選挙制度である。推進した石井一は、猛省を込めた著書を残して亡くなった。

 

<苦労知らず・知性識見不足の世襲や金持ちが「国民の代表」>

「地べたを這いずり回っているか」「靴底をすり減らして歩いているか」とは田中角栄が、新人候補に叩きつけてきた言葉であるが、この小選挙区制で死語となった。

勉強もしない、地元で汗をかかなくていい、利権あさりに専念すれば十分という輩が、いまの永田町の住人の姿である。「評論家」を名乗るイカサマ師とテレビ関係者のいい加減、でたらめすぎる報道に無恥なネット人間は踊る。そこへとカネ回りのいい右翼崩れがネットの支配者然として、政治無恥の市民を床屋談義へと追いまくっている。

 

おかしな女性が、金バッジをつけて政務官として官僚の世界で泳ぐこともできる。だいたいまともな女性は、政界に出ることはない。男性もそうである。怪しげな人物が政界を跋扈する永田町である。

テレビ局は、高市のような極右議員にひれ伏して番組を制作している。ツネも批判的なジャーナリストを排除して、自らは大金を懐に入れてきた。これは過去形であることが、大野伴睦の孫の一件で判明した。

民主主義を再生するために小選挙区制は廃止だ!

 

<派閥・企業団体献金もなくならない>

30年前も派閥解消論が噴出して無知な世論を制圧した。派閥はどこの世界にもある。人間3人集まれば派閥は出来る。したり顔の官僚崩れの言い分を信じるな、と言いたい。

派閥はどこにでも人が集まると必ず出来る。そこから競争、切磋琢磨が始まる。一概に否定しても始まらない。

 

怪しげな金集めを阻止するために300億円という大金を、血税から政党に出したが、企業団体の献金はなくならなかった。政治屋派閥は、金集めのパーティーで公然と金集めを繰り返してきた。役所役人を動員しての金集めは壮観である。

「泥棒に追い銭」は有害無益である。懲役刑など重罰も考えたらいいのだが、ともあれ30年まえの約束は根底から反故にされている。小選挙区制強行のための人参は嘘だった。

 

<落選候補が比例で当選=ふざけた比例代表制>

一部の野党を巻き込む策略として比例代表制も導入したのだが、これは野党分断策でもあった。大局を見据えた野党がいなかった証拠であろう。河野洋平・土井たか子・細川護熙・小沢一郎の責任は重い。この教訓をしっかりと学ぶべきだろう。

 

おまけが落選候補が当選するという魔術師なみの仕掛けに政党幹部は満足した。ふざけすぎた比例代表制は、有権者の理解を得ることは出来ない。「当選すれば誰でも一か月250万円を、国民は払わねばならない」。こんなおかしな制度でいいわけがない。定員を半減、報酬半減を国民は願っている。

 

<A級戦犯の岸信介の野望実現のための最悪の選挙制度>

この最悪の制度は、A級戦犯の岸信介の野望であった。河野・小沢なら知っている。平和憲法を破壊するための「戦争屋」の大いなる野望だったことに日本国民、戦争を由としない国民は、大反対である。自民・維新の口車に乗るな、と特に関西地区の人々に叫びたい。2024年の民主主義再生の基本・原点である。

2024年1月1日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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