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2023年4月 7日 (金)

本澤二郎の「日本の風景」(4767)

本澤二郎の「日本の風景」(4767)

<東芝に次男正文の命を奪われた忘れようがない命日=明日は我が身>

 運命の日(2010年4月7日)。「検査も終わり、もう心配無用、自宅にお帰りください」と品川区大井の東芝経営の東芝病院の看護師にせかされ近くの自宅へ。夫は妻を置いて田舎へ向かってハンドルを握った。

 高額すぎるアクアラインではなく一般道で千葉市内に入ったところで、妻から「戻ってきて」の緊急連絡。何かあったのか!その時車のCDのクラシック音楽がベートーベンの「運命」だった。その時点で、次男正文は40年の人生で打ち止めされていた。東芝病院は正文を両親の抵抗を押さえて、二重扉の個室に入院させた。しかも警報装置も取り付けず、看護師は100分も放置していた。後にカルテを取り寄せて判明した。

 以来、不吉な音楽だと勝手に決めつけて聞かないできた「運命」を、昨夜久しぶりに聞いた。指揮は小澤征爾。パソコンのYoutube動画である。

 

 

<反省も謝罪もしない反社会的財閥企業の再生は暗い>

 京セラの稲盛和夫は、努力の人という。彼の本を読んだ友人は「誠意・誠実の人だから、相手から信頼される。彼はいつも反省をしながら生きた。決して嘘はつかない。仁徳のある経営者だった」と教えてくれた。

 

 

 13年経っても沈黙し、反省も謝罪もしない東芝。2010年から東芝経営陣は、失敗に次ぐ失敗だ。人間もくるくる変わった。しかし、一人として命に向き合う経営者は出てこなかった。

 いまも「物言う株主」対策に翻弄されている。何とか非上場の企業体に変身して、株式市場から姿を隠すのだという。これではもはやおしまいではないか。日の当たる太陽をおがめない収監者と同じ世界に埋没して、消費者を安心させるものつくりが出来るのであろうか。

 

<和解を持ち掛けても会おうとしなかった東芝の顧問弁護士>

 東芝には誠意が全くない。不思議千万である。

 人間社会には、人間としての道がある。組織体・企業としての道がある。財閥にも財閥の道があるだろうが、この点に関しては疑問を抱く。たとえば日韓関係の基礎である徴用工問題。

 財閥日本は、朝鮮半島の被害者と向き合わなかった。やむなく裁判所が判決を下した。それでも真摯に誠実に対応していない。被害者抜きの政府間のやり取りに対して、被害者も多数野党も反対している。

 

 

 正文問題では、やむなく折れて「和解」を求めた。当方の依頼人は、連日、東芝の顧問弁護士に話し合いを求めた。それでも、相手はいつも居留守を使って逃げた。

 東芝経営陣は、あまりにも邪悪過ぎよう。社会的責任を負うという観念が全くない。ボールは東芝に投げたままだ。無視することが、許されるであろうか。断じてNOである。戦いはあと20年継続するかもしれない。泉下の正文に顔向けすることが出来るまで継続する!

 

 

刑事告発にも不起訴にした東京地検の松本朗検事と検察審査会>

 東芝は、みづから犯した重い過失について責任を負っている。

 警視庁も動いた。東京地検に書類送検された。しかし、ここで横やりが入った。東芝の総力を挙げた検察への圧力である。電通が動いたことも分かったきた。

新聞テレビへの圧力である。財閥の医療事故死は史上初めてのことだが、多くの新聞テレビは取材したが、報道しなかった。

 共同・時事の通信社までが、刑事告訴について蓋をかけた。NHKも。そして一番早く取材に来た読売新聞も。巷間ゴミウリと称されていることも納得した。

 医療事故で泣いている遺族は無数だ。多くは泣き寝入り。したがって警視庁の捜査に関係者は注目し、声援を送ってくれたのだが、東京地検の検事・松本朗は不起訴にした。

 さらに問題なことは、庶民感覚で判断するための検察審査会(11人で構成)までが、不当な検事の判断に従った。悪魔は東芝経営陣・電通・検察・一般市民にも襲い掛かっていたのである。

 

 

 松本は「司法解剖をしていないので死因が不明」と決めつけた。担当医は痰がのどに詰まった窒息死と遺族に明かしていたのだが。さらに「民事裁判には捜査資料を提供したい」ともうそぶいた。民事任せで蓋をかけたつもりだ。

 

 

<因果応報=東芝経営陣は人間性ゼロ=東芝製3号機が核爆発>

 因果応報というべきか。翌年の3月11日に東北地方で巨大な地震が発生した。人びとは大津波に驚愕したのだが、東電のフクシマ原発は地震で原子炉が崩壊、爆発炎上した。

 原子炉内には無数の配管が所狭しと取り付けられている。大地震で亀裂ができた。原子炉が爆発する要因は、他にもあるだろうが、地震大国での原発は危険すぎて手を出してはならない。

 

 

 だが、核兵器開発にこだわる岸信介内閣は、読売の正力松太郎や国家主義者の中曾根康弘らと共に54基もの原発を建設した。狙いはウランの燃えカスのプルトニウムを原料とした核武装と、それにまとわりつく巨額の利権に手を出した。ヒロシマナ・ガサキの教訓を無視したことに対して、311は地球が怒り出して日本を罰したのであろう。

 この流れに東芝も身を置いて「国策」に突進し、米国の原子炉メーカーに手を出して財政破綻した。

 

 

<呪われている東芝=フクシマ東芝3号機は核爆発=被ばくした首都圏民は多数>

 人間性を否定する東芝経営陣による企業の再生はあるのか?ほぼ不可能とみたい。原子力ムラの後押しがあっても、株主から逃げ出すような不誠実な経営陣には前途は暗い。

 ずばり呪われている東芝であろう。貧すれば鈍す。やることがお粗末すぎる。東芝のものつくりは、フクシマの3号機原子炉の核爆発が証明している。ここに狩り出された数千人規模の東芝作業員の被ばくによる傷害と対応もまた、正文レベルなのか?

 315には、恐ろしい大量の放射能が首都圏に流れた。妻の眞知子の被ばくが懸念される。彼女は2013年11月23日に肺癌で亡くなった。昨年も友人が突然死、ひとりは肺がんだった。呪われた東芝を引き続き注視したい。泉下の正文に報告する義務が父親にある。

2023年4月7日記(政治評論家・日本記者クラブ会員) 

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