本澤二郎の「日本の風景」(5031)
本澤二郎の「日本の風景」(5031)
<2023年総括=43兆円戦争準備予算=戦争は御免>
安倍政治で潤った団体は1%財閥のみだった。積みあがった内部留保は600兆円!安倍の祖父・A級戦犯の岸信介の正体と野望の大きさを裏付けて余りあろう。そんな財閥の傀儡政権に天罰が落ちた。安倍政治をそっくり継承する岸田文雄内閣の低支持率が、そのことを証明している。検察が動き、東京五輪疑獄にメスが入り、現在は清和会の裏金事件の捜査が、年をまたいで正月返上で繰り広げられている。
日本国憲法は、二度と過ちを繰り返さないため、政府の行動に縛りをかけるための基本法である。なんとしても許されない点は、戦争しない・戦争できない非戦の大原則を破り、岸田内閣は43兆円の超大軍拡・戦争国家へと突き進んでいる。断じて許容できない。アメリカの属国であることを軍事面で裏付けたことになる。「軍靴の音」が聞こえてきた、それどころではない。既に安倍内閣は公明党創価学会と自衛隊参戦のための集団的自衛権の行使を具体化させた天下の悪法を強行している。
生前の宇都宮徳馬は「日本国民の平和主義はいい加減なものではない」と叫んできたが、今も変わることはない。
<国会を無視した閣議決定政治も憲法違反>
43兆円の軍事費は、ロシアを抜いて米国と中国に次ぐ世界第3位の軍事大国を約束する、とんでもない絶対に許されざる憲法に違反するものである。
安倍や側近中の側近に高市早苗という極右の面々ががなり立て、それを岸田が受け入れたものである。死の商人がまとわりついている財閥の意向、かつワシントンの産軍体制の悲願を、議会を排除して安倍側近の閣僚が何人もいる閣議で決めた。これに識者・文化人も沈黙している。むろん、言論界も、共に共犯者なのだ。
日本国民は反対だ。戦争は憲法が禁じている。しかも、今の日本は貧困と福祉の低下で人々は泣いている。母子家庭は言うに及ばず、1か月5万円の年金生活者は、いま涙も出ないほど枯れている。戦争の前から日本国民は殺されている。恥ずべき天下の悪法である。声を挙げよう。「今だけ自分だけ」は人間の屑である。
萩生田の八王子で市民が立ち上がった。下村、西村、松野、高木、世耕、塩谷、高市の地元はどうか。
<安倍晋三の清和会独裁政治に検察が遂にメス>
韓国や台湾の検察に劣る日本検察に泣いていると、五輪疑獄事件に次いで、自民党の中枢である清和会の裏金にメスが入った。清和会事務所から清和会議員の国会議員会館にも。驚いたのは岸田の相談役のフィクサー・読売の渡辺恒雄を男にした大野伴睦の孫にも家宅捜索が行われた。「ツネも終わったな」と泉下の宇都宮が耳元でささやいてきた。
清和会崩壊である。岸田おろしどころではない。死の商人・財閥のための安倍政治の総括が、2023年12月31日。検察の対応次第で日本丸も、船底に空いたいくつもの大穴が閉じられるかもしれない。残るは野党と言論がましになるのかどうか?権力に屈しない言論が誕生するのかどうか。
<財閥1%のための国民無視の悪政>
もはや読売も産経新聞も軽視できないだろう。安倍長期政権の結末は、釈明の余地はない。1%財閥のための政治だった。60兆円のバラマキの恩恵は財閥、円激安政策も財閥、日本国民は財閥株浮揚策に国民年金を悪用され、物価の番人である日本銀行も株買いに走っている。
この10年間の財閥経営陣は何もしなくて、信じられない暴利を懐に入れてきた。他方で、貧困は民衆の心臓に突き刺さったままだ。
真の為政者は、真っ先に武器弾薬を捨てる。民のための生活にすべての舵を切る。今の安倍・岸田の政治は、悪の為政者でしかない。
マイナンバーカード保険証は、21世紀の赤紙である。赤紙を知らない国民は、恥を知るべきだろう。教えなかった学校の教師も。河野洋平はまともな政治家だったが、倅は人間失格だろう。
護憲リベラルの宮澤喜一は「権力は出来るだけ使わないことがいい」と岸田に教え諭したはずだが。
<安倍銃撃の真犯人は未だ不明>
思うに安倍銃撃犯は誰か。いまだに不明である。狙撃手は誰に雇われたものか。元自衛隊員なのか?そうだとしても誰が指示したのか。おとりを捕まえてもらちが明かない。安倍日程の詳細を知る人物は、政府自民党内にいるのではないか?
安倍銃撃事件に涙する人をまだ見たことがない。A級戦犯の岸信介の昭和の妖怪が徘徊する永田町を一掃する2024年でなければ、この国の沈没は止まらない。
2023年12月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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