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2022年9月 5日 (月)

活字本の魅力<本澤二郎の「日本の風景」(4555)

活字本の魅力<本澤二郎の「日本の風景」(4555)

<2013年からの「日本の風景」は安倍悪政の記録ばかり=想定できない国賊の国葬に突っ込む岸田内閣>

 大学の先輩・多田実さん(元読売新聞政治部長)は、80代に入ると、自分史を書き始めた。よく深夜に電話してきて中国事情について事実確認を求めてきた。彼は学徒出陣の一人で、危うく硫黄島戦線を生き延びた幸運児。渡辺恒雄の先輩だった。彼のリベラルは戦争体験で裏付けられていたため、右翼への転向など想定できなかった。無念にも自分史を完成させることは出来なかった。

 

 筆者もその世代に入った。blogの回数も4500回を超えた。自分史のように活字本に遺そうと考え、老後資金を取り崩して始めた。第二次安倍内閣以降の「日本の風景」を校正すると、ほぼ毎日のように安倍批判の記事で埋まっている。ストロング・ナショナリストにブレーキを踏むことに翻弄されてきた。

 史上最低の極右片肺内閣を印象付けている。売国奴・国賊そのものである。それでいて戦後二度目の国葬だと、岸田・宏池会内閣が決断した。国賊を最高位に位置づける岸田の閣議決定に、人々の怒りは膨れ上がっている。

 

<池田勇人・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一と異質の岸田・宏池会に衝撃>

 1972年の佐藤栄作後継を選ぶ自民党総裁選挙において、宏池会の大平正芳を担当した関係で、宏池会のリベラル体質に安堵しながら取材を開始した。毎晩、参謀の鈴木善幸邸の夜回りに専念した。世田谷区経堂はハイヤー運転手泣かせの道路だった。車からずっと手前で降りて、善幸邸に飛び込んだ。

 主はジョニ赤の水割りを進んでつくり、押しかけた記者連に勧めた。懐かしい派閥記者1年生の忘れられない思い出となった。

 大平は池田勇人内閣の官房長官、池田が最も信頼した女房役で、初日に「本日以降料亭の宴会とゴルフは中止」など厳しいが当たり前のルールを池田に押し付けた。大平の基本戦略は、佐藤派の分断だった。岸信介が後継者に選んだ福田赳夫のライバル・田中角栄と提携し、自らの国盗りへと突き進んだ。

 まずは田中内閣の誕生と、政権発足後に間髪を入れずに日本の戦後外交の最大の課題となっていた日中国交回復を実現することだった。72年7月7日に政権を発足させると、3か月後に決着をつけた。地団太を踏む岸と福田の怨念が、大平内閣の40日抗争を招く。岸・福田の台湾派の抵抗に、悲運にも倒れたあと、鈴木が交代した。

 その鈴木内閣を揺さぶったのが、またしても台湾派の岸・福田派清和会だった。アメリカの力を利用して痛めつけてきた。鈴木はあっさりと辞任した。国家主義の中曽根内閣が誕生した。鈴木の後継者が宮澤で、かなり苦労しながら政権を担当した。いわゆる護憲リベラルの宏池会は、加藤紘一に継承されたのだが。

 こうした経緯から、岸田・宏池会に期待を寄せた国民は筆者だけではなかった。安倍と菅義偉の暴政に辟易した国民は、その分、岸田の采配に希望を膨らませた。しかし、安倍の国葬で地獄のような前途を見せつけられてしまった。

 

<反骨のジャーナリストの記録=憲法と正義感の塊=左右に偏せず>

 拙文の「日本の風景」は、権力に屈しないという一本の鋼鉄が入っている。どのような鋼鉄か?反骨・正義・日本国憲法である。

 当たり前のジャーナリストを貫徹して、そこから一歩もひるまない。左右に偏らない。ど真ん中を歩く。日中友好は、二度と過ちを繰り返さないためだ。アジアの平和と安定の基礎である。「日本の風景」に休みはない。体力の続くかぎり書き続けるだろう。

 活字本にした理由は、100年後の日本研究者・ジャーナリストの参考書にしてもらいたいとの大それた希望である。言論の自由のない国は自滅する、そうさせないとの凡人ジャーナリストの悲願ゆえである。

 

<長沼節夫著「ジャーナリストを生きる」(南信州新聞社)が完成

 そんな時にペンの盟友・故長沼節夫著の「ジャーナリストを生きる」が誕生した。南信州新聞社から出版された。

 「日本の風景」は、当初「ジャーナリスト同盟」通信として故人が立ち上げた。ところが、安倍の311フクシマ東電核爆発隠しの4兆円五輪賭博ゆえに「中止すべし」と書いたところ、突然ライブドアblogを止められてしまった。驚いた。ものすごい衝撃を受けてしまった。

 長沼にも連絡したが、既に彼は急性白血病に冒されていた。犯人はフクシマに違いない。取材中に被ばくしたものか。都内で被ばくしたのか?筆者の妻は都内で被ばくした可能性が高い。2011年3月15日の午前10時から11時にかけて、外出中の市民はかなり被ばくした可能性が高い。亡くなった都民は少なくないが、政府・原子力ムラは蓋をしたままだ。

 フクシマの若者たちの甲状腺がんも心配である。ジャーナリストの竹野内真理は、今も警鐘を鳴らし続けている。

 京都大学新聞を知らないが、長沼は大学新聞記者から通信社に入社して、敢然と不正と腐敗を暴く正義のジャーナリストとして生涯を終えた。真似できる人物は一人もいない。ジャーナリストの卵たちには、是非とも読んでもらいたい。これからジャーナリストを志す学生も。南信州新聞社に敬意を表したい。

2022年9月5日記(政治評論家)

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