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2021年10月17日 (日)

宇都宮徳馬長男逝く!<本澤二郎の「日本の風景」(4236)

恩師・宇都宮徳馬長男逝く!<本澤二郎の「日本の風景」(4236)

<気丈な夫人(臼井荘一長女)介護に安らかに去った恭三さん>

 昨日の10月15日午後、平和軍縮派の故宇都宮徳馬長男夫人から、悲報が届いた。長期療養中の夫・恭三さんが亡くなったと。気丈な彼女は、しっかりとした口調で、電話口で明かしてくれた。「本当にご苦労さんでした」と応じるほかなかった。

 

 僅かな年金で生活できる凡人ジャーナリストは、大恩ある宇都宮さんと恭三さんのお陰で「厚生年金に入っていた」、そのおかげで現在も生きている。それとは関係なく恩師の遺言「ジャーナリストは断じて権力に屈してはならない」を生涯忘れない。言論人は、すべからくこれを死守する使命がある。

 

 戦争責任者の岸信介を生涯許さず、批判してきた宇都宮さんは、他方で大事に育て上げたNが極右に転向、衝撃的な無念からの遺言だから、その言葉の重みを感じて、今も毎日、ペンを握って折れることはない。左右に屈せず、是々非々を貫く。権力の不正腐敗に対して、妥協することをしなかった見事な政治姿勢を、河野洋平さんや故土井たか子さんらが、戦後日本の稀有な「平和軍縮派」を崇敬して当然だった。

 

 人は「戦闘的リベラリスト」と呼んだ。行動する国際的政治家・行動する言論人だった。右翼に屈することはなかった。長州や薩摩に対抗して屈しなかった、佐賀・鍋島藩の英傑・宇都宮太郎(陸軍大将)の精神が五体にみなぎっていたのだろう。

 

 日中友好など国際的活動の原動力が、自ら立ち上げた肝臓の特効薬で有名な「ミノファーゲン製薬」だった。恭三さんは、実弟と共に営業の第一戦に立って、業績を拡大した。いわば真面目を絵にかいたような息子たちが、縁の下の力持ちだった。

 

 甘草を原料とする「キョウミノ」は、免疫力を高める、ほとんど副作用のない妙薬である。危ないワクチンを打つのであれば、こちらを選択したい。

 

<政界入りを拒絶、政治の世襲を拒否した恭三さん夫妻>

 ところで、昨今の永田町に政治家はいない。政治屋ばかりだ。しかも、政治姿勢は言うまでもなく、政治家としての資質が低すぎて話にならない。世襲議員ばかりが横行している自民党である。追い打ちをかける言論界の凋落である。結果、野党議員までが腐臭をまき散らしている。

 

 宇都宮さんが、生きて岸の孫たちの改憲軍拡論を目撃したら、どうだったろうか。恥ずかしくて日本に住めなかっただろう。ことほど極右政治に怒り狂ったはずである。それに気付こうとしない多くの国民!?

 

 日ごろから、宇都宮政治を見せつけられてきた恭三夫妻は、政治の世襲に反対していたと思われる。恭三さんの政界入りを画策した政治家がいたが、夫妻とも妥協しなかった。父親の薫陶が生きていたのだろう。

 

 夫人もそうだった。彼女は千葉の名門の三木派・臼井荘一(元総務長官)の長女。古武士のような雰囲気をまき散らしながら、その実、穏健リベラルそのもので人格者だった父親の血を引いているが、政治嫌いで知られている。臼井家は息子の日出男(元法相)から現在は、孫が県議という。いずれ政界に打って出ると見られている。 

 

<「ミノファーゲン製薬」は宇都宮恭三夫妻長男・徳一郎君が率いて安泰>

 宇都宮さんが創業した「ミノファーゲン製薬」は、既に恭三さんから、長男の徳一郎君の時代に入り、新たに新薬を次々に世に送り出している。

 

 超有名な「キョウミノ」を最寄りの医院で打とうとしてお願いしたら、宇都宮さんの会社のものでなかったので断った。ということは、その薬の効果よろしきを得て、他社でも真似て製造販売しているのだろう。

 

 「ともかく、この薬は副作用がなくて、免疫力を高めてくれる。白血球を活発化させる。だから俺は、毎日打って社長自ら実験台になっているんだよ」と自信満々の創業者の言葉が思い出される。

 

 徳馬さんも恭三さんも天界で徳一郎君の活躍を見守っている。14億人の中国でも人気を博しているようだ。日中友好の扉を開いた徳馬さんを、今は14億人の人たちの健康に一役買っている。

 

 ともあれ、恭三さんに代わって大変苦労した介護者の夫人に「ご苦労さん」と御礼も言葉かけたい。人生は一瞬、日々大事に大事にして生きる、これが人間の宿命でもある。

2021年10月16日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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