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2020年9月23日 (水)

加藤勝信疑惑<本澤二郎の「日本の風景」(3853)

加藤勝信疑惑<本澤二郎の「日本の風景」(3853)

<安倍家のお庭番がなぜ清和会を逃げて経世会・竹下派か>

 最近の派閥事情に無関心だったことから、安倍晋三側近中の側近・加藤勝信が、清和会所属メンバーではなく、経世会・竹下派を名乗ってきている事情を理解できなかった。それを清和会OBが説き明かしてくれた。

 

 安倍晋太郎と加藤六月の深い仲は、歴史が古い。岡山育ちの星島二郎と岸信介に遡る。星島の地盤を奪い取った加藤六月と武徳の兄弟は、元星島秘書。六月は星島派県議の娘と結婚、彼女の手練手管でのし上がったような人物だ。福田派清和会の関係者も知らない。

 

 福田側近がよく知っている事柄は、A級戦犯の汚名を着るCIA代理人の岸信介を、福田赳夫は心酔できなかった。岸派を継承した関係で、岸の意向に逆らえず、岸の娘婿の安倍晋太郎を後継者にしたものの、福田は晋太郎を信頼しなかった。

 清和会OBは何度も、面前で福田が安倍を叱責する現場を目撃している。安倍とつるむ加藤六月も評価しなかった。

 

 現に塩川正十郎など福田側近は「安倍は清和会の人間ではない」と暴露したほどである。息子の安倍晋三自身、公然と清和会を名乗っていない。CIA代理人の岸は、台湾蒋介石の代理人であったことも、全方位外交を提唱した福田の理念と異なる。反対に安倍は、田中派の明智光秀とされた竹下登との連携に力を尽くした。

 

 他方、県議の娘として遊泳術に長けた六月夫人は、星島と岸の仲良しを利用して、晋太郎夫人に接近、小間使いをしながら、同時に竹下の親類で、盟友の金丸信夫人の懐深く入り込んだ。その前には、リベラリスト・元衆院議長の星島二郎の秘書の夫六月と協力して、星島の地盤を分捕って、見事夫を政界入りさせた。このやり手の六月夫人は、地方議員の父親を見ながら育ち、若いころから手練手管に長けていた。小此木の地盤をむしり取った菅と似ているだろう。「恩師の地盤・人脈を奪い取って、後釜に座るという、戦国武将の立ち居振る舞いである」と清和会OBは指弾している。元三木派の藤井勝志は「あいつは外道」と論難したという。

 

 問題の娘婿を竹下派に所属させた理由は、加藤を信用しない福田を嫌っての深謀遠慮の結果だった。安倍家のお庭番二代目の勝信が、政界で浮上した背景は、六月夫人と晋太郎夫人の力添えなのだ。菅に対して、政府の金庫番である官房長官を、加藤勝信に継承させることが、安倍夫人と六月夫人の厳命だったことになろう。

 家系のレベルで政府の要職が決められたことに、この国の主権者の悲しい存在が見えてくるではないか。



<金丸信夫人と昵懇だった加藤六月夫人、六月嫌いの福田赳夫>

 「相手のふんどしで相撲を取る」「将を得んと欲すれば、その馬を射よ」を見事に実践した六月夫人の野望は、止まることがない。まだある。私人に過ぎない娘の康子を、驚くなかれ安倍内閣の官房参与に起用させた。さしもの永田町の住人も、これには驚いた。

 

 少しだけ調べると、彼女は日韓関係の歴史認識が覆いかぶさって、新たな日韓対立の元凶となっている軍艦島などの、明治をめでる安倍国粋政治の根幹ともいえる「日本産業革命遺産」の責任者(産業遺産情報センター長)にも抜擢されていた。

 いわば韓国人強制労働のシンボルともいえる、海中炭鉱・軍艦島採掘問題についての歴史認識に対して、彼女は「虐待も差別もなかった」と開き直った。安倍晋三レベルの国粋主義的主張で、韓国との関係を破壊した。いうまでもなく、国際常識に反する。

 

 ネットには、すごい情報も飛び交っていた。例の世界を揺るがした「パナマ文書」に加藤康子(こうこ)も登場している、と元外交官が暴露している。元星島二郎の書生として仕えた人物は「ともかく加藤六月夫妻の利権やポストへの嗅覚はすごい。星島の名前を語ってタクシー会社(杉並交通・三鷹交通)を実質、経営して、利益を独り占め、ほかにも中野区に”はまホテル”という連れ込み宿まで経営していた」と暴いている。ともかくやることがすごい。「娘にもその体質が継承されている」とも語っている。

 

 繰り返すが、土建と防衛利権に食らいついて、盟友の竹下を総理総裁にさせた金丸信の半島出身夫人にも接近、ついには娘むこを経世会入りさせた。それが安倍の長期政権で開花、安倍の泥被り政権のもとで、官邸の金庫を握りしめた加藤勝信の背後には、六月夫人の存在があった。

 

 

 

 ところで、筆者の六月印象は、駆け出し記者のころからよくなかった。一度も六月事務所をのぞいたことがない。清和会OBも「福田さんは、安倍も六月も嫌っていた」と証言している。

 

JP巨額詐欺事件広告塔+日本医師会の500万円献金事件>

 一部のテレビ報道は、勝信が今世紀最大・最悪の詐欺事件「ジャパンライフ」のチラシなどに顔写真入りで、広告塔となっていた事実を伝えている。ネットにも沢山出ている。

 

 JPは安倍の桜事件でも、犯人の山口隆祥がそれを大々的に活用、言論界も巻き込んで、多くのお年寄りを騙し、奈落の底に突き落とした証言が相次いでいる。安倍も勝信も、この大罪からも逃げられないだろう。林真琴検察の出番である。

 

 ところで、自民党内には任意の議員連盟(会費千円)が250ほどある。その一つの健康議員連盟の加藤勝信事務局長時代、日本医師会から500万円の献金を受けていたことが発覚した。これを赤旗や日刊ゲンダイが、大きく記事にした。

 

 あってはならないことで、清和会OBは「勝信の六月遺伝子を彷彿とさせた一番だ」と強く批判している。一説には「発覚したので500万円を戻した」とされるが、それで罪が消えるわけではない。2年前の事件という。黒白を明らかにする責任と、自民党議連なる任意団体が、この500万円献金事件を通じて問われている。

 

 不正と腐敗が渦巻く安倍内閣下の巨額詐欺事件に関与した内閣官房長官・加藤勝信への徹底追及が、いま強く求められている。

2020年9月23日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

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