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2021年2月14日 (日)

清和会体質<本澤二郎の「日本の風景」(3994)

清和会体質<本澤二郎の「日本の風景」(3994)

<国際社会から拒絶された「神の国」国家主義者の森喜朗>

 東京五輪組織委員会の会長・森喜朗が墜落した。日ごろからの体質・価値観を非難されたものだ。密室談合による清和会政権の生みの親で、日本会議が引きずる戦前の価値観を、国際社会が容認しなかったためである。

 

 数世紀前ならいざ知らず、21世紀に「天皇中心の神の国」という時代錯誤の国家論を踏襲、それをひけらかしながら、安倍晋三の後見人として、電通五輪利権に食らいついていたものだろうが、意外やコロナが襲来して延期、そこで日ごろの体質を披歴したとたん、米NBCIOCに「不適格」の烙印を押されてしまった。

 

 後輩の小泉純一郎や安倍、そして菅義偉も守り切れなかった。深層では、国家神道や教育勅語を継承する、清和会政治を国際社会が直撃したことでもある。さぞかし日本会議も、悔しい涙を流したはずであろうが、戦前の価値観を今時引きずっている方がおかしい。

 

<「典型的な役職乞食で有名だった」と清和会OB

 恥ずべきは、ほかにもある。責任をとって辞める立場でありながら、森は公然と同志のような人物を指名、相談役として居座ろうとしていたようだ。これはもうどうしようもない。

 清和会体質そのものであろう。安倍もそうだった。自己の犯罪もみ消し人である官房長官を後継者に指名して、退陣後の検察捜査を押しつぶそうとしているのだから。仲間のトランプは、弾劾裁判に二度も掛けられるという悲哀をかこっている。

 

 彼ら清和会体質の根源は、憲法を尊重擁護する姿勢が見られない、それどころか平和憲法を破壊しようとしてきた点にある。森の文教政策がそうだった。

 

 安倍から直接「うちの祖父さんは、民主主義がわからない」と聞いたことがあるが、A級戦犯首相も同じだった。清和会政権は、戦後においても、日本没落の原動力となったことが既に明らかとなっている。そのことを批判しなかった、新聞テレビの右傾化責任は、筆舌に尽くせないほど重大なことである。

 

 清和会OBに言わせると、森は「役職乞食」という。初めて耳にした日本語であるので、多少驚いた。どういうことなのか。

 

<日本体操協会を徳田虎雄から強引に譲り受けた!>

 日本最大の病院を立ち上げた徳洲会の徳田虎雄は、過去においてなんらかの理由で、日本体操協会の会長をしていた。このポストを、首相退陣後の森が「譲ってほしい」と声をかけていた。

 彼がラグビーの選手として早稲田大学商学部に裏口入学したことは、今ではよく知られている。日本工業新聞に入社したが、彼は産経新聞で働いた、と嘘をついていたことも、政界では有名な話である。筆者も永田町でよく聞かされていたものだから、社長の徳間康快に誘われて、一度だけ彼の事務所で会った、それ以外は右翼の青嵐会・台湾派ゆえに敬遠してきた。

 

 なぜ縁のない体操協会に首を突っ込んだのか。今はわかる。そう五輪利権目当てだった。JOCに対して、体操協会の影響力は抜群というのだ。彼はここを足場にして、五輪獲得に動いたのだ。同じ青嵐会仲間の石原慎太郎が都知事(当時)だ。石原との連携で、安倍を動かして具体化させてゆく。なかなかしたたかな、森と石原と安倍の野望であろうか。指南役は電通だろう。

 

<森の狙いはJOCへの影響力、五輪利権獲得への布石だった!>

 日本体操協会をよく知らないが、過去に五輪金メダル獲得で実績を上げてきた。そういえば、一時、千葉県知事候補になったスポーツ庁という不思議な役所の責任者が、この金メダリストだった。

 

 スポーツの台頭は、ヒトラーのドイツ五輪を彷彿させるではないか。ヒトラー研究者が、日本会議にたくさんいるのだろう。獲得するためには、手段を選ばないのだ。嘘と買収で勝ち取った2020五輪だった。 

 

<「背後に電通が指南していた」との憶測も>

 全く手が付けられない東電福島の廃炉作業について、最近朝日新聞が特別記事を書いた。廃炉は無理なのだ。東芝製のプルトニウムMOX燃料を使用した3号機は、核爆発を起こしている。

 

 廃炉するためには、数百年かそれ以上かかる。全く打つ手なしである。放射能汚染水の処理をどうするか。海の放流すれば、国際社会がNOを突き付けるだろう。嘘に嘘を重ねて獲得した2020東京五輪は、天も容赦しないはずだ。

 

 神社信仰のお祓いで、めでたく処理など出来るわけがない。昨夜も福島沖の海中で大地震が起きて、東北から首都圏に住む人々を恐怖に陥れた。

 嘘と買収で手にした五輪に大義は、全くない。健全なスポーツとは無縁の利権イベントそのものである。

 

 しかし、言葉は便利なものだ。昨日、森が組織委員会で働いている職員に対して、不可解なメッセージを発していた。「電通の作文か」との指摘も。

 


彼は、嘘と買収で手にした五輪を、こともあろうに「偉大な仕事」だと決めつけた。ヒトラー流なのか。はたまた「スポーツが人との繋がりや絆に寄与する社会に、大きな役割を果たしている」ともうそぶいたものである。この作文を書いた人物が誰なのか、電通マターの新たな疑惑が持ち上がっているらしい。

 

 一部のスポーツ新聞が書いた。五輪を春夏10回実施すると、放映権料だけで、実に1兆2700億円の収益が転がり込むと。五輪は、ギリシャのクーベルタンが期待した、健康で健全なスポーツでは、全くないのである。

 

 JOCIOCも営利事業団体である。東京五輪は電通利権の最たるものであって、国民生活を豊かにするものではない。まずは、ギリシャに返してはどうか。

 

<大義のない不浄な東京五輪は限りなくゼロ=老兵は消え去るのみ>

 東京五輪は民間のスポンサーが、金儲けの手段として、主に財閥企業が活用している。この仲間に新聞テレビなども含まれているという。率先して五輪強行論の菅内閣の応援団となって、ジャーナリズムの使命を放棄して、不浄すぎる五輪強行世論づくりに汗をかいてきている。

 

 不幸にして森問題で、国際社会から非難され、トップが更迭された。後継者選びでも、またいかがわしい人選が繰り返されることになる。森の意中の人は誰か。川渕も落馬してしまい、もはや青少年を鼓舞するような人格者が見つかるだろうか。橋本などは論外であろう。

 

 東京五輪実施は、限りなくゼロであろう。利権アサリの老兵は去るしかないが、水面下で電通の、もがきふためく様子も見えてくるではないか。

2021年2月14日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

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