本澤二郎の「日本の風景」(4761)
本澤二郎の「日本の風景」(4761)
<小西洋之発言に問題など全くない=問題は立憲主義に反し、非戦の憲法を破壊・強行するA級戦犯の岸信介と死の商人財閥に与する改憲派の猿芝居>
長く永田町に腰をすえて生活の拠点にしてきた凡人ジャーナリストでも、現在の21世紀型の翼賛議会について、実に腹立たしい思いを抱いてきた。政治は左右にぶれない中道・中庸が人々にとって「いい政治」である。したがって国民の代表は「いい政治家」であることが不可欠であって、特に日本は戦前の空前絶後の大きな過ちを犯してきたことから、歴史の教訓を踏まえた「いい政治」を心がける責任がある。
他方、それにもかかわらず戦前の大日本帝国に郷愁を抱く極右の面々は、非戦の平和憲法を排除しようと「改憲軍拡」という財閥・神社本庁が悲願とする「戦争国家」へと舵を切ろうと躍起になっている。いわゆる死の商人グループだ。彼らはあの手この手で世論を右に回転させようとして、言論弾圧に狂奔してきた。霞が関は総務省がその拠点だった。菅義偉や高市早苗らだ。彼らにメディアは恐れをなして、いたずらに屈してきた。現に、新聞テレビから平和主義を擁護する言論が消えて久しい。
左翼運動は停滞し、護憲リベラルの中道路線も政府与党から消えてしまった。政略的に中道を吹聴してきた公明党創価学会は、あろうことか「戦争党」のレッテルを貼られて久しい。安倍内閣の2013年から15,6年にかけて「戦争三法」(特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪)を強行した原動力は、当時の国交相の太田ショウコウと公明党執行部の山口那津男らの強力な支援があって実現した。自衛隊が米軍の戦争に加担するのだ。ワシントンはびっくりしたが、事実だと分かると腹を抱えて喜んだ。
明白な非戦の憲法に違反する戦後最悪の法律が出来てしまった。この場面で内閣は総辞職する運命に立たされたがそうしなかった。理由は自公の国会議員の議席が3分の2を占めていたためだ。有権者の20%にも満たない支持で3分の2議席!選挙制度に大きな欠陥があるのである。自業自得とはいえ国民は、20%足らずの支持率で何でも強行する自公の独裁政治に泣かされている。
<小西議員の怒りの発言に平和を愛する国民は賛同!>
その極め付きともいえる国会審議が、国民不在の憲法審査会である。改憲軍拡のための憲法審査会は、憲法の根幹を否定するため許されないものである。数の力で「戦争国家」を実現しようという極右勢力・死の商人の野望は、ひたすら世論操作報道に徹してきた成果ともいえる。
たとえば、1年前からのロシアとウクライナの戦争について、非戦の憲法は政府に対して戦争当事国を仲裁する立場にある。モスクワとキエフを訪問して、停戦を呼びかける使命を帯びていた。戦争を停止させることは、人間の命を救済し、日本はおろか世界の物価高を食い止めるために不可欠だが、岸田内閣はそうしなかった。
ワシントンの指令のままウクライナ支援に突進した。この戦争の主役はバイデンとプーチンの戦争である。その結果、日本は戦争の長期化に貢献するという許されない道にのめり込んだ。非戦の憲法に対する許されざる冒とくである。
しかも国会では、自公維民がこの悲惨な戦争を好機とばかり、憲法の改悪に向けて暴走を始めた。与党の悪辣な暴走に対して立憲民主党の小西洋之参院議員が抵抗・奮戦して注目を集めていた。日本の根幹を改めるという死の商人ひも付き議員による改悪審議を1週間に1度も強行開催するという、とんでもない政治屋与党グループに対して小西は「猿真似はやめろ」と息巻いた。当たり前の抵抗である。
護憲平和の国民は、こぞって小西の奮戦に拍手を送っている。繰り返すが自公維民は、反省も謝罪もしない神道・財閥のひも付き政党の政治屋である。人の命に向き合えない野蛮な恐ろしい死の商人の一翼を担って、点数稼ぎをしているのであろう。それに公然とかみついた小西に平和国民は軍配を上げている。
<「今だけカネだけ自分だけ」の自公維民打倒が天の声>
先に総務省の内部文書を暴いた小西の活躍は見事である。安倍と高市の民放テレビ番組に対する言論弾圧を指摘した内部文書に国民は驚かされた。日常的な電通の言論弾圧に加え、さらに官邸と総務相による弾圧にテレビ界は完全に萎縮してしまった。御用評論家だけを起用している。TBSのサンデーモーニングという番組を見たことがある法律家は「スポーツ重視にあきれ返ってしまい、最近は見ない」というが、そのレベルの番組にさえも安倍と高市が圧力をかけてきた公文書に驚く。
真実を報道させない政府と自公両党は、自由な言論にもっとも怯えている独裁的政党ということになろう。
2023年3月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
(日本維新の会と国民民主党、衆院会派「有志の会」は30日の衆院憲法審査会で、立憲民主党の小西洋之参院議員が、週1回の開催が定着している衆院憲法審を念頭に「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」「何も考えていない人たち、蛮族の行為だ」などと述べたことに一斉に反発した。)
以下に送信メール貼り付け
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#何度でも繰り返して言うしかない
#岸田にメ机又される
#国民メ机又しの自民党
#改憲を言うよりまずカルト宗教と手を切れ
#壺政党の憲法改悪は許さない
#憲法違反者に改憲はさせない
#いつになったら自民党ツボ議員が消えるのだろう
毎日言うよ❗
pic.twitter.com/PEESAaUxlS
憲法9条https://twitter.com/kosumosubara/status/1638665377172561920?s=20
自民党改憲草案😱
https://kaikensouan.com/
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日本国憲法に「緊急事態条項」を入れなかった理由を1946年に憲法担当大臣・金森徳次郎が答弁。 |
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