本澤二郎の「日本の風景」(4979)
本澤二郎の「日本の風景」(4979)
<日本銀行の植田和夫総裁が「物価見通し誤り認めた」>
安倍晋三という史上最悪最低の清和会政治が、今も継続するため、円をとことん安くする財閥のための金融政策は、今後も継続するという。国民を馬鹿にした発言を日銀総裁が、昨日の衆院財務金融委員会で繰り返したものの、報道の扱いは小さすぎた。庶民は理解できない。家庭の主婦によるしゃもじデモンストレーションも起きない不思議な日本!むろん、マスコミが期待する選挙特需は具体化しそうもない。真実を報道しない言論が、この国を地獄へと追い込んでいるようだ。
(日銀の物価見通し、誤りがあったことは認めざるを得ない-植田 ...
Bloomberg.co.jp
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20 時間前 — 日本銀行の植田和男総裁は8日、上方修正を繰り返している日銀の消費者物価見通しに誤りがあったと認める見解を示した。衆院財務金融委員会で答弁 ...)
<今更の逃げ足に大衆は怒り=しかし行動はしない民度の低さ>
以前は店頭の「賞味期限切れ」の商品に見向きもしなかった。恥ずかしい思いさえ抱いていた。最近は遠慮せずに、賞味期限切れの果物や野菜を買い込んでいる。
植田和夫に言いたい。「君は物価の番人だ!なぜ庶民の行く店で買い物をしないのか。総裁失格だ。いまは緊急事態であることに気付かないのか」と。
思い出すと、宮澤喜一内閣のころ、90歳を超えた母親ことさんは、地下鉄に乗って、歩いて買い物をして息子の胃袋を温めていた。首相の息子が帰宅すると、母親は野菜の値段を事細かに教えて、政府の物価対策をアドバイスしていた。いま考えると涙が出る!
学者馬鹿を誰もが知っている。生きた経済を知らないものが、物価対策の番人になってはならない。前任の黒田東彦も同罪である。国民の不幸は、特にこの二人の日銀総裁のお陰である。即刻首にするか、自ら辞職すべきであろう。むろん、岸田もだ。
<天さまは見ている!それでも金融政策を変えない大矛盾>
自然の摂理は存在する。万人共通の価値観はある。天という。
68歳で急逝した李克強前総理は、中南海を去る時に「天様は見ている」という言葉を吐いた。中国人の理性と知性を代表する彼は、今世紀最大の政治家の一人だったと思う中国人民は少なくない。
主に福田・清和会の反乱で、やむなく解散に追い込まれ、その精神的ストレスから心筋梗塞で倒れ、無念の死を遂げた大平正芳のことも思い出してしまう。岸田文雄の知らないことであろうが、護憲リベラルが消滅させられた自民党に期待する何物もない。
物価政策の過ちを認めながら、それでも金融政策のかじ取りをするという植田にも衝撃を受けるばかりだ。人々は物価急騰に泣くしかないのか。
正論を吐けない新聞テレビは、岸田や植田の共犯者であろう。言論が死ぬと、民主主義は崩壊する。
宇都宮徳馬の言う「野党とマスコミが健全であれば、民主主義は正常に機能する」は永遠の摂理・価値観である。
<それでも議会・言論の無力にため息!マグマは溜まる>
日米戦争で大敗した硫黄島で、いま爆発が起きている。福島沖では核汚染水トリチウムが垂れ流されている。30年で終わるのかどうか。第二の福島がその前に起きるかもしれない。原子力発電所の近くの住民は、誰もが怯えている。福島の核汚染ごみで大揺れの袖ヶ浦市のユートピア別荘地区の幽谷から人々は、一人去り二人去っている。ガンでこの世から逝ってしまっている人たちも。
日本列島の地中深くに溶岩流が蓄積されている。マグマが溜まりに溜まっている。1億2000万人の心臓にも蓄積している。しかし、政府はそっぽを向いたままだ。日本国民も動じない。いつまで続けられるのか?
政府日銀の覚醒はあるのか?露骨すぎる物価高政策と1%天下はいつまで続くのであろうか。我が家の柚子はすこぶる元気なのだが。
2013年11月9日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)
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