三匹の毒蜘蛛<本澤二郎の「日本の風景」(4552)
三匹の毒蜘蛛<本澤二郎の「日本の風景」(4552)
<日本は特に10年前から有史以来の未曽有の危機を迎えてきていた!>
1972年から自民党派閥政治をジャーナリストとして取材してきた、おそらく唯一の人間と思われるが、日本政治の真相については、まるで子供のように無知も極まっていたことを白状しなければならない。日本という国は、それこそ有史以来、未曾有の危機を迎えてきたことに気付かなかったのだから。
安倍の太鼓持ちは知っていたのかどうか。盲人が象をなでている程度で、彼らも安倍の正体が分からず、ただ官房機密費を懐に入れていただけだったのか。三匹の毒蜘蛛が支配する日本国に、改めて衝撃を受ける。
<安倍銃撃事件が暴いた知られざる日本政府の真実>
安倍銃撃事件は、政治テロと言えるものだったのかどうか。結果として、統一教会国際勝共連合の実態を、ほぼ明らかにしてくれた。それ以前には、神道・日本会議の不気味な右翼団体のことも、大分判りかけてきている。共にカルト教団である。
「カリスマ的指導者を中心とする熱狂的な信者の集まり・反社会的宗教団体」をカルトと称しているが、天皇や文鮮明はその部類であろう。
このカルト教団に乗り移って、旧運輸省のギャンブル利権を独占した右翼の笹川一族の昨今の隆盛ぶりは、岸・福田の清和会の庇護によるものである、とあえて断定したい。知らなかったが、笹川・船舶振興会は名前を変更して、最近は日本財団や東京財団へと拡大している。分かったばかりだが、清和会の元ボスの森喜朗は、財団内に事務所がある。目下、4兆円五輪賄賂事件が浮上、注目を集めている。小池は大丈夫か?笹川一族も?五輪は石原慎太郎と森喜朗と安倍が強行開催した利権の塊だった。
三匹の毒蜘蛛に支配されてきた日本を、ただぼんやりと眺めているだけでいいわけがない。野党と言論界に猛省を強く促したい。宏池会の岸田文雄に政権移行しても、何も変わらない事情もよく分かる。天下の一大事であろう。
<日本政府のウクライナ戦争介入に統一教会のキエフ拠点が関係か>
日本は戦争当事国の一方に肩入れすることを禁じている。ロシア・ウクライナとは双方中立関係にある。そのため戦争停止の行動を国連その他国際舞台で実施すべきだ。しかし、いち早くウクライナにテコ入れした。
背後に、統一教会が関与していたとの疑惑が持ち上がっている。統一教会を中国は邪教として禁じている。フランスでは、創価学会と同じくカルト教団に指定している。ロシアもNOだ。
統一教会はウクライナに拠点がある!
<岸信介・笹川良一・文鮮明の日本乗っ取り計画が半世紀で実現>
どうしてこのような事態が具体化したのか。源流をさかのぼれば、岸と笹川と文鮮明による日本乗っ取り計画が、実に半世紀を経て実現したものだ。
岸の遺伝子は、福田赳夫を経由して、岸の娘婿の安倍晋太郎、そして森喜朗・小泉純一郎、ついで小泉が強引に安倍を後継者にして存続した。笹川一族と神道・日本会議と統一教会の三匹の蜘蛛が、安倍のためのレールを敷いていたことになる。
小渕恵三のあと、談合で森喜朗内閣が誕生。森の「神の国」発言となる。背後の日本会議と統一教会の金がモノをいったとみたい。
<福田・清和会が警察・検察を抑え込んで統一教会を跋扈させてきた!>
福田・清和会の責任は重大である。統一教会の詐欺罪そのものの霊感商法を封じ込め、黙認させた政治責任は、計り知れないほど重い。個人の意思を無視した韓国での合同結婚式は、人権侵害そのものであろう。
昨今のLGBTや夫婦別姓にブレーキをかける自民党の背後には、統一教会が関与していたといえる。清和会が笹川一族同様に、統一教会を擁護し、彼らを跋扈させたことになる。その責任は万死に値する。
<自民党憲法改正草案は統一教会案の丸写しだった!>
東京新聞のスクープで明らかとなった自民党の憲法改悪案は、実は統一教会の改憲草案であった。これにも仰天させられる。自民党は完璧に統一教会のダミーだった。あるいは日本財団も関与していたのか?三匹は一体なのだから。
自民党の憲法調査会は、統一教会に操られて存在していたのだ。衆参の憲法調査会もまたしかりだ。ここまでくると、恐怖というよりもお笑いである。アメリカ属国論を返上して、統一教会属国論が正しいことになる。毒蜘蛛の糸に日本列島がからめとられてしまっていたのだ。なんということか。
<安倍晋三の「美しい国」は国際勝共連合の久保木修巳の言葉>
安倍の政治スローガンとなった「美しい国」も統一教会国際勝共連合の受け売りだった。呆れて言葉も出ない。初代国際勝共連合の会長だった久保木修巳の本から拝借したものだった。この久保木は元立正佼成会信者。日本会議には天皇教で知られる生長の家の信者が関与している。カルト教団は横のつながりがあるのか。
<自民党に日本人は一人もいなかった!>
この10年の間、永田町の政府自民党に日本人は一人もいなかったことになろう。話にならない。誇りある日本人が政権与党にいなかった証拠である。
<1964年に宗教法人認可(世界基督教統一神霊協会=略称統一教会もしくは統一協会)、2015年6月世界平和統一家庭連合に変更(安倍側近の下村博文文科相)>
文鮮明は「天皇をひれ伏させる」と語っていたというから、日本の天皇主義者はどう判断しているのか。「日本人からあらゆる金品を貢がせる、日本人女性は、韓国の男性に捧げさせる」という教えに服従する右翼の女性議員は納得するのか。
岸田も狂っている。安倍国葬強行して安倍を「霊界に生かせる」ということらしい。神道もそうだが、統一教会もすべて神がかりで、現代人は理解不能だ。とてもついていけないのだが、自民党議員は金と票につられてダボハゼ人間よろしく、服従するらしい。洗脳された政治屋の宿命なのか。もはや自民党は去れ!統一教会の宮殿に雲隠れしてはどうか。
2022年9月2日記(政治評論家)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/196569 https://news.yahoo.co.jp/articles/d204e101134c8bea69ecb76b0f6248c1e18d964e
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