本澤二郎の「日本の風景」(4984)
本澤二郎の「日本の風景」(4984)
<依然としてA級戦犯の岸信介路線が乱舞する危機的永田町>
安倍・清和会の神田健次財務副大臣が、税金滞納という信じられない不祥事発覚で更迭された。後任が赤沢亮正?昔三木派に赤沢正道がいた。夫婦仲が悪い家系である。亮正は郵政民営化に反対した護憲リベラルの川上義博の刺客として政界入りした運輸官僚。小泉チルドレンと称されている。最悪の世襲議員だ。したがって派閥は清和会なのであろう。
またしても清和会人事だ。岸田文雄内閣の実態は安倍・亜流の政権だ。赤沢も統一教会派で、神道政治連盟の「神の国」信者、日本会議のメンバーに相違ない。自民党は極右の政治屋と読める。A級戦犯の岸信介や笹川ギャンブル財団にも傾倒していることが、彼の男女差別にも現れている。前任ポストは、自民党統一教会派のボス格の萩生田光一の側近。彼を操る人物は、岸を信奉する「神の国」の森喜朗だ。
A級戦犯の岸信介が今も徘徊する永田町である。そうしてみると、小学生でも43兆円の戦争準備の恐怖を理解できるだろう。
<天皇制国家主義の母体は財閥・軍閥・国家神道・教育勅語>
日本の戦前史を知らない日本人が多数派を占めている。いまどの辺を歩いているのか、理解しない、理解できない国民が多数である。近現代史を教えない自民党右翼政治の実績である。特に教育を担当する閣僚は、清和会出身議員が多かった。必然的に文部官僚も右に倣えした。
日本の侵略戦争を強行した天皇制国家主義さえも理解しない人々が多い。侵略戦争は資源の略奪にある。資源略奪派は、政商・財閥である。それゆえに占領軍は、真っ先に財閥と軍閥を解体した。赤紙一枚で若者を犬猫並みに戦場に駆り出した国家神道と教育勅語も廃止した。国家神道は神社本庁という一宗教法人に衣替えしたが、敗戦後にしたたかに政権党である自民党内に巣食い神道政治連盟を付着させた。そこに右翼的な議員を集めた。その中核が岸の後裔たちだった。不気味な神道政治連盟の現在のボス格が森喜朗や安倍晋三ら。小泉もその配下といえる。神道政治連盟の面々が、国際的に戦争神社と恐れられている靖国神社崇拝派である。同神社の遊就館を見たことはないが、宏池会の護憲リベラルの加藤紘一が見学し、彼は恐怖におののいたことは有名な話だ。
靖国派は岸の原点でもある。自民党議員のほとんどが選挙の際に事務所の中心に「神棚」を祀る。戦前派を象徴する姿である。地方議員もまねしている。全国・地方の選挙は、祭礼と共に神社本庁の大きな利権となっている。
現に自民党清和会の参院議員の中には、神主を秘書に使っていたことを知っている。自民党の大半は、神がかりの面々ばかりである。カルト教団は統一教会や創価学会だけではない。「カネと票」と関係している。教育基本法を改悪した張本人は、第一次安倍内閣だったことを想起すれば理解できるだろう。
<軍国主義は完結寸前!>
財閥は戦後まもなく復活した。いまはとてつもなく巨大で、自民党政治を事実上支配している。誰もいわないが。第一、財閥という言葉を使っているのは我凡人ジャーナリストだけである。
戦前の侵略戦争復活の核心が、岸田文雄が閣議決定した43兆円という途方もない戦争準備予算である。軍閥も復活している。彼らは、姿を隠しながらマスコミ界にも巣食って世論操作に余念がない。NHKにも起用されている。
日本にもアメリカ同様の産軍複合体制が実現しているのである。日米の産軍体制は、現在二つの戦争で空前の利益を上げている。知らぬは国民ばかりの日本なのだ。ズバリ戦前の軍国主義はすでに完結している!
清和会議員の誰もが台湾有事を叫んで、戦争誘発に懸命であることも理解できるだろう。
<原発促進による日本の核武装化の危機=A級戦犯内閣路線>
小学生に質問したい。なぜヒロシマ・ナガサキ・フクシマの被ばくの恐怖を、教訓としない日本政府なのだろうか。
国際社会で日本政府の反核運動が表面化しない理由はなにか。
岸内閣が最初に東海村に核施設を強行した理由と、フクシマ311でも再稼働に狂奔した孫の安倍内閣の連携はどうしてなのか。
フクシマ東電爆発による死傷者を国民は知らない。なぜなのか。なぜ福島県知事は、原子力マフィアの通産官僚を起用しているのか。なぜ福島県民は、そうした悪魔のような知事を選ぶのか。
宏池会の岸田文雄が、なぜ43兆円の戦争準備を閣議決定したのか。しかも、311の教訓を放棄し、原発を促進する方針を打ち出した、その理由と背景はなにか。
原子力マフィアはどうして被爆地にフクシマ県民を帰還させようと必死なのだろうか。ぜひとも回答を聞きたい。大人たちが判らなくても、子供たちは正解してくれるだろう。
日本もアメリカのように核武装すれば、平和を確保できるのか。戦前の日本軍国主義でも、平和は訪れなかった。どうしてか?最後のお願いは、正解を大人たちに教えてあげてもらいたい。学校の先生にも。日本を安心・安全な社会にするために!
<福島の大量の核汚染ごみが房総半島に、トリチウム汚染水は30年以上海洋に投棄する危険=原子力マフィア・清和会路線>
「君津市の産廃場に核汚染ごみが投棄され、大変なことになっている」との話が伝わってきたのは、コロナ感染が騒ぎ出した4年ほど前のことだった。
「フクシマの房総半島化?」ありえないと思いながらも、この県民性の千葉県ではありうるかもしれない。そう思っていたところに、永田町で何度かすれ違った元宏池会秘書が、突然、電話してきた。お互いよく知らない間柄である。拙著も読んでいないはずだ。当方のことも判らない。それでいて、どうして電話番号が判ったのか、このことも不思議だった。
袖ヶ浦市の水源地に住んでいるという元自民党議員秘書は「うちの目の前の谷から放射能が噴き出ている」というすごい話についても、即座に納得できなかった。彼は「放射能測定器を市役所から借りて測定した。近くの農家の人たちがガンで苦しんでいる、目の前の清流に魚や蟹もいなくなった」という恐ろしい話を次々と聞かされて、ようやく耳を傾けるようになった。
事実なら新聞やテレビで大騒ぎするはずだが、それも全くない。言論の自由を破壊する大きな力が存在している!記事にできないことから、これはおかしいと判断した。最近になって日刊ゲンダイの編集局長に取材するように要請した。「資料をみせて」と言ってくれた。期待したが駄目だった。日刊ゲンダイも動けない恐ろしい恐ろしい重大事件であることに、改めて気付いてしまった。
小出裕章のいう「原子力マフィア」は確実に存在する。確信するほかなかった。元秘書は家の周囲に防犯カメラを設置していることにも驚かされ、ようやく事態の深刻さと自治体の無能無責任の実態に頷くほかなかった。
原子力マフィアとの戦いである。民主主義と国家主義・A級戦犯の岸信介の亡霊との戦いともいえる。
猛毒トリチウム核汚染水を30年以上も海洋投棄することにためらいを持たない日本政府と東電など原子力マフィアとそれを正当化して隣国に反撃するメディア。天皇制国家主義の猛威でもあろう。
日本丸は激しい風雨に枯葉のように揺れ動いている!沈没する前に覚醒することができるのか!
2023年11月14日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)
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