本澤二郎の「日本の風景」(5013)
本澤二郎の「日本の風景」(5013)
<自民党は財界・財閥の傀儡政権=東芝の企業倫理に蓋するな!>
アベノミクス・円激安・日銀の株購入によって、内部留保600兆円と言われる日本の財界・財閥の代表が、このところゆでガエルのコメントを永田町に発信して、国民の怒りと失笑を買っている!国民は唯一の資産である年金資金が株操作に悪用され、ハイパーインフレに怯えているというのに、いい気なものである。死の商人・亡国のカネ亡者につける妙薬はないのか。
景気対策の補正予算もいうなれば、根っこは財閥・財界向けの施策であって、日々の生活に一喜一憂している民衆のためのものではない。このことが政治不信の元凶である。ともあれ財界・財閥の声を新聞報道から紹介したい。
<経済同友会代表幹事は「根っこに信頼なし」と言いたい放題>
経済同友会の代表幹事という新浪剛史は12月12日の定例の記者会見で、断末魔の自民党裏金事件について「国民の信頼を傷つけた」とばっさりと斬って捨てた。「政治の透明性」「説明責任果たせ」と言いたい放題だったらしい。「根っこに信頼がないためだ」とも口を滑らせた。
自分たちも自民党裏金事件の共犯者という観念はない。「政治献金はありだ」とも吹聴し、反省ゼロ。た。「草津の温泉宿から抜け出してきたようなゆでガエルのようなコメントか」と驚く民衆はすくなくない。
東芝が経済同友会の会員かどうか知らないが、財界・財閥も企業倫理を喪失していて恥じない。
<経団連会長の十倉雅和は疑惑献金を正当化?>
毎日新聞の報道によると、経団連の十倉雅和会長も12月4日の定例記者会見で企業・団体献金の意義を問われた際、「民主主義の維持にはコストがかかる。それをできるだけクリーンな形でやろうと過去に検討を重ねてきて、寄付というものがある。経団連は、企業による寄付は一種の社会貢献だと認めている」と伝えている。
オモテガネも裏金も社会貢献だとうそぶく。血税を吸い取る1%族の傲慢さを露呈して余りあろう。批判しない新聞もどうかしている!財閥の裏金献金に蓋するのんきなトーさんに反吐が出る。対して、記者はもう一歩踏み込んだ批判記事を書かないのか。イラつく凡人ジャーナリストである。財閥傀儡政権の前途は、依然として危うい。目の前の43兆円超軍拡予算に大満足なのであろう。民衆のための血税は今いずこ?
<どうする東芝重過失致死の医療事故に反省も謝罪もしない財閥>
東芝は武器弾薬から核の原発にも手を出して沈没した政官財企業の代表格である。東芝自ら病院を経営し、それを民間にも提供していた。そこで医療事故が起きた。
救急搬送された誤嚥性肺炎の患者は、1週間後に退院という計画を立てながら、入院数時間後の2010年4月7日夕刻に死亡させた。個室の患者を看護師が100分も放置し、痰がのどに詰まって窒息死するという前代未聞の重大な過失致死事件であるが、東芝はいまだに謝罪どころか反省もしない。
翌年の2011年3月11日には東北大地震によって、東電福島原発が史上空前の大爆発を起こした。3号機は東芝製の原発で、燃料にプルトニウムを使用していたため、1,2号機の水素爆発ではなく核爆発となった。315に戸外にいて被ばくした東京都民や圏民は多い。以降の首都圏はガン多発地帯となった。
2011年から今日までの首都圏の死亡者数と死亡原因を調査すれば、東電・東芝の罪はまさに万死に値する。
当時、東京・品川区のマンションに住んでいた40歳の息子を東芝病院で奪われた母親は、2013年11月23日に肺腺癌で死亡した。昨年も品川・世田谷の友人が何人も急死している事実を知った。東芝と東電の罪悪は、今も空前の広がりを見せている。
菅直人はなぜ311事件を内側から明らかにしないのか。原子力マフィアの実態を暴こうとしないのか。野田佳彦も同罪である。民主党(当時)に一人ぐらい正義を爆発させる人間はいないのか。
日本財閥は、東芝事件を総括しなければならない。隠された被爆者に謝罪することが財閥の責任であろう。
2023年12月13日記(政治評論家)
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