« 官房機密費監視役は共産党<本澤二郎の「日本の風景」(3981A) | トップページ | 本庶博士の叫び<本澤二郎の「日本の風景」(3983) »

2021年2月 2日 (火)

台湾海峡波高し<本澤二郎の「日本の風景」(3982)

台湾海峡波高し<本澤二郎の「日本の風景」(3982)

<安倍のインド太平洋戦略の罠と中台米の突発的軍事衝突懸念>


人々の視線は、コロナやミャンマー・クーデターに向いているようだが、台湾海峡は安倍・トランプの後遺症が、バイデンにも継承されて、依然として波高しである。本格的な軍事衝突は想定できないが、突発的な衝突の危険性は否定できない。

 

 ワシントンの中米貿易戦争と露骨な台湾独立派へのテコ入れに対して、中国は「台湾は中国の一部」とする立場を厳然として貫いて妥協しない。軍事的対決も辞さないため、台湾海峡から南シナ海に掛けて緊張が続いている。米空母や艦載機による挑発次第では、軍事的衝突も否定できない。

 そもそも安倍・トランプの密約発覚で判明したことだが、日米は中国の海空域を防衛するとしている。ましてや安倍は、そのために実弟・岸信夫を防衛省に送り込んでいる。岸は安倍と共に日本を代表する台湾ロビーで知られる。

 

<台湾防衛密約の安倍・トランプ密約に悪乗りバイデン?>

 外交音痴のトランプに対して「アジア太平洋」を「インド太平洋」に切り替えさせた安倍の認識は、ひとえに台湾防衛をホワイトハウスに認知させることだったろう。

 反トランプのバイデンが、そっくり踏襲することはないだろうが、周辺には産軍複合体に連なる高官が少なくない。香港問題などから、それに傾斜する危険性があろう。

 

 中国封じ込めに、沖縄と台湾を手元に抑え込みたい米産軍の野望は、目に見えている。米属国政府が推進する、沖縄の辺野古基地建設と馬毛島の米空母艦載機訓練基地建設は、彼ら産軍複合体向けのもので、第二の横須賀化である。空母基地に狙いがあると見たい。

 

 自衛隊も空母「いずも(出雲)」に満足せず、次々と増設する構えだ。海を重視する自衛隊の狙いは、対中戦略そのもので、背後の台湾防衛と比例しているだろう。安倍の負の実績である。

 最近、自衛隊海幕長ら幹部がコロナに感染したが、それでも彼らが処罰されることはなかった。規律の乱れと大軍拡も比例している。

 

<台湾独立に対して軍事攻撃必至の中国軍>

 幸い、馬毛島の艦載機訓練基地建設に、当然のことながら地元住民は反対している。断固として、基地建設を阻止すべきだろう。この馬毛島買収にからんで、政府防衛省に重大な疑惑が発覚した。そのため、鹿児島県西之表市が注目を集めている。平和市民の関心も強まっている。馬毛島買収には、案の定、安倍と菅と加藤が、深く関与していることも分かってきた。第二の辺野古として浮上している。

 

 有事になれば、台湾どころか、沖縄と馬毛島もミサイルの標的にされる。事柄が台湾独立ともなれば、当然、強権発動に発展する。この点について北京の妥協はあり得ない。 

 

<蔡英文の強硬策に抵抗する国民党=台湾分断の行方>

 日米による台湾海峡防衛路線が、露骨になると、被害者は台湾の人々である。反独立派の国民党を中心にして、反発が強まるため、蔡英文政府も厳しい立場に追い込まれる。

 

 内部に深刻な分断が起きる。分断はアメリカに限らない。日本も安倍の改憲軍拡で、分断が起きてしまっている。菅内閣が、そのとばっちりを受けている側面も否定できない。先日の市議選で、入れ墨の若者が、戦前の特攻隊の服を着て当選したという。社会の分断の表れである。倫理喪失の象徴か。

 

 憲法擁護を首相が否定した政権は、今も継続している。分断政治の悲劇は、まだ終わろうとしていない。台湾もまた、その悲劇へと突入している!

 

<危険な火遊びと日本・東アジアの軍拡で感動する死の商人>

 コロナでアメリカの経済は深刻な打撃を受けているが、全く報じられない米軍需産業はどうか。今も笑いが止まらないはずである。

 安倍の軍拡政策で、トランプの言うままに、莫大な費用と量の武器弾薬を購

入してきた日本である。これがキックバックされて、安倍の懐を肥やし続けている。他方で、大衆は税金を奪い取られている。特攻服を着た若者が選挙で当選する分断国家・日本である。

 

 ワシントンの産軍複合体と、その属国を自負するような自公政権による火遊びが、東アジアどころかアジア全体に軍拡の嵐を招き寄せている。感動する日米産軍体制である。

 

 何事も最初は火遊びから始まる。台湾海峡波高しに監視の目を向けるべきで、これを煽るような右翼言論に左右されてなるものか。

2021年2月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

習近平国家主席率いる中国軍が23、24日、台湾の防空識別圏(ADIZ)に多数の戦闘機や爆撃機などを進入させた目的は、台湾南方沖を航行中の米原子力空母「セオドア・ルーズベルト」を目標とした威嚇だった可能性が高いことが分かった。台湾の国防部(国防省に相当)の関係者が明らかにした。ドナルド・トランプ前政権による「対中強硬政策」と「台湾支援政策」からの転換を迫ったようだが、ジョー・バイデン政権内からは「対中圧力強化」を示唆する声が出てきた。

 

【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版(電子版)によると、中国にとって3隻目の強襲揚陸艦「075型」が29日、上海の造船所で進水した。習近平指導部は台湾侵攻を視野に上陸作戦で主要な役割を担う同艦の整備を急ピッチで推進。同紙は「驚異的なスピードで3隻を進水させた」と報

 

中国人民解放軍が最近、南シナ海の台湾の防空識別圏(ADIZ)内で米軍空母を標的にした模擬打撃訓練を行ったことが分かった。折悪しくジョー・バイデン米国大統領の就任式から3日後の週末にこのような訓練が行われたと英フィナンシャルタイムズ紙(FT)が先月30日(現地時間)、報じた。
先だって、台湾国防部はH-6K戦略爆撃機、J-16戦闘爆撃機など中国の軍用機が先月23日(13機)と24日(15機)、相次いで台湾のADIZ南西で訓練したと発表した。飛行区域は、台湾が実効支配中の東沙諸島から遠くない位置だった。
(韓国中央日報)

« 官房機密費監視役は共産党<本澤二郎の「日本の風景」(3981A) | トップページ | 本庶博士の叫び<本澤二郎の「日本の風景」(3983) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 官房機密費監視役は共産党<本澤二郎の「日本の風景」(3981A) | トップページ | 本庶博士の叫び<本澤二郎の「日本の風景」(3983) »

2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ