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2020年12月 7日 (月)

日本レイプ文化の土壌<本澤二郎の「日本の風景」(3927)

日本レイプ文化の土壌<本澤二郎の「日本の風景」(3927)

<木更津レイプ殺人を頷かせるやくざまがいの群馬の蛮行政治>

 びっくりするニュースを見てしまった。草津町の町長の性被害を暴露した正義と勇気の女性町議が、あろうことか町の住民投票で失職した、というのである。詳しい事情は知らないが、性被害を受けた女性の訴えは、TBS強姦魔事件を振り返るまでもなく、全人格をかけた覚悟の叫びのはずである。嘘をつく動機などあろうはずがない。非は町長にある。それなのに、問題の町長が反省も謝罪もせずに、議会と町民を誘導して、女性市議を失脚させたものであろう。

 

 極め付きの本末転倒事件である。許せない!

 

 2014年4月28日に非業の死に追いやられた木更津市(旧千葉3区)の戦争遺児のことを思い出させてくれる、恐ろしい性犯罪事件であろう。日本の半封建社会を証拠づけた事件であると断じたい。

 

 日本人は、彼女の叫びを直接聞くべきであろう。Youtubeで目視出来ないものか。やくざにレイプ、続く性奴隷の日々、挙句の果てに、逃げ出そうとした場面での「バラすぞ」「映像を流すぞ」というドーカツに屈した戦争遺児ほどでないにしても、菅義偉が大好きな地方で、勇気ある町民の女性代表者が、町長の逆襲に遭遇、議会も町民もこぞって彼女を袋叩きにしてしまった。

 

 世も末か。

 

<レイプ文化とやくざ文化が根付いている男尊女卑社会>

 男尊女卑は、戦前の誤れる儒教の教えと見られてきたが、21世紀の今日の日本において、死語ではないという事実を、草津町事件は物語っていないだろうか。

 

 TBS強姦魔事件は、国際社会でも注目されているが、その原因は被害者の勇気と正義が勝っていたからである。「木更津レイプ殺人事件」の場合は、非業の死を遂げる寸前になって、レイプ殺人を示唆する遺言のような言葉から徹底取材、ついに真相を明らかにしたものである。加害者はやくざの浜名で、地元で「かけはし」という介護施設を開業しているから驚きである。加害者被害者共に創価学会員が、事件のミソであるのだが。

 

 繰り返し「木更津レイプ殺人事件」をネットや雑誌などで告発しているが、浜名も警察も逃げ回っている。元学会幹部も協力してくれたが、真相を知ると、これまた逃げてしまった。要するに、レイプ事件を容認する警察によって、やくざれいぷ犯が跋扈する房総半島であるが、それどころか性犯罪は上州・群馬県も、といえる。実際は、菅の選挙区の神奈川県なども、要は列島全体にいえる、日本最大の恥部である。

 

 半封建社会=やくざ文化=レイプ文化から、政治の世界もやくざまがいが政治手法として通用している。親分子分の世界が、政界・地方政界どころか言論界にも深く浸透している日本なのである。

 

<旧群馬3区の福中戦争激戦地の有名な観光地>

 政治記者1年生のころだったと思う。話題の選挙区取材の一つの旧群馬3区に押しかけた。草津温泉で有名観光地の草津町も覗いてみた。

 

 福田赳夫の次男の郁夫が婿入りした横手館に行ったかどうか、もう記憶にはないが、大半の温泉旅館が福田派と中曽根康弘派に分かれて、選挙戦を盛り上げていた。わずかに小渕恵三派が占めていた。むろん、社会党議員を支持する旅館はなかった。

 

 当時の取材力では、深くこびりついて離れない半封建社会の悪しき風土など知る由もなかった。

 

<女性の人権が確立していない半封建性社会> 

 男社会なのだ。その点で、小渕の後継者は、彼の娘である。少しは群馬にも、女権が確立するようになったものか?そうではあるまい。今回の半封建的事件に対して、彼女が支援した形成はないのだろう。

 

 一部に自立した女性はいるだろうが、それは本人レベルで止まってしまい、周囲の女性にまで手を広げようとしない。これまた日本女性の負の特性となっている。伊藤詩織さん事件を我が身として、人権確立運動を展開する女性は、まだ少ないようだ。

 

 自分で自分の首を絞める女性が、おそらく沢山いる日本である。女性の人権は、根幹のところで腐っている。

 

<言論が衰退した日本民主主義の現実>

 自立できない女性を、今回の住民投票が露骨に証明しているだろう。これが悲しい日本の民主主義の現実である。

 ここにこそ日本の政治が、くっきりと反映されている。日本社会の変革の遅れや、野党の無力化、あるいは公約を平然と無視して「戦争党」に変身する宗教政党、などからも推認することが出来るだろう。

 

 女性の自立無くして、この国の変革は起こりえない。一時的に政権の移行が起きても、すぐまた元に戻ってしまう日本政治である。それには衰退する言論も同罪である。

 

 草津町の蛮行を、なぜ新聞テレビが大きく報道しなかったのか。女性の変革・自立を促す言論戦を、なぜ展開できなかったのか。新聞テレビが電通ごときに操られるようでは、この国の民主主義は、成長するどころか後退するばかりであろう。

 

<新井祥子町議は第二の伊藤詩織さんか>

 反面、失職した新井さんへの期待は、日本の民主主義の確立のため、自立する女性のために、それこそ貴重な活動に注目が集まるだろう。恥ずべき草津町騒動を、全国に発信してもらいたい。

 

 彼女にとって、今回の事件を新たな跳躍台として、女性の人権意識の高揚・自立運動へと広大過ぎる舞台へと向かって欲しいのである。

 

 彼女は第二の伊藤詩織さんである。日本のレイプ文化を消滅させる、女性運動の闘士として活躍が期待される。木更津市の戦争遺児は、地獄からそう呼びかけているように思える!

2020年12月7日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

性被害訴えた草津町議が失職 住民投票、賛成が上回る

朝日新聞デジタル2015

 群馬県草津町で、町長からの性被害を告発した新井祥子町議(51=無所属=に対す解職の賛否を問うリコールの住民投票が6日あった。即日開票の結果、賛成が2542票有効投票の9割以上を占め、新井氏は失職した。当日有権者数は5283人で、投票率は5366%だった。

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