本澤二郎の「日本の風景」(4826)
本澤二郎の「日本の風景」(4826)
<出鱈目いい加減社会の2023年6月6日の報道=43兆円戦争準備隠す>
昨日午後、畑仕事をしているところに袖ヶ浦市選管委員長の御園豊さんが立ち寄った。市議会が始まると、彼も出席するという。国会もそうだが、同市議会も小さな約束事があって、自由闊達な言論は無縁だといってこぼした。地方紙の取材など無縁のようだ。
元宏池会代議士の秘書を歴任した彼は、少し前に法務省OBの司法書士とおしゃべりしてきた。「官僚は官邸に首ねっ子を握られてしまい、まともな憂国の士はいない、と嘆いていた」と。そのとおりである。官僚が支えてきた自民党政治を追いかけてきた凡人ジャーナリストも、霞が関がゴマスリ人間化したことを承知している。警察官僚の中村格はその代表的な人物とも口を滑らせた。
本来であれば、想定さえできなかった43兆円の戦争準備で国会は大混乱するはずだった。現に男子のいる家庭は深刻そのものだが、これが話題になることはない。本日のネット報道からも、出鱈目ないい加減な報道ばかりが占拠されていた。
<滋賀県知事だった反原発派の嘉田由紀子が原発派の国民民主党入り>
少しはまともな信念の政治家だと理解していた嘉田由紀子が、何と自民党の補完勢力に変身し、反共勢力として維新と机を並べているような国民民主党に移籍するという。
平和軍縮派の宇都宮徳馬は、常々「自民党の議員に信念の人がいない。カネで簡単に転ぶものばかりだ。改憲論が金集めの手段となっている」と嘆いていたが、彼女もその戦列に加わるというのか。
情けない。いい女性議員が政界に少ないのも当然であろう。
<夫婦が離れ離れ!人権を否定する自公暴走の入管難民法改正案>
入管難民法改正案がもめている。自公の日本政府は、汚名返上で人権侵害大国に名乗りを上げている!日本国憲法の精神に恥じる改正案を国会で強行しようとしているのだから話にならない。
検察を擁する法務省の人権感覚は低い。報道によれば「日本人と結婚していても、それでも在留資格が与えられない例が多い」といい、「政府案が成立すると、夫婦が離れ離れになる事態が起きる」というのである。
こんな場面では「自民党の右傾化を抑制するための連立」と豪語してきた公明党の出番のはずだが、その片鱗さえみせない宗教政党である。
国際社会から「人権侵害大国」という非難を浴びても、保守的な改正案を強行する日本の「自由と民主主義」のいい加減さを内外に誇示している。許せない。憲法の人権規定に従うべきだ。神道・日本会議の意向なのか。
<東電の放言は猛毒トリチウム海洋投棄だけではなかった?>
東北の巨大地震で崩壊した原発の圧力容器が危険な状態にあるという。新たな大地震などで落下することが目に見えているのだが、東電は「大きな影響はない」と開き直った。
「小さな影響」との放言に、責任を共有している原子力規制委員会が再検討を要求している。東電の出鱈目嘘報道に慣れ切っている国民も、相次ぐ放言にイラついて久しい。これに輪をかけてNHK解説委員の出鱈目報道に振り回されてきたわけだから、第二のフクシマがほぼ100%の確率で起きるわけだから、いい加減な対応でゴマされるわけにはいかない。国民による原子力ムラの暴走監視が、さらに求められている。
<再審請求の「大崎事件」を棄却した検察主導の福岡高裁>
刑事事件の大原則は「疑わしきは罰せず」である。無実の人間を罪に陥れる冤罪事件を避けるためだけではあるまい。日本の警察・検察の取り調べそのものに対して、公正さが欠けている。
欧米のような被疑者段階での弁護人の関与がない。自由な接見の機会がない制度そのものに欠陥があるために、自白の強要が一般化している。取り調べの映像化は、つい最近のことではないか。
「大崎事件」で殺人罪で服役した原口アヤ子さんは95歳。命の限り無罪を勝ち取るとの決意を示していると聞く。検察主導に服従する裁判所は返上しなければならない。彼女の不屈の闘志に幸いあれだ。
<河野太郎は人に首輪をつける大好き人間か?首相候補失格>
犬に首輪をつけることに反対しない。特に大型犬は危険だ。宮澤喜一元首相は、散歩する際、ゴルフのパターを持ち歩いていた。警視庁SPのアドバイスだった。筆者も時には真似している。猛犬は怖い、時にはパターは暴漢予防にもなる。
宮澤さんは、首相になる前、個室の場で暴漢の刃に殺害されそうになったことがあった。今の世の中は乱れ切っている。21世紀の戦国時代と言ってもいいくらいなのだから。
さて、余談はこれくらいにして人間に首輪をつけるマイナンバーカードは、自由であるはずの人間を拘束することだから、これは憲法に恥じる大罪である。これに河野洋平デジタル担当相が必死で取り組んでいる。冗談ではない。立憲主義の憲法をよく読め、と言いたい。人間を人間としてではなく、奴隷扱いにして戦場に狩り出すことも現実味をもって語られている。犬輪は不要である。日本国民は21世紀の赤紙に屈してはならない。
<関西では太陽光発電が余りブレーキ!原発はいらない証拠>
驚いた。関西では太陽光発電を止めた、という報道があった。正体見たりである。電力会社は御用記者を使って「自然エネルギーでは対応は無理」と報道させてきた。「原発は必要不可欠」と吹聴し、多くの国民に対して「原発は仕方ない」と諦めさせてきた。
どっこい、その論拠が崩壊した。エネルギーは自然界に豊富に存在している。安全で安価に手に入る。原子力ムラ(経産省・電力会社・政界の原発派など)
は抵抗できない。反原発派は勢いがつく。中には太陽光投資話に浮かれる被害者もいるが、これも原子力ムラによる法改正かも。全てのことに裏があるが、核は断固としてNOである。地球が怒っているのだから。
<首相公邸での岸田一族の忘年会に「日本は最悪の世襲国家」と海外メディア>
「本当に私的なスペースだったのか」「公邸を全て公開すればわかること」「公邸は国民の資産。隠ぺいは許されない」ーG7で浮かれまくっていたところに地雷が大爆発した。地雷除去の武器をウクライナに提供すると公言していた岸田の足元で爆発、いまも炎上している。
43兆円の戦争準備を打ち消すためのものだとの鋭い指摘はさておく。
これが国際ニュースとなって「日本は最悪の世襲国家」であるとされて非難されている。これは凡人ジャーナリストも飼いならされてきたため、深く考えてこなかった。確かに、この点だけでも日本の民主主義は初期段階であることが分かる。
政治家は利権アサリの政治屋になって、カネカネで蠢いている。コロナワクチンだけでもすごいだろう。加藤勝信の懐に興味が集まっている。安倍晋三の政治資金管理団体を昭恵が相続したという。これも巨大な資金が眠っている。世襲国家とは中世を意味する。前途真っ暗闇の日本か。
<日華議員懇談会(古屋圭司会長・清和会)が台湾第二野党に媚び?>
日華議員懇談会というと、日本の台湾派議員即反中派議員の集まりである。
蒋介石と岸信介の深い仲は、その後、安倍晋三と台湾独立派の李登輝、そして現在の民進党の蔡英文総統に継承。国民党はすっかり影をひそめてしまっているが、その間隙を縫って対中現状維持派の第二野党に賭ける日華議員懇談会。来日した党首と会談した。
時代は変わった。敗戦時の台湾派の岸・福田派は、台湾から船で送られてきたバナナに飛びついた。当時は戦勝国の蒋介石総統の時代。李登輝になっても、金丸信や森喜朗は選挙になると、金集めに台北を往来していた。
金丸派の小沢一郎もそうだった。台湾は日本の台湾派のポケット、一方で日本はワシントンのポケット。後者に変化はない。日米軍事同盟の悪しき実績だ。ロバート・ケネディJRが台頭すれば、事態に変化が起きる。沖縄も目を覚ます必要がある。
<本当か、韓日軍事同盟に5割の韓国民が賛成?>
日本政府は憲法を尊重し、順守する義務を負っている。憲法は軍事同盟を否定した国際協調主義を外交の基本原則にしている。実際は違う。ワシントンによってがんじがらめの状態を強いられている。
最近の日韓の徴用工問題は、ワシントンの指示に両国の右翼政権が従ったもの。韓日米連携は、ワシントンのアジア戦略によるものである。韓日軍事同盟に韓国民の5割が賛成?という世論調査が事実だとすると、北朝鮮との対立がさらに厳しくなる。中国との貿易が大きく下がる覚悟はあるのかどうか。正直な所、半信半疑である。
<セシウム137の半減期30年、他の核種は?>
東京新聞がフクシマの飯館村と楢葉町の山林のワラビやゼンマイなどの山菜を、2017年からセシウムの定点調査をしているとの記事が出ていた。「徐々に下がる傾向」との見出しだ。セシウム137の半減期は30年。地中のセシウムを測定したのか。はたまた他の核種はどうなのか。
「下がる傾向」という見出しも編集者の苦心を垣間見ることが出来る。火災で放射能はひどくなり、拡大することがチェルノブイリで分かっている。調査するなら完璧を期すことが、不可欠であろう。
<神風戦争神社が「空気神社」に?迷信がいまだはびこる日本列島>
「神体とは何か」と問われて応えられる日本人がいるだろうか。新聞が丁寧に「ご神体」と書くのも天皇語なのか。山形県の朝日町に「空気神社」が存在すると、一部の新聞が記事にした。歴史を学んだ日本人なら、神社と聞くと赤紙と必勝祈願を思い出して気持ちが悪くなる。
紙に死者の名簿を祀った靖国神社は論外であるが、国家神道として侵略戦争を後押しした神社は、文句なしに薄気味悪い。カルト宗教だから統一教会と同じだし、現に身内の関係にある。これに創価学会が加わると、小選挙区制下3分の2の議席を確保してしまう。
それにしても山形県の「空気神社」にいかなる意味があるのか。まともな信仰なのか?むろん、個人の信仰は自由である。
<「立民の蓮舫発言の狙いは野田豚登場狙い」との声も>
今の立憲民主党は、戦後の野党第一党としての役割を果たしていない史上最悪の政党であろう。したがって世論の目は厳しい。党内は内紛状態にある。そうした中で蓮舫議員が盛んに、有権者が名前の知らない党首(失礼)を批判している。一人泥被りをしている。誰のためか。すると御用記者が後継者に野田佳彦を登場させた。野田は消費税問題で嘘をついた。東電フクシマについても。もう議員を辞めろが国民の声だろうに。
<NHKは岩田だけではなかった?敏腕ディレクターも>
イラク大使とNHKの女性敏腕ディレクターが、仲良く手をつないでデートしていた場面を撮られてしまった。安倍にへばりついていた20年記者を、文春が時々宣伝しているが、一方で新たな女傑が誕生していた!
海外の外交官にも好かれる、それほどNHKは注目されている。せめて権力に屈しない英国BBCレベルの公共放送になることだ。日本の民主主義が復活するかもしれないのだから。
ざっと以上が本日のいい加減出鱈目な記事の紹介としたい。現役記者の権力に屈しない報道を強く期待したい。民主主義の日本にするために!
2023年6月6日記(政治評論家・日本 記者クラブ会員)
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