« 笹川利権にかみついた荒舩清十郎<本澤二郎の「日本の風景」(4561) | トップページ | 不気味な姿かたち<本澤二郎の「日本の風景」(4563) »

2022年9月12日 (月)

軽くなった老人と安倍国葬<本澤二郎の「日本の風景」(4562)

軽くなった老人と安倍国葬<本澤二郎の「日本の風景」(4562)

<恩師が夜中に電話「妻と次男の墓に行きたい」と懇願され合掌する我>

 中学校で1年間、英語を教えてくれた教師の鏡のような先生が、昨夜遅く電話をしてきた。何事かと尋ねると、世にも優しい先生は「(妻の眞知子と次男の正文の眠る)北海道に連れて行って」というなり涙声になった。信じられないほどありがたい恩師の言葉に言葉が出ない。「コロナが終わったら、車いすでも大丈夫」と約束するのが精いっぱいだった。それにしても、80代半ばを過ぎても教え子たちに目を向けてくれる恩師に感謝!

 思い出すとありがたくて、こちらも涙が出てくる。千葉県市原市の帝京大学病院での信じられない医療事故のさい、人生を奪われた次男・正文の病室に何度も足を運んでくれた恩師。介護に明け暮れる妻の眞知子との知られざる交流を打ち明けられると、改めてすごい教師の存在に頭が下がった。

 一人暮らしになった先生を気にかけて、週に一度は定期便の電話をしていたのだが、このところの安倍国葬と統一教会事件で、凡人の正常なはずの頭脳も大混乱してしまった。「アメリカの属国」は承知していたが、韓国・統一教会の属国だったことには、それこそ人並み以上に驚いて腰を抜かしてしまった。それでも統一教会も自民党も、いまだ開き直っている。普通の日本人であれば「抜刀して成敗」する場面ではないか。その犯人は、岸と安倍一族・笹川一族の半世紀に渡る日本乗っ取りが、悔しくも信じがたいことだが、見事に実現していたのだから。

 日本の民主主義は、根底から破壊されていたのである。こんな馬鹿げたことが、この地球上にあるわけがない。

 その震源地は自民党清和会、A級戦犯の岸信介が生み出した福田清和会だった。何食わぬ顔でジャーナリストさえも欺いてきた清和会の悪質極まりない売国奴に怒り心頭である。問題はそのことにいまだに気付かない清和会と主権者が存在することだ。野党も、である。

 信教の自由どころの話ではない。宗教法人解散の場面だろう。岸田内閣は腰が引けて話にならない。半世紀に渡る清和会と黒幕の笹川ギャンブル一族の実績である。笹川は、いまも無傷である。安倍国葬を機に「霊界に生きる安倍晋三」という、下らない仕掛けを用いて、復活にかけている統一教会だ。ここまで日本の権力を丸ごと強奪したカルト教団に対して、陰謀好きのワシントンも驚き、遂には笑い転げているだろう。

 その原資が、なんと日本人のまじめな弱者を呪いに賭けて、彼ら彼女らの貴重な生きるための私財を、根こそぎ巻き上げたものだった。まさに天地がひっくり返るような深刻すぎる日本の崩壊危機に、1972年から永田町を走り回ってきた凡人ジャーナリストも、全く気付かなかった。そのことに打ちひしがれて、恩師に電話をかけるタイミングを失していた。

 

 落ち込んでいる最中に恩師は電話をかけてきて、亡き妻と次男の墓参りに連れて行きなさいと涙ながらに懇願したのだ。有難くて合掌するほかなかった。

すごい先生の存在に感涙してしまった。

 

<夫に先立たれ一人暮らし、息子は3000万用意すれば近くの施設で介護>

 恩師は親の代から教師の家庭で育った。先生になることを運命付けられていた。温和な郵便局員と幸せな結婚生活を送ってきた。子供は男と娘と、これまた絵にかいたような恵まれた親子関係に、教師として存分に力を発揮してきた。

 幸せな家庭も数年前に夫に先立たれると、途端に精神に大きな穴がぽっかり開いてしまった。筆者も体験したのでわかる。人間は一人で生きることはつらい。生きられない。何事も萎縮して、やることに発展性がない。下の方ばかり向いて生きる。

 農業主体の国であれば、子供が親の面倒を見るのが当たり前だが、21世紀の日本は、夫婦の片方が亡くなると、一人で生きなければならない時代に突入している。子供に親の面倒を見る生活力がない。子供たちも、子育てに悪戦苦闘する生活のため、余裕を失った子供たちの精神も壊れている。

 「お母さん、3000万円用意して。近くの施設で面倒を見る」という、老人にとって真に手厳しい要求を突き付けられてしまった恩師は途方に暮れている。老人専用の施設は、母の出張介護でしかと体験した。はっきり言わせてもらうと、老人は早く死ね、である。人生の幕引きのための「死出の旅」である。

 

 亡き妻の最後の善意は「元気ならお母さんの面倒をみたかった」。亡くなった後、妻の友人が明かしてくれた。我が母は、施設でどんどん体力を落としてしまい、100歳で人生の幕を閉じた。家族を失った老人は認知症になり哀れだ。日本の福祉施設は、基礎からの改善が不可欠だろう。そんなわけで、この時は、実現できなかったが、うれしくて本気で亡き妻を見直してしまった。恩師と共に妻と次男の墓参りは、何としても実現させたい。そう昨夜は誓った。

 

<孫はマケドニアから時々電話「来年の誕生日に会えるから生きて」が励み>

 幸い恩師には優しい孫娘がいる。英国留学で英語を話せるようになった。運よく外務省勤務になり、もうマケドニアに派遣されて2年経った。孫は英語生活にすっかり満足しているという。しかも時々電話をくれる。これが恩師の唯一の生きる励みとなっている。

 「来年の誕生日に会える。元気で生きていてね」と必ず約束させられるという。この時ばかりは天にも昇るような気分にひたれる。

 

<安倍国葬と五輪疑惑の後見人・森喜朗捜査に因果関係ありに頷く>

 「なぜそんなに忙しいか」と聞かれて、安倍国葬の憲法違反と東京五輪疑惑の検察の捜査には、因果関係がある。検察が健全であれば日本の民主主義も健全になります」という説明に彼女は納得してくれた。

 週に数回デイサービスに行く先生は、施設でも先生と呼ばれている。教え子も何人か施設で世話になっているという。さっそく先生は、施設で政治腐敗の真実を、施設の仲間たちに話をするだろう。一人でも真実を知ることが、この国の変革を約束するはずだから。 

 

<老人は身近な友人を亡くすと精神衰退=安倍国葬・統一教会も薄れ>

 そういえば、いつも元気そうな友人の声が妙にもの静かだ。やはり落ち込んでいた。「周囲の不幸が落ち込む原因である。体内の免疫力が落ちる。油断すると、コロナに感染しないとも限らない。万一のためにイベルメクチンをそばに置くといいですよ」とアドバイスさせてもらった。

 コロナに感染したら、安倍国葬中止運動にも統一教会解散問題にも関心が薄れることになる。老いてますます健全であることが、この国の前途を約束させる。昨日はマンゴーの味に似たポポを食べることが出来た。庭先の木で実った。今朝ほどは隣家のおばさんが、イチジクをもいでくれた。1個おいしく食べた。秋の果物で元気を出すしかない。

 亡き宇都宮徳馬さんの「50,60は鼻たれ小僧、男盛りは真っ八十」を思い出した。人間は80歳になったら本物になれる!勇気を出して、いい日本を孫や子供たちに残さなければならない。老人こそが最も重くなる日本が真っ当であろう。

2022年9月12日記(政治評論家)

« 笹川利権にかみついた荒舩清十郎<本澤二郎の「日本の風景」(4561) | トップページ | 不気味な姿かたち<本澤二郎の「日本の風景」(4563) »

恐ろしい国」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 笹川利権にかみついた荒舩清十郎<本澤二郎の「日本の風景」(4561) | トップページ | 不気味な姿かたち<本澤二郎の「日本の風景」(4563) »

2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ