米大統領にリベラリスト・サンダース!?<本澤二郎の「日本の風景」(3611)
米大統領にリベラリスト・サンダース!?<本澤二郎の「日本の風景」(3611)
<アメリカ版宇都宮徳馬・世界は平和・軍縮、正常化の流れに>
米民主党の大統領候補は、3月3日の「スーパーチューズデー」で、大票田のテキサス、カルフォルニアを制したバーニー・サンダース上院議員に決まる?CNNの事前の世論調査結果による大胆な見通しだ。
78歳のサンダースは、日本の政治家だと、平和軍縮派で戦闘的リベラリストとして知られた、宇都宮徳馬のような人物であろう。11月の大統領選でトランプを破り、次期米大統領に就任する確率が高くなった。
混乱・混迷の世界が正常化、平和・軍縮の流れが定着する可能性が高くなる。これは幻想でも夢でもない。確率7割とみたい。人類は大歓迎である。
彼の人気は、武器弾薬を嫌う若者やリベラル派が圧倒して支持している。1%政治から、99
%政治を目指すことになろう。富裕層への課税強化でもある。
<東アジアの動向次第で、韓国・沖縄の米軍駐留大縮小へ>
サンダース当選ともなれば、EUも大歓迎、特にアジア・東アジアの、不毛の軍拡競争に歯止めがかかるだろう。
8年続いてきた日本の超軍拡予算は解消するだろう。むろん、日本の内外政に、いい意味での影響を与える。その時には、日本の国粋主義者は退陣、捜査の対象になっているに違いない。
韓国と沖縄の米軍駐留部隊が大幅に縮小される可能性も。両者は、今からサンダース陣営に働きかけをするべきだろう。米国も日本、韓国もリベラル政権で対応すれば、東アジアはいっぺんに希望の地域に生まれ変わるだろう。
ケネディは、宇都宮との会談で「軍隊の外国駐留は好ましいことではない」と言明していた。民主党リベラル派には、軍事力を前面に出して、相手国に圧力をかけることに抵抗感がある。
<日朝国交正常化すれば即日、拉致問題決着>
日朝国交正常化のガンは、日本の極右政権そのものにある。安倍が姿を消せば、もう壁はないに等しい。
そもそも、トランプの足を引っ張っていたのは、日本の安倍なのだから。安倍を数か月内に退陣させれば、壁は一切なくなる。
7年間、一歩も前に進まなかった国交正常化も拉致問題も、新政府が決断すれば「1日でけりがつく」だろう。日本からの賠償や経済支援で、北朝鮮経済は、一挙に急成長させることが出来るだろう。南北和解も本格化する。東アジアは一転して、世界の注目を集めるだろう。地下資源の豊富な国だから、アメリカなど世界からの投資も活発化する。
東アジアは安定と繁栄の弧になるだろう。
<課題は米産軍複合体との水面下の確執の行方>
オバマ政権もそうだったが、アメリカの水面下の権力源である産軍複合体と政権の距離がどうなるのか。
極端に舵を切ると、彼らは大統領を暗殺するという暴挙に出てくる。ここがサンダースにとっても、頭の痛い点であろう。ある程度の妥協を強いられるのかどうか?肥大化した軍需産業の動向が、ある意味でアメリカ政治を決定するという現実を、格別に注視しなければならない。
<第二のケネディ阻止が人類の課題>
初めての民主党の黒人大統領が誕生した当初にも、産軍体制からの暗殺事件を想定する向きが存在した。
案の定、オバマは相当妥協することで、暗殺の危機を乗り越えることが出来たが、78歳のサンダースは人生最後の最後の熱い思いをアメリカ政治に爆発させるだろう。若者やリベラル派の期待に応えようとするだろう。
世界の世論は比例して監視を強めることになるだろうから、おそらくは第二のケネディは杞憂に終わるだろう。
トランプ後のサンダース政権は、アメリカのみならず世界にプラスの影響と効果をもたらすことになるだろう。楽観論ではない。人類の希望が具体化する可能性が高い。日本も急いで、リベラル政権を誕生させる、政治変革が求められることになろう。
2020年3月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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