本澤二郎の「日本の風景」(4981)
本澤二郎の「日本の風景」(4981)
<「連合の罪と罰」変化なし=いつでも解散して負けない自民?>
日本の野党は、旧総評という全国労働組合と異質である連合が存在する限り、1本にまとまることはない。立憲民主党と国民民主党の分裂そのものが、現在の連合の反共主義によって左右されている。
いまや連合は1%の財閥系の労働組合ともいえる。極右内閣の岸田首相とも仲良しの連合である。弱者のための労働組合では全くない。それどころか、連合が野党分断の要となっている。連合が政府自民党の影の主体であるため、野党は1本にまとまらない。
自民党は、神道政治連盟・神社本庁の氏子集団という保守的極右のカルト教団の組織を擁している。加えて創価学会という統一教会レベルのカルト教団とも。むろん、韓国に本部のある反共カルト教団の統一教会が、現在も支えている。
元自民党幹事長の二階俊博ではないが、いつでも選挙ができ、野党に負けることはない、と胸を張る。岸田はというと、解散を断念したと報道されているが、過去には寝たふり解散(中曽根内閣)もあった。野党の危機は、財閥の配下となっている連合が存在する限り、継続してゆくため、選挙に勝てない。
以前に「連合の罪と罰」(データハウス)を書いたが、骨格は何も変わっていない。野党が連合にぶら下がる間、野党の分裂・分断による弱体化は存続する。岸田はいつでも解散を打つことができる!
<労働貴族化=財閥服従の太い腐敗構造>
カネである。今年の春闘をおさらいするまでもない。賃上げが行われた。一部の財閥系労組が、大幅な賃上げを勝ち取った。90%以上の弱者・中小企業の労働者は縁がなかった。
賃上げ=消費拡大=好調な経済という政府が吹聴した経済政策は、詐欺でしかなかった。問題は、日銀の金融政策。このことを誰も指摘しない。黒田・植田の円激安のための異次元金融緩和政策によって、日本の価値は中進国から途上国レベルに落ちて、比例して物価が急騰して市民生活を破綻させている。
野党が怒り狂って批判し、異次元金融緩和を止めれば、円は上昇する。さらに金利をゼロから1%、2%に引き上げれば、今の1ドル150円台から130円、120円になろう。最後に紙の米国債を手放せば、急上昇するに違いない。
それをしないで、円を紙切れにして、敗戦後の360円へと切り下げ日本丸を沈めるつもりである。恐ろしい先の見えない「戦争経済」を招き寄せている。黒田も植田も犯罪人ではないか。
連合の主体は財閥系の労働貴族が、資本家と協調している仲良し組合である。労使協調では、双方ともだらけてしまい、国際競争からも落ちこぼれる。家電業界がその見本か。間もなく自動車も。
ものつくり日本は昔話になりつつある。働かない休日大国だ。
ストライキも打てない連合である。改革の機運などない。アメリカ任せの財閥政府と原子力マフィアの日本である。
<日中分断も拍車掛ける=日本経済にマイナス>
不幸なことに極右・清和会と清和会亜流の政府によって、72年の日中友好という見事な外交を崩壊させてしまった。いまも小さな島の台湾独立派の政権にテコ入れし、戦争誘発の政策に懸命な岸田と清和会とその亜流である。
経済的な損失はただ事ではない。14億人の世界最大の消費市場から、進んで飛び出している。狂っている!代わりを見つけることは不可能である。「インドがある」と小泉純一郎の倅が口走っている。インドでの成功者は、車で言うと小型車のスズキ。トヨタも日産・ホンダも無理。極端な差別社会をなくすことが先決であろう。
日中関係を破綻させた極右・清和会のお陰で、日本経済は衰退して元気がない。財閥主導の仲良し労使癒着関係が、沈下に拍車をかけている。日中友好の本来の姿になれるかどうか、これが日本経済と労働組合の連合にも影響を与える。
日中友好は、アジアの平和と安定の基礎である。これは不変の大原則である。反共を御旗にする連合が、日本の政治と外交を破綻させている点で、連合の罪は大きい。
<世界最大の市場の行方が連合と日本経済に大きく作用>
喧嘩別れしていた米中が、関係修復に向かって動いている。近く首脳会談が行われる。双方とも経済的損失の大きさに、あわてて軌道修正している。はしごを外された岸田も大慌てしている。ロシア・ウクライナ戦争にテコ入れしたドイツが、いま経済失墜に震えあがっている。前政権のメルケルの敷いたエネルギー政策が、戦争加担してきりきり舞いしている。
戦争は悪である。利益を上げた大国はアメリカの軍需産業。その武器弾薬で多くの命が失われた。バイデン大統領も失速して元気がない。無所属のロバート・ケネディJrが浮上してきた。
コロナワクチンで暴利を得たファウチやビルゲーツに米国民の怒りが爆発している。言論界も。日本でも起きるだろう。命を奪うことで莫大な血税を懐に入れる悪魔退治が始まる!
反共などという昔話に浸っていられなくなる。人間の命を守る勢力の結集軸は、反核と反戦平和である。核汚染ごみを列島にばらまく日本政府を容認する言論は、殺人の共犯者だ。非戦の9条を生かすしかない。原点は、78年前の日本を見つめなおす日本人でありたい。上総の国望陀郡茅野村の松本英子を学ぶ時でもあろう。
2013年11月11日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)
追記=今朝は朝寝坊。昨日は韓流ドラマを楽しく鑑賞した。李王朝期のものだが、差別する王制下に巫女という特別な任務を帯びた一団が存在した。風俗・音楽も興味深いが、日本の天皇家のそれとほぼそっくり。宮内庁の奥?でも、今も繰り広げられているものか。激しい権力闘争の場面で、巫女が登場して意味不明な厄払い・厄受、時には後継者などを殺害する任務も。神社本庁の巫女の任務は?謎の尽きない皇室は、朝鮮半島の歴史をつまびらかにしないとわからない。神社の氏子総代に一度だけ質問したことがある。巫女について。むろん、男女差別の世界だ。人権無縁の世界である。
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