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2023年2月14日 (火)

春の夜の夢<本澤二郎の「日本の風景」(4714)

春の夜の夢<本澤二郎の「日本の風景」(4714)

<修身斉家治国平天下=花(末)咲くタンポポの根っこ(本)>


立春も過ぎると確実に春到来である。蠟梅が咲き梅の蕾が膨らむ。既に小梅は一足先に咲き誇り、近くの梅林も開花している。太陽を杉や竹林にさえぎられる我が家の梅は、今日か明日にも咲くようだ。足元に目をやると、タンポポ(蒲公英)は勢いよく寒風をものともせずに黄色く、まんまるい花を咲かせているではないか。

 観察してみた。その根源は大地に根差している茎と根っこにある。本末でいうと、根っこが本で、花は末である。世のあらゆる現象は、本末を見極めることが大事である。

 中国古来の、争いを封じ込める平和主義の思想・四書五経から「大学」を紐解くと、実に見事な「人間学」「人の道」を示して余りあることに驚く。嫉妬や妬みに翻弄される人間の浅はかさを強く感じる。これが為政者・公人のレベルだと世の中は大混乱となるだろう。

 

 修身斉家の人が、為政者として治国すれば天下泰平となる。これに異論をさしはさむ余地はない。タンポポを見ても、それを感じさせてくれる春である。春の夜の夢にしてはなるまい。

 政界官界司法言論財界のお歴々に修身斉家の人が何人いるだろうか。いないかも知れない。世界の指導層にいるだろうか?第一「大学」を学び、実践する人がいるだろうか。自己を修練し、家族円満な家庭がどれほどあるだろうか。安倍晋三も父親の晋太郎も失格だった。自立しないゴマスリ人間は、77年経っても日米安保破棄を公言さえできない。孫や子にツケ回しする人間さえ少なくない。修身斉家の人は?いわんや治国平天下の人もいない。世界の指導層のほとんどが欠陥人間である。

 「本末」も分からない。「始終」が理解できない。「因果」さえも。43兆円の戦争準備の先には、呻吟する悲惨な市民生活が予見できる。戦争を誘引し、場合によっては核戦争で54基の原発が破壊され、日本列島は生き物が住めなくなる可能性も否定出来ない。意図的につくられている台湾有事に、喜んで飛び出す日本人が何人いるだろうか。

 改憲派の何人が子弟を戦場に送り出すだろうか?一人もいない。43兆円で国を滅ぼそうとしている死の商人は「今だけ自分だけカネだけ」の人間の屑に違いない。

 

<上総国望陀郡茅野村の漢学者・松本貞樹の娘英子は幼くして四書五経を学び上京、英語とキリスト教に遭遇・東西文化を体得し非戦論開花>

 母親はえらい。娘に対して「嫁入り道具か自立するための学問か自分で決めなさい」と厳命した。子は後者を選択した。上京し法律と取り組んだ。大学の講義も欠席して、見事4年生で司法試験に合格した。

 弁護士1年生で、かの有名な鉱毒事件の足尾銅山の労働争議を担当した。現場検証で意外や男女差別を教え込まれる。「女性は坑道に入れない」という神道の神がかりに遭遇する。女は汚らわしいという神道主義は、相撲の土俵についても。昨今のLGBTに抵抗する神道日本会議など自民党の右翼の支持基盤が根っこにある。差別の根源は神道に由来する。「本末」である。

 彼女は差別する日本の右翼・保守を嫌っている。彼女に府馬清著「松本英子の生涯」(昭和図書出版)を読んでもらった。著者夫人の配慮で本を手にしたという。

 上総国望陀郡茅野村の漢学者・松本貞樹の娘の英子に対して、東洋思想の真髄ともいえる「四書五経」を教え込んだ。幼くして書や詩歌にも通じた神童を、津田梅子の父・仙のもとに預けた。英語とキリスト教に出会って西洋学を学んだ。若くして東洋と西洋の思想・文化を体得した英子は、女性初のジャーナリストとして活躍の場を得た。

 

<天皇ファシズム下、足尾鉱毒事件の取材、官憲に厳しい取り調べ、自由のアメリカへ飛び込み、死の床で非戦の叫びを詩歌や小論として発表>

 時は明治だ。大英帝国による代理戦争であろう日清戦争と続く日露戦争のもとで、政商が財閥化する。薩長連合の軍閥化と両者の連合が支配する日本を、精神面で人々をとことん抑圧する国家神道が大暴走する天皇ファシズムの圧政下で起きた足尾鉱毒事件に、ひるまず真正面から対決する松本英子の真実を伝える悲惨な現地ルポはすごい。

 現代人に想像もつかない悲惨極まりない真実正義の報道は、時の体制の暴政との対決そのものである。誰が出来るであろうか?彼女の記事に当時の大手新聞も動く。議会では田中正造が追及するが当局は無視する。彼は最終的には天皇直訴という形をとるが、拘束されても1日で釈放される。英子の取り調べはより徹底した。彼女の神道に屈しない思想と無関係ではなかったろう。この辺の様子が記録されていないのが残念である。

 同じクリスチャンの内村鑑三にも相談しているが、彼女は日本での行き場を閉ざされて渡米を決意する。悲惨な決断を母親は冷静な短歌で娘を送り出す。これが茅野村との最後の別れだ。彼女の父・貞樹の墓石は高さ2メートルほどのもので、今も苔むして旧宅の東側の山裾に建っている。

 アメリカ「自由の天地」で彼女の東洋の平和主義と西洋のそれが、第一次世界大戦を目にしながら、非戦主義を開花させる。国家の殺し合いを否定する英子の慧眼に脱帽である。修身斉家の人の道は、非戦しかない。しからばそれをどう実現するべきか。

 疑心暗鬼を旨とするような男性主体の政府を動かす方法は?非戦運動の主体は、女性・婦人にあると判断した。これも正しい。今の危機的な日本政治を改革する手段もまた女性である。お腹を痛めた婦人が決起する時なのである。 英子は死の床から非戦を叫び続けた。「神にゆだねる」という他力本願を拒絶している。この点で神道の神がかりと異なる。 

 

<20年後に日本国憲法第九条としてめでたく開花に脱帽!>

 神道・戦争神社にお任せの日本の植民地支配と侵略戦争は、土台が腐っていた。2発の原爆投下で敗北したが、当時の為政者は「ヒロヒトは別格」という浅ましい神道主義で無条件降伏した。英子は其の20年前に非戦論を唱え、書いて書いて書きまくっていた。

 1947年5月3日に施行された日本国憲法第九条は、陸海空軍を放棄した見事な非戦の憲法である。中南米のコスタリカにもほぼ同じ憲法がある。日本はワシントンに脅しまくられて、日米安保を強要された。岸内閣で軍拡への足掛かりを作った。清和会路線で大軍拡、いまの岸田内閣が世界第三位の超軍拡に突進している。

 非戦論は今後ますます人々の目を盗みながら拡大するだろう。婦人の決起次第で非戦の思想は世論の大勢となろう。

 

<77年後のいま神道日本会議・統一教会の自民党と創価学会公明党が43兆円の戦争準備!>

 世の中は変わったのか。基本的に変わっていない。ウクライナ・ロシアの戦争は、NATOがゼレンスキーを煽り立てているだけである。ワシントンの死の商人を抑え込むことが肝要である。日本の43兆円もまた同様である。死の商人はワシントンだけではない。どこにでもいる。ロシアにも東京にもいる。

 人々が油断していると血税を武器弾薬にすることで、莫大なカネを懐に入れようとする悪徳財閥を監視し、そのための世論操作を押さえこむ。日本は電通を退治しないと、危機はいつも起きる。台湾有事の策略に乗るな、と無知な市民に訴えたい。

 神道・日本会議や統一教会の自民党が存在する限り、日本の右翼化と戦争の危機は今後とも膨らんでいく。信濃町の創価学会も戦争党に変質してしまった。維新も信頼できない。国民民主党も。

 根源である戦争準備は、ほぼ100%の確率で戦争を誘引・誘発させる。婦人の決起こそが本末を極められる。すなわち自公の神道体制を崩壊させることが出来るだろう。

2023年2月14日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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