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2020年10月 4日 (日)

本末転倒内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3864)

本末転倒内閣<本澤二郎の「日本の風景」(3864)

<日本学術会議の推薦委員を排除した菅内閣の安倍極右体質>

 散歩すると、道端に彼岸花が周囲を赤く染めている。ツーンと鼻を突く香ばしい臭いは、金木犀の花である。そんな秋花本番の入り口で、新内閣が正体、悪しき正体をさらけ出した。学問の自由までも金縛りにする極右政治に、人々は何も変わらない新政権に愕然としている。日本学術会議委員の形式的任命権者にすぎない菅首相が、公然と強権を発動したのである。本末転倒内閣と断じたい。

 

 他方で、性被害者に対して「女性は嘘をつく」と公言した、公人失格の女性議員を、菅内閣と自公与党は擁護して恥じない。安倍に続く、腐った政府と与党でもあると断罪すべきか。

 

 安倍の繰り返されてきた犯罪事実を、首相の黒子として隠ぺい・捏造・ホラで、野党の弱すぎる追及を処理してきた実行隊長として、それ故に政権を事実上、禅譲してもらったという経緯が、色濃くこびりついている菅・自公内閣に、早々と善良な国民は深く認識させられている。

 

 電通傘下の、怪しげな世論調査に屈しない国民は、いまでは少なくない。

 

<憲法違反の戦争法制に反対した国民・科学者に正義>

 6人の学術会議の推薦委員は、特に科学者として公正な立場から、憲法に違反する安倍・自公内閣が強行した戦争法制に対して、誠実に勇気を出して声を上げた。主権者の立場からすると、彼らは公正・誠実な科学者であって、排除される理由などない。

 

 政府機関に所属しながらも、政府と好ましい距離で独立している義務を果たす点で、検察と類似している。法務検察は、安倍犯罪を覆い隠すために、閣議決定までして、悪しき法務官僚の黒川弘務を検事総長にしようと画策、これに主権者が強く反発、ついには安倍を辞任に追い込んだ。近年まれに見るネット世論の猛威である。

 

 目下、インターネットの世界では、菅の権力乱用に対して、厳しい批判が集中している。学問の自由・教育は、言論の自由が言論界に集中することに反して、全国民がすべからく関心を抱く、憲法が保障する大事な人権である。

 

 その頂点の学術会議に横やりを入れた初めての、まさに職権乱用事件は、コロナ禍で疲弊している国民の心を強く刺激した。菅が撤回しないと、安倍内閣の犯罪隠ぺい実行隊長追及に、健全な世論が表面化するに違いない。繰り返すと、菅は憲法違反者として、安倍の7年8か月を、自公与党と一体となって支えた功労者として、政権を手にした好ましからざる人物だと、多くの国民は判断している。その憲法違反法律に、人間として当たり前のこととして反対した、正義と勇気の科学者を排除する今回の行為は、本末転倒の極みであろう。

 

<憲法違反の悪しき権力が、正義の国民主権を蹴散らす職権乱用>

 政党と公約は、政治の要諦である。

 

 安倍・自公内閣最大の罪は、憲法の核心である9条に違反して、こともあろうに戦争三法(特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪)を強行したことであるが、これを自民党は公約として有権者に公約しなかった。

 

 公約しない悪法を強行する権利は公明党にもない。いわんや、それが憲法に違反する天下の悪法だから、なおさらのことである。以来、自衛隊関係者のみならず、日本国民に戦争という、民の生きる人権を根こそぎ奪う、天下の悪法に、戦前の軍靴の響きを感じさせられている。

 

 公約違反に右翼化した自民党内からは声も聞こえてこないが、公明党創価学会は平和主義の旗をドブに捨てたわけだから、東京の学会本部・創価大学・木更津市の戦争遺児の影山女史・沖縄の野原善正らが声を上げた。全国的に見ると、その数は相当数にのぼっていることが分かってきたが、なんと創価学会執行部は、正義の会員を除名処分にしている。驚くなかれ、参院選東京選挙区で、21万の大量得票した野原を除名しようと、最近になって躍起になっていることが、本人が声を上げたことで発覚した。

 

 言論の自由を容認しない、持ち前の秘密主義教団であるため、第三者は信濃町の内情に無知である。だが、耳の済ませていると、その分厚い壁も徐々に大きな穴が開いていることが、分かってきている。

 

 タイの王制批判も若者が初めて世界を驚かせているのだから、悪政に蓋をかけ続けることは、もはや不可能な時代に入ってきている。創価学会執行部が崩壊すれば、この国の将来は明るくなるだろう。

 むろんのことで、今回のような暴政は表面化しない。信濃町の改革が、日本国民にとって、喫緊の課題なのだ。外国特派員協会も覚醒が求められている。

 

 

<学問の自由を認めない立憲主義否定の悪徳政府>

 学問の自由の分野にまで政治介入してきた極右政府を、穏健な日本国民が容認するとも思えない。子供や孫を抱える世代のみならず、事柄が公正と真実を極める、いわば日本の権威を象徴する学術会議が、偏狭なナショナリスト政府に蹂躙されたとなれば、ただでさえ落ち込んでいる国際的評価は、地に落ちることとなろう。

 

 ブーメランとなって自らの首を締め上げるだろう。

 

<教育重視公約の公明党創価学会執行部は、これも沈黙容認か>

 確か昨年7月の参院選で、公明党宣伝ポスターに特別平和や福祉に取って代わって「教育」の文字が浮かんでいた。

 

 今回の事件に真っ先に反応を見せる公明党創価学会執行部のはずだったが、未だにそれがない。いつもながらの「塹壕作戦」で、政府支援の構えのようである。

 

 事情通は「それよりも沖縄の野原の動向を注視している」とにらんでいる。これまた本末転倒であろう。「池田大作を裏切った党と学会の首脳部は、野原の背後関係を調べようと躍起になっている」という。

 

 戦争三法を強行したことには、子供のいる創価学会員は、選挙でも公明党に入れない。彼らは子供の命を守ろうと命がけなのだ。

 

<杉田水脈さえ除名にできない3分の2の違憲内閣>

 日本の致命的文化は、口先にのぼることにためらいを抱いている国民ばかりだが、それはレイプ文化である。110番通報をしない女性が圧倒的だ。そのことを「木更津レイプ殺人事件」で学んだ。

 

 TBS強姦魔の被害者の伊藤詩織さんが、TIME誌の世界に影響力を与える100人に選ばれた。日本人女性の勇気ある女性は、もう一人がテニス選手で、彼女は人種差別に立ち上がっている。

 それでいながら、日本の女性国会議員の人間力は弱い。逆に「女は嘘をつく」と公然と言い放った杉田水脈という、自民党国会議員が今もバッジをつけている。不思議千万である。学術会議に政治介入した菅・自公内閣は、怪しげな女性を国民の代表に選んで、それでいて恥じない。

 公明党創価学会の3分の2に驕り高ぶっている。

2020年10月4日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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