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2023年4月 3日 (月)

本澤二郎の「日本の風景」(47639

本澤二郎の「日本の風景」(4763)

<森のブルーべリー散策と白樺湖からの便りに心安らぐ>

 オペラ歌手の近藤日佐子さんが「NPO法人調和の響きエコツーリズムネットワーク」編の「社会的共通資本としての財産区および財産区有林」という頭の痛くなるような小冊子を送ってきた。しかし写真をみて安堵。「白樺湖畔散策」に高峰三枝子が歌っていた「湖畔の宿」が浮かんだ。自然を破壊する金亡者に対抗する、自然を愛するいい人間の地球社会は依然として厳しい。

 自然破壊の最大の悪魔は戦争である。死の商人との対決が人類の最終戦となろう。日本人もこれ以上ゆでガエル状態だと危ない。自然も安全ではいられない。

 

 

 それはさておき、先週金曜日に近くのエザワフルーツランドを散策して、森のエネルギーをたっぷり吸い込んだ。いただいた竹の子を御飯にして食べ、お腹をふくらませている。こちらには湖水はない。全てが山であるが、そこに日本一のブルーベリーの森がある。清水が流れる坂道をゆっくりと上ってゆくと、孟宗竹が崖の崩壊を防いでいる。自然が自然を防御している。これこそが自然による防災機能である。見事な防壁に拍手したくなった。

 

 

 山や谷の災害は、必ず悪い人間が盛土などで人工的に手を加えるために起きる。人工的な防災工事が大災害を引き起こす。もともとの山川であれば、風水害の被害が大きくなることは少ない。人間が自然を壊すことで大災害が起きる。自然の回復力・治癒力は、人間の浅知恵など歯が立たない。

 白樺湖畔に住むオペラ歌手の一言に頷いた。「もし湖水ではなく海だとすれば、間違いなくここにも原子力発電所が出来ている」と。至言である。財閥など1%人間の欲望は、どうしようもなく尽きようとしない。「今だけカネだけ自分だけ」が、世界の人間社会を支配している。

 必死で戦争準備をする自民党・公明党・維新・国民は、自然の価値を理解していない。全体の奉仕者ではない。中国の古典の一つである「大学」が為政者に求める修身斉家の人がいない。従って、治国平天下という人民の目標を達成できない。

 

 

 沖縄を見よ、である。南西諸島に次々とミサイル基地が完成、結果的に日中間の緊張をつくり上げている。昨日のネット情報には、現地入りしたやくざの倅が映像に出ていた。人殺し部隊は、ほぼ100%の確率で自らも殺されるのだが。むろんのことで自然が破壊されている。札びらに屈して軍隊を誘致した人間は、人間を育む自然を理解していない。

 

 

 非戦の憲法を保持しながら戦争準備に43兆円をかけるという、今の岸田文雄内閣は、安倍晋三以上に野蛮な自然破壊者といえる。小西洋之が改憲派を「サル」と決めつけたことは正しい。文句なしに正当な主張だ。立民の泉という若造もおかしい。しかし、猿は自然と共に生きて自然を破壊しない。永田町には猿以下の政治屋ばかりだ。

 

 

<エザワフルーツランドは森林力100%の目に健康果樹園>

 このあたりの山は竹藪と杉と雑木が目立つ。杉材を使ったログハウスに興味があるが、日本ではまだ田舎には見られない。園の入り口に建つ便所は杉材を使った見事なログハウスだ。一度は住んでみたい建物である。もうブルーベリー園を始めて25年になる江澤貞雄園主は、自信満々に園内を案内してくれた。

 彼が年々たくましく成長していることも頼もしい限りだ。「農薬も肥料も一切使わない健康果樹園計画」を25年前に立てた、そこに成功の秘訣があるのだろう。

 竹を伐採し、杉を切り倒し、そこにブルーベリーの幼木を植えてゆく。

山の適度の水分は自然の恵みだ。降り注ぐ太陽とふかふかした絨毯のような森の腐葉土は、肥料など寄せ付けない。全てが自然に委ねられた果樹園である。

 最近は花桃の木を植えている。切り倒した杉を利用して歩道も。自然の草木は、そのままにして「自然植物園」としての価値を高めている。山桜の大木もある。知らなかったことだが、樹木はさし木でつくが、樹齢が短い。山の樹木は種から成長するため、数百年の歴史を刻むことが出来る。

 夏場のやぶ蚊対策も見事だ。殺虫剤は使わない。海苔業者の使い古しの船を利用し、そこにメダカや金魚を放し、蚊の幼虫を食べさせている。自然界の生き物の循環利用もあっぱれだ。

 「食べ放題ブルーベリー園」は夏休みの子供たちの最高の「学びの森」にもなる。自然との共存を学んでもらう格好の教材の森でもある。

 かくして全国から問合せが少なくない。

 

 

<自然と共に歩く人たちの学びの宿にも>

 今回ブルーベリー園で学ぶ数人の人たちに出会った。東京から夫妻で飛び込んで、家と土地を借りてブルーベリーの栽培を始めたという元気そのものの同世代のAさんと、山形県から単身乗り込んで、水田を借り受け、そこで年中水をためる自然農法・無農薬水田つくりのBさん。水田にはドジョウやタニシ、そのうちそこで淡水魚の養殖にも手を出すだろう。蛍園も出来るだろう。

 名刺代わりに「平成の妖怪・大勲位中曽根康弘」(健友館)を謹呈した。この本で出版社は倒産、筆者も大学教授の椅子を棒に振ったのだが、自然を愛する人間の心は純真で優しい。誠意と感謝の気持ちで人生をたくましく生きている。

 

 

 今ここでとれた竹の子ご飯を食べていると、江澤夫妻が元気で活躍していることがすばらしい。周辺の水源地には、やくざの産廃業者による違法な核のゴミが埋設されて住民は泣いている。

 自然を知り、自然の力で生きる森には、悪魔は逃げる。人間の覚醒は自然を知ることからである。

2023年4月3日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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