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2020年12月13日 (日)

カニ物語<本澤二郎の「日本の風景」(3933)

カニ物語<本澤二郎の「日本の風景」(3933)

<中原善正お嬢さんのカニ土産に感激、三度目の舌鼓!>

 カニの季節か?金曜日に会社役員だったO君が、高級菓子パンと食パンを持参してくれた。友人の善意に感激していると、今度は今日の日曜日に、中原さんのお嬢さんが、高級カニを宅送してくるという。これは人生3度目のカニ料理だ、久しぶりに舌鼓を打てそうだ。いつも気が滅入るような話題なので、今日は、つばの出るおいしい話をしたい?

 

 カニ料理の一度目は倅の輝夫が、孝行息子になって、正月前に沢山買いこんで、家族団らんビールで乾杯しながら、胃袋を膨らませた。そんな幸せな時をくれた。有名な上海ガニも何度か食べたが、記憶に残っていない。量が少ないせいであろうか。

 

 二度目は、北海道最北端の稚内市で、たらふく食べたものだから、記憶から消えることはない。カニ料理を嫌いな人はいないだろうが、小ぶりのカニだと、昔話になるが、たとえ料亭の膳に出ても、仲居さんに手伝ってもらわないと食べられなかった。だいたいが食べた気がしない。しかしながら、北海道のそれはロシア漁民から輸入したものに違いないから、カニは大ぶりである。

 

 今回は3度目だ。食べないうちから、舌から唾が出てくるではないか。これは、血税を使っての美食三昧の菅や安倍には、どう転んでも味わうことが出来ない味だろう。

 

<金田英行君(当時衆院議員)の講演会後の宴会でカニの刺身!>

 金田君とは、中大法学部学生の一部が学んだ白門研究会の寮で知り合った。白門とは、東大の赤門に対抗する意味が込められて付けたものらしい。

 お茶の水駅近くの有斐閣という法律専門の出版社で、アルバイトをしたことがある。そこで初めてココアという飲み物を知った。よく本郷の東大の赤門をくぐり、小さな三四郎池をのぞいた。東大法学者の原稿取りである。北京大学校内の巨大な湖水・無名湖と比較は出来ない。

 

 白門研究会は、柳沢という教授が主宰していたもので、寮が確か松戸市の江戸川沿いにあった。旧遊郭を買い取って、6畳一間に学生2人を押し込んで、司法試験と公認会計士の試験勉強をさせてくれた。当時、遊郭の意味も知らなかった。

 そこで友達が3人できた。金田英行、高野利雄、曽我部浩の3君である。彼らは相応に研究室に潜り込んで、意味不明の分厚い法学本とにらめっこ、丸暗記といういかがわしい勉強に熱中していた。筆者は家庭教師や卒業するために、単位を取るべく、御茶ノ水まで通学していて、研究室での勉強どころの騒ぎではなかった。

 

 唯一の取柄は、同大で一番人気で知られた、渥美東洋ゼミにうまく合格、そこに潜り込んだことで、刑事訴訟法をたしなんだことくらいで、胸を張れることなど何もない。当時は学生運動も賑わしく、教室入り口前は勉強机の山でふさいでいたため、休講が多かった。

 

 家庭教師でうれしかったことは、品川区の幼稚園経営者の森さん宅で、両親が苦学生思いのためらしく、夕食まで出してくれた。膳にマグロの刺身が乗った時は、大いに満足した。マグロの刺身など、縁がなかった貧乏学生だったせいである。それこそ、出来の悪い安倍の額を叩いたという、現東北復興相のようなことなど考えられないことだった。

 

 さて色白で男前の金田君は、自分で自慢するほどの自信家。事実、国家公務員上級職に合格、郷里の北海道開発庁に入って、まもなく頭角を現わした。高官の娘を嫁さんにしたことも、出世に貢献したものだろう。長官秘書官を経て、政界入りした。

 

 派閥の要人周りに汗をかいていたころ、議員会館で彼の事務所が目に入った。もう堂々の衆院議員である。「講演を頼む。安いけど」という依頼が、カニ料理に結びついた。日本の最北端・宗谷岬というものだから、二つ返事で応じた。

 

 カニの種類は知らないが、カニの刺身が存在していることに何よりも驚いた。

 

<日本の最北端・宗谷岬で流氷のCDいただく>

 地図を開くと、北海道稚内市である。講演を終えての大宴会が、カニ料理店だったらしく、金田後援会幹部らが「食べろ」「飲め」と催促してくれるものだから、断る理由などなかった。

 

 この時だけは、腹がカニで膨らんだ。翌日宗谷岬に立った。彼方のサハリンは、かすんでいて見えなかった。むろん、流氷の季節ではなかったのだが、流氷という歌のCDをいただいた。

 

 ネットを見ると、金田君は衆院4期でバッジを外している。初めて気づいたのだが、これは筆者の息子の医療事故と関係していたろう。永田町に目を向ける余裕をなくしていたせいである。人間は家族の不幸が一番きつい。

 

<プーチンに騙されて騙されても気付かない愚か者首相>

 北海道を旅すると、日本人はだれでも北方領土問題が脳裏をかすめてくる。ソ連抑留問題もそうだが、北方4島問題である。前者は、中国の配慮の深さに頭が下がるだろう。中国からの帰還兵の多くは、その後に何度も訪中し、感謝の旅をしている。

 

 我が安倍晋三は、数えきれないほどロシアの独裁者・プーチンと会談したが、領土問題は一歩も前進しなかった。むしろ、軍事基地化で大きく後退した。もはや打つ手なしだ。買い取る方法しかないだろう。

 

 安倍はじゃれる猫に等しかった。それでも、安倍外交を宣伝する自民党関係者の気が知れない。愚か者以下であろう。宗男にいいように弄ばれたものであろうが、もしも金田君がいたらこんな恥さらしの外交は、早く打ち切っていたであろう。彼は、故郷の旭川に戻ったのだろうか。

 

<会いたい曽我部博君も松戸の旧遊郭の白門研究会の寮で>

 一番親しくなったのは曽我部君で、おとなしく人懐こい友人として、人間として最高の好人物だった。いつも細い目を、いっそう細めて笑ってくれる。そばにいて、疲れるということがなかった。

 

 遊郭の一室に囲われた研究生にとって、仲間同士飲み食いする機会は一度たりともなかった。「赤門に負けるな」の意気込みからというよりは、そんな余裕などなかった。

 

 研究室は薄暗く、そこに板で仕切った長椅子のような机が並んでいたが、ついぞここが学生で埋まっていたという記憶がない。下宿代わりに潜り込んできた、学生や卒業生もいたらしい。近くを流れる江戸川を散策したという記憶もない。ロマンスどころでなかったのだ。

 

<大平正芳さん似の銅像の顔・相模原市大病院の御曹司>

 曽我部君は、結婚式に呼んでくれた。友人代表として、しゃべるように催促されて閉口した。当時、政治部記者として大平派を担当していた。

 細い目が大平さんに似ていたことから、彼も「銅像になる人物」と持ち上げてしまったのだが、果たして受けたのかどうか。

 

 彼の父親は精神科医で、神奈川県相模原市で大きな病院を経営していたようだ。高度成長期の日本で、精神を病んでいる人たちが多くいることを証明していたのだが、当時の政治記者はそうしたことに関心を持たなかった。

 

 おそらく曽我部君は、父親の後、後継者として経営にタッチする運命に置かれていたはずである。数年前に懐かしく思い、はがきを出したが返ってきた。亡くなったのか、田舎に移転したのか。

 

<努力家・高野利雄君は名古屋高検検事長の出世頭>

 ネットで高野利雄を開くと、彼のニュースがいっぱい出てくる。検察仲間では出世した方であろう。

 

 研究室でも彼は抜群の努力家だった。毎朝そこにこもり、それを夜の10時ごろまで続けていたようだ。大変な努力家で、司法試験のために中大に入学したような学生だった。

 当時の中大の授業料は一番安かった。多くは貧乏な若者が殺到していた大学で、愛校歌の替え歌に「ボロは着てても心は錦」というのがある。現在にぴったりである。

 

 しかし、検事の世界に入った高野君は、この枠をはみ出している。東京地検特捜部副部長や同検事正、名古屋高検検事長も。このポストから、今の検事総長の林真琴は栄転している。

 

 驚いたことに、日本相撲協会理事までしている話題の人物でもあった。国技と喧伝する相撲の源流は、草原の騎馬民族で、肉食のモンゴル相撲だ。ずっと以前から、モンゴル相撲に制覇された国技である。

 

<黙々と研究室に潜り込んで勉強、勉強の日々>

 普通の学生は、女性にあこがれる年齢である。この時に机にへばりつくことは、健康な男子にとって無理である。司法試験どころではない。むしろ、学生結婚した方が、勉強に熱が入るかもしれない。

 

 いえることは、精神的に過酷な環境下で、必死で丸暗記に成功した人物が、難関を突破するわけだから、そんな人物が司法を操っている?となると、民意や日本国憲法順守に徹するのは、至難の業であろう。今の林真琴の、怪しげな対応からも見てとれそうだ。

 いまも冬場に茶色の丹前を着込んで、研究室に入る高野君を思い出すことが出来る。カニ物語が、3人の友人の紹介になってしまった。

2020年12月13日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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