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2022年7月

2022年7月31日 (日)

福田三世と政教分離<本澤二郎の「日本の風景」(4521)

福田三世と政教分離<本澤二郎の「日本の風景」(4521)

<雑巾がけ人物でも自民党幹部=主権者を愚弄してひどすぎる!>

 自民党総務会長の福田赳夫の孫の達夫が、国民を小ばかにした発言が尾を引いて、昨日もblog読者からお目玉を食らってしまった。「もっと国民の怒りをしっかりと代弁して欲しい」という要求に2日連続して書かねばならなくなった。総務会長は自民党の意思決定機関の責任者である。それでいて、このような軽薄な人物を起用した岸田文雄の目は節穴だった。さっさと雑巾がけをさせるべきだろう。さらに問題なのは、このような世襲の無能人物を、国民の代表に押し上げる群馬県民の責任が、同時に問われていることである。知事の山本一太は大丈夫か。

 政権党が、隣国の文鮮明の統一教会・勝共連合に操られていることに「どこがおかしい、僕にはさっぱりわからない」と放言した福田三世・世襲議員の政治信条に、改めて重大な懸念を抱く。

 孫は文鮮明の会で、祖父が文鮮明を絶賛した映像を見たのだろう。祖父と文の抱擁に「統一教会はいい宗教に違いない」と信じ込んでいた可能性が強い。おそらく達夫は、父親の康夫よりも祖父の赳夫に心酔しているのかもしれない。それは安倍晋三が父親の晋太郎ではなく、岸信介を尊敬していたのと似ている。

 いえることは苦労知らずの世襲議員は、歴史の教訓を踏まえた日本国憲法を読んでいないのだろう、厳しく指摘したい。政教分離を知らないのか。

 

<誰でも務まる自民党の3役=背景は3分の2議席>

 自民党幹部になるには、それ相応の階段がある。誰でもなれるわけではないが、今は違う。誰でもなれる。それが今の自民党である。なぜか。

 今の自民党に言論の自由はない。全議員が押し黙っている。民主的な政党ではない。したがって誰でも党の幹部が務まる、そんないい加減な政党に堕してしまっている。

 野党を圧倒する多数の議席数が、そのことを可能にしてくれる。無党派が昼寝をしてくれている成果だろう。同じことは公明党にも言える。党内民主主義が機能していない。

 

<化けの皮をはがすと=神社本庁+公明党創価学会+統一教会・勝共連合=政教一致体制=重大な憲法違反>

 自公体制は政教一致内閣である。この近代法の大原則に違反する憲法違反政党である。公明党創価学会は与党になって、権力の頂点に登ったことで、政教分離違反は明白だ。創価学会の信者を金と集票の組織として使うことは出来ない。信者の政治的自由を抑え込むことは、憲法に違反する。

 もはや誤魔化しは許されない。堂々と分離する必要がある。信濃町の政教分離は、待ったなしだ。同じことが神社本庁にもいえる。自民党の組織に神道政治連盟を組織して、自民党のほとんどの国会議員をからめとって、改憲運動を強要してきた。一時は靖国神社の「国家護持」という途方もない主張をして、内外に波紋を投げかけてきた。

 和歌山の生長の家(天皇教)信者の玉置和郎が、党内に「宗教政治連盟」を立ち上げ、金と票で政治屋を操作するようになって50年ほど経つ。その基盤となったカルト教団が、戦前の国家神道を継承した神道である神社本庁。玉置は中川一郎・石原慎太郎・森喜朗らと、反中勢力として岸信介の別動隊、血盟の青嵐会の中心人物でも知られる。

 

 そして今回の重大事件のカルト教団が、岸と笹川一族(日本・東京財団)が韓国の文鮮明を、日本に招き入れ、なんとなんと宗教法人を取得させた。そして統一教会の暴走が始まる。インテリ層を巻き込むため、各大学に原理研という工作隊を用いて学生信者を獲得、彼らの頭脳を徹底的に出鱈目な霊感商法へと駆り立てる。

 安倍銃殺犯の山上容疑者の母親を口説き落とした人物が誰か、まだ表面化していないが、それにしても1億円も巻き上げた手口に驚く。1冊3000万円の本を買わせ、それを5冊も買わされた哀れな信者がいたと、被害者救済の弁護団が明かしている。

 

 その巨額な資金は、ソウルの本部に持ち込まれるが、これは脱税と外為法違反の容疑がかかる。犯罪であるが、法務検察は無視して捜査しない。警察もグルなのだ。こうした事実を福田赳夫だけでなく、康夫も知っている。達夫は父親から聞いていなかったのか。だとすれば、恐ろしい神経の持ち主だ。政治屋失格だろう。

 

<民意を反映しない選挙区制度=小選挙区制廃止が急務>

 憲法に違反する政教分離とカルト教団の犯罪容認の歴史が50年以上も継続してきたことに、改めて驚愕するほかない。日本の民主主義も推して知るべしだ。市民活動家も、この憲法を定着させる運動の最重要課題が、政教分離を貫徹させることであることを、よくよく理解してもらいたい。

 法律家も、である。日弁連の責任も大きい。最近自由法曹団というまともな弁護団の名前を聞いたが、是が非でも政教分離を徹底させる取り組みが期待されるだろう。

 合わせて改憲目当ての小選挙区制を廃止し、民意の反映する中選挙区制に戻すべきだ。比例代表制も止めたらいい。諸悪の根源は小選挙区制にある。議会と司法の責任は重い。逃げるな、である。

 

<政教分離を貫徹する時だ!>

 繰り返したい、政教分離を貫徹せよ。福田達夫にも勉強してもらいたい。分からなければ父親に聞いてほしい。康夫の靖国神社参拝NOという主張は正しい。政教分離の日本へと転進できれば、前途に明るさが灯るだろう。

 余談だが、2011年の正月の記録を見ていたら、びっくりする報道が出ていた。菅直人の民主党政権であるが、彼は1日に近くの神社参拝、数日後に伊勢神宮を参拝していた。安倍とそっくりだが、その2か月余に311フクシマ東電原発大爆発が起きた。尾崎行雄は、憲法が天皇制を規定したことに対して「3度目の原爆投下」を予告していた。図星だった。

 時は21世紀、神がかりの時代からオサラバする時だ。福田達夫にはそれを実行する責任があるのである。その前に反省と謝罪も。安倍暗殺事件が雨降って地固まるなら、日本の将来に希望の火が灯るだろう。改憲よりも憲法定着が時代の要請である。

2022年7月31日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月30日 (土)

福田達夫は何者か<本澤二郎の「日本の風景」(4520)

福田達夫は何者か<本澤二郎の「日本の風景」(4520)

<祖父は文鮮明と抱擁、崇めていたのだから「問題ない」と本心明かす>

自民党福田達夫総務会長29日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と同党所属議員との関係が取り沙汰されていることについて「正直に言う。何が問題か、僕はよく分からない」と述べた。 (共同)

「こやつ何者か」と多くの国民は思ったに違いない。

 安倍銃殺事件の核心は、統一教会・勝共連合とその関連団体の反社会的カルト教団である。霊感商法という詐欺商法などでの莫大な金集めは、80年代に大問題になっていた。調べればすぐわかることだ。婚姻は両性の合意が前提だが、その点で文鮮明の合同結婚は、人格の否定であろう。

 安倍銃殺は否定されるものの、国民は犯人家庭から、1億円もの巨費を奪い取った統一教会の反社会的集金方法に怒りを抱いている。まさにやくざの血も涙もないような反社会的カルト教団である。

 

 記者会見で達夫は「何が問題か。正直僕はよくわからない」!これが自民党総務会長の統一教会認識なのだ。どっぷりつかってしまっている証拠に違いない。自民党断末魔の末期的症状かもしれない。

 

<三世議員は祖父の遺伝子=麻生太郎・河野太郎・安倍晋三など>

 祖父の遺伝子がまとわりついている三世議員の政治家資質は、とくに目立ってよくない。吉田茂は戦後復興に貢献した実績の持ち主で知られるが、他方で人を食ったような横柄な態度が、孫の麻生太郎に遺伝した。

 岸信介の遺伝子を100%以上兼備した安倍晋三は、自己中心的で、そのためには国の行事にも便乗して、身内や仲間を招いて優遇した。桜事件や加計孝太郎事件がその典型である。

 御用ジャーナリストの強姦事件に対しては、警視庁高輪署の逮捕状を現在の中村格に指示してチャラにした。日本の法曹界・最高裁が激しく怒り出す場面だが、野党も言論界も蓋をかけてしまった。

 安倍の実績に見るべきものはない。犯罪疑惑が山のようにそびえているだけだ。彼が首相官邸と議会の権威を失墜させたことを、すべての国民は知っている。新聞を読まない、テレビも見ない日本人も知っている。

 安倍内閣は、麻生太郎と提携して、党内の言論を封じ込めてきた最悪の政権だった。安倍国葬を主権者は認めるわけがない。

 河野太郎の祖父・河野一郎も、鳩山一郎や岸らと暴れまくったことで知られる。父親の洋平は、まともな政治家だったが、今の三世は右翼的で洋平の信条は全くない。

 なぜか三世は祖父の遺伝子がいっぱい詰まっている。福田達夫も同じなのだ。一時は安倍離れをして、岸田文雄の目を狂わせて、資格もないのに自民党3役にのし上がったが、目下のカルト教団に乗っ取られてしまっていることに危機感もない。「何が問題か」で治めようとしている。ひどい福田三世であろうか。ともかく清和会にはろくな人物が一人もいない。日本沈没もむべなるかな。

 

<子供の教育に失敗した福田康夫の衝撃!>

 偉そうなことをいう資格はないが、福田康夫は息子・達夫の教育に失敗した。幼くしてアジア蔑視の福沢諭吉の慶応のエスカレーターに乗せてしまった。慶応ボーイは、皮肉を込めたもので「坊ちゃん大学」である。

 父親の福田康夫は、おそらく一番真っ当な清和会メンバーだったろう。理由は、福沢がテコ入れした靖国神社を否定した。戦死者を非宗教的な施設で弔おうと汗をかいた。しかし、靖国派の小泉や安倍の反対で実現できなかった。もう諦めたのか。信念を貫けといいたい。日本が国際社会で胸を張れるための、これは大事な一里塚である。

 

 康夫は官房長官時代、自民党の外交の重鎮で知られた宮澤喜一に師事した。福田赳夫も派閥は違うものの、宮澤の能力を買って特別視していた。宮澤と福田家の関係は、知る人ぞ知るである。岸田と宮澤家は親類である。今の岸田は、宮澤の宏池会の伝統を捨ててしまって安倍化してしまって哀れだ。

 

 康夫は政治の道に進む考えはなかった。それゆえ息子を、安易な教育のレールに乗せたのだろう。福沢の大学から、親の力で米国留学、帰国して三菱商事だ。戦前の侵略戦争を推進した財閥だ。富国強兵の精神を学んだものか。目下の自民党危機さえも理解できない、お粗末すぎる三世である。康夫の衝撃が目に浮かぶ。

 康夫は宮澤といういい先輩を得たが、倅の達夫にはいない。次期清和会の代表?とんでもないだろう。第二の安倍か?

2022年7月30日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(追記)5,6年ぶりか、昨日市営プールに飛び込んだ。水遊びを楽しんだ程度だが、それでも体の皮膚が少しは絞まったかもしれない。月に数回プールで泳ぐべきだろう。コロナどこ吹く風か?

2022年7月29日 (金)

安倍国葬の売り込み人<本澤二郎の「日本の風景」(4519)

安倍国葬の売り込み人<本澤二郎の「日本の風景」(4519)

<安倍犯罪元首相をよく承知している国内からの呼びかけはなかった>


宏池会は違う、清和会と違ってまともだ、と信じ込んできた凡人ジャーナリストは、頭を金づちで割られたような心境にある。永田町人間として生きてきた住人としての思い込みを、恥じ入るばかりだ。岸田文雄の無能無力さ嘆いている泉下の宮澤喜一・大平正芳らの様子が見て取れる。同時に「権力に屈するな」という宇都宮徳馬の叫びが、耳元でこだまする。

 今回の安倍国葬のことを、立ち止まって考察する必要があろう。「佐藤栄作はノーベル賞をもらっているが、国葬ではない。それなのに、史上最低の元首相に?暗殺されると国葬なのか」「一体だれが官邸に持ち込んだものか」。

 

 安倍殺害で自民党の派閥は、影響を受ける。佐藤栄作は、退陣後の送迎会での筆者の質問に「解散はいつでも打てるわけではない。党内の派閥の動向をよく把握することが、何よりも大事なことだよ」と語ってくれた。派閥力学に左右される永田町は、安倍晋三が清和会を乗っ取ったことで、岸田は清和会の意向に振り回されてきた。その結果、安倍政治そのものとなってしまった。

 

 中曽根内閣の当初、最大派閥の田中角栄が人事の大半を決め、それに中曽根は従った。官房長官に後藤田正晴を押し付けた。中曽根の日常のすべてを監視させた。中曽根改憲論に対して、後藤田の弁は振るっていた。「わしの目の黒い間、断じて憲法をいじらせることはしない」と豪語していた。

 徳間グループの大会に田中を招いた時の担当を命じられた時、たまたま田中と秘書の早坂茂三の3人になった時、御大の本心を聞こうとして「中曽根政治(レーガンの前で日本列島不沈空母論)はいかがか」という質問に「うん、よくやってるよ」と中曽根を弁護した。これを記事にすることは出来なかった。

 中曽根にとって、田中角栄は最大の政敵だった。同じく岸田のそれは安倍だ。その安倍が消えた。内心安堵しているだろう。生き馬の目を抜く派閥政治なのだから。

 従って岸田は、憲法違反の安倍国葬の発案者ではない。第一、法的根拠もない。憲法は内心の自由を侵害する国葬を認めていない。国葬の売り込みは外からだ。海外からの働きかけがあったと見たい。

 

<海外からだとすると台湾の独立派か韓国の統一教会か>

 安倍国葬で狂喜する地域と団体はどこだろうか。二つある。

 安倍神格化を今後とも利用したいと考えている、日本人の愛国者にとっては、耐え難い地域と団体であろう。ガタつく清和会を結束させて、これまで通りに日本政治を操縦したいという、日本国民の大敵・悪しき輩でもある。安倍国葬は発展途上国的な発想であろう。英国や米国、ドイツいわゆる革命の地であるフランスからではない。

 それは安倍の反共主義を、実践的に伝授した台湾独立派の李登輝の後継者・蔡英文ではないか、と予想できる。以前「台湾ロビー」(データハウス)を執筆した時、1年生議員の安倍晋三に面会した。彼は喜んで、李登輝との交流を話し始めた。ご存知、李登輝は北京の仇敵である。

 李登輝時代の自民党右派議員は、選挙が近づくと台北に足を運んだ。「帰りの手土産は1億円」といわれた。森喜朗が詳しい。金丸信も出かけた。子分の小沢一郎も!敗戦後の蒋介石の台湾土産は、バナナだった。台湾派議員の秘書は、台湾からの船が東京湾沖に停泊すると、競って駆け付けていた。

 

 もう一つが韓国の統一教会の本部から発信されたものか。岸信介と笹川良一と文鮮明の反共トリオが、福田赳夫を経由して、安倍晋太郎・晋三につながる太い太い犯罪的利権の巣は、いまでは岸田側近さえも呑み込んでいることが、徐々に発覚してきている。

 今回の事件で、統一教会・勝共連合とその関連部隊に取り込まれた自民党議員は数知れず、このことが世論を突き動かしている。安倍サイドの五輪利権捜査も小さく見えるほどだ。

 統一教会が動かしてきた自民党内閣という現実に対して、大手新聞は報道を止めてしまった。米誌ニューズウィークの「安倍神格化やめろ」という警告記事に沈黙している。昨日になって中部圏の中日新聞が、ようやく社説に載せたとの報告を受けた。日刊ゲンダイと東京新聞・中日新聞の独壇場である。

 市民運動家らは「読売新聞の不買運動」に大きく踏み出している。我が家の狭い書斎には、彼らが郵送してきた読売の古紙が散らばって、始末に困惑しているほどだ。

 

<蔡英文か韓鶴子の線が極めて濃厚?>

 台湾政府は、李登輝の後継者のような蔡英文、もう一人が韓国の韓鶴子ということになろうか。両者は連携しているかもしれないが、定かではない。いえることは、国葬で狂喜している女性を代表している。 

 安倍と台湾の蔡英文との仲は、岸と蒋介石の仲に匹敵するだろう。安倍の「女性キラー」は安倍夫人に聞けばわかる。安倍国葬という、日本や欧米では想定できない事態の震源地は、台北かソウル近郊の宮殿だと予想したい。

 

<お粗末な岸田文雄の側近=磯崎仁彦と木原誠二の無能無責任?>

 問題なことは、この怪しい国葬計画に飛びついた首相官邸のお粗末な側近の存在ということになろうか。官房副長官の磯崎仁彦と木原誠二の無能無責任に問題があったのではないか。

 違うという情報があれば、訂正をしたいが、まずそれはない。岸田は何事も二人の判断に従うと見られている。現に磯崎は統一教会との関係が暴露されたばかりだ。統一教会のルートは、このほか安倍の秘書官だった今井尚弥がいるし、井上義行もいるのではないか。官邸の警察官僚のすべてに統一教会と勝共連合の網が絡まっている。

 

 二人の官房副長官の政治信条は、安倍流の改憲軍拡派だ。日本国憲法の尊重擁護する義務に違反している可能性が強い。宏池会の伝統である護憲リベラルはチリほどもない。

 

<驚いて「椅子から転げ落ちた」?後見人の元幹事長・古賀誠>

 だれか岸田の後見人である古賀誠と話し合って、それを活字にしてもらいたい。筆者はよく夢を見る。全く夢をみない素敵な人間の存在を知ったばかりだが、戦争で父親を亡くした古賀誠のことを夢見ると、安倍国葬に驚いた古賀は椅子から転げ落ちた!

 古賀は大平正芳や宮澤喜一、加藤紘一の薫陶を受けてきた護憲リベラルの人である。まともさでは、安倍1・5億円で落選させられたヒロシマの溝手顕正と同じである。

 岸田は、側近政治によって狂い咲きしている。まともな人材を起用できなければ、第二の安倍を予想する人物もいる。テロの世紀の始まりとならなければ幸いである。亀井静香ではないが「政治家はいつも死を覚悟せよ」となるだろう。

 くりかえす、国葬は憲法違反である。主権者の叫びだ。

2022年7月29日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月28日 (木)

米リベラルは健全<本澤二郎の「日本の風景」(4518)

米リベラルは健全<本澤二郎の「日本の風景」(4518)

<安倍国葬による神格化に釘を刺したニューズウィーク誌>

 アメリカは右翼の共和党だけではない。リベラルの民主党も存在している。その民主党にも、バイデンと大統領候補を争った、若者の人気があるサンダース上院議員のような、武器弾薬・戦争嫌いの真っ当な人物もいる。

 日本の自民党も、昔は護憲リベラルの大平派や三木派、水田派が存在した。平和軍縮派の一匹オオカミの宇都宮徳馬もいた。彼は選挙でも自民党本部の金を突っ返すことで、自由自在に世界を股にかけて活躍していた。リベラルの大平正芳は「自民党はオーケストラだ。ピアノやバイオリン、太鼓もある」と豪語していた。

 60点の政治で日本の安定を確保してきた。それが突如として「日本は神の国だ」と雷鳴が轟いた。極右・清和会の森喜朗が政権を担当すると、強権・排除の神社太鼓が独占した。極右片肺内閣の極め付きが、なんとも恐ろしい安倍国葬だった。

 これに電通に支配された大手の新聞テレビは沈黙している。しかし、ワシントンから「国葬による神格化を恐れる」との警告文が頭上で鳴り始めた。バイデンもプーチンも習近平も来るはずもない。何が弔問外交か!

 日本を沈没させ、自ら犯罪をまき散らせてきた人物の国葬に、韓国生まれの日本支部・統一教会と勝共連合は狂喜するだろうが、内心の自由を侵害される主権者が踊りまくることはない。

 安倍国葬は国際社会が認知していない。せいぜい安倍の60兆円バラマキで懐が膨らんだ輩ばかりだ。NHKの岩田が詳しいだろう。腐敗の弔問外交が岸田の実績?おかしい。狂っている。中止を繰り返し訴える!

 

CIAはネオコンだけではない、日本の国粋主義復活を警戒>

 アメリカ人には、ネオコンを代表する「死の商人」が少なくないが、すべてではない。寛容さを片時も忘れないリベラル派も存在する。特に武器弾薬利権にぶら下がる、ネオコンに代表される共和党に対抗する民主党内に集まっている。学生の人気は、民主党内のリベラル派議員だ。

 その事実を筆者は、1993年3月の米国1か月間の取材旅行で確認することが出来た。そのころ大手新聞の読売が、改憲案を公表して、国民を仰天させていた。その狙いとするところは、いかにも不気味この上なかった。

 「真犯人はワシントンか」と勘ぐっての取材をしてみた結論は、全く違っていた。その結末を「アメリカの大警告」(データハウス)にまとめた。うれしかったことは、占領下以降、日米外交に関与してきた第一人者・宮澤喜一が、絶賛する手紙を書いて自宅に送ってきたことである。

 当時は民主党のクリントンが政権を担当したころで、官僚たちのほとんどが交代していたのだが、クリントン官僚は読売の改憲案に腰を抜かして驚いた。アメリカン・リベラルに安堵した。

 アメリカン・リベラルは、安倍の国粋主義(ストロング・ナショナリスト)が目指す核武装化する日本を容認しない。アメリカの高級紙も、である。キッシンジャーなどは、中国に行って「日本の核武装化を阻止するための日米安保」などと公言していたほどだ。

 安倍暗殺の真犯人が判明するのかどうか?おそらく日本の警察力では不可能だろうが、極右の自民党に警告を発していることは間違いない。当事者が統一教会との深い仲を公言しているが、それらはすべてCIAファイルに記録されている。今回の事件は、日本核武装化計画に対するワシントンの警告ではないだろうか。米誌ニューズウィークが「安倍の神格化はNO」と警鐘を鳴らしたものと理解したい。

 

<文鮮明を脱税で拘束、実刑判決したアメリカを忘れるな>

 自由を謳歌することが出来るアメリカ社会にも、文鮮明の統一教会が入り込んでいる。その莫大な集金力を使って「ワシントン・タイムズ」という、日本で発行している「世界日報」のような新聞を使って、共和党反共議員を懐柔しているという。

 しかし、アメリカ政府は文鮮明を脱税で逮捕、実刑判決を下している。日本は、そんな文鮮明を入国させた。政府自民党が、統一教会に乗っ取られている証拠であろう。これは深刻重大なことである。

 

<統一教会に乗っ取られた自民党は、国民政党無縁の売国奴政党>

 資産のある無知な女性をたぶらかして、金を巻き上げる統一教会の恐怖に驚きを禁じ得ないが、それを宗教団体として容認した自民党清和会こそが、国賊そのものであろう。国民政党ではない。

 自民党は直ちに解散すべきではないか。

 キリスト教徒であれば「懺悔」する場面だが、大半の清和会と自民党議員には目下一人もいない。これが怖い。当の統一教会からの脱会者も出てこない。これらも恐怖である。公明党創価学会も沈黙していて、これまた不気味だ。

 宗教団体にまともな教団は一つもない日本なのか。

 

<岸信介・笹川良一らは満洲人脈=福田・森・小泉・安倍が後継者>

 「昭和の妖怪」岸信介が、統一教会を宗教団体として認可させた罪は重い。孫はそのことが原因で命を失った。笹川良一は勝共連合で左翼弾圧に暴れまくったのであろう。高市早苗や稲田朋美らは、どうケジメをつけるのか。主を失った清和会は、国民に監視されている。警察・公安は資料を開示しなければならない。言論界は勇気を出すしかない。

 振り返ると、その源流は満洲人脈に行き着く。侵略人脈だ。それが福田派清和会を経由して、森・小泉・安倍に至る負の人脈の恐ろしさに、この身が凍り付く思いだ。

 

<岸田文雄の安倍国葬は日本国憲法違反=主権者アジア諸国民愚弄>

 改めて言及する。国葬そのものが、憲法に違反する。憲法が保障する内心の自由の侵害である。山口那津男に聞きたい。弁護士として説明しなさい!出来なければ、政界から去れ、といいたい。いまだに「内心の自由」を理解していない国民もいる。それがどういうことかも。

 安倍国葬は、主権者とアジア諸国民に対する冒涜である。

2022年7月28日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(追記) 昨日、近くの風呂で汗を流した。3年ぶりだ。体重が増えている。SOSだ。近くに相撲取りのような入浴者に安堵したのだが、今日から毎日、体重計に乗ろう。反省し謝罪しない東芝に対抗して、日々反省する人間でありたい。永田町や霞が関の人間は特に、そうである。

2022年7月27日 (水)

朴貞花女史の靖国と統一教会<本澤二郎の「日本の風景」(4517)

朴貞花女史の靖国と統一教会<本澤二郎の「日本の風景」(4517)

<「日韓右翼は古くから太い腐敗パイプでつながっている」は常識>


右翼人脈は、広く国際的に結びついている。かつては左翼のコミンテルンもそうだったが、一見して強がりを見せる右翼は、内外の結びつきを利用して目的を果たそうとする。在日歌人・朴貞花さんに冒頭から指摘されてみて「なるほどそうか」と合点した。そういえばやくざも、である。やくざと政治屋の癒着も同じではないか。

 日本には、公安委員会もあり、警察・検察も存在するが、まともに機能することがない。安倍事件で繰り返し証明された。それも当然なのだ。右翼は「自由と民主主義」を口にするが、実際はその真逆の行為をしがちだ。「連中は表向き喧嘩していても、裏ではつながっている」というのである。正解であろう。

 統一教会・勝共連合と自民党右翼派閥(岸・児玉・笹川・福田・安倍の清和会人脈)は、いまや自民党政府を完全に乗っ取ってしまった、と理解すべきだろう。安倍国葬が裏付けている。

 もちろん森喜朗や小泉純一郎ら岸・福田に心酔している面々もそうである。多少気になるのは、福田の息子の康夫とその息子の達夫はどうか。両者は統一教会問題で沈黙している。釈明を強く求めたい。沈黙を続けるようだと、やはり怪しいと見るべきだろう。

 

<思い出す岸信介と朴チョンヒ軍人大統領の地下鉄疑獄事件>

 永田町に首を突っ込んだ頃にも、ソウル地下鉄疑獄事件が問題になっていた。平和軍縮派の宇都宮徳馬さんは、強く岸批判を強めていた。右翼と利権あさりはコインの表と裏の関係にある。

 地下鉄疑獄は、日本側の岸と韓国側は、軍人大統領の朴チョンヒだった。右翼同士のつながりだから、当然なことなのだ。腐敗は右翼の真骨頂といえる。朴貞花さんの指摘が、ずばり当てはまる。

 

<文鮮明は優秀な若者を統一教会に=朝鮮のハン(恨み)を利用>

 問題の文鮮明について尋ねると、文鮮明は優秀な若者を統一教会に引きずり込むことに長けていた。なるほどそうか、わかる。心霊とか祖先の霊がどうのこうのと、不幸な日本人女性を脅かしたぶらかせて金をすべて巻き上げる方程式は、彼らの仕業なのか。血も涙もないやくざと同類だろう。

 キリスト教的な教えに反共をくっつけると、ワシントンの監視から逃れやすい。反共と平和を叫ぶと、大半の自民党議員も懐柔することが出来る。「文は頭がいい」とも。日本を裏切った岸にとって、文鮮明は使える武器だったのだろう。

 

 「朝鮮人のハンには、仇討ちという日本的な文化はないが、文はそれをうまく利用して日本攻略を成功させた」という分析も頷くばかりだ。

 ことによると、この文鮮明の手口を真似たカルト教団がオウム真理教ではなかったのか。麻原彰晃は教団の幹部にエリートを引き抜いて、信者を集めていた。創価学会もそうか。

 

<「山上容疑者の恨みに同情したい、母親はひどすぎると=宗教の恐怖

 山上家の財産をすべて呑み込んだ、あたかも吸血鬼そのものと断罪できる統一教会の金集めは、ほかのカルト教団の、たとえば創価学会のやり口以上かもしれない。巨万の富を蓄えた創価学会の金集めも尋常ではないが、統一教会の詐欺的集金作戦も驚きを禁じ得ない。被害者は沢山いる。事情を知る在日歌人は「3000万円の本は知らなかった」とか。

 日本を標的とした金集め作戦に怒りを覚えてしまうが、その莫大な資金はソウル近郊の統一教会本部の宮殿のような建造物を、昨夜Youtubeで見学したが、確かに声も出ない。「36年間の植民地支配と慰安婦・徴用工問題のことを考えると当たり前」とのサタンの声が聞こえてくるようだが、そんな代表の韓鶴子は「政治と宗教を一つにしたい」と2019年秋の愛知県大会で公言している。

 近代の法的原則である「政教分離」を廃止して、前近代の「政教一致」にするというのだ。統一教会と自公の一体化か、恐ろしいカルト教団であろうか。こんな犯罪カルトに取り込まれた安倍晋三以下の清和会と自民党に反吐が出る。

 韓国のカルト教団は、日本制圧の最終戦争を「政教一致」の明治に引き戻し、そこから新たな侵略戦争の日本にしようと幻想を抱いているのか。

 

<新著「無窮花(日本名・木槿)の園」で靖国の不条理を厳しく追及

 今回在日歌人を本ブログに登場してもらった理由は、彼女が「朴貞花第二歌集」「無窮花の園」出版にあやかったものである。「朴貞花が告発・糾弾する日本近現代史」と謡っているように、日本の若者が国際社会に出ていく場合の、必須の条件である近現代史を学べるからだ。

 日本侵略に率先して言論人として誘導加担した福沢諭吉研究の第一人者・安川寿之助さんも解説した日韓協力の、真っ当な近現代史として、より厚みを加えた貴重本でもある。出版社は花伝社。

 筆者は誰もが逃げる第六章の靖国神社問題のページを真っ先にめくった。彼女の「靖国合祀」の一部を抜粋、合わせて彼の福沢論を紹介しようか。

 

 連行し戦場に死なしめて妻子に知らせず靖国へ

 

 生まれし日にアボジはすでに戦場に強制連行され行方を知らず

 

 国奪いアボジを殺せし戦犯の靖国合祀を嘆き怒れる

 

 繰り返し読むと、在日の南北の市民のいたたまれない悲劇が瞼に浮かぶ。この歌の後に安川さんの解説が出てくる。「民主主義の偉大な先駆者」という丸山眞男の福沢諭吉像をバッサリ。アジア蔑視観の福沢こそが、アジア侵略戦争の扇動者である史実を指摘し、その彼が国民を侵略戦争に駆り立て、悲惨無謀な戦闘で死ぬことを助長する、軍国主義的な靖国神社構想の立役者だった、と断罪する。福沢の言動を引用しながら靖国合祀によって「遺族は光栄に感泣して父兄の戦死を喜び」という幻想をまき散らしていたとは驚きだ。「一般国民は万一事あらば君国のために死を覚悟する」とも。戦争賛美の仕掛けが靖国神社の合祀なのだと世論誘導した福沢だった。

 カルト教団は民衆の私財を奪いつくすことに徹しているが、神社神道は戦場で天皇のために死ぬことが名誉だと。そのための靖国神社、まさに国際社会で指摘される戦争神社そのものであろう。

 つまるところ、靖国神社の本質は次の戦争に備えた「戦没兵士の顕彰施設」なのだ。安倍晋三や小泉純一郎、中曽根康弘らの靖国参拝の意図する狙いなのである。

 このことからも政教分離の憲法の重みが伝わってくるだろう。日本の近現代史の事実を読み解ける貴重な本である。人間を狂わせる宗教に無関心でいられないだろう。

2022年7月27日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

福岡市は健全な自治体!

福岡市は25日、環境保全などに貢献し、顕著な功績があった個人・団体を表彰する「市環境行動賞」について、九州大の非公認サークル「九大CARP(カープ)」が宗教団体に当たるとみなし、表彰を取り消したと発表した。 (時事)

2022年7月26日 (火)

国葬垂れ流しの大手新聞<本澤二郎の「日本の風景」(4516)

国葬垂れ流しの大手新聞<本澤二郎の「日本の風景」(4516)

<内心の自由・基本的人権・憲法尊重擁護義務の憲法違反国葬スルー>

 手元にほとんど読んだことがない読売新聞を、最近まとめて自宅に郵送してくれる正義の市民がいる。開いてみると、確かに読むところがない。政府広報紙に違いない。国民は「犯罪首相を国葬にする岸田内閣は、安倍内閣よりもひどい。主権者を冒涜している」と強く憤慨しているが、読売の1面のトップ記事には、国民の怒りや思いは全くと言っていいほど反映されていない。

 

 安倍国葬は、憲法の基本的人権の根幹である「内心の自由」を侵害するもので、戦前の国葬令は新憲法下、即失効した。本来、国葬法令の制定を憲法は容認していない。いわんや閣議決定という安倍好みの手口で強行した岸田文雄も悪党に違いない。断固として認めることは出来ない。天に唾する行為であろう。注視すべきだ。弔問外交?誰が来る?

 憲法は「公務員に対して憲法を尊重し、擁護する義務」を厳しく課している。これを破った国葬の強行である。それだけではない。対象者の安倍晋三の内閣は、史上最低最悪の内閣だった。1%財閥向けの政策を強行し、憲法が禁じる「戦争三法」を強行した。これは絶対許されない。いずれ撤回廃止される運命にある。また民衆から吸い上げた消費増税などで、結果的に法人税を引き下げて、軍拡予算を強行した最悪の極右内閣だった。民衆にとっては最悪の内閣だ。しかも、次々と犯罪を引き起こし、法務検察を抑え込んで逃げまくり、国会で嘘を連発してきた。国葬など論外である。

 

 違憲違法な国葬に対して反対する論陣を張ろうとしない大手の新聞は、もはや死んでしまった、と断罪するほかない。

 

<統一教会・勝共連合と政府自民党の政教一致にメス入れない犯罪新聞>

 新聞は社会の木鐸である。国民の声を反映する反骨のジャーナリズムが、その使命である。ところが、どうだろうか。

 安倍銃撃事件の犯人の動機となった統一教会・勝共連合について、全く報道していない。霊感商法など犯罪的被害者が、いまも存在しているというのに、この韓国のイカサマのカルト教団にメスを入れる報道をしていない。

 あまつさえ自民党と一体化している現状についての報道も避けているではないか。韓国のカルト教団に操られている自民党と日本政府である。安倍国葬は、カルト教団の意向が反映しているのかもしれないとの疑惑も浮上している。

 

 「日本政府が犯罪首相を国葬にすることの政治的意味は、すこぶる重大で、これからの日本亡国を象徴している」との識者の指摘は重いものがあろう。そうした当たり前の世論を活字に反映できない大手の新聞は、人によっては「犯罪新聞」と怒りでこき下ろしている。

 

<政教分離違反に切り込まないジャーナリズム不在の言論界>

 今回の安倍銃撃事件の本質は、政教分離に違反する点にある。宗教と政治は分離するという近代法の大原則に抵触している。

 公明党創価学会がこの原則に違反してることは、いうまでもないが、自民党もまた神社神道と統一教会と一体であるため、より悪質な政教分離違反政党である、という事実を安倍銃撃事件は国民に突き付けている。

 日本の新聞テレビは、この重大事から逃げまくって、ひたすら孤児のように金を懐に入れている。そこにはジャーナリズムが存在していない。情けないことおびただしい。

 

 読売だけかと思っていたら、先ほど電話をくれた御仁は「朝日も同じだ。朝日も世論を代表していない。いづれ潰れる」と予告したものだ。

 彼は都内の中古の高層住宅に住んでいる。一つの階に30軒、うち新聞購読は2軒。朝日は彼の家1軒のみ。朝日新聞も墜落している、というのだ。「今の朝日記者は、不勉強でいい加減な女性記者ばかり。政府の広報垂れ流し専門。特ダネはとらない。朝日は不動産で生きているだけの情けない新聞」とも決めつける。外国特派員協会の特派員が「日本に高級紙はない。日刊ゲンダイのみだ」と語っているのは、確かに真実味を帯びている。

 そういえば先日、高知市の友人から電話が入った。「元気にやってますね」という意外な連絡。理由を聞いたら「日刊ゲンダイをコンビニで買って読んでいる」とのことだった。彼は元自民党議員秘書をしていた。

 

 日本沈没は、新聞の沈没に比例している。思い出せば、生前の宇都宮徳馬さんは議員会館や事務所では、東京タイムズと日刊ゲンダイを購読、配達させていたものだ。

2022年7月26日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月25日 (月)

自民は井上義行を除名しない!<本澤二郎の「日本の風景」(4515)

自民は井上義行を除名しない!<本澤二郎の「日本の風景」(4515)

統一教会・勝共連合と自民党は一連托生を裏付けている!>

 問題の統一教会派の井上義行が、なぜ官邸入りしたのか、いまだ誰も明らかにしていないが、背後に統一教会・勝共連合の闇の存在に気付く。「ノンキャリの井上が、安倍が森喜朗内閣の官房副長官時代に秘書官になっている。井上は安倍と一体、すなわち統一教会と一体に違いない。先の参院選挙では、教会と連合の丸抱えの候補者として当選している。自民党がまともな民主的な政党であれば、泣いて馬謖を斬る場面だが、岸田や茂木からそうした声は聞こえてこない」これが善良な日本国民の声である。

 

 この一点からだけみても、自民党と岸田内閣は売国奴政権といわれかねないだろう。「岸・福田・安倍一族の政治姿勢が問われる。福田康夫と福田達夫の対応が注目されるだろう」が大方の声でもあろう。

 

 弱者の財産を巻き上げる犯罪的詐欺組織を、宗教法人にして日本に招き入れた岸と笹川の罪は、万死に値する。いまでは「岸と笹川の息のかかった怪しげな右翼勢力で支配されている政府与党」と断じてもおかしくない。自民党は、真っ当な政党ではないどころか、反社会的政党であることを裏付けている。そのことを井上義行の選挙が証明しているだろう。

 

<改憲軍拡の神社神道+韓国の犯罪的カルト教団=政教一致・憲法違反の政府自民党!>

 多くの国民は、創価学会公明党を政教一致の憲法違反政党と捉えている。自民党との連立が、そうした声を公然と常態化させてきた。ところが、連立相手の自民党もまた、古色蒼然たる明治以来の神社神道を足場にした改憲軍拡の政教一致政党だった。しかも、それだけではなかった。

 安倍晋三の口を開けば「改憲軍拡」を亡くなるまで叫んだもう一つのカルト教団が存在した。安倍の祖父が笹川一族と連携しながら立ち上げた韓国・文鮮明の、イカサマで無知と不幸の哀れな日本人女性を標的にした、私財を丸ごと巻き上げて、家族をどん底に陥れてきた悪魔教団を、国民を幸せにするはずの政治家のはずが、反対に強力に法的にも支えてきたことも、今回の安倍銃撃事件が暴露した。

 この事実に愕然として立ち尽くすばかりである。

 そこに福田一族も関与してきたのだ。森喜朗も小泉純一郎も、である。日本の自民党は、あろうことか日本と韓国の好戦的反共教団に乗っ取られていたのである。そこには国民が期待する福祉や医療は入っていない。

 誰か異論があるか?あれば聞かせてもらいたい。安倍の一の子分として知られる高市早苗や、さらに二番手の稲田朋美の釈明を求めたい。幸福を求めるか弱き女性群をからめとり、その挙句にどん底生活に追いやってきた統一教会勝共連合と自民党に対して同情の余地はないだろう。

 

<憲法違反の政教一致の政府与党に日本国民は耐えられるか、それとも叩き潰すか>

 この国の政治は、3つの悪魔教団に乗っ取られてしまっている。この現状から抜け出す手口はあるのか。ある!それは衆院の解散である。政教一致か憲法が強く要請する政教分離か、これを選択する総選挙の実施であろう。

 日本国民は騙されてきた。岸の政治を福田・森・小泉・安倍の内閣を経ながら、受け入れてきた。その結果が、今日の悲劇的な経済的な惨状と国民生活の破綻である。

 政教一致は、歴史的に粉砕されている。日本も憲法で明記されてきている。人類の名によって、政教一致は解体されている。これを叩き潰すことを、日本国民に求めている。相応の覚悟を求めている。清き一票で可能である。

 

<それでも憲法違反の国葬!岸田も悪魔の使いなのか>

 カルト教団の悪魔が、首相の岸田にも乗り移っている。間違いない。安倍の国葬がそれである。国民は反撃するしかない。既に闘いは新たな段階に入ってきた。

 「安倍国葬反対」の声は、ネット世界では圧倒している。岸田打倒の国会デモも巻き起こっている。既成事実化に弱い国民に対抗して、政府自民党は強行する構えだが、内心の自由を奪う安倍国葬に大義はない。

 夏の政局は秋の政局へと続く。国民は立ち上がる。「犯罪者の国葬を許さない」という正義の叫びは、全土にこだましている。阿修羅などネット掲示板では、とうに炎上している。

 

 純白の木槿が咲き誇っている。「日韓の極右打倒」の声が聞こえてきている。野党議員に夏休みはない!

2022年7月25日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員) 

2022年7月24日 (日)

統一教会第一号<本澤二郎の「日本の風景」(4514)

統一教会第一号!<本澤二郎の「日本の風景」(4514)

<岸信介派で大正昭和に活躍した元労相・千葉三郎の運転手として派遣>

 人間は、最初は誰もが安直な道を選ぶものだ。凡人もその一人で、情報源の一つにしようとして、選挙区(千葉3区)の千葉三郎の門を叩いた。好々爺の千葉と親切な寺部かつ秘書が応対してくれたものだから、大いに満足した。東京タイムズ創立者と千葉は親しかったことからも、彼はすっかり信頼してくれた。

 好きになれない岸信介や、岸派を継承した福田派清和会の様子に聞き耳を立てたものだ。1972年から数年後に、寺部さんが不思議な話をしてくれた。「今度うちに来た運転手は、勝共連合から派遣されてきた人物よ」とわざわざ教えてくれた。

 「勝共連合」と聞くと、誰しもが身構える。彼女は詳しく説明してくれなかったが「注意」を喚起してくれたのだ。お陰で運転手とは、一度も話をすることはなかった。事務所も警戒していたのだろう。翻って、今回の安倍銃撃事件から類推すると、千葉は統一教会・勝共連合の自民党攻略第一号ではなかったろうか。

 80年代から犯罪商法の「霊感商法」が大々的に繰り広げられた。被害者の訴えをもみ消す体制が出来ていた上での詐欺商法だった。福田赳夫蔵相が文鮮明の会に、日本政府の大蔵大臣として公然と出席、カルト教団と教祖をべた誉めして、抱擁までするという恐ろしい階段を登っていた。

 アメリカは日本を打ち出の小づち(ポケット)のように血税を奪い取っているが、文鮮明の勝共連合・統一教会は、霊感商法という詐欺商法で、日本人信者にした不幸に泣く市民から、それでも身ぐるみ剥いで、その莫大な資金を使って、韓国のソウル近郊に大規模な御殿を完成させていた。岸信介・福田赳夫は国賊・売国奴であろう。この輪の中心に安倍晋太郎と晋三も入って、カルト教団の合同結婚式さえも支援していたことになる。その清和会制圧の第一号が千葉三郎だった。

 

 勝共連合・統一教会への貢献度が、運転手を通して岸や文鮮明のもとへと届いていたことになる。彼らが選挙応援や秘書の手伝いから、清和会を丸呑みしていく。それがいまや自民党全体を呑み込んでしまっている。安倍国葬という日本国憲法に違反する方針を、なんと宏池会の岸田文雄首相が決断した。これこそ恐ろしい日本を象徴している。

 内心の自由を侵害する国葬を、国民はあらゆる手段を用いて阻止するよう憲法が命じていることに気付くべきだろう!

 

<自民党反共右翼・素心会の代表で国際勝共連合顧問=清和会長老>

 千葉は大正昭和をまたにかけた政治家だった。東京帝国大学仏法科を卒業、いったんは三菱鉱業に入社したが、すぐに辞めて米プリンストン大学に留学した。敗戦後の宮城県から「英語使いの知事」として初の民選知事に。鐘紡の武藤三治のもとでも活躍し、戦前に彼の実業同志会から政界入りした。

 戦後は岸の民主党に所属、鳩山内閣で労相に就任したが、その後は1960年に右翼グループの素心会の代表世話人になって、治安問題に取り組む。「大臣就任に金がかかる」ことを知った千葉は、二度と閣僚になろうとしなかった。「大臣になるのに大金を用意する」という実態を、労相就任で初めて知った千葉だった。薄汚い永田町は昔からだった。

 彼は同時に岸と笹川良一が立ち上げた勝共連合の顧問に就任している。岸・福田派に所属、同派の長老として勝共連合の活動に飛び込んで、改憲軍拡論を訴えていた。しかし、1972年から政界引退する4年間、彼の口から改憲軍拡の話を聞くことはなかった。

 岸を「岸くん」と呼んでいたことが印象的で、ついぞ統一教会・勝共連合の話をしなかった。文鮮明についても。岸との温度差は明らかといえる。

 

<笹川良一との関係も濃厚=仲間の元警視総監・町村金吾と食事>

 選挙にあたふたすることはなかった。千葉県茂原市には、モロズミという男性秘書が陣取っていた。彼は清和会派閥にもよく足を運んでいた。千葉の後継者となった石橋一弥の秘書を経て、先年大動脈りゅう破裂で亡くなったという。

 

 千葉は勝共連合の話をすることはなかったが、笹川を「笹川さん」と呼んでいた。彼のギャンブル利権を裏金として受け取っていたのかもしれない。態度はしごく紳士的で横柄さはなく、清廉な印象を与えていた。一度、国会前のヒルトンホテルで食事をしたとき、警視総監から政界入りした町村金吾と一緒になった。町村信孝の父親で、彼は総裁選で非清和会候補の安倍晋三に叩き落とされてしまった。

 結果的に警察などの治安部隊が、統一教会・勝共連合の防護服を兼ねていたことがわかる。

 

<配下の林大幹など金権派を排除する清廉さも>

 彼に心酔する若手も何人かいて、その一人が林大幹(幹雄の父親)だった。あるとき寺部秘書が「林大幹は金にキレイだと思っていたが、実際は違った」といってひどく嘆いた。

 概して右翼政治家は、清廉の士が多いと感じていたが、しかし、岸は全く違っている。利権アサリの本家のようで、岸の金庫番・中村長芳は、清和会秘書連中に「塀の上を歩け」と薫陶していた。

 

 岸と実弟・佐藤栄作について詳しかった松野頼三によると、岸は誰彼となく付き合った。その点で、佐藤は相手を選んだ。安倍晋三の犯罪は、どう見ても岸の遺伝子が強かったことがわかる。岸田は知らないのか?

 

<8・15鈴木貫太郎首相は千葉邸に逃れて一命を取り留めた秘話を>

 敗戦の日の1945年8月15日、首相の鈴木貫太郎は、小石川の私邸で二度目の襲撃を受けるが、隣家に逃れて一命をとりとめた。その隣家が、何と千葉三郎邸だった。国粋主義者から運よく逃れた鈴木を、千葉がかくまって助けた。この秘話を彼は筆者に語ってくれた。東京タイムズの特ダネになった。

 こんなわけで、現在も千葉が統一教会・勝共連合に呑み込まれていたのかどうか、確信は持てないが、とはいえ文鮮明工作の一番手に清和会長老の千葉が選ばれていたことは、統一教会からの運転手派遣から見て取れる。

 文鮮明は清和会を丸呑みし、市民から莫大な金を巻き上げ、事件化させない布石を打って、あまつさえ日本政府の政策を操っている。この事実に向き合える言論と議会なのか、国民なのか?

 千葉は後年、神奈川県の辻堂に居を構えた。秘書は鎌倉に。美人だったおばさんは、今どうしているのか。息子を東芝病院で、妻を東芝原発で奪われてしまい、以来年賀状も出せずじまいになってしまった。何事も、遠い思い出となってしまった。彼女が生きていれば、統一教会の詳細が分かるのだが。

2022年7月24日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

<盛り上がる安倍国葬反対デモww.youtube.com/watch?v=OvgQQHldd8A

2022年7月23日 (土)

内心の自由<本澤二郎の「日本の風景」(4513)

内心の自由<本澤二郎の「日本の風景」(4513)

<基本的人権の根幹=侵害は拷問そのもの=国葬阻止が憲法>

 憲法19条「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」、同97条「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」。

 以上の条文は、基本的人権についての憲法の明解な立場を宣言している。思想及び良心の自由、すなわち内心の自由は、永久の権利で不可侵と保障している。国葬を否定したものだ。人の死を悼む方法はいろいろあろうが、弔意を国民に強要することは、憲法が禁じている。あってはならない。

 弔意強要は、人の自由な意思を拘束するもので、従ってあってはならない「拷問」に等しい。やってないことをやったと自白させる、恐怖の「拷問」に等しいものなのだ。こんな国はいまはどこにもないはずである。内心の自由は、基本的人権の核心なのだ。侵害されると、日本人の死を意味しかねない。

 

拷問文化を真っ向から否定した最高法規=国葬は無効

 99条は「公務員は憲法を尊重し擁護する義務を負う」とも明言している。岸田内閣の閣議決定は、憲法19条違反、97条違反、99条違反であって、到底容認できない。直ちに撤回、反省と謝罪をするしかない。

 

 98条は、憲法が「最高法規」とも宣言し、これに反する行為は「効力を有しない」。安倍国葬は無効なのだ。

 

<15条で公務員罷免権は国民固有の権利>

 戦前の天皇制国家主義下の国葬令は、戦後に失効して法的根拠はない。そもそも内心の自由を侵害する国葬そのものを容認していない。岸田文雄内閣は、最高法規の憲法によって即罷免しなければならない。罷免権は国民固有の権利である。国葬反対の潮は、全土に広がりを見せるだろう。燎原の火のように!

 

 昨日、本ブログの全集第1巻と2巻3巻のゲラが届いた。忙しくなりそうだ。夕刻前に自動草刈り機を動かした途端、朝寝坊してしまった。

2022年7月23日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

2022年7月22日 (金)

安倍晋三は政治家か<本澤二郎の「日本の風景」(4512)

安倍晋三は政治家か<本澤二郎の「日本の風景」(4512)

反骨ジャーナリストの目には「典型的政治屋」と映っていた!

 「権力に屈したらジャーナリストではない」「言論と議会が死んだら民主主義は崩壊する」と繰り返し叫んだ平和軍縮派の宇都宮徳馬さんに感謝する日々である。宇都宮さんを知らない今のジャーナリストは、これらの言葉をよくよくかみしめて活字を打ってもらいたい。先輩らしい先輩としての後輩たちへのゆるぎない訴え・叫びである。

 もう一つある。政治は金で動く。政治屋の背後にチラつくカネの流れを、しっかりと分析しないと、政治の本質をつかむことは出来ない。特に岸信介・笹川良一・安倍晋太郎・晋三一族と、彼らが日本に手引きした文鮮明の統一教会・勝共連合による、か弱い市民から莫大な金を巻き上げてきたカルト教団の恐ろしい存在を知れば、彼らはまさに国賊そのものであることが理解できるだろう。長期政権の背景を知ることなく、それにもかかわらず1億国民の、決して許容できない基本的人権の核心ともいえる「内心の自由」を奪う国葬が、どういうことになるのか?考えなくても理解できるであろう。日本人の生きる権利を奪おうとしていることに気付くべきだ。

 

 米誌ニューズウィークの国葬反対キャンペーンは、実に真っ当である。国賊の神格化は、日本を再び戦争の悲劇に追い込むことになる。日本国民は目を覚まして国葬阻止に決起することが、当面の義務であろう。これは憲法が命じている人間の道・平和の道である。

 

<文鮮明の集金詐取・日本乗っ取りに手を貸した国賊の清和会支配!>

 文鮮明という隣国の日本乗っ取り(21世紀型侵略か)を策した、宗教の仮面をかぶったカルト教団を、日本に招き入れた安倍の祖父・岸信介は、先の大戦でA級戦犯となったが、ワシントンの手先となるや政権を手にした。そして日米安保条約を改定し、ワシントンによる日本属国化に成功した。

 

 岸はその一方で、右翼の笹川や児玉誉士夫ら反共グループを率いて、その政治力で文鮮明教?を宗教法人にした。怪しげなありえないイカサマの教えを使って、資産のあるか弱い不幸な女性を狙い撃ちした。彼女らを絶望のカルト信者に仕立て上げると、家庭の全財産を巻き上げて、新たな悲劇を山のように積み上げた。この悲劇の象徴的人物が、安倍暗殺犯の家族だった。

 山上徹也容疑者に対する同情が、今の「声なき声」といえる。

 

 戦後復興に成功した日本社会において、宗教の名を悪用した私財強奪作戦に対して、これを防止する使命を帯びている警察・検察は、岸・安倍一族ら右翼の政治力に屈したため、被害はとてつもなく増大した。300人の被害者弁護団の怒りの告発を、この数十年の間、ほとんどの国民は知らなかった。

 霊感商法や合同結婚式などで非難されると、統一教会は安倍内閣のもとで、安倍側近の下村博文文科相を使って名称を変更し、雲隠れした。かくして今も被害者は続出している。かつて大学構内での「原理研」の台頭を思い出した。支援していたのは岸・安倍一族の自民党清和会だったのだ。自民党参院幹事長の世耕は、その有力メンバーだったと報じられている。何ということか。

 直近の例では、山梨県の安倍と笹川・日本財団別荘での笹川陽平や森喜朗・小泉純一郎・麻生太郎らのどんちゃん宴会がネット映像に流れた。ここからも彼らの不気味な闇社会を、弱者に垣間見せていていた。

 岸が育て上げた日本乗っ取りカルト教団は、清和会を支配し、さらに自民党派閥をも呑み込んでいた。事件は起こるべくして起きたのだろう。そして政府・霞が関・議会を呑み込んでの安倍国葬であろう。安倍神格化の統一教会のさらなる野望が見えてくるのではないか。

 

<「常に利権がまとわりついていた内外政分析」は間違いか>

 安倍を史上最悪の政権と分析した筆者は、安倍が政治家に相当しないことを早くから認知していた。財政が破綻していながらも、安倍の軍拡と改憲音頭は止まらなかった。

 60兆円のバラマキで国際社会に名を売ったが、すべては国民負担である。ひも付き援助には、財閥からのキックバックが約束されていた。安倍外交はすべて利権外交そのものだった。

 数々の犯罪疑惑に逃げ回る晋三に国民すべてが衝撃を受けた。加計孝太郎事件や森友事件と関連した赤木俊夫事件は、いまも法廷での闘争が繰り広げられている。桜事件では、ホテルニューオータニやサントリーまでが浮上した。利権に弱い長州人に反吐が出る。

 

<史上最低首相の「内心の自由を奪う国葬」が強行されてたまるか!

 安倍の政治実績は何もない。負の遺産だらけだ。まともな日本人の認識である。異論があれば聞きたい。統一教会・勝共連合の貢献とは何か?

 

 昨日は菜園の草刈りと僅かなジャガイモ掘りに汗を流した。ブルーベリーを少し口に入れた。「うらやましい」と誉められた。不正腐敗を大地が教えてくれるものである。

2022年7月22日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員) 

2022年7月21日 (木)

安倍国葬は憲法違反<本澤二郎の「日本の風景」(4511)

安倍国葬は憲法違反<本澤二郎の「日本の風景」(4511)

<弔意拘束は憲法19条の「内心の自由」に真っ向から触れる

 戦前の天皇制国家主義は、敗戦後の平和民主憲法のもとで禁じられた。人の死を悼む行為は肯定されるべきだが、ただしこれを政府・国家権力が十把ひとからげにくくるという岸田内閣暴走の国葬は、憲法99条と19条に違反する。日本国憲法が政府に尊重擁護義務を課している「内心の自由」に違反する行為である。

 

 19条は「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」。したがって法令によれば可能と言いたいところだが、それでも内心の自由を侵害する。当たり前といえば当たり前のことだが、岸田内閣は憲法を破って強行するという。論外である。断じて許されない。

 「神道・統一教会の売り込みに応じた」のであろうが、憲法は政治と宗教を分離して、政治の側に釘を刺している。創価学会公明党を抑え込んだとしても、強行すれば予想外の事態が起きるだろう。既に市民のデモや法廷闘争が具体化してきている。

 憲法を敵視するという政治屋は、本来、憲法が容認していない。日本国民が制定した日本国憲法は、政府・政治権力の濫用や暴走に対して、憲法を尊重擁護義務(99条)を課している立憲主義である。自公両党は、この憲法原則に従う義務がる。安倍国葬は出来ない。これは国際的な潮流であろう。

 

<1%財閥+自公+神道+統一教会+創価学会の民間葬儀でどうか>

 この機会に自公両党に勧告と提案をしたい。せいぜい安倍の戦前回帰・アベノミクス路線によって、恩恵を受けた政党や団体が主体になって葬儀を行うべきだろう。

 安倍の戦争体制によって、精神的に追い詰められた民衆や、急激な円安政策で物価高に泣いている主婦や母子家庭や年金生活者は、むりやり金を使われて弔意を強要されることなど大反対である。1%財閥の金で葬儀をすべきだろう。自公にまとわりついている、政教一致で甘い汁を吸っているカルト教団でやればいい。どうだろうか。これなら誰も文句は言わないだろう。

 

<体罰教師の死に同窓会挙げての弔意に抵抗した過去>

 子供のころの苦い思い出がある。中学3年生だった。急いでいて渡り廊下(コンクリートの上に敷いた木製の板)をかけていたところを、運悪く体罰教師に見つかった。彼は思い切り顔面に平手打ちをした。眼鏡が10メートル近く飛んだ。このことは生涯の負の思い出となった。

 その点、安倍晋三の家庭教師も、出来の悪い頭を軽く叩いた。生涯、その家庭教師を恨み続けた。多少、その気持ちを理解できる。

 体罰教師が亡くなった時、仲間がそろって弔意を示そうと動いたが、その輪に入らなかった。暴力で子供を抑圧する教師は、今でも許せない。

 

<茂木幹事長・松野官房長官は神道国家主義をひけらかしているだけ>

 自民党の茂木という幹事長に、若いころ一度だけ取材したことがある。しかし、最近は彼の傲慢すぎる態度に、永田町の廊下トンビも怒っている。「消費税をなくしたら年金を3割減らす」「国葬反対の野党は常識がない」と脅しまくっている。茂木は憲法を学んでいない。

 安倍のもとで神道国家主義外交にのめり込んでしまったらしい。彼の事務所に統一教会信者はいないかどうか、調べてみたいものだ。

 そして官房長官の松野だ。こいつもおかしい。調べると、なんと松下政経塾生だった。こちらも神道民族主義か。

 

<米誌ニューズウィークの安倍国葬反対の意味する点はなにか>

 ワシントンには、間違いなく戦争反対のリベラル勢力が存在する。米誌ニューズウィークが、安倍国葬反対の論陣を張ったことが、本日ネットニュースで確認できた。その意味することは何か。

 安倍暗殺事件では、司法解剖の内容が伏せられている。本当に山上容疑者の手製の銃弾なのか、それとも別の狙撃手の銃弾なのか?

 「人の死は神聖なのか?人によっていろいろ。人の死を悼む事柄に権力が介入し、内心の自由を侵害する政府の日本は、本当に恐ろしい。憲法が覆されようとしていることに人びとは気付くべきだ」

 「コロナひとつでも政府の対応は頓珍漢。信仰の自由さえも全体の力で、人々のささやかな感情まで抑え込む。平和主義と人権主義が揺らいでいる今の日本」

 以上は法律家の本ブログへのメッセージである。

2022年7月21日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

安倍元首相の国葬に反対する

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ニューズウィーク日本版<事績に基づけば国葬に値するかどうかは疑わしい人物を、選挙演説中に殺害されたインパクトをもって強引に国葬を執り行ってしまうのは危険であり、故人の神格化に繋がりかねない>

2022年7月20日 (水)

安倍国葬阻止は不可避<本澤二郎の「日本の風景」(4510)

安倍国葬阻止は不可避<本澤二郎の「日本の風景」(4510)

<国葬法令なし=刑事被告発人は不適格=岸田内閣は撤回義務!>

 安倍晋三暗殺から数日後に岸田内閣は、独裁的な手法で元首相の国葬を閣議決定したが、野党から国民各層から反対の声が上がっている。自民党政府が、韓国のカルト教団の統一教会(勝共連合)に支配されていることを裏付けたものだから、断じて承服できない。国民の声なき声は、大反対である。血税を支出することに対して理解する国民は、決して多くはない。

 安倍内閣が国民に全く顔を向けていなかったせいでもある。財閥1%向けの金融政策は、目下、民衆の台所を直撃して家計を破壊している。秋になる前から、人びとは声を上げ、街頭に飛び出すだろう。

 

 安倍は何度も刑事告発されてきた。法務検察の防護服を着て逃げまくっていたが、現在も刑事告発をうけている。犯罪者としての容疑がかかってきている。したがって、岸田内閣の国葬決定に対して、国民は開いた口が塞がらないほど驚いている。第一、国葬法令がない。元清和会関係者は「岸田が清和会を乗っ取ろうとする策略」とにらんで、国葬NOと叫んでいる。

 いくつもの犯罪容疑のかかっている元首相に、評価すべき実績があるだろうか。岸田は具体的に示すことが出来るだろうか。

 

<市民活動家は5月1日付で「安倍辞職勧告質問状」を全国会議員配布>

 安倍の犯罪容疑に対して、現在も法廷闘争が繰り広げられている。加計孝太郎の加計学園事件のみならず、森友事件と関連する公文書偽造に絡んでの赤木俊夫さん自死事件、一連の「桜」事件の数々である。

 これを受けて市民活動家は、さる5月1日付で「安倍晋三議員辞職勧告決議に関する質問状」を全国会議員に送りつけている。

 質問の冒頭では「総理大臣として虚偽答弁を繰り返し、国会の権威・品位を著しく汚しておきながら、安倍晋三氏が現在まで何等の咎めを受けず、国会議員の座にとどまっていることは理不尽極まりない」と手厳しい。

 

 怒りの質問状を送りつけた御仁は、「週刊金曜日さいたま読書会・加須の会」代表の仲村正昭氏。国民の怒りを代表した、ゆでガエル国会に対する抗議文でもあろう。

 

<同5月24日付で「安倍議員辞職に関する質問状」を再配布>

 追い打ちをかけるように同24日付では「安倍晋三議員の辞職に関する質問状」を、改めて送付して市民の怒りの大きさを裏付けた。

 この質問状では「安倍の議員辞職は当然だ」と決めつける厳しい文面となっている。これに誰も異論などないだろう。市民のための市民運動に敬意を評したい。市民の怒りは、当然のことながら、仰天するような国葬閣議決定に向かうことになる。

 

 報道によると「政府が秋に実施する安倍晋三元首相の国葬を巡り、市民団体が19日、予算の差し止めなどを求める仮処分を21日に東京地裁に申し立てると明らかにした」という。

 

 市民から以下のメールが送られてきた。

ラジオ番組TBS(森本猛朗スタンバイ)(嘘つき犯罪者安倍) 国葬反対=95%ラジオリスナーの答え司法をねじ曲げ 
まさにブーメランです岸田の判断ミス恥さらし、 中村格の責任も  
辞職に発展?大河原宗平談)市民活動家・田中正道が近々
大規模なデモを仕掛けると電話が来ました。当然参加。弁護士グループの抗議文を貼り付け。 7/18

<古代ギリシャから民主と暴力は一対=国葬は犯罪を免罪=万死に値>

 古代ギリシャの民会について清和会OBが、無知な凡人ジャーナリストに解説してくれた。民主主義発祥の地での多数決による結論に対して、少数者はそれに忠実に従うだろうか。NOである。少数者は泣き寝入りしない。抵抗するという。ここで争いが起きる。どう処理するか、多数派は少数意見に対する配慮が、必要不可欠となるのである。

 法令にもない安倍国葬は、民意に違反している。憲法違反でもあろう。それをそそくさと閣議決定したことは、血税を伴うため、その決定に重大な瑕疵がある。したがって無効である。 

 仮に岸田内閣が国葬を強行すると、安倍の一連の犯罪容疑は免罪となってしまう。とんでもない結果を招来させ、日本の議会を破壊するだろう。断じて国葬は阻止されねばならない。強行は万死に値する、というのだ。納得である。



<神道・統一教会寄りの閣議決定に覚醒した民衆は泣き寝入りしない!>

 今回の自公圧勝を受けた、岸田の傲慢さが露呈したものであろう。神道・統一教会寄りの閣議決定は、全く大義のないもので、主権者は到底受け入れることが出来ない。急ぎ撤回すべきであろう。過ちは急いで改めるしかない。側近に人材がいるのかどうか、強行すれば今夏の永田町は大荒れとなろう。

 民衆は泣き寝入りしない。

 

 市民運動家が貼り付けてくれた文書は、韓国のカルト教団・統一教会の全国霊感商法対策弁護士連合会が、安倍晋三に送りつけた警告抗議文で、これは2021年9月17日に安倍事務所に送られたコピーだ。

  「統一教会は金銭的詐取、家庭の破壊をもたらす反社会的団体で、名称を変えても変わっていない」と断罪する切ない内容である。300人の弁護士の叫びを安倍は無視した。当然であろう、統一教会・勝共連合は、日本における反社会的カルト教団である。日本に引きずり込んだ張本人が、岸・安倍一族と笹川・日本財団なのだから。

 脱税し放題、外為法違反に対して、法務検察はどう対応してきたものか。政府・議会と霞が関と言論界に、国民の厳しい目が向けられている。

2022年7月20日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

2022年7月19日 (火)

公明党創価学会の不振原因<本澤二郎の「日本の風景」(4509)

公明党創価学会の不振原因<本澤二郎の「日本の風景」(4509)

<平和放棄・改憲軍拡の戦争党では支持者は逃げる、逃げる!>

 平和憲法に対して、あれこれと屁理屈やら、意図的な緊張外交を強行して「憲法改悪」を長期間がなり立て、それを読売新聞などが広報宣伝し、めでたく小選挙区制のお陰で衆参3分の2体制にこぎつける寸前に主役が命を落とした。真犯人は誰か。一人では、事前に元首相日程を掴むことは不可能だ。

 

 ここにきて、極右の安倍晋三政策をしっかりと支えてきた信濃町の不振が報道され始めた。比例票600万票は信濃町の敗北を意味するという。確かに信濃町の「集票マシーン」は、信者の高齢化で動きが鈍っている。原因はそれだけか。しかと総括して自己批判しないと、ますます落ち込む。「政教分離を貫徹して政治から手を引く時」との識者の声も大きく台頭してきた。

 「平和を放棄して、安倍の戦争体制にのめり込んだことが信濃町衰退の原因。太田ショウコウと山口那津男ら執行部の総退陣が不可欠」か。

 

<子供を持つ信者の親は断固として信濃町を支持しない!>

 戦争を知らない世代が日本の中枢を占めている。1%財閥利益のためのアベノミクス金融政策さえも理解できない、ゆでガエルの日本である。政府・霞が関・永田町や司法までが、狂ってしまっている日本の権力機構だ。

 行財政改革にも手を付けずに、世界一の高給に満足している為政者ばかりの日本だ。それを批判もしない言論機関だから、この国に希望は見えない。絶望が人々の精神を追い詰めている。いわば日本全体が精神病になってしまっているのである。

 

 そうはいっても、今のロシア・ウクライナ戦争では、人々が奴隷のように扱われ、不運な者たちは日々命を落としている。戦争の出来る日本の明日を見せてくれている。従って子供を持つ親たちは、感情的に信濃町を嫌っている。創価学会の二世や三世が信濃町離れを起こしている!

 

<「木更津レイプ殺人事件」の被害者の叫びを受け止めない信濃町!>

 筆者はいち早くそれを感じた。「木更津レイプ殺人事件」取材過程での被害者の最期の叫びが、今も脳裏をかすめる。

 安倍・国粋主義政治に癒着して、特定秘密保護法を強行した2013年12月時点で、被害者の栄養士は「太田は裏切り者。断じて許されない」と弾劾して一人立ち上がっていた。その叫びは、犯人のやくざ浜名に殺害される2014年4月28日まで、呼吸が止まるまで続いた。

 公明党創価学会の平和主義をぶち壊した最初の人物だった太田ショウコウの今後と安倍との密約について、いずれ真相が明かされることになろうか。信濃町は、太田に次ぐ山口によっても破壊される。その結果が600万なのであろう。今後の信濃町観察も要注意だ。

 

<捜査にブレーキ(警察への圧力)の可能性を否定出来ない!>

 この殺人事件は、犯人も被害者も創価学会公明党の会員と支持者である。彼らが捜査情報をすべて握っている。真っ当な宗教団体であれば、犯人逮捕に走る道義的責任がある。隠ぺいは犯罪であろう。

 一方で、政府与党という政治力学から「捜査を止める」ことも可能だろう。現に、2年前に千葉県警木更津署は突如、告発状を理由もなく突っ返してきた。ありえないことだ、と友人の弁護士は反発している。

 警察や検察は、告訴告発に対して捜査義務を負う。捜査義務を放棄することは刑事訴訟法違反となろう。千葉県警本部長に糺す必要がある。

 

 不運なことに事件は、国粋主義内閣のころだった。悪しき警察官僚が官邸や警視庁に跋扈していた。捜査放棄に対して、疑惑が沸くのも自然であろう。信濃町の致命傷になるかもしれない。繰り返し捜査協力を求めたい。

 

<信者からの金集めは統一教会に負けない本家は信濃町だよ!?>

 友人が「ヤマダ電機は創価学会系の量販店」と教えてくれた。それまでは東京・大井町のヤマダ電機で冷蔵庫やエアコン、パソコン、洗濯機を購入していたことに気付いた。その中に、次男の命を奪った東芝の製品がかなり含まれていたことに驚いた。今はやめている。

 統一教会の恐ろしい詐欺商法や絶望する信者から、有り金すべてを奪い取る事件が、目下の国粋主義者暗殺事件によって表面化している。既に公開したが、夫に黙って1000万円を信濃町に寄付した事案についても、やはり今でも驚く。統一教会被害者弁護団は、1冊3000万円の本を信者に売りつけていたことも暴露した。「創価学会も似たような金集めをしている」という情報が、我が家にも届いた。

 「学会系店舗では、数百万円で装飾品をポンポン購入する金持ちの夫人がいる。自分もその店に借金が数百万円もある」と語る話題の主は、地方都市の身寄りの少ない老人だ。

 不幸・絶望こそが、カルト教団の金集め作戦であることがわかるだろう。神道も負けてはいない。数年後に建造物を建て替える時に数千万、数億という巨費を個々の氏子らからかき集めている。

 宗教に常識は通用しない。狂気の教えと信者の狂気によって成立するカルト社会といえる。安倍事件は、人々に衝撃を与えているが、それは信濃町にも直撃している。人々が目を覚ます時であろう。

2022年7月19日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

(時事通信)公明党は先の参院選比例代表で、得票数を昨年の衆院選から100万票近く減らし、改選7議席から6議席に後退した。比例代表制が初めて採用された1983年参院選以降、国政選挙で史上2番目の低さだった。原因に関し、党内には選挙戦略のミスや高齢化が進む組織の衰えを指摘する向きもあるが、打開策は見当たらず、党内には危機感が広がっている。

(読売)公明党は10日投開票の参院選比例選で得票がふるわず、来春の統一地方選に向け、選挙態勢の立て直しが急務となっている。支持者の高齢化などで組織の衰退が進んでいることが背景にあり、集票力の回復は一筋縄ではいかなそうだ。

2022年7月18日 (月)

自民党を制圧した統一教会<本澤二郎の「日本の風景」(4508)

自民党を制圧した統一教会<本澤二郎の「日本の風景」(4508)

<国賊の岸信介と笹川良一は韓国の英雄か>


自ら足で掴んだ事実と今回の安倍暗殺犯の軌跡を結び付けていくと、悲しいことだが韓国の反共カルト教団の文鮮明と連携して、同教団の日本布教という名の日本支配に突進して生涯を終えたA級戦犯の岸信介とその仲間の笹川良一は、清和会OBが指摘するように、正に日本の国賊であろう。しかし、立場を代えて韓国のカルト教団からすると、英雄である。その証が安倍国葬へとつながる?

 すなわち、現在の岸田文雄が率いる自民党は、統一教会に制圧されていることの証明であろう。「日本は韓国の属国でもある」ということにもなりかねない。

 

<36年間の植民地支配の怨念は現在も続く>

 読売新聞政治部長をした多田実さんに頼まれて二松学舎大学で教壇に立っていたころ、学生らと共に北京などを訪問した。その時、意外な話を聞いて驚いてしまった。「僕のおばあさんは、1万円札を持つと、すぐさま千円札に両替していた」と。最初は何のことか理解できなかった。 

 後に名古屋大学の安川寿之助さんの福沢諭吉のアジア蔑視論を読んで納得した。学生の祖母はなかなかの人物だったようだ。無知を恥じた。言語から宗教まですべてを日本化した36年間の植民地支配さえも忘れている若者が少なくない日本である。被害者の怨念は今も残る。

 いい加減すぎるどころか、真逆の歴史認識に執着する靖国・皇国史観に対して、朝鮮半島の人々は過去の壮絶すぎる史実を忘れることはない。日本は恨みの対象国である。それもこれも薩長の徳川幕府打倒後の明治政府の負の実績で、特に長州の山県有朋の責任は重い。21世紀の戦後だというのにも関わらず、安倍は祖父・岸信介の国粋主義のレールの上を走ってきた。

 半島を飛び越して中国の満洲でのアヘン利権で財を成した岸の薫陶を受けた安倍晋三の歴史認識によって、目下の日韓関係は破綻して今に至る。

 

<日本人の皇国史観的歴史認識・償いはいまだ届かず>

 いったんは村山内閣で決着をつけた日韓の歴史認識は、安倍内閣のもとで

振り出しに戻ってしまった。日露の北方領土問題に限らない。日中・日朝など近隣外交のすべてを破綻させた、国粋主義外交を裏付けている。負の実績を評価する岸田外交もまた、国粋主義に取り込まれていて危うい。

 日本の皇国史観というと、日本の侵略植民地政策を「アジア解放」などと吹聴するわけだから、国際社会で反発を呼んで久しい。お話にならない。したがって、日韓基本条約も韓国人社会を納得させていない。日朝正常化は、まだ先だから拉致問題が決着することはない。

 被害者に対する償いは、まだ先のことである。日本外交の無能無責任をあぶりだしている。利権で動く財閥の論理で解決することはない。

 

<安倍内閣の高飛車な自民党的な韓国いじめは逆効果>

 慰安婦問題・徴用工問題という人々の神経を激しくいたぶり続ける問題を、解決するにはまだ100年はかかるだろう。人々の怨念は消えない。真摯な償いを長期間続ける日本人と日本政府でなければなるまい。

 安倍・岸田的な高飛車な外交は、逆効果である。右翼的な反韓報道は、火に油を注ぐ。誠実・真摯に向き合う努力が、言論界でも不可欠だ。いうことを聞かないといって、経済制裁で応戦するなど愚の骨頂である。

 

<韓国のカルト教団阻止は日韓・日朝友好に本腰を入れることが先決>

 文鮮明のカルト教団・統一教会の布教という名の、日本人家庭の財産を破産させるまで金を巻き上げる手口は、韓国人の怒りの象徴の一つかもしれない。それだけではない。若い日本人男女を訓練して、組織的に永田町に派遣

してきた。「身も心も捧げるという信じられないロボット人間を、自民党の最初は右派の清和会に殺到した。いまでは自民党のほとんどを総なめにしてしまっている」というありさまである。

 自民党という政権中枢の情報は、年間500億とかひょっとして1000億円をかき集めるだけではなく、ソウルやワシントンへ。米CIAも形無しではないのか。永田町の秘密は、統一教会経由で世界にばら撒かれていると見るべきか。

 

 その証拠が安倍国葬なのだろう。安倍暗殺犯の黒幕は?Youtubeを眺めると、安倍礼賛報道ばかりだ。これに若い統一教会信者が関与していないだろうか。日本をポケットにしてたのは、アメリカの軍需産業・産軍複合体だけではなかった。文鮮明もまた、岸信介や笹川良一を利用して、日本をポケットにしていたのである。

 食い止める方法は、韓国と北朝鮮との、木槿のような美しい友好関係を構築するしかない。自民党や公明党にその資格はない!

2022年7月18日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

https://news.yahoo.co.jp/articles/047f7bb06e3afd22176e333d289217799a9d0d7f

2022年7月17日 (日)

自民党=統一教会?<本澤二郎の「日本の風景」(4507)

自民党=統一教会?<本澤二郎の「日本の風景」(4507)

<80年代に浮上した統一教会・勝共連合=岸信介・笹川良一の庇護>

 1972年が明けると、佐藤長期政権の後継争いが目の前で繰り広げられていた。そのころのことが走馬灯のように脳裏をよぎる。右も左もわからなかった駆け出し記者は、宏池会の大平派を担当した。参謀の鈴木善幸邸を夜回りしたことが、政治記者の一日目だった。鈴木が水割りを作ってくれ、娘が刺身の膳を用意した。娘はその後、麻生太郎の嫁に。鈴木の長男は、現在の財務大臣だ。

 

 日中友好・日中国交正常化を公約した大角連合が、台湾派の岸・福田派を破って政権を担当し、見事公約を果たした。その後、間もなくして首相退陣後の佐藤栄作との単独インタビューを、言論界として初めて成功させた。この会見で骨折ってくれたのが、岸信介を「岸くん」と呼んでいた千葉三郎である。佐藤が、ホテル・オークラに事務所を構えて間もなくだった。その時、彼は息子の信二を紹介した。後に彼が「高村正彦は統一教会の顧問弁護士だ」との秘密を明かした。少しは驚いたが、当時は極右反共の韓国のカルト教団の理解がなく、馬耳東風を決め込んだ。高村は三木派だが、ひとり同派の右翼議員として知られた。案の定、安倍内閣で防衛大臣・自民党副総裁。二人は統一教会の仲間だった。

 

 いま猛省しきりだ。80年代のころ、言論界や議会が統一教会・勝共連合にメスを入れておけば、戦前回帰の清和会政治を回避出来ただろう。むろんのことで、1億円もむしり取られた安倍暗殺犯人の山上徹也も存在しなかった。

 

<72年ごろ、岸信介や佐藤栄作らと対面、佐藤信二が「高村正彦は統一教会の顧問弁護士」と=だが、馬耳東風の凡人ジャーナリスト>

 東京・新橋駅西口の日石ビルに岸事務所があった。岸はいち早く石油エネルギー利権に食い込んでいた証拠だ。孫の晋三がロシアのサハリンに手を出した背景でもあろう。岸と安倍は遺伝子的に一体なのだ。

 統一教会・勝共連合は、福田赳夫を経由して晋三につながる。晋三の黒幕は、笹川の息子の陽平。地下鉄サリン事件で有名な、オウムの上九一色村の広大な大地を所有し、安倍家の別荘と日本・東京財団を率いる笹川家との共闘をひけらかしていて不気味だ。ここに森喜朗や小泉純一郎らが踝を接していたことは、ネット映像で確認できる。

 

 日石ビル事務所で岸が「福田君を総理にしないとバッジをはずせない」といっていた。その福田が、三木内閣副総理のころ、福田は文鮮明の集会であいさつ、ほめちぎった後、福田と二人が抱きつく映像を友人が送ってきた。岸と福田の統一教会は、安倍晋太郎や森喜朗を経由して安倍晋三につながった。すなわち、反共の国粋主義者・岸と、岸と共に巣鴨刑務所入りした笹川が、反共の政治宗教団体の韓国・文鮮明の日本布教に深く深く手を貸してきた。文鮮明が亡くなっても、夫人が教祖となって今も活躍している。被害者は今も。

 日本人を洗脳し、信者に仕立て上げて、悪魔となった日本人が、悪魔を信じる信者から、生活が出来なくなるまで、破産させるまで金を巻き上げるという、想像を絶するカルト教団が50年、60年と存続していることに驚愕するばかりである。誰が宗教法人を認可したのか。岸に違いない。そうした悪魔教団にも顧問弁護士がいたとなると、まともな人間は法治の日本を信じることなど出来ない。とことん日本人同士の間で、強引な金集めで1億円をむしり取られても、それでも反省も覚醒もしない容疑者の母親は、依然として悪魔信仰にまとわりついている。人間とは何なのか、を考えさせられるだろう。

 これをどう理解すべきか。理解しようとしてもできない。取り締まらない日本社会の狂気を裏付けている。そのことを安倍事件は、強く日本社会に警鐘を鳴らしている。

 

 死者に鞭打つわけではないが、加害者をそこまで追い込んだ悪魔のカルト教団を、普通の人間・日本人であれば、怒りを抱く。そんな悪魔を日本に呼び込んだ岸・笹川の罪は、まさに万死に値する。それらの悪魔を擁護するかのような警察と検察の責任はどうなのか。警備の問題ではない。頭が狂うではないか。悲劇のヒーローは逆ではないのか。

 

<「うちに来た運転手は統一教会・勝共連合よ」と千葉三郎秘書>

 いつのころか、千葉三郎代議士の事務所の寺部かつ秘書が「今度来た運転手は、統一教会・勝共連合の人よ」と教えてくれたことがある。無知な記者は馬耳東風を決め込んだ。岸と千葉の仲を利用したカルト教団の策略に、当時はだれも気付かなかった。

 

 藤山派から福田派に入会した中野四郎のもとに、20代後半のこぎれいな女性が押しかけてきた。男性秘書は「私は色仕掛けに引っかからなかった。清和会の連中からも、色仕掛けに引っかかったという話は聞かなかった」と証言してくれたが、男女問題が露見することはまずない。信じられない。

 古参の自民党秘書は「御殿場の岸邸にきれいな手伝いがいるが、彼女は統一教会の女性だよ」と教えてくれた。岸の晩年はまんざらではなかったらしい。カルト教団の配慮に違いない。それにしても「色仕掛け」という言葉を聞いたのは、何十年ぶりか。

 色仕掛けは、旧ソ連や韓国・台湾派国会議員からよく聞いた。中国に出入りした自民党議員が、ホテルに女性を呼んで遊んでいる時、公安警察が飛び込んできたという話も。

 

 福田赳夫が首相になる前のことだった。清和会の集金パーティーの壇上に笹川良一が、小走りに駆けあがって福田とあいさつした場面を目撃して驚いた。同派の右翼体質は岸譲りだった証拠。千葉三郎とおしゃべりしてた時のことだが、彼は「岸くん」といい、笹川を「笹川さん」と呼んでいた。背後に金の流れを感じた。

 

<警察のトップ・二之湯国家公安委員長が統一教会派だった!>

https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f95dd0e9eafbe01f742863a7c23d18cb0f1

 大変な事態が起きていた。国家公安委員長が統一教会派であることが判明した。これでは警察も検察も動くことが出来ない。まともな内閣であれば、即首であろう。議会も言論界も大騒ぎする場面であるのだが、どうしたことか。

 「日本はアメリカだけでなく韓国の属国」と揶揄されても文句ひとつ言えない。恐ろしい日本は、既に経済力でも韓国に負けている、と怒る日本人は少なくないのだが。

2022年7月17日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月16日 (土)

大仰天!安倍国葬?<本澤二郎の「日本の風景」(4506)

大仰天!安倍国葬?<本澤二郎の「日本の風景」(4506)

<岸田内閣は第三次安倍内閣=韓国反共カルト教団の傀儡政権か>

 「この国はやはり狂ってしまった。暗殺された元犯罪首相が英雄に祭り上げられ、ありえない国葬の対象者!どういうことか。何か日本のために尽くしたことがあったのか?反共の韓国・カルト教団の自作自演ではないか、とさえも感じてしまう。恐ろしい日本の記録映画を見ているようだ」―。

 目下、岸信介や右翼の笹川良一らが日本の反共国家づくりに招き入れ、保護し育成してきた文鮮明の統一教会・勝共連合が、国粋主義者の奈良市での暗殺事件を契機に、俄然注目を集めている。

 過去に霊感商法詐欺事件から、韓国での集団合同結婚式のことを、人びとは再び思い起こしている。統一教会の布教に永田町の自民党清和会が、ここまで関与していたとは!凡人ジャーナリストは度肝を抜かれて声も出ない。一時は天皇教の生長の家が跋扈していたが、水面下では戦前の国家神道と韓国の反共カルト教団が、永田町を制覇していた。

 そうしてみると、護憲リベラルと信じて疑わなかった宏池会の岸田文雄が、安倍晋三の「そっくりさん」を演じているではないか。それにゆでガエルの日本国民が騙されている。その極め付きが安倍国葬という閣議決定ではないか。問題は大ありである。

 

<犯罪首相に血税葬儀?大義はない=超格差の貧困国にした暴政>

 ともかく「死者に鞭打つ」わけではないが、このところの安倍英雄という捏造報道に対して、そこに統一教会の政治的影響力の大きさを考えてみると、言論人として相応の言論戦を展開することも不可欠であろう。

 統一教会・勝共連合の、強引すぎる洗脳と信者から私財を奪い取る、異様な詐欺宗教に愕然とするばかりだ。ことによると、創価学会・公明党の手口を上回るのか。集金力と集票力を政治屋は、一番歓迎する。統一教会はそのために結成されたといってもいい反共団体なのだから。

 文鮮明を岸と笹川らが狩り立てたものか、極右人士のカルト教団へのめり込みは、最近までの日本・東京財団を率いる笹川陽平と安倍の深い仲を象徴している。そのための長期政権だったのか!

 

 言及するまでもなく、安倍の首相時代の犯罪は、森友・加計から桜事件など山ほどあるが、警察と検察は手を出さなかった。国民が気が付くと、超格差社会の日本に沈没していた。日本は貧困国に転落しているのではないか。安倍の内外政に評価する実績はない。国葬に相当するような実績は全くない。いくら統一教会がメディアに売り込んでも、国民を納得させることは不可能である。

 

<60兆円バラマキ・北方領土氷漬け・拉致も凍結・財政は破綻>

 森や小泉の時代に積み上げられた巨大な借金の山を目の前にして、それでも安倍は60兆円もの血税を世界にばら撒いて、仲間を作ってきた。そんな一人だろうか、マレーシアのマハティールが弔問に来た。米国のトランプも、という。そこに莫大な血税投入の事実を国民に知らせている。

 27回ものロシアのプーチンとの会談で、北方領土は一歩も前進しなかった。何があったのか、公安の調査した資料の公開が、早くも待たれる。サハリンの液化天然ガスも止まる。プーチンと関係が深い北朝鮮の拉致問題も、結局のところ安倍特有の緊張政策でしかなく、一歩も前に進まなかった。

 目の前には、借金の山がある。まともな国民がいれば、金返せ運動が起きるところだろう。

 

<アベノミクス円激安の物価急騰で生活破壊する善良な市民>

 本来は物価の番人である日本銀行だが、安倍は素人の黒田東彦を総裁に起用して、円を激安にさせるアベノミクスを指示した。日銀は金融政策に特化して、1%財閥と株屋が儲かることを、現在も続けている。

 岸田もアベノミクス礼賛論者となって、財閥のための悪政を継続している。結果は物価の急騰である。貧困家庭・年金母子家庭の台所を直撃している。若い女性の自殺増加の元凶であろう。

 安倍暗殺者は「間もなく食べるカネが無くなる。それまでに決着をつける」との覚悟が、2022年7月8日だったことが、捜査当局の調べで判明した。

 奈良市には以前、鍵田忠三郎という護憲リベラルの市長がいた。大平正芳ファンで、それ故に同市は日本と中国との姉妹都市第一号となった。中国の古都・西安(昔の長安)と奈良市の友好関係は、今も続いている。極右・統一教会派の高市早苗だけではない。善良な奈良市民は、事件を複雑な思いで見ているだろう。

 いえることは、山上家が統一教会に乗っ取られなければ、今回の悲劇は起きなかったのだ。アベノミクスは人々を狂気に駆り立てるのであろうか。捜査当局はオウム真理教事件捜査に失敗したが、統一教会事件には全く手を出していなかった。岸・安倍一族と清和会自民党に手が出せなかった。

 

<改憲軍拡・緊張外交で日本社会を真っ二つに分断>

 「私は改憲に反対だ。それは社会を分断する。そうなると、他国に狙われやすくなる。断じて護憲だ」とは、吉田茂側近の小坂善太郎元外相の筆者への回答だった。安倍は、吉田や小坂らの保守本流に対抗した戦前派・国粋主義の立場を代表してきた。

 今の自民党は、統一教会に乗っ取られてしまった、護憲リベラルが消滅してしまった自民党であると断罪したい。それは創価学会公明党にもいえる。「自公は戦争党そのものなのだ」と。    

 間違いなく、日本社会は真っ二つに分断している。危うい日本は沈没する日本なのだ。参院選の結果が証明している。

 

<それでも国葬なら議会で徹底審議・会計検査院もメスを入れる責任>

 大義のない国葬対象者を、それでも「やる」というのか。それこそが、岸田内閣が、統一教会まみれであることを裏付けている。あえて統一教会傀儡政権と決めつけてもおかしくないだろう。

 問題は山ほどある。閣議決定そのものに疑問がある。なぜ国葬にしたのか。その経緯を明らかにする責任が議会と言論、霞が関にある。すべての血税の支出は、議会の議決が不可欠だ。そこでは統一教会・勝共連合の疑惑の洗脳方法や、市民から金を巻き上げる手段方法が問われる。民法の公序良俗違反に耐えられるわけがない。法廷闘争も起きるだろう。

 被害者の会の存在も明らかになった。専門の弁護団も組織されていることが分かった。勇気と正義の法律家の闘いに弾みがつくだろう。これに議会が沈黙するなどという不甲斐ない行動がとれるだろうか。

 筆者が声をからして叫んでいる、政教分離に徹底したメスを入れる必要が出てくるだろう。日本弁護士連合会は間もなく、このことのための研究を開始する責任と義務を負うことになる。

 最高裁も判断が求められる。日本社会の危機に沈黙することは許されない。言論界もしかりだ。憲法学者も勇気と正義で立ち上がることになろう。

 会計検査院も文句のつかない検査をすることになる。予算委員会と決算委員会で、安倍国葬問題は厳しく問われるだろう。日本の将来を決するような場面の招来が目に浮かんでくるのだが、読者諸兄はどうだろうか。

 

 近代法の大原則である政教分離をないがしろにすると、この国は再び悲惨すぎる歴史を繰り返すことになる!木槿(むくげ)という純白の花弁が美しい。朝鮮半島を代表する花という。木槿のような宗教は、この世に存在しないのか。

2022年7月16日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月15日 (金)

お目出度い日本政府自民党<本澤二郎の「日本の風景」(4505)

お目出度い日本の政府自民党<本澤二郎の「日本の風景」(4505)

<「岸・安倍は国賊=国葬」に怒る福田赳夫元秘書の中原義正>

 安倍晋三暗殺事件がこの島国を激震させている。同情論はいうまでもなく、そこまで犯人を追い込んだ韓国のカルト教団・統一教会(勝共連合)の卑劣極まりない金集めと、それに手を貸してきたA級戦犯の岸信介と孫を「国賊」と断罪する福田赳夫元秘書も口を開いた。

 「生きて法律で裁くべきだった」との彼の思いは強い。相次ぐ犯罪事件を追及されると、国権の最高機関を嘘発言で覆い隠し、経済も外交もぶち壊した安倍の負の実績に蓋をして「功績あり」とする、目下のお上の手口に怒り狂っている。もちろん、そうした真っ当な市民も少なくない。

 岸や安倍の出自を知る中原は「彼らのアイデンティティは日本ではない。文鮮明に日本を譲り渡そうとして汗をかいた岸信介や安倍一族は、明らかに売国奴・国賊である」と非難している。

 しかし、岸田文雄内閣はそれとは真逆の立場で安倍を祭り上げ、吉田茂に次ぐ「国葬」にすると、そそくさと決めた。ということは、統一教会(勝共連合)は、依然として日本乗っ取りに成功していることを証明しているのか。

 元衆院議長の星島二郎や中野四郎、福田赳夫の薫陶を受けた清和会秘書会のボスにとって、これらのことは耐えがたいことなのだ。

 

<山上徹也容疑者に同情が集まってきた=兄は自殺、自身も自殺未遂>

 昨日、妹が奈良市に住んでいるという中上明子さんの話を聞いた。関東人の知らないことが、関西では報道されているという。容疑者の母親が、実に1億円以上も統一教会に貢いで一家離散したというのに、現在も覚醒していないことに驚かされている国民は多いが、容疑者の兄も自殺し、自身も自殺未遂事件を起こしていたという。

 

 とても真面目で優秀な若者だったらしい。同志社大学工学部に合格していながら、金がなくて断念していたという。他人に迷惑をかける子ではなかった。

 家庭を破産させられた無念はいかばかりか。それでも母親は、依然として統一教会のマインドコントロールが解けていない。宗教は恐ろしい。本当にそう思う。政教分離は近代の人類が勝ち取った原則のはずだ。それがあいまいなため、宗教を悪用する政治屋と、政治を悪用するカルト教団の連携に、日本は押しつぶされている。日本の前途が危ういことを、改めて裏付けているだろう。

 この国は神社神道によって侵略戦争を起こし、敗戦後の現在も自民党議員は神棚信仰で当選したと思い込み、同時に統一教会の信者の支援に感謝しているらしい!恐怖ではないか。

 

<森・小泉・安倍の清和会政治で日本社会分断と経済的衰退>

 信仰は自由である。断固として信仰する、信仰しない自由が保障されている。ただし、国民全体の奉仕者は、公人として宗教に加担することを厳禁している。天皇も首相、国会議員も公設秘書、役人もその地位を利用した参拝はNOである。決して許されない。皇室の責任も厳しく問われている。

 この政教分離原則を、政治屋の岸も安倍も蹴飛ばしてきた。清和会は無論、無視してきた。日本国憲法に真っ向から違反してきた。ロシアのプーチンは、ロシア正教会と一致しているため、かの国を近代国家といえない。日本もまたロシアレベルである。

 

 岸信介を敬う森喜朗首相が「日本は神の国」「天皇の国」と公言したことで、国民は驚愕した。戦前回帰宣言である。宏池会の加藤紘一が森打倒に走ったが、既に自民党は統一教会・勝共連合に取り込まれてしまっていた。加藤は警察情報でスキャンダルを暴かれて、あえなく失脚してしまった。警察までも統一教会に呑み込まれていたことになる。

 長期間の清和会政治のもとで、日本社会は完全に分断された。日本の経済力はこの10年で衰退し、先進国から脱落した。それを覆い隠す策略が、アベノミクス・日銀の黒田東彦の金融政策だった。国民は物価高で呻吟している!

 

<カネはサタンといって信者からむしり取れ=統一教会の日本侵略に手を貸した岸・安倍一族は売国奴>

 中原は「信者はカネは悪魔」と信じ込まされて、統一教会にむしり取られてきたと解説した。資本主義社会では、人びとは働いて金を手にして生活している。それを全面的に否定することで、信者から私財を巻き上げる、こんな詐欺宗教が日本で60余年も続けられてきた!今もそうである。どういうことか。

 「統一教会は日本侵略が目的で、日本語を使わせないでハングル語を標準語にする」とも。これも初めて知った。韓国の教祖・文鮮明と岸と笹川良一の野望だったという。確かに霊感商法にも手ぬるい捜査、合同結婚式にも手をこまねいてきた日本政府を、彼の認識は「日本は韓国の属国」ということになる。

 ゆでガエル日本は、お目出度い日本でもある。これでは希望が見えないだろう。真面目に「安倍の貢献は、こうした日本の正体を暴いてくれたことだ」と感謝しなければならないだろうか?

2022年7月15日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月14日 (木)

政教分離を貫徹せよ!<本澤二郎の「日本の風景」(4504)

政教分離を貫徹せよ!<本澤二郎の「日本の風景」(4504)

<自公の「政教一致」体制は憲法に違反=金集め激化と家庭崩壊も>

 人間は愚かで、余りにも弱い存在だ。そこに宗教が介入すると社会も家庭も壊れていく。政治屋は、そんな教団を活用して権力を握る。許してはならない。「国民のため」という枕詞は、空を切るばかりである。政治と宗教が結びつき、言論を支配すると、どんな国にもヒトラーやムッソリーニ、ヒロヒトが誕生するだろう。

 安倍晋三暗殺事件は、今の日本の腐蝕した政治構造をくっきりと焙り出した。政教一致は、民主政治の根幹を破壊する。洗脳された一部の人たちが、腐敗した政治屋の背後で蠢いて、本来、清浄なはずの権力行使の磁場を奪い、主権者である国民を奴隷化しかねない。

 国民の大敵だった国粋主義者が、目下の新聞テレビなどでは英雄に祭り上げられている。その政治的実績は犯罪まみれだが、その逆の解釈が繰り広げられ、人々をゆでガエルに押し包んでしまっている。識者の懸念は深まるばかりである。政教分離は、近代国家の根本的な原理原則である。

 

<安倍殺害の山上家母親の1億円献金は人情として許されるのか>

 統一教会は、反共主義の新興宗教である。韓国の文鮮明が教祖だが、彼の日本での布教活動は、安倍の祖父の政治力による。右翼の笹川良一もそうだ。岸の後継者となった清和会・福田派と笹川の関係の深さを、現役時代に確認しているが、統一教会も入っていた。そこには太い金の流れがあった。

 笹川は、ギャンブルで大金を巻き上げ、文鮮明は強引すぎる信者からの金集めで、現在も被害者を救済する弁護団が活躍している。大嘘を連発した統一教会の記者会見に対して、彼らは真っ向から批判した。壺などを販売する霊感商法から、最近では1冊3000万円という信じられない本まで信者に押し付けている、というから常識を超えている。

 安倍暗殺犯は「祖父から相続した不動産などを信者の母親が、売却するなど1億円余を寄付して、我が家は破産した」と衝撃的な証言をしている。「人々を幸せにする」とか「病気を治す」という偽りの、ありえない言動に騙される人間を嘲笑うかのように、新興宗教は人々の精神と財産を奪いつくす好例だ。息子は大学にも行けずに涙をのんだ。これは本当の悲劇である。宗教は吸血鬼同然ではないだろうか。

 人々を洗脳し、財産を奪いつくす教団を政治が支援すると、詐欺商法も被害者救済もうやむやにさせられる。統一教会に限らないだろう。

 生活に困窮する母子家庭から1億円の巨額の寄付をさせることは、政治屋には不可能であるが、宗教屋はできる。しかも、双方が連携・一体化する政教一致に、主権者は無関心でいられるだろうか。初めて知る統一教会の恐怖の金集めと、それと結びついていた岸・安倍一族と笹川財団に乗っ取られてしまった日本には声も出ないだろう。

 

<統一教会(宗教)と岸・安倍家(政治)の相互補完関係は異様>

 こうした政治と宗教の結びつきについて、清和会の中枢で働いてきたN氏は「日本はアメリカどころか韓国の属国ではないか」といってため息をついた。昨日のことである。暗殺犯のお陰で、日本の闇の一角が浮上した。

 例えば松下政経塾と神道の一致もよく知られているが、統一教会と岸・安倍一族には、むろん神道もからみつく。天皇狂ならぬ天皇教である。

 弱い人間を洗脳させて自由に操縦し、遂には身ぐるみはいでしまう。怪しい賢い人間であれば、宗教法人を立ち上げると、あっという間に莫大な金を集めることが出来る。山上徹也の暴走を理解する人たちが増大して当然だろう。

 同じような事例を信濃町でもよく耳にする。「夫に黙って妻が1000万円を寄付、発覚して家庭破壊」というたぐいである。「騙される方が悪い」と言い切れるだろうか。宗教の恐怖は、ずばり金集めにある。政治屋はそれにまとわりつく。石原慎太郎は、その道のプロだった。じっくり思考したい。

 

<宗教の優遇税制の見直し・政教分離放置だと第二の悲劇が>

 「信教の自由」を盾にした宗教法人の金集めには、優遇税制という網がかぶさっている。これを自在に活用してきた統一教会・創価学会・神社本庁か。「幸福の科学」もそうだろう。

 ところで、日本の財政は敗戦時の破綻状態にある。直ちに優遇税制の見直しが不可欠だ。これに抵抗する勢力は、大方のところ政教一致のうま味を吸っている政治屋か政党か。

 問題の寄付行為にもルールが不可欠だろう。山上家の1億円寄付は贈与に相当する。贈与を受けた側が贈与税を払うのだが、宗教法人だと課税されない。そっくり教団は懐に入れ、使途は闇に包んでしまう。政界に流れても闇。

 本来の宗教活動でなければ課税されるが、国税庁はわからない。神社も、創価学会も、統一教会も内部告発を待つしかない。しかし、これでいいわけがない。そもそもカルト教団は怪しい網がかぶさっているのだから。

 宗教法人がものを作って販売する、いうところの「霊感商法」などは詐欺行為として法人税がかかるが、肝心の教団が申告しない。これは脱税に当たるが、当局の徹底した税務調査が不可欠だ。そのための宗教法人向けのGメンを立ち上げねばならない。今回の事件が浮き彫りにしているが、まずは政教分離の日本にすることが必要であろう。強く指摘したい。

2022年7月14日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月13日 (水)

戦前回帰の日本<本澤二郎の「日本の風景」(4503)

戦前回帰の日本<本澤二郎の「日本の風景」(4503)

<安倍殺害が証明した日本の暗部「日本の戦後は終わっていない」>

 手製の銃で国粋主義者に接近し、2発の弾丸を発射した暗殺犯の山上徹也は弱冠41歳。彼を暗殺者に仕立て上げた動機は、韓国のカルト教団・統一教会にのめり込んだ母親が、僅かな財産を教団に寄付して一家離散したことに対するものだった、と証言している。

 彼は戦後の保守傍流の、戦前派・国粋主義者の岸信介と統一教会の教祖・文鮮明の深すぎる仲を見つけた。その流れは、清和会を立ち上げた福田赳夫を経由して、安倍晋太郎・森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三へと継承されてきた。既に岸も文鮮明は亡くなっていない。生きている後継者に襲い掛かった!

 

 結果的にいうと、大日本帝国へと舵を切る戦前回帰を、傍観するどころか、その一翼に参画する維新・国民民主党と労働組合の連合の翼賛体制の危うさを露見させたことにもなるだろう。

 本日のネットには、週刊現代が公安調査庁が調べ上げた統一教会・勝共連合傘下の自民党議員を列挙している。公安調査庁は、全国会議員の国粋主義に傾倒する右翼・戦前派の正体を掌握しているのである。

 改めて「日本の戦後は終わっていない」ということになる。昨日の安倍葬儀に結集した若者たちの中には、統一教会系の動員された清和会秘書らの存在も明らかになっている。公安当局の防犯カメラが活躍していることになろう。

 

<吉田茂没落と岸信介・児玉誉士夫・笹川良一・中曽根康弘ら国粋主義の改憲軍拡路線の戦後日本>

 インターネットの世界でも、記事の相手が国粋主義に関連する場合は、自主規制して逃げている。原子力ムラだけではない。しかし、完璧にそれを封じて隠すことは出来ない21世紀でもあろう。

 統一教会のいい加減な記者会見が昨日はYoutubeで喧伝されていたが、これも公安の貴重な資料なのだ。韓国での集団結婚のその後は、今どうなっているのか。笹川良一の「皆兄弟」の深い策略の意味も見えてくる。

 思うに保守本流の吉田茂の戦後自民党のリベラル勢力は、清和会の政権を経ると、ほぼ完璧に衰退没落した。吉田・池田勇人・前尾繫三郎・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・加藤紘一の護憲リベラルの勢力は、姿を隠してしまっている。

 ただ一人反安倍の溝手顕正も、安倍の1・5億円事件で政界から追放されてしまった。被爆地のヒロシマもナガサキも、そして311のフクシマからも、反核運動は停滞し、原子力ムラの餌食にされてしまっている。

 暗殺事件は、そんな時に起きた。岸をあぶりだし、文鮮明のみならず笹川良一の日本財団と東京財団とそれと連携した児玉誉士夫と中曽根らの国家主義らも。若い記者が知らない永田町に巣食う極右の面々である。正力松太郎や渡辺恒雄らも。

 大日本帝国に郷愁を抱く改憲軍拡の国粋主義者は、永田町・平河町・霞が関から、最近は信濃町にまで及んでいる。こうした危険な政治潮流の闇に照明を当てた重大暗殺事件だった。

 若手の学者は、国粋天皇主義や神道研究が進むことになろう。何よりも近代法の大原則である「政教分離」に、議会と言論界が真剣に取り組む必要がある。強く警鐘を鳴らしておきたい。

 

<焙りだされた政教一致「神の国・天皇主義」清和会と統一教会・勝共連合>

 政教一致の天皇制国家主義を焙り出した、今回の暗殺事件の歴史的政治的意味とその影響力は、計り知れないほど大きい。歴史学者は理解できるだろう。隣国からの警鐘乱打の「歴史認識」をないがしろにして、あまつさえ開き直って逆襲することにためらはなかった、歴史の教訓を学ぼうとしなかった清和会の「神の国」の面々は、猛省する姿勢も目下のところ皆無である。

 首相の岸田は「遺志を継ぐ」と公言する始末だ。

 とはいえ隣国の反共の統一教会と勝共連合の力(金と動員力と言論など)を利用しての戦前回帰革命は、ある種のクーデターを、これからも進めていく?日本沈没を早めるだけではないのか。日本人がゆでガエルから目を覚まし、自立することで歴史の教訓を実践することが、なによりも正しい航海を約束する。舵を切れといいたい。国際社会との協調が不可欠だ。

 

<岸に徹底抗戦した平和軍縮派の宇都宮徳馬や稲葉修ら>

 A級戦犯の岸の政権に反対した第一人者は、宇都宮徳馬である。彼は保守合同が岸の台頭を約束することから、大反対して保守本流の吉田に従った。稲葉修も彼の仲間だった。彼の実兄は、岸と東京帝国大学で机を並べていた。満洲国での岸の麻薬利権などに詳しく、そのため「政界では岸と机を並べるな」と厳命していた。

 岸は、配下の児玉が上海でかき集めた貴金属類やCIA資金を活用して政権を強奪した。幼い孫の薫陶も徹底していた。人間の遺伝子は不変か。

2022年7月13日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月12日 (火)

狙われる国粋主義者<本澤二郎の「日本の風景」(4502)

狙われる国粋主義者<本澤二郎の「日本の風景」(4502)

<「山上容疑者の背後に黒い影が見える」は本当か!>

 正直な所、闇だらけ、ミステリーな元首相暗殺事件である。動員をかけているはずなのに聴衆は少なすぎた。統一教会や公明党創価学会員は姿を隠したのか?そこは最側近の高市早苗の奈良市・地元である。手抜きが目立つような警備の奈良県警。映像に映る犯人は、安倍の背後で自由に徘徊していることにも、警察は無関心を決め込んでいた。暗殺犯にとって、これほど好都合な環境も珍しい。

 

 人々は「日中共同の敵」と宣言した元社会党委員長の浅沼稲次郎暗殺事件を思い出している。いつものことだが、この時は右翼の青年を利用した。米国のケネディ大統領暗殺の犯人とも重なる事案だ。黒幕について分かっていても、捜査は尻切れトンボ。今回の事件にも同じことがいえるのか?

 容疑者となった山上徹也の背後に黒幕がいるのであろうが、今回の黒幕の犯人捜しはどうなるのか。自民党と政府の中枢の情報が手に入らないと、これほど容易な環境での暗殺は成立しないことは確かだろう。名探偵を雇える力が、安倍家にはあるが。

 

 それにしても国粋主義者・安倍晋三を10年もの長期間、権力の頂点で泳がせてきた日本国民の忍耐には、ひたすら呆れるばかりだが、そのおかげで亡くなって安倍の株は浮上している。真因はというと、岸信介が願望してやまなかった小選挙区制度の誕生だ。平和憲法を解体するための3分の2議席確保のための、不公平極まりない選挙制度が、今回の参院選で見事に実現した。

 首相の岸田は「安倍改憲の遺志を継ぐ」と昨日はしゃいで見せた。岸田も国粋主義者なのか。しかし、自民党・公明党・維新や国民民主党の国粋主義者は、安倍暗殺に内心は凍り付いていると聞く。日本の国粋主義者を英語で「ストロング・ナショナリスト」と呼ぶ。第一次安倍内閣が誕生した時、ワシントンはいち早く「ストロング・ナショナリスト」と分析して、岸の後継者をけん制した。

 

 そのワシントンは、過去に岸という国粋主義者を利用して、日本を反共の砦・属国化することに成功したが、現在においてそれ以上に暴走すると、ワシントンに盾突くことになる。油断すると、モスクワや北京と密約を交わすかもしれないと認識しているらしい。日米の信頼関係は薄い。

 

<「首相を辞めた人物が最大派閥会長、官邸を牛耳る恐怖」に決起か>

 単細胞の凡人ジャーナリストは、いまも安倍が退陣した真相を掴んでいないが、国粋主義政治が止まることに安堵した。

 耳に飛び込んでくる情報は「安倍晋三は、閥務をしたことがない。誰一人仲間の面倒を見ていない。父親の晋太郎は、清和会の人間ではない。福田赳夫は何度も安倍晋太郎をしかっていた。現に晋太郎が総裁選に飛び出した時、他にもう一人中川一郎を出馬させた。その恨みなのか、清和会候補に町村信孝が選ばれ、挑戦した時に晋三も飛び出して、町村を押しつぶした」などという理由から、安倍が最大派閥・清和会の会長乗っ取りに成功しない、という厳しい分析に振り回されていた。

 これはとんでもない偽情報だった。政界はカネで動く世界だ。安倍の金は、おそらく天文学的に膨らんでいる。10年も首相をしていれば、その利権は莫大であろう。外国への血税バラマキでも60兆円。すべてがひも付きだ。財閥からのキックバックだけでもすごい金額となろう。

 

 案の定、安倍はあっさりと自民党最大派閥のトップとなった。岸田内閣の人事では、安倍の意向を受けて岸田は、防衛相に実弟の岸信夫を起用した。官房長官や自民党3役のうち2役を独占した。原子力ムラを操る経産相も清和会、衆院議長も問題の清和会と、岸田内閣といっても名存実亡の有様である。

 

 ずばり安倍天下そのものである。金力が自民党を支配する。その金力が公明党創価学会にも、維新や国民民主党にも及んでいると理解すべきだろう。戦前の戦争前夜の大政翼賛会の様相を呈している。

 

<看板は代わっても中身は変わらない国粋主義内閣継続が暗殺動機か>

 ワシントンが分析した国粋主義者は、別名神道国家主義者であって、それは戦前回帰を裏付ける。米国が第二次世界大戦時に戦争した日本帝国そのものとなる。

 日本属国化を継続したいワシントンと、そこから飛び出したい日本国粋主義者の確執が、暗殺の背景にあったのではないのか。

 そういえば「暗殺当日、犯人は手製の銃を統一教会の奈良支部入り口付近で試射している。近所の人が警察に通報までしていたが、警察は黙殺していたことも判明した。ミステリーだらけの元首相暗殺事件は、ずっと尾を引くことになろうか。法曹界に「政教分離を研究する必要がある」との声が出てきていることは、評価できる動きではないだろうか。

 岸田も立ち止まって真相解明に汗をかく必要があろう。改憲を安直に考えることなかれ、である。

2022年7月12日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月11日 (月)

改憲体制と日本沈没<本澤二郎の「日本の風景」(4501)

改憲体制と日本沈没<本澤二郎の「日本の風景」(4501)

<2022年危機が本格始動=日本と東アジアに緊張と大軍拡の嵐

 昨夜開票が始まって間もなく想定(自公圧勝)した通りの投票結果を確認して午後10時過ぎに横になった。平和体制を維持する勢力は「ごまめ」のレベルに落ち込んでいた。与野党に政治家はいなかった。腐敗する政治屋ばかりの永田町に変質していた。財閥・政府・メディアの見事な成果と分析したい。

 かくして、日本沈没へと突き進んでいく。「日本のウクライナ」を嘆く若者もいるだろう。岸・安倍一族が敷いた財閥主導の神道・創価学会・統一教会の日本会議の野望が開花すれば、東アジアは歴史を繰り返すかもしれない。

 日本ナショナリズムの恐怖に気付かない庶民大衆のゆでガエル状態が、日本列島と東アジアに2022年危機を、ほぼ確実に招来するだろう。有頂天の岸田文雄の今後3年が、危機の助走から危機勃発へと突き進むだろうと、あえて大胆に予見しておきたい。

 改憲大軍拡は、日本とアジアの首を絞めることになる。

 

日本核武装に米国も警戒=安倍暗殺の黒幕はワシントン説も

 昨日耳にした陰謀論なのか真実なのか、史上最長期政権を樹立した安倍晋三のミステリー暗殺の黒幕はアメリカという、途方もない分析にまさかと一笑したものの、あるいは本当か、とも考え込んでしまった。

 安倍の日本核武装論は、今では広く喧伝されてきている。それをワシントンも「黙認している」と理解した上でのことだったが、もしもそうではなく日本独自の核武装をアメリカは反対している。アメリカから離反するアジアの覇権国日本を、ワシントンは見逃すことはしないだろう。

 

 日本核武装に反対するワシントンだとすると、安倍こそが一番危険な日本の政治屋と認定し、警戒することになる。いわんやロシアのプーチンとの27回もの密会は、CIA最大の情報収集の標的である。モスクワ・東京・台湾は、彼らの最適な職場でもある。

 口の軽い安倍のことである。彼の携帯は100%盗聴されていたろう。安倍の改憲軍拡の足場は、戦前の軍国主義・国家神道の中枢である。ワシントンはしたたかである。表と裏がある。ワシントン詣でに励む日本国首相を「ういやつ」と称賛するが、裏では警戒をしている。

 CIAの網は、日本の政財界の中枢に及んでいると聞く。彼らのエリートは、みなアメリカに留学してCIA化している。いうところのジャパンハンドラーズの腕の中に押し込められている。それは新聞テレビのワシントン支局長らも、である。日本の真相は、ワシントンの手の内にある。

 安倍殺害の動画をみると、群衆がいない。前座に高市早苗がいない。候補者も横にいない。警備も甘い。ミステリーだらけだ。

 

<日本はアメリカの逆手をとる=武器を捨て帆船日本丸の航海が最善

 ゆでガエルの日本人と、戦前の翼賛体制に呑み込まれている議会人と法曹界に警鐘を鳴らさねばなるまい。

 9条の素晴らしさをかみしめよ、そして政教分離の政府と議会に徹せよ、である。改憲大軍拡は、三菱や三井など財閥を肥え太らせるだけである。愚の骨頂であろう。占いの原始宗教カルトなど論外であろう。

 新しい酒は新しい袋に。改めて帆船日本丸の航海が、戦争しない日本が、医療福祉の日本が、人々を安全にする。分かりきっている航路に舵を切りたい。右翼片肺のナショナリズム・国家主義の日本は、この国を沈没させるだけである。21世紀の翼賛体制は危険極まりない。

 

 昨日の参院選投開票日の昼過ぎに、徒歩で投票会場を往復した。一応マスクは用意したが、何も言われないので、マスク無しで投票した。投票人は一人しかいなかった。投票したい候補者がいないという毎回の国政選挙も悲しいが、職業柄そうもいかない。往復で30分、汗をかいたので水シャワーを浴びた。

 真夏は水がいい。何事も均衡である。これが崩れると、日本は太平洋に沈むしかない。歴史を繰り返す日本人は、願い下げである。

 

 友人が文鮮明の集まりに清和会のボスである福田赳夫が挨拶している映像をメール送信してきた。三木内閣の副総理として文鮮明と抱き合う福田の背後には、A級戦犯の岸信介が控えていたろう。文鮮明の岸は、その後福田赳夫と安倍晋太郎に継承、暗殺された晋三へ。

 岸はCIA資金で首相に昇りつめたが、同時に統一教会の支援も受けた。多くの清和会議員を、韓国のカルト教団が支援を惜しまない。同じく公明党を創価学会が、全自民党議員に神道カルトがテコ入れしている。憲法が命じる政教分離を貫徹することが、日本の急務である。

 政府・議会・法曹界に警鐘を鳴らし続けなければならない。

2022年7月11日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02EbN7419QwQgmMBmnQfxVPQ9axVcmXnhTRht3qBQXvaFGYErrBPaojBVjUgjdNfAZl&id=100049472835262&post_id=100049472835262_pfbid02EbN7419QwQgmMBmnQfxVPQ9axVcmXnhTRht3qBQXvaFGYErrBPaojBVjUgjdNfAZl&sfnsn=mo

福田赳夫と文鮮明映像貼り付け不可

2022年7月10日 (日)

因果応報<本澤二郎の「日本の風景」(4500)

因果応報<本澤二郎の「日本の風景」(4500)

伊藤詩織さんはTBS山口強姦魔に屈しない反骨ジャーナリスト


元首相暗殺事件であやうく見逃すところだった。悪徳政府の力で逮捕を免れたTBS強姦魔・山口敬之と被害者の伊藤詩織さんの裁判が、7月7日の七夕に決着がついていた。最高裁が山口の強姦を認知したわけである。あたかも翌8日の安倍銃撃死を予見?していたかのような最高裁の決定だった。

 日本人女性の最大の恥部である「強姦されても泣き寝入り」する、自立しない文化を蹴散らした最初の日本人となった。

 伊藤さんの勇気と正義を、心から祝福したい。ぜひとも筆者が追及告発してやまない「木更津レイプ殺人事件」にも目を向けてもらいたい。

 

<逃げられない!次はTBSテレビが始末をつける番である!>

 司法の決着を受けてTBSも、強姦魔の後始末をつけなければならなくなった。まして「犯罪首相」の汚名を着ていた、薄汚い「防護服」も、不幸なことに破れてしまった。法と正義が生きているのかどうか、TBSの正体が暴かれることになろう。

 

 言論の担い手であるTBSである。その道義的責任は重い。国際社会にも理解できるような、すっきりとした決着が求められている。もはや強姦魔の後見人はいないのだから。言論界が正義を貫徹できないようでは、世も末であろう。

 

<警備の担い手・警察庁の中村格更迭か

 権力の中枢は、生き馬の目を抜く冷酷な政治力学が働いている。自民党・日本会議の神道極右・清和会は、激しく揺れながら落ち込んでゆく。「祇園精舎の鐘の音」が聞こえてきた。まずは参院選後の改造で、壇ノ浦の悲哀をなめることになろう。

 安倍に引き立てられ、安倍を支えてきた警察官僚、とくに伊藤詩織さんの強姦事件を処理した中村格は、警備の大失態で責任が問われている。この10年、安倍的な人事で甘い飯を食べてきた特定の警察官僚は、排除される運命にある。更迭は必至だろう。

 警察国家も少しは風通しがよくなるだろう?筆者は「木更津レイプ殺人事件」から逃げる千葉県警と木更津署に対して、警察庁の横やりを予感している。事件が公明党創価学会がらみゆえである。

 

暗殺犯・山上徹也の家庭を崩壊させた韓国・新興宗教の統一教会?

 一部のメディアが暗殺犯の証言という「某宗教団体が家庭を壊した。安倍殺害の原因は、信者の母親が大金寄付で破産宣告を受けていた」ことが動機か。

 確かに統一教会と安倍の祖父・岸信介と娘婿の晋太郎、そして晋三の岸・安倍家は、教祖の文鮮明夫妻と深く結びついている。岸の晩年の世話人は、信者の一人だったと随分前に聞いた。岸と関係の深い政治家の事務所では、岸の勧めで信者が運転手や秘書が入り込んで、大活躍していた。自民党の清和会を中心に、統一教会信者が支援をしていたし、それは現在も。統一教会と清和会の深い結びつきは、岸の時代からだから相当古い。孫の晋三もその流れを引き継いでいる。統一教会の別動隊が「勝共連合」である。

 暗殺犯の山上の証言は辻褄が合っている。

 

 岸信介と文鮮明は反共の同志だった!ということは、既に亡くなっている文鮮明の身代わりとしての安倍元首相だった。詐欺商法や集団結婚で話題を振りまいてきた統一教会は、岸―安倍一族が支援してきた関係で、日本の捜査当局がまともに対応してこなかった理由である。

 カルト教団の犯罪性は、法外な寄付の強要である。創価学会にも同じような疑念が付きまとっている。

 

<激変必至の自民党派閥とカルト教団と平家物語>

 宗教団体である統一教会のダメージは大きい。比例して、清和会の政治的行動力にも影響を与えることになろう。自民党派閥力学の激変を意味する。それにしても、永田町はワシントンだけではなく、韓国の教団からの影響力を受けてきた。日本の恥部である。自民党は、足元の神社神道と、連立を組む創価学会を抱えることで、平和憲法破壊への動きを強めることになるのだろうか。戦争体制の傾斜は危うい。本当に怖い!

 

 本日の参院選挙のすべてを、安倍晋太郎が大株主だった「ムサシ」が投開票を仕切っている。民主選挙の危機であろう。これも深刻な課題だ。開票の立会人と傍聴人の健闘を祈りたい。知り合いは、初めて投票場に押しかけて傍聴すると張り切って頼もしい。

 

 人は悪いことをすると天罰とか仏罰が落ちるという。因果応報は機能しているのかもしれない。

2022年7月10日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

2022年7月 8日 (金)

金の力<本澤二郎の「日本の風景」(4498)

金の力<本澤二郎の「日本の風景」(4498)

<1000万円届けると「ワシが警察を止める」でめでたく当選した徳田虎雄>

 何事もこの世はカネで動く。真実である。金集めのプロが時代を動かしてゆく。ということは、すべからく「人は詐欺師になれ」ということか。安倍晋三という出自がはっきりしない人間ほど、このような時代風潮に染まっていくことに気付き始めた昨今である。

 安倍の脳天から足底まで知っている清和会OBは、世界最大の病院グループを率いた徳洲会の徳田虎雄の特別顧問をしていた。彼の大敵は日本医師会だった。政治屋と官僚を金で動かす医師会は、徳洲会病院の建設を忌み嫌っていた。徳田は自ら国会議員になるしかなかった。

 しかし、何度も挑戦したが当選できない。彼は清和会秘書会のボスを秘書に雇った。以下は彼の証言である。徳田の弱点は、金を使うと、それが即座に警察に伝わって選挙違反となって、後援会の活動が広がることがなかった。現職の保岡興治を崩すことが出来ない。

 

 特別秘書は一計を案じた。安岡が所属する当時の田中派は、国盗りを目指す金丸信―竹下登の野望が、派内の軋みを生じさせていた。東京農大の柔道部出身の金丸攻略に目を付けた。金丸に徳田を引き合わせる作戦を強行した。これが成功して、徳田は当選した。

 

 この時、徳田は1000万円を金丸に包んだ。事情を聴いた金丸は「わかった。警察を止めてやる」で決着をつけた。金丸夫人には「大島紬を差し上げた」ことも大成功だった。「将を射んと欲すればその馬を射よ」である。

 正攻法がいいに決まっているが、悪党の世界では、これが常態化している。そしていえることは、日本の警察の正体がものの見事にあぶりだされていることだ。国民の生活を守るという治安の組織も、永田町からの視線だと、この程度なのだ。ちなみに「木更津レイプ殺人事件」を捜査しない事情もここにある。ことほど公明党創価学会は、正義や法治と無縁のカルト教団であることを裏付けている。「日蓮大聖人の裏切り」と批判する顕正会に分があろう。

 

<徳洲会からむしり取った三文作家・石原慎太郎>

 三文作家で知られる石原慎太郎の貪欲さを、清和会OBは「一族で3人もが血税で莫大な金集めをしてきた」と指弾している。確かにそうだ。中曽根でも二人だ。3人も血税を乗っ取って、優雅な邸宅と高級ヨット所有を知っただけでも、反吐が出るだろう。しかも、台湾派で尖閣問題を浮上させ、日中関係を破壊した極右だった。それなのに亡くなると、NHKから他の新聞テレビまでが石原礼賛報道に徹した。実に不思議な光景だった。これほどこの国が国粋主義に飲み込まれてしまった証拠に違いない。その隠れ資産は天文学的と見られている。国税庁の出番であるが、果たしてどうなるか?注視する国民は多い。

 こんな輩ゆえに、都知事選に絡んで、徳田虎雄から大金をむしり取っていた。徳田の特別秘書の証言である。東京都に徳洲会病院はいくつあるのか。興味があれば調べるといい。4億円どころではない。

 

<患者から吸い上げる悪徳病院・日本医師会・厚労官僚の面々>

 医療福祉には莫大な金が動く。その一部をくすねる悪党が必ずいる。法律のスキをついて、その道のプロが実行するため、第三者はわからない。内部抗争でも起きれば、内部告発によって表面化するが、悪党の連携は固い。

 

 患者と国民は、健康保険と介護保険を強制的にむしり取られている。それは山となって基金化すると、株屋が手を出してきて投資に回していく。アベノミクスとは、国民のなけなしの金に両手を突っ込んで、それを財閥に回して株高を演じているが、下落すると、何もなくなる。そんな場面を迎えている。

 それはともかく、患者・国民の金をその道のプロは、ちょろまかすことで暴利を手にする。病院・開業医・医師会・官僚が連携することで、それが可能なのだろう。その代表格が徳田だったともいえる。

 全国の首長から政治屋に金を流し込んで、自らもバッジをつけて、かき集めた金で行政をゆがめ、動かしてゆく。

 

<「今だけ金だけ自分だけ」の腐敗社会を変革する道は、人の道教育>

 人間はおしなべて貪欲に生きようとする。「別格は中国の官僚」だとしても、庶民も真似ようと、詐欺師になって金に執着する。「介護の仕事は」と聞くと、必ず「待遇が悪い」と撥ねつけられる。

 カルト教団も金というご利益で人をつり、金を集める。こんな精神に追い込んで恥じない宗教も、とどのつまりは「金集め」に狂奔している。「おがみ屋は資本など不要」だ。弱くて貪欲な人間が、カルトに引きずり込まれるのだろう。無知からも来ている。

 信頼できる無神論者の法律家は「今だけ金だけ自分だけ」という言葉をよく口にする。現代人を見事に暴いている。その好見本が政治屋であろう。選挙に棄権したいが、それでも「ムサシ」という怪しげな投票機械のある場所に行かねばならない。結局のところ、幼くして人の道を教え込む家庭・学校・地域社会を作り上げることが、21世紀の人類の使命であろう。

2022年7月8日記(東芝製品・サントリー・トヨタ・テスラ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

2022年7月 7日 (木)

信濃町の策略?<本澤二郎の「日本の風景」(4497)

信濃町の策略?<本澤二郎の「日本の風景」(4497)

<「日本と自民を駄目にした公明党創価学会」分析は本当か

 過去において福田派清和会に所属していたN氏が、突如「自民党を駄目にしたのは、信濃町の公明党創価学会」と本気で口にし始めた。筆者もずっと同じ認識をしていたので、今回その理由を披歴しようと思う。

 自民党政治が、主権者である国民を忘れて、言論界を封じ込め、ひたすら1%財閥のための悪政に突進してきた安倍晋三内閣が、その核心といえるが、実際は清和会の森喜朗内閣からだ。大借金と大軍拡と靖国参拝は深く結びついていることに、日本国民はそろそろ気付くべきであろう。同時に、この異様な内外政を支持し支援してきた公明党創価学会を忘却してはならない。

 

<神の国・靖国参拝で隣国に恐怖と緊張=東アジアに軍拡の嵐

 経世会の小渕恵三内閣の後継者となった清和会の森喜朗発言によって、日本が神道国家(天皇中心の神の国)という時代錯誤も極まっている国家論を展開したことに、隣国と国際社会に衝撃を与えた。まだ記憶に新しい。

 この神道政治連盟中軸の国家論は、その後に小泉純一郎と安倍晋三が靖国参拝強行で証明した。隣国の衝撃は相当なものだった。再び日本は戦争体制を構築している、とのメッセージを内外に発信した。

 中国・韓国・北朝鮮は身構えた。特に北京と平壌は、核開発に力を入れている。米国・ソ連に次ぐ核軍拡に力こぶを入れる。それらをNHKや読売など政府広報に突っ込む言論を用いて、北朝鮮と中国の軍拡路線をがんがん宣伝して、日本国民のナショナリズム化を促進させてきた。

 

 対抗して中国は、それまで棚上げしてきた尖閣や、ついで南沙などの海洋進出を始めるが、そもそもの火付け役の元凶は、清和会による大胆すぎる緊張作戦が功を奏したものだ。本来、公明党創価学会が平和の党であれば、森の「神の国」や小泉や安倍の靖国参拝にブレーキをかける場面だった。

 しかし、信濃町は黙認した。事実上の追認である。水面下で神道(神社本庁)と創価学会の手打ちを見て取れるだろう。まず間違いない。

 北京が信濃町を信頼しなくなった原因である。ネット情報では、現在も一部の政党や右翼専門家は、信濃町と北京の良好な関係に注目しているが、事実を全く認識していない。北京に行って確認すれば、誰でも分かることである。公明党創価学会は、既に「池田の党」ではない。

 

<太田昭宏と山口那津男が自衛隊参戦法制強行=中国の海洋進出誘い

 過去にスパイ防止法案が浮上したが、この時は自民党内リベラル派が阻止した。安倍内閣が代わって特定秘密保護法案を議会に提出すると、公明党創価学会が推進役を買って出た。2013年末、同法案が可決した際、創価学会婦人部が反発したことを知った。翌年に発覚した「木更津レイプ殺人事件」の被害者が、一人怒りの声を上げていた。彼女はこの憲法違反の悪法を強行した、当時の安倍内閣の国交相・太田ショウコウを「裏切り者」と断じた。彼女の勇気ある行動に敬意を表したい。同時に、強姦殺人鬼の浜名追及を継続することを、この機会に改めて明らかにしたい。 

 彼女は戦争遺児の栄養士、母親の戦争未亡人は助産婦。筆者など数千人は、未亡人のお陰でこの世に生まれることが出来た。恩人だった。この事件を取材して驚いたことは、レイプ殺人犯の浜名は、富津市生まれのやくざで、関係者がともに学会員だったことが判明した。これも衝撃だ。

 

 特定秘密保護法についで、自衛隊参戦法と共謀罪も太田と山口らによって強行された。自民単独では不可能な憲法違反法案だった。両名は万死に値する。釈明できるか。この戦争三法の強行が、北京の反日行動に火をつけた。尖閣周辺への中国船の出没を招いていく。外交の出番は消える。

 

北京に強権政治誕生=日本列島にナショナリズムの嵐

 「二度と歴史を繰り返すな」「二度と日本の餌食にされるな」との北京の決意は、軍拡と海洋進出で裏付けられていくだろう。もはや日本には1972年当時の田中―大平のリベラル政権は存在しない。こうして北京に強い政権が誕生する遠因ともなった。悲劇だ。

 日中友好の関係は、清和会政治によって寸断されてしまった。対立の時代に突入してゆく。清和会国粋主義・日本会議の恐怖を物語っている。

 これを改めようとの言論はない。勢い日本列島にナショナリズムの波が押し寄せる。それに掉さす公明党創価学会に反吐が出る思いである。

 

 清和会国粋主義の鐘が鳴る日本列島へと、危険な橋を用意した信濃町には、もはや婦人部の戦争反対勢力は見えない。見えるのは腐敗堕落した創価大学出身の政治屋ばかりだ。

 

<公明党創価学会は北京から信用されていない!>

 繰り返すが、池田は元気なころ北京から信頼されていた。自民党リベラル派の松村謙三の橋渡し役のお陰だったが、今は違う。信濃町の裏切りに反発する北京である。信濃町の信頼はない。自民党極右・清和会を操った太田と山口の池田裏切りと安倍ら国粋主義政治に、改めて衝撃を受ける。

2022年7月7日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月 6日 (水)

自公圧勝か敗北か<本澤二郎の「日本の風景」(4496)

自公圧勝か敗北か<本澤二郎の「日本の風景」(4496)

<豊富な資金力―コロナ被害者903万人X3+日銀の物価高政策>


2022年の日本は、危急存亡の年と言える内外情勢下に置かれている。その行く末決める国民審査が、近く実施される。大勢は「自公圧勝」である。アベノミクスは、いうなれば1%の財閥を肥え太らせた。500兆円の内部留保が証明している。目下の急激円安の黒田日銀の金融政策でも、トヨタなどはすごい利益を上げている。自公スポンサーの懐は、カネで膨れ上がっている。

 やりたい放題の選挙戦が見て取れる。公明党にもその恩恵が流れている。常識的に見て自公圧勝であろう。

 他方で、それは違う、自公は敗北する、とわめく政治の専門家もいる。毎日のように電話をかけてくる御仁は、二度も総選挙に出た経験者だ。彼はカネのことを言わない。最近では「安倍が清和会で君臨することはない」と力説していたが、事態は逆になった。

 

<円暴落で日本企業は外資に買収+岸田NATO訪問=サハリン沈没>

 確かに岸田・自民党に評価する材料はない。「黒田のアベノミクス金融政策で、円は大暴落、1970年代の日本に落ち込んでしまっている。それでも黒田は、安倍の意向を体して財閥向けの政策を強行している。その結果、庶民の懐は底なし沼、自殺者も少なくない」「原材料の値上げで中小企業は倒産に追い込まれている。ここに外資が買収に目をつけ始めた。日本買いだ。大変な事態に追い込まれる」と日本SOSを発するプロだ。

 この指摘は正しい。さらに「岸田がヨーロッパの軍事同盟であるNATO首脳会議に出席した。怒ったロシアのプーチンは、日本も出資し、輸入しているサハリン2とサハリン1のLNGなどエネルギーを排除した。この経済損失は大きすぎる。岸田外交の大失敗だ。しかも、憲法が許さない武器弾薬を2倍も増やすといって、米国のバイデンにゴマスリしてきた。カネがないのに大軍拡、したがって消費税を廃止できない。廃止すれば、年金を3割削ると自民党幹事長の茂木がわめいている。年金生活者は、いま年金から高額すぎる介護保険と、健康保険を2倍にして、それを強奪されている。庶民は踏んだり蹴ったり。まだある、コロナ感染者903万人は棄民扱い。家族3人を掛けると、2700万人もいる。彼らは自公に投票するだろうか。自公は負ける」などと叫んでいる。

 正論である。しかし、日本の有権者や新聞テレビは、以上の正論を正しく報道しているだろうか。ここが問題である。

 

<新聞テレビ・野党の「ゆでガエル」に変化なし=受け皿無しの野党>

 有権者の質が問われる参院選であるのだが、果たして正論に従う有権者はどれほどいるのか。ここが決め手となる。

 ズバリ言わせてもらうと、日本の有権者は以前から「ゆでガエル」になっている。政府・自治体から何をされても、怒りを行動に移すことをしない。街頭に出て、声を上げることをしない。60年安保を連想さえも出来ない。

 まことにほほえましい有権者なのだ。自公は、そのことを熟知しているのだろう。黒田斬りを公約しない。安倍に遠慮しているのだ。

 肝心の攻め手である野党が、まるで存在していないかのようだ。いても結束して受け皿を用意しない。現在も反共主義に染まってる議員族に呆れるばかりだ。野党指導者の無能・無責任が、この期に及んでも続いている。

 

<86歳の介護度2の未亡人は期日前投票だった!>

 中学校の英語の先生に、時折電話することにしている。声は昔のままだ。電話でのやり取りに問題はないが、介護度2という。週2回介護施設に通い、自宅での入浴も2回サービスを受けている。心がけて庭を歩く。孫が外務省の派遣で、マケドニアで働いている。たまにそこから電話もはいる。しっかりした娘も来てくれる。まずは恵まれている元教師である。

 選挙のことについても聞いてみた。なんと「もう行ってきた」というのだ。期日前投票に違和感はないらしい。送り迎えする親切な知り合いが、毎回いるらしい。「誰に投票」と聞いたら、やはり宗教政党の名前が飛び出した。「親類筋なので」といい、自ら候補者を選ぼうとする意欲など忘れている。

 教師の年金はいい。「岸田インフレ」論は無関係なのだ。せっかくの機会なので「公明党の今は、戦争党とも呼ばれている。自衛隊が戦争できる法律を強行した」と分かりやすく解説すると、初めて驚いていた。1995年に南京・盧溝橋の平和行脚の際の一員となってくれた恩師でもある。

 

blog読者中上さん(都民)は山本太郎、棄権する妹に投票説得>

 毎日本ブログを広げてくれる70代の都内に住む中上明子さんは、電話すると、いつも激励してくれるので、暇な時に電話してよもやま話に花を咲かせる。時々早口の大阪弁が飛び出した時は、ついていけなくなるが、彼女は7月10日に投票場に行くと言った。

 僅かな年金と物価高に泣いている彼女の投票先は、消費税廃止の山本太郎である。「奈良の妹は棄権する」というモノだから「ぜひとも投票するように声をかけてほしい」と陳情すると、約束してくれた。戦争は反対という普通の婦人なので、反自公票に違いない。無党派が大挙して投票しないことには、この国の前途は怪しく落ち込むだけである。

2022年7月6日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月 5日 (火)

日本の闇・原子力ムラ<本澤二郎の「日本の風景」(4495)

日本の闇・原子力ムラ<本澤二郎の「日本の風景」(4495)

<遺族の遺品返還拒否の動燃=西村自殺は、実は謀殺容認か>

 この記事を書いている瞬間、一部の文章が消えた。闇は自由なパソコンにまで及んでいる!日本の言論の自由は破壊されているのだろう。憲法違反である。動燃(現日本原子力研究開発機構)の高速増殖炉もんじゅナトリウム漏れ重大惨事を隠ぺい・蓋をかける任務についた西村成生氏が「自殺」したと動燃と警視庁は、そそくさと新聞に公表した。しからば「遺品返還」を求めた遺族の当然すぎる要求に、26年も経つのに動燃は返さない。返せないのだ。

 

「自殺だ」という動燃と警視庁の口裏合わせの決着に対して、遺族が「ありえない」と立ち上がった。案の定、未亡人のトシ子さんが「遺品をなぜ返さないのか」と法廷闘争を始めて、かれこれ26年、日本原子力開発機構(旧動燃)は当たり前すぎる遺族の強い要請に応えていない。応じることが出来ないのだ。これは明白な動燃によるプルトニウム漏れ重大事故を、厳しい世論に蓋をかける、隠ぺいするための西村謀殺と見るのが常識であろう。

 遺体の第一発見者・大畑宏之の急逝、やむなく今回は遺族も被告に加えての法廷闘争へと、新たな展開となる。そのための連絡が、未亡人からメール送信されてきた。

 

<713法廷またヒラメ判事に任せていいのか=怒る未亡人のトシ子さん>

 日本の闇・原子力ムラ追及は、核武装を禁じる憲法が、主権者である日本国民に対する命令であろう。幸い遺族は健在だ。未亡人のトシ子さんは、高齢にもかかわらず、元気に動き回っている。大口弁護士には、若手の正義の弁護士が新たな戦力として加わった。

 原子力ムラの闇を暴くことが出来なければ、この国の前途は本当に厳しい。深刻すぎるチェルノブイリの想像を絶する被害は、フクシマ311の東電原発大惨事の、現在と明日を照らし出している。「放射能下で生きろ」という福島エートスなる野蛮すぎる政策の破綻は目に見えている。

 3号機の東芝製原子炉は、原爆の材料であるプルトニウム加工燃料を使用したため、水素爆発ではなく、恐怖の核爆発である。その被害は首都圏にも及んでいる。もんじゅナトリウム漏れ大惨事に絡む西村成生謀殺事件の解明は、フクシマ311の東電原発大惨事と深く結びついているのだ。

 旧動燃が遺品返還を拒絶する真相とみたい。ヒラメ判事に用はない。賢明な高裁判断を強く求めたい。

 

<田中真紀子さん・梶山静六の倅・弘志は進んで証言せよ!>

 この事件を深く追及してきた関係者の話によると、事件当時の科技庁長官の田中真紀子、原子力ムラの支援で選挙に当選した梶山静六の倅である弘志(西村氏は静六選挙の責任者で、弘志は動燃の部下だった)は、西村謀殺の真相を知っているはずだ、と主張している。

 弘志は、菅内閣の経産大臣、すなわち原子力ムラ官邸の中心人物でもあった。田中・梶山両名の参考人招致をしてはどうか。進んで証言する道義的責任があろう。

 

<大畑宏之元理事の遺族は人の道に外れる事勿れ>

 高裁法廷では、遺体の第一発見者の元理事だった大畑宏之の遺族を被告にしている。遺族対決であるが、西村トシ子さんの執念の法廷闘争が、事情を知る大畑理事に大きな衝撃を与えたことは想像に難くない。

 大畑家の誰もが元理事の衝撃的な振る舞いを承知する立場にあろう。当然のことながら、動燃と大畑遺族との入念な作戦が見て取れるが、それは日本国民に対する冒涜であろう。

 攻める大口弁護士の力量も注目を集める。この問題に対する大畑遺族の真摯な、人の道に外れない証言を切望したい。このことは日本の危険すぎる憲法が禁じる核政策の行方を左右するからだ。

 

<新聞テレビは目を覚まして真実報道に徹せよ!>

 ナトリウム漏れ重大事故の場面では、ほとんどの新聞テレビは問題を重視して、大きく取り上げたものの、西村事件後に報道をやめた。政府に配慮する姿勢に転じた。原子力ムラに屈したものだ。

 遺族による遺品返還に26年、それに抵抗する日本原子力研究開発機構の抵抗からすれば、これは明らかに当局による謀殺事件であることが予見できるだろう。覚醒して真実報道に徹せよ、と訴えたい。恩師・宇都宮徳馬の「核に殺されるよりも、核に反対して殺されたい」という必死の叫びを想起したい。

 

【もんじゅ西村裁判-Ⅲ】高裁 傍聴のお願い.       

日 時:2022年7月13日(水)14:00〜,

場 所:東京高裁 817号 法廷,

被 告: 日本原子力研究開発機構(旧動燃)

    大畑宏之元理事の遺族(大畑宏之は遺体第一発見者、通報者が死亡した為)

原 告:西村トシ子

訴訟名:全遺品返還請求  (被告に対し証人を申請)

遺品の経緯:

1995.12.08 もんじゅ事故発生、

199512.22原子力機構が西村成生らに特命「もんじゅ事故隠し内部調査」を命じ、1996.

1.13
機構は「大畑理事が、西村の遺体を発見した」と発表、中央署は西村の遺 

     品(FAX受信紙+衣類+靴等)を大畑に渡した為、その遺品の返還請求を

     求めています。また、原告は遺体から、死因はホテル8階からの飛び降り

     自殺ではない直感し、事件の捜査の証拠確保する為、

1996.1.22遺族は各閣僚に機構内の事務机の封印の嘆願書を提出しました。事務机内

     の遺品(職務上の書類は自殺又は他殺)は重要な証拠で、その返還を求め

     ています。所有権と殺人は時効がありません。

     その他、同時に中央署に個人情報開示(実況見分、捜査、写真撮影)を請求しています

。事件の最近の参考資料:

①         
デジタル鹿砦社通信に西村事件の記事が掲載されました。

                   
http://www.rokusaisha.com/wp/?p=41471

②         
新刊「もんじゅの夢と罪」人文書院 細見 周

          http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b587520.html

③         
ブログ もんじゅ西村裁判 日本の黒い霧No2

          https://95381767.at.webry.info/

<本澤から友人の皆さんへ緊急連絡=126メール使用不可

 数年前から126メールアドレスがおかしくなり、送信機能が出来なくなった。数日前から、全面的に使用がストップ。打つ手なし。よって126メール使用を断念。別のメールでの連絡を希望。以下に「アカウント無効」の表示が届いた。
アカウントは無効になっています。

  1. メールボックス
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2022年7月 3日 (日)

不公平選挙が今も<本澤二郎の「日本の風景」(4493)

不公平選挙が今も<本澤二郎の「日本の風景」(4493)

<期日前投票は大政党と組織政党に極めて有利


民主主義の基礎は、有権者が候補者の訴えや選挙公報に基づいて判断して、清い一票を行使し、そうして選ばれた国民の代表が、国権の最高機関で憲法に準じて、国民のための法律をつくるものである。この点で採点すると、今の日本の選挙のルールは、大政党と組織政党に有利に働いて均衡を欠く。小選挙区制はひどいものだが、他に期日前投票がある。

 

 公示翌日から大政党は、豊富な資金にものを言わせ、組織政党は上命下服よろしく、特定候補に投票させてしまう。有権者は、候補者の公約、意思の確認もせずに投票日の前に投票を済ませる。運動員だと、公示期間中それにフル活動して、投票日前に支持する候補者の票を積み上げていく。こうした芸当は組織力のない政党や小政党では無理で、スタートから大きなハンデ・差別を受けることになる。

 

 自公両党の圧勝予想の原因の一つであろう。大半の無党派層は、いまだ選挙公報を手にしていない。掲示板のポスターを見ても、顔つきで判断しろ、というばかりで、到底公平・公正な一票を行使できない。期日前投票は原則禁止が相当であろう。以前の制度に戻したらいい。特別例外規定で、課題を処理すればいい。

 

<投票箱の保管にすり替え不正の温床の指摘も>

 たまたま知り合いが自治体の選挙管理委員長をしているので、様子を聞いてみた。公示の翌日から投票箱で投票が行われるが、宗教組織政党ともなると、もうそこから投票が始まる。しかも、運動員の指示に従って高齢者なども投票する。本人の自主性は最初からない。これは自由な投票を阻害する。

 資金力のある政党は、あの手この手で無党派の票をかき集めることが出来る。たとえばやくざを動員すると、その世界の人々を強制的に特定候補に投票させることが出来る。これは昔から自民党などで行われている手口だが、期日前の長期間、これに徹することが出来るため、予想外の票集めが可能である。むろん、カネが動く。違法選挙となる。

 

 さらに問題は、投票箱の保管に問題が多くある。誰が、どこで、鍵を誰が管理しているのか。問い詰めていくと、大分怪しいのだ。自治体の常設選管職員は少ない。彼らを買収することも、可能であろう。特に最近の公務員の倫理観の低さである。誘惑に負けないとの保証はない。

 大量の期日前投票は、比例して大量の票のすり替えが可能なのだ。不正の温床ともなろう。

 取材した選管委員長も、激しい選挙の場合、不正がないとは言えない、と答えたものである。投票箱の管理が100%安全と言い切れない、とも認めた。

 

<「ムサシ」に一手請負業務に重大な疑義

 例によって、特に国政選挙ともなると、血税を使って民間の独占的選挙屋「ムサシ」に、投票用紙から投票開票一切の業務を、主権者でもある有権者の清き一票の行方を委ねてしまっている。こんなことが大分前から行われている。総務省と「ムサシ」という業者の癒着関係だけでも、深刻な話題を提供している。

 

 「ムサシ」の対応次第では、選挙の結果にも影響が出るため、歴代の内閣は総務省の責任者(総務大臣)を特別な人物に委ねている。この民間独占選挙屋ゆえに、競争の原理は働かない。しかも、上場されている。「ムサシ」株で大儲けする自民党関係者は、昔からである。

 コンピューターに詳しい人物が「自動開票機のボタンをいじることで、結果が異なる。そうさせない方法を素人はわからない」と指摘している。

 投票箱の保管から開票のすべてを民間独占企業に任せている総務省に、疑惑の目が向けられても当然であろう。

 

選管委員長も「ムサシ」を知らない=手作業開票が最善

 参考までに、取材した選管委員長に「ムサシ」のことを尋ねてみた。よく分からなかった。新聞テレビも投開票について専門記者を置いている。特にNHKは別格らしい。業者との癒着を心配する声も聞かれる。

 アメリカではよく不正選挙が話題になる。「ムサシ」の株主にアメリカ資本が入っている。アメリカ製の投開票機であろうから、余計に心配してしまいそうだ。

 正解は昔のように手作業開票でやればいい。血税も浮く。

 

<7・10投開票に立会人・傍聴人は望遠鏡持参で監視不可欠>

 選挙に出たという経験者は、ことしの投開票日の2022年7月10日に初めて会場に望遠鏡持参で傍聴すると張り切っている。今年の参院選は、日本の命運を左右する極めて大事な選挙となるためでもある。

 立会人・傍聴人になって、歴史的な開票場面をカメラで映し出してみるといい。不正発覚ともなれば、手作業でやり直し開票も視野に入るだろう。選挙は公正・公平でなければならない。断固として正義を貫徹せねばなるまい。

2022年7月3日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月 2日 (土)

暴かれた「神の国」神道国家<本澤二郎の「日本の風景」(4492)

暴かれる「神の国」神道国家<本澤二郎の「日本の風景」(4492)

<反省謝罪なしの神道国家主義の危機的な覇権航海への前途>

 英国の歴史家が、過去の幻想に取りつかれたような日本を分析したようだ。白水社から出版された「戦争記念碑は物語る第二次世界大戦の記憶に囚われて」。著者はキース・ロウ(田中直翻訳)。月刊TIMES7月号に弁護士の内田雅敏が概要を取り上げている。

 

 大英帝国の属国のような極東の小さな島国が、明治の廃仏毀釈運動によって、神道天皇を神に崇め立てて、調子に乗ったヒロヒトがヒトラーの三国同盟に参加したものの、2発の原爆投下で大敗した。それでも悲劇の300万人の兵士を「英雄」だとする神道・靖国神社の日本を、真正面から取り上げている。

 

 A級戦犯の岸信介やその子孫は、神道だけでは不安なのか、韓国の生まれの反共宗教の統一教会、しかしそれでも不安だとばかり、信濃町の創価学会まで抱え込んで、いまや第三次世界大戦に向き合おうとしている。いまだに「日本は天皇中心の神の国」と信じ込む自民党最右翼派閥・清和会が主導して、自公圧勝の参院選投開票目前だ。 

 

 この国は目下、世界恐慌下においても、露骨な円安政策で1%向けに暴利、民衆には大増税と超物価高政策を強行している。それでも国民の半数が支持して、戦争社会へと掉さしている。その狂気の先導役が神道・靖国神社というのであろうか。

 

<欧米の学者の研究で注目される神道・靖国神社の立ち位置>

 英国の歴史家曰く「靖国神社は記念碑でも記念施設でもない。教会や寺院に似た神聖な場である。アメリカ人がアーリントンで父親を悼むように、イギリス人がフランスのティブバル記念碑で祖父を弔ったりするように、一般の日本人は祖先を弔うためにここを訪れる。ただし、この場所には誰も埋葬されていない。ここには死者の魂が祀られているのだ。彼らの名前など詳細は、巻物(霊璽簿)に手書きで記され、本殿奥の奉安殿に保管されている。参拝する人は、神社の前に立って深々とお辞儀をし、神の注意をひくために、手を二回叩いて祈りを捧げる。一般の観光客にとっては、なぜこの場所がこれほどまでに騒がれているのかを理解するのは、むつかしいに違いない」。

 なるほどそういうことか。合点した。多数国民の認識に違いないだろう。

 

<自民党宏池会の加藤紘一の予言が的中する!>

 歴史家のキースは、戦没者の追悼に理解を示しながらも、重大な疑念を日本国民・アジア諸国民・世界の人々に投げつける。

 「靖国神社のメッセージはこれだけか、違う」といって、欧米人の知識・価値観では理解できない、怪しげな危険な正体を断罪してゆく。「別のメッセージがある。それも単純ではない」と。日本人でもアジア諸国民も理解している異様な宗教施設なのだ。

 「神社の後ろ側には、日本国内でも民間人を恐怖に陥れた憲兵隊の記念碑が建っている」と。ヨーロッパ人の目はするどい。「この大いに恐れられた組織によって実行された人権侵害については、議論の余地がないほど膨大な資料が存在する。例えば数十万人の民間人や戦争捕虜を働かせ、餓死させた収容所の運営を担当していた。また、何万人もの女性が性奴隷としての生活を強いられていた、軍の慰安所を運営する責任も負っていた。そして様々な反戦感情を表明した日本国民を根絶やしにして、恐怖を与える役割を担っていた。欧米においては、この組織はナチスの親衛隊やソ連の秘密警察といったものに相当する。それがどうして、このような敬意をもって、ここでは記念されているだろうか」

 

 本殿に近い場所に立つ記念碑、それは1946年の東京裁判でラーダービノード・パール博士の記念碑、彼は12人の裁判官の中で一人無罪という破天荒な判断をした。1951年のサンフランシスコ平和条約締結に際して日本政府は、東京裁判を受け入れた。これら内外の判断を無視したパールの記念碑は「歴史をゆがめ、新たな強いメッセージを発信している」と強く指摘し、警鐘を鳴らしている。

 日本の宗教指導者の中には、パールを崇める人物がいるようだが、国際社会は強くNOと非難する。「神社当局は、日本は何も間違いを犯していない、その行動に、なんの責任を負う必要もないということなのだ」と手厳しく断罪している。当然であろう。神道・靖国神社は、敗戦後も世界に対して挑戦状を送り続けているのだ。安倍晋三や小泉純一郎・森喜朗ら清和会の靖国派・国家主義者・国粋主義者の正体なのだ。英国の歴史家に脱帽である。

 

<遊就館の「聖戦史観」に気分が悪くなった英人歴史家の衝撃>

 靖国の遊就館のことが分かったら欧米と激突する」と警鐘を鳴らした人物がいた。護憲リベラルの宏池会指導者・大平正芳の秘蔵っ子の加藤紘一である。彼の一言で遊就館のことを知ったが、まだ覗いたことがない。

 英国の歴史家は、この中で気分が悪くなった。加藤の指摘した通りである。「日本が中国を侵略したのは、中国人のせいである。日本が真珠湾を攻撃したのは、アメリカ人のせいである。日本が東南アジアを侵略した唯一の理由は、アジアの人々をヨーロッパの植民地から解放したいという無私無欲からのものだ」となり、とどのつまり「日本が戦争の責任の一端を担っていたかもしれないということを、微塵も受け入れていなかった神道史観」と総括した。これこそが靖国天皇の「聖戦史観」なのだ。

 まだ続く。ぜひ日本人とアジア諸国民が読む価値のある本である。白水社と訳者・田中直に敬意を表したい。

 

<森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三・高市早苗らの神道政治連盟に注目>

 ちなみに「神道政治連盟国会議員懇談会」で配布された冊子を松岡宗嗣がネットに発信していた。参考までに貼り付ける。

今月、自民党議員の大多数が参加する議員連盟の会合で、ある冊子が配られた。そこには「同性愛は精神障害で依存症」など、性的マイノリティに関する差別的な内容が書き連ねられていた。

「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です」「(同性愛などは)回復治療や宗教的信仰によって変化する」「世界には同性愛や性同一性障害から脱した多くの元LGBTの人たちがいる」「LGBTの自殺率が高いのは、社会の差別が原因ではなく、LGBTの人自身の悩みが自殺につながる」「性的少数者のライフスタイルが正当化されるべきでないのは、家庭と社会を崩壊させる社会問題だから」

性的マイノリティの権利保障が一向に進まない日本。その背景には、政権与党である自民党が、同性愛嫌悪やトランスジェンダー嫌悪、性的マイノリティに対して差別的な認識を持つ「宗教」組織によって支えられている実態がある。

冊子が配られたのは、「神道政治連盟国会議員懇談会」の会合。

全国各地の8万社の神社が参加する宗教法人「神社本庁」を母体とする政治団体「神道政治連盟」、その趣旨に賛同する国会議員により構成される議員連盟だ。

懇談会には、262名もの国会議員が会員として名を連ねており、自民党議員の多くが参加。神道政治連盟は自民党政権に強い影響力を与えているという。

先日の会合で配られた冊子のタイトルは「同性愛と同性婚の真相を知る」。弘前学院大学の楊尚眞氏による講演録のようだ。

冒頭、「今日の講演の目的は(中略)性的少数者を卑下したり、軽んじることではありません。性的少数者の人格、尊厳は尊重しなければなりません」と書かれている。

しかし、そのあとに続く言葉は、明らかに「人格と尊厳の尊重」とは真逆の、ヘイトスピーチや憎悪言説と呼べるようなものばかりだった。

例えば、「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です。」「しかし個人の強い意志によって依存症から抜け出すことは可能なので、同性愛からの回復治療の効果が期待できる」といった主張がされている。

世界には、宗教的な背景から、同性愛を「病気」とし、電気ショックやカウンセリングなどで異性愛へと無理やり“矯正"しようとする「転向療法(コンバージョンセラピー)」が、今なお行われている国がある。こうした処置は著しい人権侵害であり、カナダのように法律で明確に「犯罪」と規定されているところもある。

日本では、このような暴力的な人権侵害行為は確認されていないが、会で配られた冊子では、転向療法を推奨するような危険な考え方が記載されていた。

WHO1990年に「同性愛」を精神疾患から除外している。「性同一性障害」についても、2019年に精神障害というカテゴリから外す判断を行った。

アメリカ精神医学会は、2007年に「同性愛者への転向治療は効果がない」ことや、むしろ転向療法によって「うつ病、自殺などが増加する」といった指摘をしている。これに対して冊子では「回復療法をしたから彼らがこのような状態になるのではなく、元々彼らは自分たちの内面に様々な問題を抱えていることに起因する」のだと主張されている。

加えて、「LGBTの自殺リスク」について、「自殺率が高いのは社会的な差別があることが原因かというとそうではありません。LGBTは自分自身が様々な面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなって自殺につながる」と綴っている。

さらにこう続く。学校で教えるべきは「回復治療や宗教的信仰、又は自然に変化していくことがあり、世界には同性愛や性同一性障害から脱した多くの元LGBTの人たちがいるということ」。

性的マイノリティの自死未遂の割合は、非当事者に比べてLGB(同性愛者や両性愛者等)で約6倍、トランスジェンダーは約10倍高いという調査もある。厚労省が委託実施した職場実態調査でも、性的マイノリティ当事者が、非当事者よりもメンタル不調の割合が高かった。これは明らかに、社会の側に性的マイノリティに対する根強い差別や偏見があるからだ。

2022年7月2日記(東芝製品・サントリー・トヨタ不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

2022年7月 1日 (金)

日本買いの東芝新体制<本澤二郎の「日本の風景」(4491)

日本買いの東芝新体制<本澤二郎の「日本の風景」(4491)

<物言う社外取締役に問う!反省と謝罪のない経営は企業失格>

 後世の史家は「21世紀人類の衰退は、みんなで渡れば怖くないを地で行く2022年6月30日のNATO首脳会議」と書くかもしれない。新冷戦時代の本格的幕開けである。コロナ・円激安により、日本買いの先頭を走る原発・軍需産業の三井住友財閥の東芝といえるかもしれない。

 

 人並に社会的責任を吹聴してきた東芝は、過去に経団連の会長を擁したが、いまやその面影はない。昨日は「外資ファンドの社外取り締まりを受け入れた」と一斉に報じられた。東芝被害者は、人の命に向き合えない、反省と謝罪を忘れた営利至上主義に反吐が出る。

 日本沈没の扇動・先導役を任じている。違うだろうか。

 

<医療事故死(2010年4月7日)から逃げるだけの東芝経営陣12年>

 昨日も70代の関西出身の田村明子さんが「今も幼い1歳の息子を医療事故で亡くしたことが、悔やまれて仕方ない」と打ち明けた。筆者は311の前年、2010年4月7日に次男・正文を東京・品川区の東芝病院で亡くした。よく理解できる。

 医療事故死は統計学的に算出すると、年間4万人にのぼる。大半が泣き寝入りだ。ほとんどが反省も謝罪もしない医師と病院である。その典型が東芝だった。仕方なく警視庁に刑事告訴したが、永田町と霞が関に網を張る東芝は、その持てる政治力を駆使して検察の頭を抑え込んで不起訴にした。遺族の怒りは頂点に達した。東芝はそそくさと東芝病院を手放したが、買い手からの資金は届いていない。

 

<浮かばれない次男・正文の東芝製品不買運動は続く>

 正文の怨念なのだろうか。翌2011年3月11日の東北から首都圏を襲った巨大地震が、東電フクシマ原発を破壊した。3号機の東芝製原子炉が核爆発を起こしたが、12年も経過しながら、全く反省も謝罪もしていない。

 およそ企業らしい企業ではない。経営陣の無能無責任・法令違反は当たり前の悪徳企業なのだ。空前絶後の粉飾決算で失墜して当然だった。その政治力で「粉飾」という文字を使わせなかったが、世界は粉飾と記録した。

 仏教が説く因果応報は本当かもしれない。いまでは世界に手が届く日本企業は、ほぼ存在しない。東芝の先導に、他の日本企業も追随している?特にアベノミクスの時代から、日本沈没は極端に進行している。

 

<企業倫理喪失の東芝に再生の機会は生まれない=因果応報>

 昨日の新聞報道によると、それは「経営の混乱が続く東芝の進路を決める新たな取締役体制が28日、定時株主総会で決まった。新取締役会は、社外から募集した株式非上場化を含む経営再建案10件の絞り込みという重要な役割を担う 」と。株主からは「外資ファンドを悪く言う人は根本を見損なっている。「誰がこういう状態にしたのか?」ですね。外資ではないですね。「旧東芝経営陣」が違法行為(粉飾)ととんでもない投資失敗(1兆円)を出して実質破綻させたからです。全て日本人経営者が東芝を「ズタズタ」にしたんですよ」。

 2010年から我が家の東芝製の洗濯機・冷蔵庫・パソコン・クーラーが次々と消えていった。消費者を軽視する、人間の命を軽視する東芝は、フクシマでの原発作業員に対する対応のひどさも露見した。

 新たに選任された東芝経営陣に問いたい。その顔ぶれを列挙しよう。消費者や株主に向き合える人々か。それともカネ亡者ばかりなのか。

 

<島田太郎・柳瀬悟郎・ポールブロフ・ワイズマン広田綾子・ジュリーブラック・

橋本勝則・渡辺章博・望月幹夫・宇沢亜弓・今井栄次郎・ナビールパンジー>

 以上の顔ぶれから、何かを得ることが出来るのかどうか。人間性のある人物がいるのかどうか。遺族の怒りに応えよ、である。

 実は、退任した綿貫真理子は元名古屋高裁長官という。法律の専門家である。おかしい、なぜ人の命に向き合おうとしなかったのか。東芝製3号機による核爆発で多くの市民が亡くなっているはずなのに。

 次男は東芝病院で当たり前の看護を受けられず、痰がのどに詰まっての窒息死だった。主治医は遺族の面会を拒否したし、担当看護師に会えるよう懇願したが、病院長は拒絶した。悪魔の人間性であろう。

 後ろめたい人は逃げる。安倍晋三と似ている。東芝の逃げ切りは許さない。それは安倍にもいえる。参院選後に官邸が主導権を握ると、もはや安倍も岸信夫も逃げ切りは無理だ。

 

 1歳の息子を亡くした田村さんは、いまも悔やんで泣いている。悔いを残す人生は、酷のようだが本人が自立しないためだ。

 

<日本財閥は神道資本主義=消費者を見下す官僚社会主義欠陥体質>

 「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」とは、ドイツのマックスウェバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」に相当するのであろう。日本の原始のお祓い宗教の神道資本主義は、人間性が欠落した、もはや21世紀に通用しないしろもので、お払い箱の時であろう。

2022年7月1日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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