安倍・高市の言論弾圧<本澤二郎の「日本の風景」(4738)
安倍・高市の言論弾圧<本澤二郎の「日本も風景」(4738)
<野党の徹底追及次第で政権が転ぶ重大な権力言論弾圧事件>
総裁候補の中川一郎が自害する直前に筆者に明かした心境をまた思い出した。「政界には心友はいない。政友ばかりだよ」。今の高市早苗にも通じるだろう。出る杭は打たれる永田町でもある。
思うに、今回の総務省の重要な内部文書の中身はすごい。安倍と高市の言論弾圧事件である。あってはならない憲法違反行為であって、したがって内閣総辞職に相当する。到底容認できるものではない。そのことを文書は克明に記録し、その文書が総務省文書であることを総務相が認めた。
岸田首相も逃げられない。安倍晋三のように防護服などない。いさぎよく主権者である国民に謝罪・反省するほかない。
政府に批判的な番組に対する圧力は、明白な言論弾圧そのもので、高市の罪も余りにも重い。本人も承知しているために「捏造文書」と開き直ったのだが、事実関係の全体像を総務相が認めると、大見えを切った「議員辞職」に蓋してしまった。昨日までの動きで、高市は逃げ場を失った。
法的責任を負わねばなるまい。法務検察の出番となる。
<外堀を埋めた総務省=追い詰められた窮地の安倍のいない高市早苗>
官邸の岸田側近に人物はいない。既に明らかにされている。311への反省はない。非戦の憲法9条をないがしろにした超軍拡計画は、新たな歴史の繰り返しを約束している。
岸田がやっていることは、A級戦犯の岸信介の遺言そのものである。孫の安倍が手を付けようとしても平和国民は許さなかった。安倍がやろうとしていたことを岸田は、あれこれとへ理屈をつけて、遂には無知な国民の「つくられた世論調査」で強引に強行しようとしている。日本分断だ。事情が分かれば、必ず覚醒する日本国民である。死を選択する人間はいない。
残された悪魔の手口は、新聞テレビなどの「言論弾圧」である。政府に警鐘・批判する言論を封じ込めることに尽きる。安倍と高市の言論弾圧の日常化である。狙われたTBS番組に以前は、何度も取材を受けたものだ。大した政府批判番組ではないが、それでも安倍と高市は、阿吽の呼吸で法律を捻じ曲げた許しがたい暴挙であろう。
電波行政の役所に最低限の憲法感覚を持ち合わせていた官僚が存在したことに安堵したいが、油断は禁物である。霞が関が狂うと日本が狂う。既に防衛省は狂いまくっている。死の商人がまとわりついている、と誰もが理解するようになっている。
前にも触れたが、高市の防護服は壊れかけている。季節的にも「散る梅の花」であろう。引導を渡すのは岸田である。
<磯崎・安倍総理補佐官の証人喚問で高市の運命が決まる!>
問題の超軍拡予算計画予算案を、驚くべきことに衆院は可決している。成立は目前である。野党の抵抗力の弱さは如何ともしがたい。国会審議すら止められない無様な野党である。
国会を止めて磯崎元安倍首相補佐官の証人喚問と高市証人喚問をするべきだろう。ことは言論弾圧事件である。いい加減に処理すると、同じことが繰り返されるだろう。安倍が高市と連携して交渉役に補佐官を入れて、総務省官僚を押さえつけた事件である。
民放テレビは、この危機的言論弾圧事件によって絶壁に立たされている。最近のテレビ番組の視聴率は低い。低すぎる原因を彼らは知っている。もはや一線を越えている当局に対して、必死の抵抗と確実な勝利を手にしないと、テレビの公共電波の存在価値は無くなる。磯崎・高市の証人喚問で国会は結束するしか、民放の生きる道はない。
<札付きの神道日本会議・統一教会・笹川ギャンブル財団ら動けず>
高市の支援者は、言うまでもなく日本を代表する極右の組織・団体であるが、神道日本会議も公然と動くことが出来ない。統一教会に対して国民の不安と怒りは消えていない。笹川ギャンブル財団にも公安当局は監視の目を向けているようだ。無論、清和会も動けない。
この際、高市の最後の砦である松下政経塾も、幸之助が亡くなって大分経っている。安倍の弔辞を読んだ立憲民主党の野田佳彦とて、次期選挙で危うい。人助けどころではない。
「往生際の悪い極右の懲りない面々」に頭を痛めている岸田文雄の助っ人役は誰か?
2023年3月8日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
高市早苗経済安全保障担当相は6日、参院予算委員会で放送法の「政治的公平」を巡る文書について立憲民主党の石橋通宏氏から高市氏が「捏造(ねつぞう)だ」とした文書の、どの部分かを問われ、「ご指摘の文書のうち、私の発言や、そして私と安倍総理の電話にかかる内容だ、とされる文書計4枚。もしも(石橋)委員のお時間をいただけるんでしたら、1つ1つこれが事実ではないと、しっかりと申し上げさせていただきます」と答弁した。
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