本澤二郎の「日本の風景」(5012)
本澤二郎の「日本の風景」(5012)
<戦争犯罪!A級戦犯勢力・清和会に大義名分なし>
1970年代から永田町に首を突っ込むと、そこに自民党の不正腐敗を厳しく批判する宇都宮徳馬と改憲派の憲法学者の稲葉修の不思議なコンビが目に留まった。二人はよく碁石を並べてA級戦犯の岸信介批判に知恵を働かせていた。たちまち事務所を頻繁に訪れる政治記者になった。昼飯時に行くと、鎌倉の自宅で威勢のいい夫人が作ってきた弁当を開いて、秘書までも口にほおばっていた稲葉事務所に驚いた。一緒にご馳走になった思い出も。稲葉とは東京湾で船を浮かべての釣りも懐かしい。山梨県の山間での鮎釣りには家族総出で、マイクロバスに便乗して楽しんだ。その彼に岸批判の理由を聞くと「A級戦犯がのさばると戦争責任が風化する。わしは多くの学徒を送り出した責任者(中央大学憲法教授)なんだ。二度と戦争をしないため、決して戦争を風化させてはならない」と反骨の意地を見せてくれた。また彼の9条改憲に対して数回論争したものである。双方とも持論を譲ろうとしなかった。
宇都宮は政治活動の大半を岸批判に徹した。宇都宮の旧制水戸高の後輩・後藤田正晴は「わしの目の黒いうちに改憲させない。安倍晋三だけは首相にするな」とくぎを刺していた。
後藤田の予言は図星となった。安倍・清和会が日本を亡ぼし、目下断末魔の状態に追い込まれている。A級戦犯の岸信介政権の踏襲に大義名分はない。安倍傀儡の岸田文雄内閣も風前の灯である。
大義名分のない戦争容認勢力が、民衆の支持を得ることは不可能である。日本国民は、これからも平和憲法を尊重し擁護するだろう。
<異様な安倍の改憲発言と戦争法制強行に国民はNO>
国民のだれもが記憶している。安倍は口を開くと「改憲」を合唱した。安倍お抱えのNHK記者の指金とも言われている。
「うそも何度も繰り返していると、嘘でなくなる」というヒトラー流を安倍の脳裏に叩き込んでいたものか。NHKも数えきれないほど安倍改憲論を報道した。
NHKが公共放送を放棄した瞬間だった。筆者はテレビを業者に渡した。その後はパソコン情報で満足している。安倍放送局となったNHKに対する徹底抗戦である。高給を食んでいるNHKは解体することが正しい。
むろん、違憲の集団的自衛権行使の自衛隊参戦法推進にもNHKは貢献した。言論の自由を率先して放棄したNHKの正体を暴いた研究書は、それでもまだない。
日本国民は決して戦争を容認しない。アジア諸国民も国際社会も断じて容認しない。43兆円の超軍拡を許さない。内閣の支持率低迷がその証拠に違いない。非戦の憲法は反核でもある。核汚染水や汚染ごみも人類は許容しない。地球は許さない。今回の清和会事件には、天罰が落ちたものと考えるべきだろう。
<安倍の共犯者・公明党創価学会と維新にも裏金疑惑が>
A級戦犯の岸信介と創価学会の関係、軍需産業を支える三菱と創価学会の関係は、以前から指摘されてきた。
安倍の戦争法制に関与、賛成した背景と見られている。創価学会公明党の「平和」は、国民を欺くものだったことが既に証明された。「木更津レイプ殺人事件の犯人・やくざ浜名を擁護していると見られている」疑惑も。そもそも憲法は政教分離違反を許さない。信者の政治的自由を奪うことなど論外である。公明党を組織として支持することは、断じて許されない。
維新の暴走も極まっている。大阪万博やカジノ利権に特化する一方で、国会内で公然と憲法改悪の急先鋒であることが、凡人ジャーナリストにも判ってきた。笹川ギャンブル財団とのつながりは、清和会と同様である。
笹川ギャンブル利権にメスを入れなければ、この国のばくち大国を一掃することなど、夢のまた夢である。家庭や教育上も大問題である。ばくちは刑法で禁止されている。「犯罪集団をこのまま放置していいわけがない」は正論に違いない。
維新と公明党創価学会のカネを透明化する必要があろう。検察と国税当局の最大の課題であろう。1%族の申告漏れが、過去最高の980億円という、はした金であるわけがない。
民衆を動員するためには大義名分が必要不可欠。日本危機の元凶は清和会だけではない。統一教会も創価学会公明党、維新にも監視が不可欠との声は拡大している。裏金で動く政治は、民主主義を冒とくする元凶であろう。
2023年12月12日記(政治評論家)
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