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2021年10月11日 (月)

菅・二階の逆襲<本澤二郎の「日本の風景」(4231)

菅・二階の怒りの逆襲<本澤二郎の「日本の風景」(4231)

<神奈川戦争も同時並行か、甘利明もSOS!>,


敗軍の将は兵を語らずという。現実は違う。敗者は勝者に対して怒り心頭、隙あらば背後からでも抜刀する。現在は、先の自民党総裁選で、安倍と麻生にしてやられ、自民党の浮浪児となった菅義偉と二階俊博の、怒りの反撃の行方が永田町の関心事という。敗者連合の矛先は、いうまでもなく安倍晋三と甘利明・麻生に向けられる。彼らはともに「醜聞政治屋」で知られる。

 

 既に甘利スキャンダルは火を噴いている。「甘利が大臣室でカネをもらった恥ずべき事件をもみ消したのは、菅による官房長官時代のことだ。彼の子分は、今では警察庁長官に就任させている。菅の言うことは何でも聞く。面白いことになるよ」と政界雀は、菅の次の一手に関心が集まっている。

 

 いうところの神奈川戦争だ。菅にとって総裁選の本命は、同じ神奈川の河野太郎だった。小泉純一郎も河野支援に奔走した。党員・党友で50%の支持を集めれば、国会議員票も雪崩を打って、選挙に強い河野総裁と見ていた。

 

 安倍と麻生が、岸田を推しても勝てると踏んだのだ。菅・河野・小泉の神奈川連合で、甘利と安倍を押しつぶせるとにらんだ。ところが、意外や安倍が擁立した極右・高市早苗を、神道・日本会議と統一教会のカルト軍団が必死でテコ入れした。フジサンケイの右翼メディアも全面的に高市にテコ入れした。

 

 すると、ネットのYoutubeなどでは、一瞬にして高市を持ち上げ、逆に河野をやり玉に挙げた。神奈川連合から外れた甘利は、安倍の指示で岸田陣営に潜り込んで、国会議員票の取りまとめに汗をかいた。

 

 菅・河野・小泉連合と安倍と麻生が背後を固めた甘利の神奈川戦争は、熾烈を極めた。結果は岸田に軍配が上がった。そのしこりはただ事ではないのが、4兆円五輪賭博とは異なる永田町である。ましてや甘利は、二階に取って代わって、幹事長の椅子を手に入れた。副総裁は麻生である。麻生・甘利体制で党本部を乗っ取ってしまった格好である。

 

 反対に二階派は、路頭に迷った老いた、仲間外れの狼さながらで、誰も相手にしない。菅はというと、安倍に使い捨ての雑巾を強いられた。安倍内閣は、菅の泥被りと二階の安倍支持で、長期政権を維持できたのだが、とどのつまり二人とも安倍にドブに捨てられてしまった。

 

 二人とも腸が煮えくり返っている。そこをじっと耐えて、そのまま消えてゆくのか。それとも、総選挙後に敗者復活戦を交えるのか。いまは選挙の行方も定まらない。結果次第では、政局に発展することも想定される。  

 

<依然、ネタを握られ安倍は枕を高くして眠ることが出来ない!>

 言論界の中には、岸田内閣を安倍傀儡政権と呼んでいるが、実際はどうなのか。病気持ちの実弟・極右台湾派の岸信夫を留任させた。萩生田の官房長官を潰されたが、原子力ムラの経産相に横滑りさせた。だが、安倍には桜事件に絡んで、検察審査会が安倍不起訴は不当、起訴相当と決議した。その捜査が始まっている。刑事被告人も現実化してきている。

 

 それだけではない。河井1・5億円事件は、イコール安倍事件である。国民の判断でもある。しかも、自民党広島県連が「1・5億円の使途を明らかにすべきだ。今のままでは広島は焼野原。選挙どころではない」と御大・岸田に対して官邸において直訴した。これの衝撃は絶大だ。安倍にとって予想外の展開である。

 

 これの波紋は大きい。言及するまでもなく1・5億円は、政党助成金・国民の税金である。これが買収資金に化けたことを、誰もが理解している。「安倍逮捕でないと総選挙も戦えない。自民党は惨敗だ」との声が列島全体から噴きあがっている。岸田が法務検察にブレーキをかけるわけにはいかない。

 

 安倍の今は、岸田の「安倍傀儡」どころか、枕を高くして眠れないというのが正直なところだ。

 

 既に権力は、岸田の手に移っている。総選挙目前である。「安倍や麻生の声を聴くのではなく、党内・国民の声を聴くのが、自民党総裁の使命である。安倍事件をいい加減に処理することは許されない」とは清和会OBの強い指摘でもある。岸田としては、安倍事件擁護によって、自民党惨敗を招来させる決断は出来ない。

 

 岸田決断は、宏池会の本拠地・広島の命運もかかっている。安倍・麻生に傾斜すれば、菅と二階の反撃も予想される。岸田はサンドイッチの状態に追い込まれているのである。

 

 「昨日の友は今日の敵」の永田町である。

 獰猛な狼も、今は牙を抜かれてしまった。安倍擁護の人物など清和会にいない。党本部にただ一人高市のみである。甘利は傷物で力がそがれている。

 

<総裁選のしこりがこびりつく極右・自民党>

 嫉妬というと、男女関係と思いがちだが、永田町の住人もまた、嫉妬の塊のような世界で、敵か味方かで行動する。

 

 動物に例えると、狼かハイエナの共食いが日常化している。まずは自己のために動く。党のためや国のために行動する者は、まずいない。

 

 菅・河野・小泉の神奈川連合と二階派が、このまま沈没するはずもない。ご祝儀相場のない岸田内閣のそれは、あたかも公明党創価学会に似ている。安倍にぶら下がった太田ショウコウ、そのショウコウに追随した山口那津男によって、戦前派国家主義の悲願だった「戦争三法」を強行した。

 

 平和の党が「戦争党」に変身したことから、信濃町は内部崩壊の過程に突入している。同じく総裁選では、安倍に忖度した岸田は、憲法や外交、安全保障で、安倍そっくりさんを公約して、そうして手に入れた政権である。宏池会の寛容とリベラルを放棄した宏池会の自滅を印象付けている。

 

 自民党の足から頭のてっぺんまで、右翼色で染まってしまっている。右翼・極右化した勢力の特徴は、目的のためには手段を選ばない。総裁選のしこりが、総選挙を通して、埋まっている地雷が、あたかもアフガンのように爆発するかもしれない。

 

 野党の決意次第で展望は開けてくる局面である。安倍に昼寝する余裕はない、が政局の深読みである。

2021年10月11日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

(追記)昨夕、弟が刈り取ったばかりの青々とした枝豆を持参した。今季初である。新鮮そのものの豆は、大きく膨らんで、鮮魚のようにぴちぴちしている。さっそく急いで、缶ビールを冷やして、枝豆をゆで上げた。高給料亭でも出せない高給枝豆だ。お腹いっぱい食べて飲んだ。至福の時間となった。岸田新政権は、この新鮮味がない。昨日は小学生が、Twitterを作ってくれた。最近は掲示板も仰天するような「島津レポート」を紹介すると、恐れおののいて拡散しないための新たなネット作戦である。うまくいくのか?何事も挑戦である。O君が留守中、見事な茗荷を玄関においてくれていた。感謝したい。

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