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2023年11月 1日 (水)

本澤二郎の「日本の風景」(4971A)

本澤二郎の「日本の風景」(4971A)

<特権層の爆走やまず=閣僚賃上げ法案提出=悲劇的日本型民主>

政府日銀の財閥優遇の金融政策が、これからも継続する。物価高で疲弊する庶民生活は、さらに地獄へと追い込まれていく。そんな中で永田町特権層は、大臣賃上げ法案を国会に提出した。世界一の高給取りの国会議員の給与が、まるで天井知らずのように引き上げられていく日本。

ヒラの国会議員でさえも年収2200万円、閣僚のトップの首相は4000万円、大臣は3000万円。年収100万円、150万円の大衆の多くは、天を仰いで息もできない。昨今は、肺がんで窒息する悲劇の人たちは稀ではない。

この10年の間に日本は、超がいくつもつく格差社会に変貌している。しかし、大手の新聞テレビは報道しない。特権層にとって都合の悪いことは報じない。隣国と大差ない特権層独裁主義がまかり通っている。日本型民主主義は、本来の公正・平等な制度ではなくなっている。地方も、である。

 

<物価高の元凶=異次元金融緩和継続の日銀学者馬鹿の財閥優遇>

カルト教団が支える安倍・菅・岸田内閣の実績で、主権者・国民のための政策で特筆することは、ほとんどない。大半が悪しき実績ばかりだ。

その最たるものが43兆円の戦争準備体制の構築と、円を刷りまくって円安誘導の異次元金融緩和という、日本国民を殺しかねない物価急騰策である。露骨すぎる財閥1%優遇政策である。

この腐敗金融政策の継続が、昨日の日銀金融政策会合で確認された。即座に円は下がった。学者馬鹿の悪政は最初から分かり切っていた。黒田東彦と同じ財閥の配下である。

にもかかわらず昨日の参院予算委員会で、野党は追及しなかった。敗戦後の食うや食わずのころの1ドル360円時代に迫ろうとしているのは大げさだろうが。貧困の時代とは、99%の大衆のことである。1%の特権層は無関係だ。国会議員もまた、この特権層である。大衆に光を当てる善政は、今の国会において実現しない。

それでも従順な大衆に安堵する特権層である。言論が腐敗する民主主義とは無縁のような日本か。法治主義も聞いてあきれる。

 

<法務副大臣の選挙違反事件発覚=傲慢な金権選挙裏付け>

報道によると「岸田文雄首相は10月31日、東京都江東区長選をめぐる公職選挙法違反疑惑に関与したとして法務副大臣を引責辞任した自民党の柿沢未途衆院議員の後任に、同党の門山宏哲衆院議員を起用した」。

法治に徹しているはずの法務省のNO2の違法行為である。なぜ検察・警察は逮捕しないのか。ならば国会での野党追及に応じなければならない。しかし、犯人の自民党議員は逃げた!それでも特権層は許されるのか。世界一の高給取りにとって、民主的なルールは無縁と考えているのだろう。

財閥優遇の利権金融政策の下で繰り広げられる金権選挙は、なにも東京に限らない。やくざが跋扈する房総半島でも繰り広げられている。袖ヶ浦市の選管も千葉県の選管も動かない。

<房総半島ではやくざ系現職首長の告示前違法ポスターが2か月前から張りめぐらされて対抗馬を圧殺?>

核汚染ごみや水道水汚染問題で揺れている房総半島の袖ヶ浦市の市長選挙が近く告示される。しかし、対抗するはずの候補者を圧殺する現職の事前の違法ポスターが、市内全域に張りめぐらされているという。

「無投票当選狙いだ」と善良な市民は、市の選管に抗議の電話をしている。同市選管もしぶしぶ腰を上げて県選管・取り締まりの県警と総務省にお伺いを立てたのだが、千葉県選管は「やくざを恐れて黙認している」と住民の一部は受け止めている。

 

おそろしや地元住民の声を聴くと、その事情が分かるようなのだ。いわく「再選を目指すやくざ系現職は、2か月前から市内全域に事前運動そのものであるポスターを貼った。最近、それがさらに強化されている。事情を知らない人が見たら、まるで選挙真っ最中と錯覚するほど。しかし、現職のポスターしかない」「一枚ではない。二枚連結のポスターで、もう一枚は最近、週刊文春がすっぱ抜いたやくざ系代議士のポスターも貼られている」。

信じられないという国民は、いま袖ヶ浦市に行けば分かる。なんともひどい市長選であろうか。それが2か月前から!

まだあった。同市選出のやくざ系県議が、市内の公民館で集会を開くと、そこで演説をしたのは現職市長。つまり、現職再選のための集会だった。

対抗馬はよほど知名度のある人物でないと、泡沫候補にされる。早くも「だれも投票しない?投票率が見ものだ」との指摘も。

清和会創立者の福田赳夫が「沈黙は金」と言ったことを記憶しているが、これは大間違いである。「沈黙は犯罪」である。袖ヶ浦市民と千葉県民の真価が問われている。

2013年11月1日記(反骨ジャーナリスト・日本記者クラブ会員)

 

(以下はAERA記事から)




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