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2023年8月 1日 (火)

本澤二郎の「日本の風景」(4881A)

本澤二郎の「日本の風景」(4881A

<日本と日本人は被害者になれない=加害の歴史を学べ!>

 敗戦の8月15日が迫ってきた。もしも、天皇ヒロヒトが1か月前に敗戦の決断をしていたら、ヒロシマもナガサキもソ連参戦もなかった。天皇の決断で日本人の悲劇的運命は起きた。ヒロヒトの責任は重い。昨夜、戦後派が忘れていた敗戦時の史実を見つけた。内務省保安課の「米兵の不法行為対策に関する件」。軍隊は、「天皇の軍隊」に限らない、やくざのような倫理道徳を喪失した野蛮な武装集団であることを理解できるだろう。以下に貼り付けてみた。学ぶところが多い。

 

進駐1週間で米兵による犯罪は900件を超えた
これは内務省保安課が94日に出した「米兵ノ不法行為対策資料ニ関スル件」に倣ったものと考えられる。女性に対しては「死をもって貞操を守る気概を」と説き、並行して性暴力の防波堤としての「慰安所」の開設を警察が自ら行うのである。
進駐後
1週間の95日までの米兵の犯罪件数は、強姦9件、傷害3件、武器強奪487件、物品・金銭の強奪411件、家屋侵入5件、その他16件、計931件であったと『毎日新聞神奈川県版』(194598)で報じられている。しかし、9月以降の犯罪統計はGHQの検閲によって禁止されることとなったため全容は不明であり、この数字は氷山の一角であると考えられる。
国より先に警察自らによ「慰安所」開設  ポツダム宣言を受諾した直後の818日、内務省警保局長から全国の道府県知事と警察長官へ占領軍兵士向けの性的「慰安所」をつくるようにという無電秘密通牒(「外国軍駐屯地における慰安施設について」)が発せられ、占領軍進駐先に「慰安所」がつくられた。

 

<日本政府の手際よい赤線地帯整備は日本軍に学ぶ!>

 海軍主計中尉の中曽根康弘は、インドネシアで「慰安所を作って感謝された」という趣旨の戦中秘話を戦後活字に残している。「軍事力は性力に劣る」ということか。軍隊と性暴力は不可欠だ。いまも自衛隊で起きて、裁判沙汰になっている。米軍でもどこでも起きている。軍事組織は女性の人権を守らない!入隊するな、であろう。

 

 歴史の教訓からみて、軍隊は必ずしも国民を守る組織ではない。むしろ犯罪者集団である。対抗する非戦の憲法9条のすごい点である。軍事組織を放棄した憲法に頭が下がる。戦争で暴利を得る「死の商人」にドスを突き付けているすごい憲法である。軍隊の本質を見極めた世界に冠たる平和憲法なのだ。日本の誇りである。

 

 敗戦時の日本の政府も警察も、天皇の軍隊の暴走をよく理解していた。ゆえに率先して米兵のために「慰安所」を作った。お見事だ。侵略戦争時の朝鮮や中国の若い女性を「従軍慰安婦」にした醜すぎる秘史は、敗戦時に米兵向けに生かされて、マッカーサーを感動させたようだ。日本軍の慰安所は、国際社会の常識になっている。

 

 米兵が駐留した所は、悲劇の地として「赤線地帯」が生まれた。木更津市にも出来ており、幼子だった筆者も薄々感じていた。被害者は日本の女性で「パンパン」と呼ばれていた。その理由を知ることはなかった。いまも頭をひねる名称である。しかし、アジア侵略軍の日本軍にとって「慰安所」は常設の施設だった。

 

 「天皇の軍隊」を知り尽くしていた政府と警察は、敗戦時、真っ先に「慰安所」を作って米兵をもてなしたことになる。悲しい現実である。真っ当な日本人女性が、非戦の9条信奉者である理由である。

 

<広島・長崎の原爆投下=日本侵略の加害責任を忘却するなかれ!>

 沖縄戦・東京大空襲・ソ連参戦・ヒロシマナガサキの原爆投下などを知ると、日本は戦争被害者かと錯覚する者も少なくない。だが、その前になぜこんな惨状になったのか。理由があった。

 恐ろしい加害の実情が存在した。このことを決して忘れてはならない。日本軍の朝鮮・大陸侵攻の恐ろしいほどの蛮行に次ぐ蛮行が、日米戦争の原因だった。近現代史を学べ、と言いたい。この点で戦後の日本史教育は落第である。零点だ。要は二度と繰り返すな、である。

2023年8月1日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

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