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2023年3月30日 (木)

本澤二郎の「日本の風景」(4760)

本澤二郎の「日本の風景」(4760)

<岸田文雄を操る最後のフィクサー・渡辺恒雄の高笑い>

 賢い日本人は、いま地団太を踏んで身の置き所がないほどよろめいている。「まさか」の現実に歯ぎしりしている。「まさか」とは本来であれば安倍・極右政治を否定して、憲法の平和路線へと日本丸の舵を切るはずだった岸田内閣。しかし、現実は43兆円の超軍拡予算へと戦争準備の道へと踏み出した。台湾有事へと舵を切る、と同時にワシントンの戦争であるプーチンとゼレンスキーの戦闘にも舵を切ってロシアとの戦いにものめり込んでいる。

 非戦の憲法を排除する岸田内閣に対して、政府部内も国会もそして言論界も沈黙し、超軍拡予算案をスイスイと成立させた。野党はどこかに消えてしまった。体を張って阻止する正義の人は現れようとしない。少なくとも現在までのところ、誰も声を上げていない。

 してやったりの読売グループのフィクサー・渡辺恒雄がひとり高笑いしている!この様子を知る日本人は不幸にして少ないのも無念至極である。

 

 

<宇都宮徳馬に「忘恩の徒」と糾弾されたツネの暴走>

 言論を武器に敵対する人物を葬り去るという信じがたいジャーナリストと言えない言論人が、過去にいたのかどうか知らない。しかし、大半の者は国民の味方・正義の人として報道し、悪人をやっつけることに快感を覚えてきた。不正腐敗と対決してきたのだが、渡辺恒雄は全く違った。フィクサーとして反省と謝罪をしないことを原理とする財閥が期待する改憲軍拡と原発推進の自民党派閥と連携しながら、読売新聞と日本テレビなどメディアを駆使して野望実現に狂奔してきた悪党である。

 彼は大野伴睦の内閣をつくることに失敗したが、中曽根康弘内閣を誕生させた。そのために田中角栄の支援が必要だった。角栄の秘書だった早坂茂三にまで土下座したほどである。中曽根は児玉の草履取りまでした。同時に平和軍縮派の恩師・宇都宮徳馬を裏切り続けた。宇都宮は筆者に何度も「ツネは忘恩の徒だ」と言ってうめいた。恩師に隠れて、国家主義者の中曽根支援に、大手新聞を使って巧みにテコ入れした。政権が誕生すると、読売新聞は「中曽根新聞」に変質した。こんな芸当をする言論人は少ない。是々非々が言論の立場である。

 恩師を裏切ったツネは、それでも宇都宮葬儀にはちゃっかりと参列し、宇都宮の忠実な支援者を装って世間を騙し続けた。凡人ジャーナリストは、その様子をしかと確認してきた。

 

 

<岸信介・児玉誉士夫・正力松太郎・中曽根の野望に狂奔した悪党>

 最近はNHK記者が渡辺とのインタビューをして、それが本にもなった。金儲け専門の出版社は飛びついたらしい。自分を宣伝する番組をNHKに指示してつくらせ、虚構のツネを後世に残そうというのだ。事情を知らない歴史研究者は、それを信じて真逆の人物を描くことを期待してのことだ。その問題本を読売本社の会長室に呼びつけて「読め」と岸田首相に指示したという。ツネの様子を知る読売グループの元幹部は「ナベツネ最後のお芝居」と酷評している。

 

 

 他方で、自ら汗をかいた安倍晋三内閣の回顧録を、忠実な狛犬を起用して出版させたらしい。そこに渡辺が登場するのかどうか確認する気はない。第二次安倍政権が発足すると、言論界の代表格と称して安倍との食事会を強行した。官房機密費は血税である。安倍の長期政権にも深く関与した渡辺は、それ故に回顧録を出させたのだ。自らの実績誇示のためだろう。

 戦争責任者である岸信介・児玉誉士夫・笹川良一・正力松太郎らの野望の多くは、まずは中曽根内閣・森内閣・小泉内閣・安倍内閣においてほぼ実現したものだ。中曽根の後継を、岸の後継者に移行させることで「原発国家」「改憲軍拡国家」の日本改造へと舵を切らせた。

 読売の改憲論など知らないが、戦争国家へと舵を切った路線を、反清和会のはずだった護憲リベラルの宏池会の岸田にも走らせている。宏池会関係者は失望し、清和会は安堵する日本政治が、危険な地獄への道へと突き進んでいる。

 「昭和の妖怪」の岸から、「平成の妖怪」(筆者命名)の中曽根を経由して、ツネによる言論を悪用したフィクサー稼業は、間もなく終わるだろうが許しがたい。

 

 

<中曽根康弘・森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三の内閣誕生の黒幕>

 「ウクライナに行こうと思っていますが」「いいだろう」

 ツネと岸田の会話の一コマであろう。言論を武器にしたフィクサー稼業は、大野伴睦の失敗を経て中曽根で開花した。つまりはロッキード事件が中曽根とツネの最大の危機だったことが理解できる。これを乗り越えて清和会の森喜朗を男にすると、一気呵成とばかり小泉・安倍へとつないだ。そして今や宏池会の無能無責任男で、名誉と地位に狂奔する岸田を手なずけた。それがウクライナ介入と安保3文書の閣議決定による「戦争国家」「軍国主義完全復活の日本」ということになる。そこは放射能が舞うどす黒い闇だけが垂れこむ世界が見えてくる。

 

 

<言論界を朽ち果てさせた反憲法人間>

 朝日新聞を叩きのめした阪神支局襲撃事件の背景を知ったばかりの凡人ジャーナリストである。統一教会とツネの関係はどうか。国際勝共連合と笹川ギャンブル財団の台頭にも寛容さを示す読売報道も頷けるだろう。ツネと韓国の右翼との連携は長くて深い。

 日本の言論を食い散らし、悪党のたまり場にしたツネの悪行の数々を賢者は、今後も監視を続けねばなるまい。国民の知る権利・国民に奉仕する新聞の復権が急務だ。朝日は猛省して言論界の雄として立ち上がる責任がある。

2023年3月30日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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