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2021年2月23日 (火)

政治の大変調と憲法軌道<本澤二郎の「日本の風景」(4003)

政治の大変調と憲法軌道<本澤二郎の「日本の風景」(4003)

<2000年から20年の清和会・日本会議政治で墜落寸前>

 2月22日松江市の小松電機産業主催のZOOMによる平和シンポジウムで、10分間「日本の平和戦略」と題しておしゃべりする機会を提供された。聞き手がいるわけではない。一方的に話すだけで、映像には自身の顔だけが映る不思議な体験をした。

 

 この20年余の保守傍流・清和会政治は、保守本流のそれと大きく異なる。その点を少し理解してもらおうと考えたが、10分スピーチでは不可能である。いいっぱなし・聞きっぱなしで終わった。

 

 かつて日本軍国主義が侵略した隣国から嫌われている日本は、また隣国を嫌う日本人である。東アジアにナショナリズムがぶつかり合っている、危険極まりない国際環境にある。そのことすら気づかない日本人というのも、まことに困ったものである。

 

 この日も1日5億円を費やしながらの国権の最高機関・国会議事堂では、首相以下、大臣も官僚も大嘘をついて、まともな審議は行われなかった。これもひどい日本である。

 

 福田康夫は例外といえるが、森喜朗から始まった「神の国」という、神社神道カルト・日本会議によって翻弄された日本は、主権者が覚醒しないと、落下するばかりである。

 

<森喜朗の「天皇中心の神の国」=国家神道・天皇制国家主義>

 A級戦犯の岸信介を源流とする清和会は、ワシントンに服従することで

政権を担当、反共国家の日本へと舵を切った。それを正当化する日米安保・軍事同盟の強化だった。

 

 いったんは保守本流の吉田茂を源流とする、池田勇人・大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一らの護憲リベラル「宏池会」が逆転、佐藤派の田中角栄を巻き込んで、中国との国交を正常化したものの、森の国家神道派・日本会議が主導権を握るや、日本政治は大きく右カーブを切ってしまった。

 

 岸の傀儡政権である。背後で復活した財閥と、連立を組む公明党創価学会が選挙マシーンとなって、右翼政治が定着してゆく。天皇制国家主義への回帰ともなった。

 

<安倍晋三の森友学園支援=教育勅語復活に狂奔>

 森の天皇中心主義にならって、安倍晋三は教育勅語復活にかけた。第一次安倍内閣の悪しき成果は、教育基本法に戦前の教育勅語の根幹を押し込むことだった。これに公明党創価学会が賛成して成立させた。

 

 この延長線上で、教育勅語を教える極右・森友学園に対して、国有地を払い下げる、しかもタダ同然で強行した。安倍の指令に、財務省の麻生太郎が全面的に協力したのだが、3分の2を握る安倍の大嘘発言の連発で押し切ってしまった。

 しかし、公文書の捏造に耐えられず、正直な職員が自殺した。これの事件裁判は、これから本番を迎える。

 

 国家神道と教育勅語は、戦前の日本軍を侵略戦争に狩り立てた要素そのものである。その先に小泉純一郎の靖国参拝が続く。政教分離違反である。

 

<小泉純一郎の靖国参拝で戦前回帰実現>

 自民党政治を1972年から取材してきて、まさか国家神道(神社本庁)・教育勅語・靖国参拝が表面化することなど、全く思いもよらないことだった。

 

 戦前の天皇制国家主義の復活である。しかも、本来は戦争反対派のはずだった公明党創価学会が、公約を放棄して、あろうことかこれらを強く支持したことも、まさに驚天動地そのものだった。安倍内閣が強行した戦争三法(特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪)は、信濃町の強力なアクセルの下で成立して、東アジアに衝撃を与えた。

 

A級戦犯・岸信介=国家主義・国家神道・教育勅語・靖国参拝>

 総括すると、これらの悪しき政治路線は、A級戦犯の岸信介が仲間や孫に遺言したものばかりである。

 

 侵略戦争に向き合ってこなかった戦前派は、歴史を正当化して恥じない。それが日韓関係で爆発した。36年間の植民地支配の怨念が、表面化して当然のことだった。

 

 安倍の半島蔑視は、自身の出自と関係しているのかもしれない。

 

<日米軍事同盟の強化=沖縄米軍基地強化=中国との対決>

 岸は米CIAのテコ入れで政権を手にしたものだが、それは必然的に亀井静香らのいう「アメリカのポチ」を意味する。

 

 実にみっともない話だが、小泉は初訪米で、ブッシュ・ジュニアの前で、プレスリーの真似をしてまでして、相手の歓心を買った。アメリカの日本属国化は、日米軍事同盟の強化に比例する。ワシントンから武器弾薬を、法外な値段で買い取ることだった。

 

 そのための消費税増税など、日本はアメリカのポケットを当たり前のように受け入れた。自立できない日本政府の下で、ワシントンの対中国戦略の要石・沖縄の基地強化もその一つだ。目下、米空母艦載機の訓練基地建設にも力を入れている。鹿児島県の無人島・馬毛島に血税を投入、そこに官房長官の加藤勝信らが暗躍して、暴利を手にしているとの疑惑が持ち上がっている。

 

<隣国から警戒される危うい日本=軍事同盟の解消の時来る!>

 日本の国際的な信頼度はないに等しい。東アジアで孤立する日本である。この20年の日本のすべての指標が、著しく落下している。幸福度でさえも。

 

 安倍は27回もプーチンと会談しながら、北方四島の返還に一歩も近づけなかった。返還すれば、そこに米軍基地が実現するためだ。沖縄が存在する限り、中国は安心できない。

 

 日米軍事同盟を解消しないと、東アジアの安定は確保できない。わかりきっている。軍事同盟を解消する、そのための自立した政府を打ち立てる、その時を迎えている。

 

<言論と議会の健全化=帆船日本丸による安全航海>

 東アジア5か国による平和友好条約を締結する。むろん、アメリカとも。「覇権放棄」が条約の根幹である。これこそが9条憲法の立場である。70年前にアジアと世界に約束した日本の公約である。今こそ憲法を定着させる時であって、改憲軍拡は愚の骨頂である。

 帆船日本丸による航海が、安全と安心を約束する。超自然エネルギー大国が、世界に貢献する日本だ。清和会政治をドブに捨てる時なのだ。

 

 衰退した言論の再生もまた、重要な課題といっていい。健全な言論と健全な議会が、民主主義の要諦なのである。主権者の覚醒が、今ほど求められる時はないだろう。

2021年2月23日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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