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2023年3月26日 (日)

恐ろしや備前市議会<本澤二郎の「日本の風景」(4756)

恐ろしや備前市議会<本澤二郎の「日本の風景」(4756)

<保育料・給食費・学用品費の無料はマイナンバーカード取得が条件>


「馬の鼻面に人参か」「主権者である市民を農奴か動物扱い。ヒトラー作戦か、許されない」-。岡山県備前市で恐ろしい条例が誕生して、市民を震え上がらせている。安倍内閣以降から開始された徹底した監視社会・警察国家つくりに対して憲法人間は、本気で抵抗したい。その代表格がマイナンバーカードだ。これ一枚で主権者を丸裸にし、人々を自由に操ろうとしている。まさに戦争体制に狂奔している政府だろう!

 防犯カメラどころか私的な日常生活さえも、自由な市民生活を根こそぎ監視する社会か。プライバシーのない国民は、主権者でありながら動物並みの羊レベルであろう。人権侵害も極まっている。どうしても、というのであれば真っ先に議会人・官僚や富裕層など1%族に網をかけて様子を見てもらいたい、と注文をつける識者もいる。

 「戦争体制の一環だ」と厳しく指摘する向きも多い。それなりに説得力があるだろう。事態を深刻に判断する市民は、マイナンバーカードを拒否している。ネットにも反対意見が多く寄せられている。

 そんな中で恐ろしい条例が、現実に岡山県の備前市当局と議会が強行した。僅差での強行可決だった。既に全国的に波紋を投げかけている。「しんぶん赤旗」を見たという法律家からも連絡が入った。「違法な条例ではないか。岡山県弁護士会や日弁連が警鐘を鳴らしてきた深刻な法的案件だ」との指摘に立ち上がる市民も出てきた。

 

<市議会で反対7賛成8=憲法と教育基本法に違反する条例>

 マイナンバーカードを取得しない市民は、税金を納めている市の福祉政策の恩恵を受けられない、排除されるという悪しき条例である!

 こんな差別行政は、民主主義の国や社会では想定さえも出来ない。「背後に統一教会の蠢きを感じる」との声も。備前市議会は15人の市議で構成されているのか。7対8で最悪の条例案が可決した。信じられない条例が施行されるとなると、途方もない反響を呼び起こすだろう。

 

<憲法違反条例に日本弁護士連合会の対応に注目>

 マイナンバーカードを持っていないと保育料・給食費・学用品費という教育福祉の恩恵を受けられない!明白な差別である。憲法の教育の機会均等原則を全面的に否定した最悪の条例である。教育基本法の違反でもある。

 備前市はいつから極右勢力に乗っ取られてしまったのか。日本会議・統一教会の暗躍が見て取れそうだ。恥ずべき条例である。備前市の政治分析に興味がある。無所属を名乗る市議の多くは買収されたものか。

 憲法も教育基本法も理解していない輩がバッジをつけているのであろうが、それにしてもお話にならない。地元の新聞テレビの報道はどうだったのか。それにしても驚愕すべき事態だ。言葉も出ない。

 マイナンバーカードに強制力はない。最近ようやくポイント制度を確認したばかりの凡人ジャーナリストの情報網は大したことがない。猛省するばかりである。

 岡山県弁護士会や日本弁護士連合会も警鐘を鳴らしていたという。新聞もテレビもない生活者は知らなかった。

 

<法廷闘争で撃破するしかない=安倍後にヒラメ判事が減少>

 それにしてもこわい時代の反映かもしれない。1年前からのプーチン戦争を機に、不気味な極右の動きが加速してきていることを強く感じる。「安倍後の反乱」とも読める。

 4月の統一地方選に重大な鍵が隠されているのか。主権者の憲法感覚が、今回の事案から特に問われている。かれこれ10年前になる。香川県では労働組合が中心となって憲法を学ぶ勉強会が繰り広げられていた。大平正芳さんの地元でもあったので、一度現地で講演をしたことがある。

 はっきり言わせてもらうと、今の政治屋や地方議員は憲法を読んでいない。得体のしれない人物が国会議員になる。無知蒙昧の徒が少なくない。今回の備前市議会が、その無様すぎる正体をさらけ出した、とも分析が可能だろう。

 

 他方で、安倍後に司法の変化も見て取れるのも確かだ。五輪疑獄の関連で電通の高橋という悪党が逮捕された。袴田冤罪事件では裁判長が検察の証拠捏造を指摘した。ヒラメ判事ばかりではないことが分かってきた。

 あぶれすぎている弁護士の中には、正義に目覚めた勇気ある弁護士も出てきているものだとも信じたい。五輪疑惑で森喜朗を取り逃したことは無念だったが、言論界においても朝日新聞が危機的な状態から、本来の勇気ある報道に徹するしか道はない、という環境が生まれたことも注目したい。

 不正腐敗に屈しない、権力に屈しない朝日へと先祖返りを期待したい。今回の備前市議会の問題は、阪神支局襲撃事件とも関係している?また43兆円の超軍拡担当大臣に対して、遠慮せずに勇気ある批判報道をしてもらいたい。

 民意を反映する新聞とテレビを国民は待望している。言論と議会の活性化がこの国の前途を左右するだろう。そのことを備前市議会が全国民に訴えている。

2023年3月26日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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