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2020年5月 1日 (金)

破局の日本か<本澤二郎の「日本の風景」(3671)

 

破局の日本か<本澤二郎の「日本の風景」(3671)

<隣国の教訓を学ぼうとしない国家主義・イデオロギーのコロナ禍対策>

 落ちるところまで落ちるしかないのか。昨日の国会の様子を、しばらく聞いていての感想である。杞憂であればいいのだが、依然として新型コロナウイルス対策のぶざま過ぎる日本会議政治に辟易してしまった。

 

 昨年の12月、いや11月から表面化した疫病対策について、安倍・自公・日本会議の、国家主義・イデオロギー政治の弱点が露見していると断定できるのだが、極論といえるのかどうか。

 

 結果は、まさにそうである。世界各国の成功失敗例は、誰でも知ることが出来る。日本政府は、いまも東京五輪に頭が向いていて、コロナ禍に突進していない。問題があれば、それは「憲法が悪い」という世論操作に掛けているらしい。

 

 コロナ成功例は、韓国や中国にある。ドイツは韓国の早期発見・早期治療を学んで、死亡者を減らしている。歴史の教訓を蹴散らしてきたイデオロギーが災いしてきた日本は、隣国の成果を学ぶどころか、否定してしまい、事態を大きく表面化させている。昨日の国会審議からも読める結論である。

 

<早期発見・早期治療でしか被害を最小限に食い止められない>

 日本政府の対策は、重症化した患者に対してのみ、PCR検査を実施するという間違った方法を、今も継続している。加藤勝信と安倍晋三の国会答弁

の骨子である。

 「患者は医師にも接近できない。(無能な)保健所で抑え込まれる」という現状認識が、まるで議会で空を切っていた。悲劇である。

 PCR検査体制が、もう半年にもなるのに出来ていない。別の病で駆け込む無症状感染者によって、病院の医師も看護師も、一般の患者も感染するわけだが、それが列島のいたるところで繰り広げられている。怖くて病院に行けない国民も哀れだ。

 

 中国には養生という漢方治療がある。免疫力を高めることで、軽い患者は助けられる。重症の患者は、ICUを必要とするが、これさえも対応できていない今の日本の医療現場である。国会では「金くれ」質疑ばかりで、聞いていて気が滅入る。

 数年前、首相を辞めた福田康夫が「日本は破局へ突っ込んでいる」と予見したが、コロナ禍で一挙にそれが現実味を帯びてきた。

 

<戦前は戦費調達、今は株価維持のハイパーインフレの恐怖>

 敗戦時の日本国民を襲った恐怖は、ハイパーインフレであった。円が紙切れになってしまった。物価は70倍に跳ね上がった。

 

 侵略戦争と日米戦争は、財閥と軍閥の連合軍が、神に祭り上げた天皇の下で、教育勅語と国家神道で、国民を徹底的に戦闘員に洗脳して起きたものである。官僚機構は、軍備調達のための商工官僚と、戦争反対派を懲らしめる内務官僚が、政治の主導権を握った。

 ちなみに、岸信介は商工官僚で、中曽根康弘は内務官僚である。

 商工官僚は現在の経済産業省だ。最近までは通産省を呼んでいた。安倍政治の骨格は、この経産省主導、すなわち財閥主導である。戦前体制の復活を裏付けていよう。そこに自民党神社本庁と公明党創価学会が付着している。国家主義イデオロギー体制そのものであろう。

 これがコロナ禍にも災いしている。経済政策にも。アベノミクスなる用語で国民を躍らせてきた犯人は、中央銀行である日本銀行・日銀である。やっていることは、株価の維持である。そのために命がけで「福沢諭吉」を印刷して、危険すぎる株のギャンブルに懸命である。

 

<日銀が株博打に円刷りに特化する異様>

 中央銀行が、円を刷りまくって日本の価値を落下させている。財閥はすでに500兆円余の内部留保金という莫大すぎる金を保有しているが、投資先が見つからないため、眠らせているだけである。

 その価値を維持するために、国家主義に傾斜した安倍政治は、なんと国民の唯一の資産である年金基金に手を突っ込んで、株の博打・ギャンブルに特化してしまって、年金を搾り取っている。

 「飛行機は飛んでいないのに株価は2000円、2400円の高値。本来であれば数百円なのだが。黒田・日銀の行く先はハイパーインフレ必至だ」と事情通は怒り狂っている。破局を証明する日銀なのだ。

 

<国会はおねだり審議で財政放任の支出競争>

 戦前の翼賛体制と化した議会は、たまの予算委員会で、日ごろ出番のない政党代表者のストレス発散の場となる。有権者向けの「おねだり・金くれ」審議で、ハイパーインフレの危機などどこ吹く風である。

 それでも、莫大な金のある財閥にも金を用意する予算の存在に市民は怒り狂うが、国家主義予算はスイスイと成立した。破局へとまっしぐらか!

2020年5月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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