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2023年10月31日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(4971)

本澤二郎の「日本の風景」(4971)

<衆院予算委・野党質問の課題=ピントはずれに失望>

臨時国会の視聴率は低いだろう。昨日は午前中、野党らしさを多少保持している立憲民主党の、安倍内閣に勝るような史上最低の岸田内閣追及の様子を、ラジオで聞いてしまったのだが、60点にとても届かなかった。

 

日本政治は、日本国憲法によって内外政に歯止めをかけている。特に戦前の天皇制国家主義による侵略戦争の二の舞を許さない厳しいものだ。絶対平和主義を根幹にした世界に冠たるもので、日本の唯一ともいえる誇りとなっている。

開かれた経済重視の帆船・日本丸が、核の世界を生き延びる実に素晴らしい国策だから、世界の国々から高く評価されている。実際は再び軍国主義の日本へと回帰しているため、昨今の隣国は強く警戒している。

 

国民の幸せは、まずは戦争のない平和が約束されることである。戦後78年の日本は、9条憲法のカンヌキでそれを実現することができた。平和な時代を生きてきた日本人は、敗戦後の日本人の歴史認識を取り入れた憲法に感謝せずにいられない。

だが、安倍・岸田内閣の下で財閥死の商人の野望が公然と表面化してきた。43兆円という途方もない軍国主義予算が、78年の平和な日本を根底から破壊している。平和に生きようとする善良な日本人に戦争を押し付けている。反共主義者・台湾有事喧伝派らの野蛮な言論人を巻き込んで、外交に無知な一般人を道ずれ、巻き込んで爆走を始めている。

改憲と防衛力強化が、国会の場で当たり前に首相の岸田の口から飛び出している。原因は野党の無力と改憲を社論にする読売・原発推進言論が、この国の民主主義を破壊している。世論操作の主役さえも演じて、偏狭なナショナリズムを国民にまき散らしている。

 

危険な死の商人に操られる政府の爆走を食い止めるという使命が、国民のための政党、特に野党の大事な役割だ。この一点に期待が集まっている臨時国会の衆院予算委員会のはずだったのだが!

4、5人の立民の質問にほとんどそれが聞こえてこなかった。落第質問ばかりだった。43兆円という軍国主義予算について、野党は気にも留めていない様子を再確認できた。

これでは、日本の前途に明るさは見えてこない。ゆえに自民党の二階俊博のような「選挙はいつやっても野党に負けない」という傲慢な発言を許すことになる。戦争を全く知らない立民の若い党首は、挑戦者失格である。小沢一郎に最後の機会を与える戦術を考えよ、と提言したい気分である。

 

<戦争準備43兆円追及回避で「カネくれ」はお笑い芸人>

立民に限らないだろう。野党の点数稼ぎの質問は、毎度のことだが「カネくれ」である。医療・介護など福祉にカネを出せ、と大声を張り上げる。

財源はどうする?国債発行でやっても、日本はつぶれない。どんどん紙切れを刷りまくれ、なのか。そんな子供じみた手口を本気で考えている似非エコノミストもいるらしい。

確かに財源はある。うなるほどある。どこに?43兆円もあるではないか。43兆円をゼロにして、そこから福祉に回せ!これが真っ当な野党質問である。

戦争準備43兆円を国民は知らなかった。安倍や高市という連中が犬の遠吠えよろしく発言していることは耳に届いたが、まさか清和会・日本会議・統一教会崩れの萩生田らの言い分を岸田が採用するなど想定していなかった。凡人ジャーナリストの取材力の低さを嘆いたが、岸田のお尻をつついたのは、読売の怪人だった。見たわけではないが、これは筆者の自信のある推論である。

 

<ALPSトラブルを取り上げて核汚染水容認の片手落ち>

日本の核問題の権威者は、人生を核の研究に捧げてきた小出裕章である。彼を京大の核研究所に閉じ込めて、活動の場を与えなかった犯人は、彼の言う「原子力マフィア」である。政財界の影の黒幕である。三権を掌握している日本の不気味な戦争勢力と理解しても間違いはない。

「東電福島の核汚染水・トリチウムの海洋投棄は過ちである」と科学的根拠を踏まえて厳しく指弾している。勇気と正義の核の本物の専門家である。信頼できる数少ない核専門家である。

トリチウム汚染水は猛毒である。海洋投棄など論外である。日本政府も東電もIAEAの英文を誤訳して、都合よく宣伝していることも彼は指摘している。

 

だが、立民の東北出身の質問者は、フランス製のトラブルの絶えないALPSについて質問したものの、この危険すぎる核汚染水の垂れ流しに反対しなかったことが、ラジオを聞いていて確認した。

立民も反対しない。立民も原子力マフィアに懐柔されてしまっている。ついでに指摘したい。日本共産党系の革新的医療団体に「民医連」が存在するのだが、そこも?

「福島では放射能下で生きる人間をモルモットにしている」という情報を正義の国際ジャーナリストから聞いている。「特に抵抗力のない子供たちは大変。福島から外に出さないと」と説明してくれたので、当方から「福島の医師会はともかくとして、民医連は対応するのではないか」と問いかけると、なんと「民医連も動かない」という残念な返事だった。

原子力マフィアの威力は相当なものらしい。当然、筆者も彼らにマークされているだろう。その影をなんとなく感じさせられている昨今だ。資金力と組織力・権力も掌握している輩である。

 

<マイナ保険証強行策の本質は防衛省とリンクした首輪作戦>

マイナ保険証を岸田もあきらめない。立民はデジタル推進議員を質問に立てて、推進派もあきれるようなトラブルを指摘して「延期せよ」と迫るだけで、廃止を強く求めなかった。これにもあきれてしまった。

なぜマイナ保険証を、国民一人残らず強要させようとして、大金をかけて強行しているのか。

これについての深い追及をしない。なぜか?筆者は21世紀の赤紙と理解している。いったんはマイナンバーカードを手に入れた。海外に出るときに便利かも、と元自民党ベテラン秘書の意見に従ったものだ。

よく考えてみると、防衛相を歴任した後、デジタル相に就任したのは河野太郎だ。防衛利権が絡む。いまの若者は「赤紙」を知らない。まさに赤紙だ。43兆円のもとで死を覚悟した戦闘員集めにマイナ保険証はこの上なく有益だ。ロシアやウクライナでは、このカードがなかったおかげで、多くの若者が海外に逃げている。21世紀の赤紙は、それさえも許さない。立民も死の商人に巻き込まれてしまったのか?衆院予算委も単なる政治ショーに成り下がった!

2023年10月31日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)

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