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2021年5月 5日 (水)

岸・安倍の清和会(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4075)

岸・安倍の清和会(下)<本澤二郎の「日本の風景」(4075)

<政教分離破壊で提携する自民・神道と公明・創価学会か>

 A級戦犯の岸信介の改憲軍拡派に乗っ取られたような福田・清和会と連携する公明党創価学会!双方の利害の一致することは何なのか。当事者が表だって口にできない秘事とは何か。この二つの教団の、致命的な憲法違反事項は、政教分離問題である。両者は既に、21世紀の赤紙ともいえる自衛隊参戦法を強行、靖国の国家護持へと傾斜していまいか。福田康夫の無宗教施設による慰霊を、真っ向から批判している神道政治である。

 

 国家護持の闘争に破れた神道は、いま創価学会を抱き込んで、共に政教分離規定を破壊しようとしている?違うだろうか。初めての指摘なのだが、むろん、具体化すれば国際社会が許さない。今時の政教一致の民主国があろうはずがない。先進欧米諸国が真っ先に反対するだろうから。

 

 とはいえカルト教団の野望は、第三者の期待に沿ってはくれないものだ。改憲派は9条だけではない。国民は自公の結合を甘く見てはならない。

 

<カルト教団が推進する日本政治に気付かない国民>

 人間の弱さに付け込んで、尊い人の精神を支配する宗教のカルト性は、抑制するはずのブレーキが効かないものだ。その仲間たちは、際限なくカルト化してゆく。これに法律は役に立たない。

 狂気・カルトに気づいて、そこから飛び出した人たちに対する嫌がらせ行為は、常識を超えたものだとされる。しかし、森・小泉・安倍の清和会政治は、神道政治・神主政治とも指弾できる、ために国民生活・国民の人権に対する配慮は無いか薄い。現に、主権者を丸裸にするデジタル庁設置と改憲を容易・可能にする国民投票法の強行が、連休明けにも予想され、国民に恐怖を与えている。

 

 3分の2議席の活用である。それがカルト教団が操る、今の日本を象徴しているようである。その恐怖を新聞テレビは、しっかりと解説報道をしない。むしろNHKは、改憲でさえも煽っているのだから、お話にならない。国民の人権を真綿で縛り付けようとしていることに、まだゆでガエル好きの国民は、全然気付いていない。

 

<自衛隊参戦法強行に貢献した北側一雄の憲法破壊発言が止まらない>

 かつて公明党の竹入義勝は田中角栄と、矢野純也は竹下登と、いま太田昭宏と安倍の関係に注目が集まっている。特に太田が安倍内閣の一員として、21世紀の赤紙といわれる集団的自衛権の行使について、率先して加担した事実を国民も創価学会員も記憶している。

 平和主義を堅持してきた、池田大作の教えを放棄したものだ。これは太田の裏切りを証明した何よりの証拠である。

 

 「木更津レイプ殺人事件」被害者の戦争遺児が、特定秘密保護法強行の時点で「太田は裏切り者」と断じたことは、まさに正義であろう。彼女の指摘は、次いで戦争法制と共謀罪の強行から、彼は文句なしの確信犯といえる。この憲法をぶち破っての「戦争する日本」に変質させた太田と山口那津男の公明党、そして創価学会の原田の裏切りを、善良な創価学会員は深刻に受け止めているだろう。改めて、戦争遺児の最後の戦いに敬意を表したい。

 

 彼女の尊い命を奪ったやくざ浜名が、太田の刺客ではないはずだが、なんとなく不気味さを漂わせている。

 

 この憲法違反の、集団的自衛権行使に道筋をつけた公明党の悪党弁護士が北側一雄。彼は既に国交相を歴任、自公連立の甘い汁を吸っていた。この人物が、改憲目当ての国民投票法強行の先頭を走っている、と見られている。

 ネットを見ると、彼の出自のことや、息子の電通社員の暴行事件などが出ている。電通と公明党創価学会の深い仲も注目される。

 

<「安倍晋太郎は清和会の人間ではない」事務総長・塩川正十郎>

 「安倍晋太郎は清和会の人間ではない」と公言した人物は、福田赳夫が信頼した塩川正十郎(元大蔵相)である。この塩川発言は、当初は驚いたものである。

 永田町に飛び込んだ1972年に田中が政権を担当すると、敗者となった福田赳夫の派閥・清和会の事務所を覗くと、そこが平河町の自民党本部から歩いて数分先にある紀尾井町の赤坂プリンスホテルだった。そこでは、なんとなく安倍晋太郎を、福田派のプリンスと担当記者は呼んでいた。

 

 星島二郎(元衆院議長)の書生をした中原義正の話だと、このホテルは元は韓国・李王朝最後の皇太子の屋敷で、戦後は妻(旧梨本宮方子)が住んでいた。彼女が生活のため「売りたい」と星島に声をかけてきた。星島が西武の堤康次郎に依頼、堤の西武が「赤坂プリンスホテル」を建設した。このプリンスは李王朝の皇太子・プリンスが住んでいたという由緒ある場所にちなんで、命名したものらしい。

 

 余談だが、中国外交部の日本通・肖向前と会見した場所が、その後に新築されたプリンスホテルの一室だった。彼の次女・肖紅も一緒だった。彼は会うなり「ほんざわさんは中国の本当の友人です」といって握手を求めてきた。胡錦涛も喜んでくれた「中国の大警告」本を、彼は北京から成田に着く間に読み切って感動したのだった。彼の一言は、いまも我が心に響いてくれている。

 

 塩川の「安倍は清和会の人間ではない」ということは、プリンス論を否定、その倅の晋三もまたそうなのだ。彼が清和会候補の町村信孝を叩き潰して、総裁になったことからも理解できる。

 

 岸の娘婿も孫も、清和会の人間ではないのだ。

 

<岸の最期の執念で安倍派に衣替えしたのだが>

 米CIAに魂を売った岸信介は、福田内閣を誕生させると、次なる野望・安倍の国盗り作戦に汗をかく。「早く派閥を安倍に譲ってくれ」とやんやの催促に、人のいい福田も応じてしまった。

 

 福田の側近NO1は田中龍夫で知られる。福田が文句なしに信頼した人物で、彼は太っ腹で福田に仕えた。この田中のライバルが安倍晋太郎だった。いわば福田と中曽根の関係である。田中に仕えた秘書の中内のもとには、安倍事務所の内緒話が次々と届いていた。「晋三がアメリカで麻薬を吸っている」なども。

 

 最近、損な彼女が話題になった。田中の後継者が河村建夫である。河村と安倍晋三は内々、犬猿の仲で知られる。彼が二階派に所属しているのは安倍の清和会を嫌ったからだ。中内は、いまは田中の娘と一緒に、都内の高級マンションに住んでいるらしい。

 

 さて問題は、安倍晋太郎の清和会の5奉行体制をみると、明らかに福田の清和会体制が温存されていた。三塚博・塩川・中山太郎は福田側近、中間が岸に迎合する森喜朗、安倍側近は加藤六月のみ。岸が望んだ安倍派も、一皮むくと、福田派そのものだったことが分かる。

 

<福田の安倍に嫌い=元側近が証言>

 福田の安倍嫌いは、派内で有名だった。福田の近くで仕事をした人物によると、福田は安倍を信用していなかった。「私の目の前で、福田さんは安倍をしかった。それも2度も目撃した」というのだ。安倍プリンスも福田の前では、子羊のようにおとなしかった。その分、ストレスも溜まったらしい。扇千景が慰労したものか。

 

 福田派には、保利茂や松野頼三ら周山会のメンバーが参加したが、誰も安倍を総裁候補にしようという者がいなかった。軽すぎる安倍晋太郎だった。ある時、周山クラブ出身の中野四郎の秘書に、安倍の秘書が声をかけてきた。「親父に会ってほしい」というので会うと、彼は「中野先生に周山クラブの先輩との交流を図ってくれるよう頼んでほしい」といって頭を下げた。

 

 彼は急いで中野に安倍の伝言を伝えた。中野は木で鼻をくくるように「あんなものをだれが相手にするものか」と一蹴した。安倍は、清和会で孤立していたのである。勢い田中派の竹下登との出会いに熱中、このことが余計に福田の怒りを買った。

 

<安倍出馬に中川一郎も擁立した福田赳夫>

 安倍が初めて総裁選に出たとき、福田は中間派の中川一郎の応援をしている。清和会が二手に分かれてしまっては勝ち目などない。最初から分かっていたので、安倍を信頼しない福田としては、中川を育てようとしたのであろう。

 

 ところが、敗北した中川は、地元に戻って「星影のワルツ」を歌った後、命を絶った。直前に都内の事務所で、二人して話し合った時、寂しそうに「ここには心友はいないよ。政友ばかりだ」と吐き捨てるように嘆いた。青嵐会で活躍した中川である。石原慎太郎も森喜朗にも、裏切られたとの思いを吐き出したのかもしれない。

 

<安倍批判でフジTVに嫌われた政治評論家の名誉>

 時に自分史にはまり込んでしまいそうなのだが、この場で在京政治部長会に触れようと思う。新聞記者を卒業して政治評論家としての第一歩に、卒業本「自民党派閥」(ぴいぷる社)を書いた。臆面もなく、日本記者クラブ10回大広間で出版会を開いた。

 

 この時の発起人に、二つの通信社の政治部長など、在京の政治部長が全員そろって名前を出してくれた。こんなことは後にも先にもない。誰もなしえない快挙となった。これは名誉の勲章か。ナベツネの前の読売政治部長を歴任した多田実は、中央大学ゼミの学生を動員してくれた。先輩の早坂茂三は花束を贈ってくれた。

 

 在京政治部長会を全員まとめ上げてくれた北海道新聞の高谷治郎先輩には、お世話になった。産経新聞の木立、朝日新聞政治部長は仕事のことも心配してくれた。時事通信の政治部長は、内外情勢調査会講師に推薦してくれた。

 

 フジテレビ政治部長は、ただちに番組出演をセットしてくれた。初めてのことで、緊張してしまったが、ポスト中曽根に安倍はない、と本当のことを口走ってしまった。理由を聞かれたので、彼の健康問題を指摘した。右翼のフジについて、当時はよく理解していなかった。

 結果は良かったと思う。本心としては「A級戦犯・岸の娘婿」が引っかかったことは確かである。嘘が付けないジャーナリストは出世できない。政治家と同じである。

 

<大森実を使っての東京タイムズ支配に嫌気して自立の道へ>

 東京タイムズを飛び出した理由は、実をいうと、安倍問題が絡んでいた。

 社長の徳間康快が、ポスト中曽根に安倍を担いだ。政治部長の筆者は、護憲リベラルの宮澤喜一である。安倍は毎日新聞出身である。大森実を使ったようだ。配下の外信部記者を、徳間に押し付けてきた。Sという風采の上がらない人物だった。このSが安倍訪ソの記事の扱いが悪い、と徳間にねじ込んだ。

 

 この事件がきっかけとなって、退社する決断をした。相談したのは宇都宮徳馬のみ。彼が「心配するな」となだめてくれた。政治記者20年を支えてくれた東京タイムズには感謝、感謝である。確か1年後かそこらで、徳間の平和相互銀行は、住友に呑み込まれ、東タイの歴史も終わった。

 

 楽しい20年も、安倍のお陰で、卒業できたことになる。A級戦犯・岸信介との出会いは、新橋駅西口の日石ビルである。彼は武器弾薬利権から、石油エネルギー利権にも手を出していたのだ。水面下で神道の鬼が蠢いているのであろう。以上は、若手政治記者に対する、誰も語らない清和会物語である。

2021年5月5日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

(追記)昨日、とても怖い話に驚いてしまった。知り合いが「Twitterを止められてしまった」というのだ。筆者のブログを打ち切られたときのことを、瞬間、思い出してしまった。Twitterというと、トランプの嘘を連想するが、筆者はいまだTwitterのことが分からない。しかし、どうぞといって使用させておいて、突然駄目だとなると、これは言論・表現の自由の侵害である。言論弾圧に相違ない。

嘘を並べ立てるトランプTwitterを封鎖するのは当然だとしても、一般人のまともな主張を止めてしまう。今の日本政府のやりそうなことではある。この機会に匿名ではなく、本名にしてはどうか。自己責任においての言論の自由だから、まともな言論戦を期待することが出来る。どうだろうか。

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