本澤二郎の「日本の風景」(4911)
本澤二郎の「日本の風景」(4911)
<日本人は100年前の朝鮮人大虐殺事件を忘れるな!>
日本政府が「近代化」と吹聴する明治維新から昭和20年に至る史実は、決して胸を張れるようなものではなく、むしろ反対の加害の悲惨すぎる実績が蓄積されてきた。これは疑いの余地がない。まともな日本人は、そこからの教訓から敗戦後に日本国憲法を誕生させた。「世界に冠たる平和憲法」(鈴木善幸首相の国会答弁)である。
歴史の教訓から盲目的になると、未来もまた盲目的になる。極右片肺内閣の過ちに多くの国民は、政治不信に陥り、不安の日々を送っている今である!
筆者は100年前の関東大震災について、確かな史実を学んでいない。母親から「親の背中から家が崩壊する様子を記憶している」という話を聞いたが、朝鮮人大虐殺のことを語ってくれなかった。房総半島の山奥に生まれた母の周囲に、当時は朝鮮人は少なかった、そのせいかもしれなかった。昨日、ヤフーニュースが韓国のハンギョレ新聞が報じた100年前の史実を掘り起こしていた。
100年前の日本が今も?と論じようとは思わないが、なんとなく無縁だとも思わない。すべての日本人に、この貴重な記事を読んでもらいたい。学校教育で教えてもらいたい。「亡国の民」にならないために!
今から考えると不思議千万である。昼飯時の巨大地震によって関東一円に大火災が発生した。家々は倒壊し、それが燃えて天を焦がす。国家神道・現人神の日本国が崩壊する阿鼻叫喚の世界さながらのものである。「朝鮮人が井戸水に毒を」から嘘情報が垂れ流され、ごく普通の日本人が朝鮮人に襲い掛かり、殺害してゆく。東京や横浜だけではない。いまの首都圏がその虐殺の毒に侵されてゆく。
止めるべき警察や「天皇の軍隊」までが、関与してゆくという信じがたい惨劇が繰り広げられる。朝鮮人の被害者6644人という。正確な数字はむろん不明。政府も加担していることがのちの調査で判明している。日本政府は敗戦後になっても口を開こうとしない。加害者だから資料などない、あっても焼却してしまう。恐ろしい国家神道・現人神の国家的犯罪史実である。しかも誰も責任を取っていない。悲劇を他人に転嫁する野蛮な国家体制下の「天皇制を存続させるための策謀」と言われている。
翻って311はどうであったろうか。ここでも広島長崎の教訓どころか、311の教訓さえドブに捨てた岸田内閣に反吐が出る。そのことさえも批判しない日本の言論界。しかも、非戦の9条憲法をないがしろにした43兆円の戦争準備に議会も司法も事実上、沈黙している。主権在民が政治屋と官僚によって棚上げされている、異様な日本ではないか。
<加害のトリチウム汚染水批判に恥さらしの異様な言論>
日本国民の多数は、東電福島原発汚染水の海洋放出を認めていない。反対している。国際社会も、である。だが、岸田内閣は8月24日に強行した。
中国はすかさず反撃の対抗策を打ち出した。当たり前のことである。中国の国民もネットを使用して抗議の電話を。
これに異様な反発をしたのが、日本のメディアだった。日本はこの件でも加害者である。反省と謝罪をすることが道理なのだが、日本政府のお先棒を担いだ。日本言論界の死そのものであろう。
真っ当な科学者は、もちろんのことで反対している。だが、彼らの声は封じ込められている。昨夕、NHKラジオは100年前の大震災の特集を延々と報じていたが、朝鮮人大虐殺について蓋をしていた。
倫理・道義・恥の文化がすたれてしまっている日本。まさに亡国の民族そのもののようで、不気味この上ない。
2023年8月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
関東大震災朝鮮人虐殺100年「日本、朝鮮人の遺骨掘り起しトラック3台分移送」 6644人殺害後、組織的に隠蔽 軍人と警官は処罰せず、自警団は特別赦免(韓国ハンギョレ新聞)
■目撃者「日本刀で斬り竹槍で刺して…妊婦も殺しました」 1923年9月1日午前11時58分、マグニチュード7.9の大地震が首都圏である関東地方を襲い、東京・神奈川・埼玉・千葉などを廃墟に変えた。地震が起きた時間が昼食時だったため、火を使っていた家が多く、火災による被害が激しかった。東京の場合は約44%、横浜は80%に達する地域が消失した。破壊された家屋だけで約29万3000棟、死亡・行方不明者は10万5000人を超え、まさに阿鼻叫喚だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5698a6a39561c3e387c406d99166857c27b807d4
最近のコメント