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2020年1月

2020年1月31日 (金)

安倍・小泉は議員失格<本澤二郎の「日本の風景」(3581)

 

安倍・小泉は議員失格<本澤二郎の「日本の風景」(3581)

<「桜」で公金横領の安倍は財政法違反>

 この国はどうなっているのだろうか。正義の黄金バットはいないのか。ひどすぎて脳が混乱してしまい、なすべきことを忘れてしまったのか。

 

 安倍の「桜」事件は、むろんのことで、過去に前例がない。財政法違反事件である。学者らが刑事告発している。法務検察は逃げることが出来ない。逃げれば、リンチを口にする人も出てくるだろう。

 

 安倍晋三はモリカケTBS山口強姦魔救済から抜け出すことはできないが、桜を見る会について、庶民でも理解できる犯罪である。韓国の前大統領と同じ運命が待ち構えている。

 

<小泉進次郎も捜査対象者となり、議員失格>

 環境大臣の小泉進次郎は、浮気費用を政治資金から流用していたと政治資金収支報告書に記載していた。議員辞職で済まないだろう。法律違反で逮捕されるしかない。むろん、育休どころの騒ぎではない。

 

 そもそも育休とは、専門家の説明によると、雇用される側の権利である。小泉は、環境省の責任者、雇用する側の人間として、省内の職員に奨励すればいい。それなのに、トップが雇用主が育休?本末転倒という。

 

 元首相の息子との甘えだけで育った進次郎が、国民の代表など務まるわけがない。国民はみな知っている。直ちに環境大臣と議員を辞めて、捜査当局に自首することを薦めたい。

 

 日本は法治国家である。法の下の平等は、首相大臣に関係がない。むろん、天皇一家も憲法と法令に従わねばならない。

 

<黒を白にする弁護人は弁護士法に違反する>

 伊藤詩織さんを強姦した人物が、逆に損害賠償という、途方もない金額を要求した民事訴訟には、あきれてモノをいう気がしない。

 

 日本弁護士会は、なにゆえに存在しているのだろうか。犯罪者を弁護する権利を有しているだろうが、それには一定の約束が存在している。犯罪者を白にする弁護は、不当な行為であろう。

 こうしたことに対する日本弁護士会の対応であるが、まともに機能していないと断罪したい。やり放題の弁護士の法意識が問われている。

 

<悪辣な河井案里選挙のヤメ検弁護士は金亡者>

 永田町監視人の一人が電話をしてきた。週刊文春最新号の記事を読んだ上で、長々と解説してくれた。

 

 例の案里選挙の違反行為の仕掛け人は、正義を貫く弁護士グループだったという、これも途方もない重大事件が明らかとなった。

 

 権力の不正腐敗は、TBS山口強姦魔救済事件に限らないだろう。安倍事件に限っても、次から次へと発覚している。安倍が犯罪首相だと、国民の多くは認識している。

 

 その場合、重大なことは無恥人間だという点である。武家社会ではアベ的な権力者は、いくつ命があっても足りない。恥の文化が定着しているためだ。悪いことをしても、相手が悪事の証拠を握っていなければ、やりたい放題なのだから。

 

 たとえていうと、強姦しても、相手は薬物で意識がもうろうとしているので「合意があった」と開き直る悪党はかなりいる。それを弁護する、正義を吹聴する弁護士もいるから、この世は真っ暗だ。

 

 そこで案里選挙違反事件の裏の責任者は、なんとヤメ検弁護士だった。しかも、検事の世界でも相当の地位をつかんだ、悪党検事であることも発覚した。

 興味のあるものは、図書館でも押しかけて週刊誌を読むといい。小銭のある諸兄は、コンビニで購入するといい。悪党検事の名前も判明する。しかも、問題の関西電力疑獄に関与している、正義のヤメ検もいるというのだ。

 

 安倍からの1億5000万円を懐に入れた案里選挙は、文句なしの安倍主導の違法金権選挙だった。しかも、安倍も菅も応援のため地元に入っている。二人とも官房機密費持参である。金額は500万円なのか、それ以上なのか?

 

 ヤメ検弁護士は、金亡者でもある。血税の上前を撥ねるハイエナなのであろうか。日本弁護士会の対応も注目を集めることになる。

 

 悪党が編成した補正予算が、昨夜成立した。次は超軍拡予算も成立させる、国権の最高機関なのであろうか。

2020年1月31日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

2020年1月30日 (木)

嘘・隠ぺいは繰り返す!<本澤二郎の「日本の風景」(3580)

 

嘘・隠ぺいは繰り返す!<本澤二郎の「日本の風景」(3580)

<悪党や強姦魔は無反省人間、また繰り返す>

 中国の武漢市が新型肺炎の発祥地とされているが、原因はわかってきている。人間社会における悪党の嘘と隠ぺいにある。個人レベルならいざ知らず、地方政府レベルでやられると、事態は大きく拡大して、世界に影響を及ぼすことになる。悪党は、この嘘・隠ぺいを当たり前のようにこなしてしまう。

 

 今の日本政府も同様であろう。「バレなければ人殺しも」が悪党の論理である。したがって「バレたら嘘をつき、証拠を隠せば済む」と思い込んでいる。これは強姦魔と同じ手口で、強姦魔にも手を貸す正義を吹聴する弁護人もいるから、この世は真っ暗闇である。

 

<武漢市の隠ぺい体質が疫病拡大原因>

 武漢は日中戦争最悪の激戦地で知られる。日本軍は占領した武漢大学を野戦病院にして、占領軍の負傷兵の治療に当たらせた。死を目前にしている兵士の慰労目的で、桜を植えた。それが今、桜の名所となって、日中友好の象徴であるのだが。

 

 現在判明した新型肺炎であるが、感染すると中高年の病気持ちが危ない。睡眠とバランスある栄養で、人込みに入らない。これさえ守れば、そう深刻に考える必要はない。

 

 一つ提案だが、ミノファーゲン製薬のキョウミノを打ってはどうか。漢方でも有名な甘草を原料にした注射で、通常は肝臓の特効薬で知られる。筆者は、この薬を世に出した宇都宮徳馬さんから直接聞いて知っている。副作用なしの白血球を活発化する薬であることが、証明されている。

 

 中国旅行で何度も体験した。当初はおいしい料理の食べ過ぎで体の調子を悪くした。あるいは、油断して風邪をひいたりしたものだが、出かける前にキョウミノを打ってゆくと、それがないのだ。

 白血球が活発化するということは、免疫力を高める。確認したわけではないが、宇都宮さんと親しかった田村元、河野洋平らはキョミノを使っていたろう。ことによると、ナベツネも?

 どこの病院、診療所でも簡単に打ってくれる。筆者もこれから時々打とうと思う。酒飲みは特に利用しないと損する。

 

<安倍の嘘・隠ぺいは過ちの繰り返し>

 安倍晋三という男は、まともな人間ではない。悪党の代表として毎日嘘をつき、証拠を隠して生きている。権力を最大限悪用している。TBS強姦魔を不起訴にさせたと見られているところからも、そのワルは半端ではない。

 

 幸い、官房長官との確執が表面化したことから、強姦魔事件もみ消しの証拠も飛び出すかもしれない。この世から正義を抹殺することは許されないのだから。祖父のA級戦犯も泉下で驚いているだろう。現場指揮官の中村格自らしゃべるかも?

 

<東条内閣商工大臣=A級戦犯=CIAと提携=首相=60年安保強行>

 祖父・岸信介の薫陶を受けた安倍晋三である。岸の驚愕すべき人生・遺伝子がまとわりついているのだろうから、日米同盟というワシントンの属国から離脱して、自立・独立するという観念はない。

 

 天皇制国家主義にのめり込んでいて、残る課題は平和憲法を破壊して、ワシントンの戦争に従軍する戦争国家建設であろう。財閥の悲願と表裏一体であるから、やはり油断は禁物である。

 

 公明党の憲法調査会長の北川が曲者である。彼は「国民投票法」の実現に狂奔している。これが実現すると、一気呵成、憲法は破壊される運命にある。

 北側は、すでに集団的自衛権行使という憲法違反法を強行している。危ない人物だ。

 

<国会は「桜」と「カジノ」の徹底追及と法務検察改革だ!>

 新型肺炎は、見えない敵といえるが、実際は特定できている。空港や港での水際作戦を徹底することで、対応可能である。一喜一憂する必要はない。

 

 それよりも何よりも、安倍の嘘・隠ぺいを許さない徹底追及が、目下の国民の声である。悪党をのさばらせてはならない。正義を貫徹する国会でなければ、与野党とも税金泥棒のそしりを免れないだろう。法務検察改革は急務だ。

 

 安倍の言う「自由と民主主義の日本」であれば、安倍内閣打倒が天の声である。7年は長すぎた。新聞テレビも猛省、追及の矢を放つしかないだろう。嘘と隠ぺいは、過ちの繰り返しを意味する。

 武漢事件を対岸の火事視することは許されない。新聞テレビの覚醒の時である。悪党退治の日本の2020年にすべきだろう。

2020年1月30日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

2020年1月29日 (水)

日航の暴利体質<本澤二郎の「日本の風景」(3579)

 

日航の中国帰国航空券の超暴利<本澤二郎の「日本の風景」(3579)

<相手の弱みに付け込んで倍額チケット>

 気分が悪い。北京のPM2・5のせいばかりではない。1月28日夕、成田に這う這うの体で帰国したのだが、いまも精神は安定していない。この機会に安倍の逃げ答弁事件を棚に上げて、日航の非人道的な暴利体質に言及しなければならない。

 

 昨日の北京の出国手続きは、外国人客が多かった。緊急避難で逃げ帰っている人々は、これからも続くだろうが、日程変更しての中国からの帰国便片道航空券は、往復便以上の値段である。つまり日航は、中国を襲っている病をりようして、すなわち相手の弱みに付け込んで、暴利どころか、超暴利航空券を弱者に発売して、舌を出している。

 

 いかなる口実をつけているか、年に数回利用するだけの市民はわからないが、正直のところ、今も心は思い出すと怒り狂う。この5年ほど日航機を利用しているのだが、その恩恵は全くないのだが。

 

 親切な航空会社が日本に誕生しないものか。切実な課題である。

 

<東京往復北京便航空券=北京からの片道航空券>

 それにしても腹が立つ。安倍なら文句を言わないだろうが、わずかな年金を削られながらの年より夫妻は、ほぼ1か月分の年金をはたいて、毎年北京を往復している。

 

 ことし96歳の半分寝たきりの義母の介護目的である。息子の医療事故や妻の病などで、自分の母親の介護に貢献できなかった不肖の息子である。そんな悩みから、義母に少しでも孝行しようとの北京往復である。

 

 金持ち老人の旅行ではない。相応の理由のある旅なのだ。出来るだけ安く往復したいと願っている日本人である。

 

 緊急避難ともいえる日本帰国は、突然に襲ってきた。予定通り3月中旬帰国にこだわっていたのだが、妻の周辺が騒ぎ立てた。ついには「一人でも帰る」と言い出されて、抵抗できなくなった。

 

 妻は北京の日航の支店に電話した。かからなかった。友人に日本大使館の電話を聞いて、電話した。教えてくれた電話は、どうやら東京のようであった。

 「28日か29日に変更したいのだが」と伝えると、応対した女性職員は「28日は二席空いている」と。神にもすがる気持ちで飛びついた。この時は、後妻孝行である。安堵した。職員は「4112円」と伝えてきた。追加料金4112円と理解したのも、不安を消し飛ばせてくれた。

 

 そのうちに、この金額が中国の「元」だと分かったが、後の祭りである。空席2の仕業なのか。こちらはこの時期、日本からの帰国便の中国人観光客のはずだから、北京から日本行きは、ガラガラと判断してのものだったのだが、意外や29日満席、28日は2席のみという。合点できなかったが、OKするしか能がなかった。ともかく妻のためだ。彼女は2003年のSARSを体験している。「3月に空港閉鎖となって帰国できなく可能性も。そうなると、そこでビザの再手続で数か月かかるかも。いま帰るしかない」と断固として意思は固まっていた。

 

 かくして4112元を二枚購入。「くそったれ」と大声を上げてしまった。つまりは、北京往復2回分を支払わされたことになる。

 我が家にとって、これは相当の負担だ。年金2か月分が飛んでしまったことになる。誰かが「命あっての物種さ」とささやいてくれるが、今回の疫病は病気持ちの年寄りが被害者である。

 

 体力のある人間は、大丈夫なのだ。

 

<安倍は国費で贅沢三昧=タダ同然の高級ホテル接待+日本国功労者>

 悪しき権力者のことを思い出した。28日は、未明に尊敬した大平正芳首相が夢に現れた。秘書の真鍋、鈴木さんらも。

 彼らは安倍のようなあくどい不正腐敗と無縁だった。国民は知らないだろうが、事実である。

 

 安倍も菅も悪党だ。官房機密費を自己のために悪用している。安倍の「桜を見る会」の国費乱用によるやくざや詐欺師、選挙の支援者招待には反吐が出る。それが、公然と行われてきた。しかも、悪党は「反省」という言葉でチャラにして恥じない。

 それどころか、こうした犯罪者まがいの支援者も、自由で民主主義国の「功労者」として招待しているのである。

 

<日航よ!弱者いじめの暴利航空券を中止せよ!>

 懐が許せば、日航を詐欺で告訴したい気分である。間違っていれば、暴利分を返却して欲しい。少なくとも、今回のような緊急避難客からの高額チケットを中止して欲しい。

 一連の戦争三法やカジノ法を強行した公明党の国交相にも忠告したい。日航の暴利体質の改善を即座に実行してもらいたい。弱者いじめのような日航の暴利体質を是正する責任があるだろう。

 

 怒り心頭である。昨年は、KDDIAU携帯の支払いが、少し遅れたという理由だけで、数十年使用してきた携帯番号を二度と使用できなくされてしまった。京セラの稲盛は悪党も悪党であることを、国民は気づく必要があろう。

 

 政治は、弱者に目を向ける政治家らしい政治家にしかできない。乱分乱筆は、このさい、ご容赦願いたい。

2020年1月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

2020年1月28日 (火)

北京正月2,3,4日<本澤二郎の「日本の風景」(3578)

 

北京正月2、3,4日<本澤二郎の「日本の風景」(3578)

PM2・5に気分は重く>

 安倍訪中と関係などないのだが、そのころから「北京冬天」とお目にかからない。正月2日はとうとう忘れかけていたPM2・5が北京上空を覆った。風がないのだ。ということは、翌日も厳しい天候であろう。

 

 日本人も辛抱強いが、北京人もこのPM2・5という大気汚染によく耐えている。友人の医師の夫人は、車でチベットへと行くようだが、彼女の理由はPM2・5の影響かもしれない。

 またこの季節の中国の恵まれた一部の人たちは、南の海南島の別荘で過ごしているようだ。庶民はそうはいかない。やはりPM2・5を退治する中国でないと、一流の国際都市とは言えない。

 

 妻の友人が車を出してくれた。数年ぶりか高速道路を走った。車は多くない。100キロ速度が普通なのだが、あたり一面、大気汚染で気味が悪いほど灰色がかっていて、視界に入る大都市の風景は、お世辞にも誉められない。高級な建造物も汚れていて冴えない。

 

<後ろ髪を引かれる96歳になる義母との別れに涙>

 バスに乗っても危険ということで、大晦日の24日も、元日の25日も義母宅に行かなかった。そうこうするうちに妻が「すぐに帰国だ」とわめきだした。「一人でも日本に戻る」と言い出されて、もはや抵抗できなくなった。

 無理して帰国の航空便のチケットを購入したのだが、耳の遠い義母に連絡がとれない。このまま帰国したら、生きて再会する機会を失うかもしれないという恐怖が新たに。

 

 という次第で、大気汚染下の市内に車を出してもらったものの、気分は鉛のように重い。昨年11月からずっと週2回義母宅に行き、按摩(マッサージ)をしてきた。ろくろく親孝行ができなかった分、義母に両手を差し出して、彼女の両足と両手をマッサージするのだが、どういうわけか一番喜んでくれる。

 帰るときには、日本語で「ありがとう」とこぼれそうな笑顔と共に、感謝の言葉を述べてくれる。これがうれしくて訪問するのだが、そのさい日常的に介護をしている義弟が、おいしい昼食とわずかな白酒で乾杯してくれる。

 特に麺と餃子が上手だ。これも楽しみの一つにしてきたのだが。

 

 それを3月中旬まで続けることにしていたのが、武漢市で発生した感染力の強い肺炎が原因で、どうしても続けることが出来なくなってしまった。義母にどう取り繕えばいいのか、耳の遠い義母に分かりやすく説明など不可能だ。

 

 友人の車を待たせて、集合住宅4階の義母宅に妻と共に飛び込んだ。真っ先に義母の両足を取り上げた。マッサージしている間、義母の娘である妻が、耳元で大声で別れの挨拶をした。

 その瞬間、彼女はこらえきれずに慟哭、部屋を飛び出した。「もうこれで会えないかもしれない」という娘の悲壮感に、つかぬ間の按摩師も、もらい泣きしてしまった。

 

 ことし96歳になる彼女は、1950年の朝鮮志願軍として、革命の地・延安で学び、林彪の第4野戦軍で活躍した夫と、母親と幼子二人を抱えて参戦、当時、日本軍をせん滅したような米軍を迎え撃った。家族総出の朝鮮志願軍は、ほかにいないだろう。5人とも生還した。

 

<元朝鮮志願軍の英雄>

 ドン・キホーテのような乱暴すぎる志願軍は、ソ連のスターリンの強い要請があったという。毛沢東側近の第4野戦軍の林彪は参戦反対、困った毛沢東は彭徳懐を説得して志願軍は結成された。

 その数100万ともいわれているが、戦車飛行機を持たない志願軍の死者は数十万人を超えたろう。それでも38度線で、南北は休戦協定を結んだ。

 

 彼女は看護兵となって厳しい前線で、米軍の空爆に身をさらしながら、寒さで凍り付いた志願軍兵士の死体を運ぶ日々だった。金日成の朝鮮軍兵士を彼女は「飲んだくれが多かった」と打ち明けたものだ。寒さと食料も満足にない竹やり戦法である。

 当時、ソ連は兵士を出さなかった。中国の志願軍が、現在の北朝鮮を誕生させたものだろう。志願軍の歴史資料館はあるのだろうか。日本軍の蛮行を伝える歴史館は存在するが、志願軍のそれを聞かない。

 

 彼女は3年前、市バスを降りた直後、路上に倒れた。「もうだめか」と周囲の人たちに衝撃を与えたが、奇跡的に回復、ベッドから居間に介護器具を使って歩くことが出来るまでになった。彼女の夫並みに100歳まで生きてもらいたい。そう思っての介護補助だった。

 新型肺炎のためとはいえ、心は暗くつらかった。

 

 この日も「ありがとう」といつもの笑顔で見送ってくれた。後ろ髪を引かれる思いとは、こんな時のことを指すのか。一層胸を締め付けたことは「また生きて会えるだろうか」であった。

 

<初めて見た巣の中の「幸福鳥」>

 北京正月3日午後、歩いて電話局に行く。ネツトを切断する手続きをするためだ。日本だと、契約を止めると、接続再開が面倒だと理由で、使用していなくても、光電話などで1か月6000円から7000円もかかる。わずかな年金生活者には堪えてしまう金額である。

 

 電話局入り口に塊樹が数本植えてある。高さ10数メートルか20メートルの枝に鳥の巣があるのを見つけた。とうよりも鳥の鳴き声に見上げたのだが、そこに筆者が「幸福鳥」と名付けた、北京を代表するであろう格好のいい中型の鳥が、巣のヘリを飛び歩きながら、何かをついばんでいた。

 

 中国111回目の北京で捉えた、初めての経験である。鳥の巣は以前から気になってはいたが、どんな鳥の巣なのか、見当もつかなかったが、スズメと幸福鳥しかいない北京だと、決まりきっているのだが、たとえそうであっても未知の世界でのことだ。こうして直接見聞することで、確信に変わった。

 

 鳴き声は、人間の耳を楽しませてくれるような美しくはない。飛ぶと羽の半分が白くていい。カラスの比ではない。たしか湖水や森のある、北京大学の構内にもたくさんいたように思う。

 天敵がいないだろうから、雀のように増えても不思議はないが、いつも一定の数で飛んでいる。賢い動物は、人間に限らず、繁殖をコントロールするのかもしれない。

 

<静かな街にマスク姿のドライバーと市民と犬のフン>

 公道に出ると、バスは快調に走っているが、肝心の乗客は数人、もしくはゼロである。市当局は「できるだけバスに乗らないように」と指導しているという。「人込みは避けよ」とも。

 かくして街中の店は開店休業の状態だ。大通りをバスと寝正月組の乗用車、それに運搬屋の電動スクーターが、渋滞ゼロに満足そうに走っている。

 ドライバーは皆マスクをつけている。マスク嫌いの中国人も、新型の感染力の強い肺炎には警戒怠りなしだ。

 

<閉鎖された日航・全日空のカウンターに青くなる>

 1月28日(旧暦正月4日)の午前9時ごろの北京首都国際空港のタクシーから下車する場所は、いつもと変わっていた。ガラガラである。この調子だと、飛行機もガラガラのはずだ。

 まっすぐに日航カウンターに駆け寄った。空いている?近づいてみると、人影がいない。一人もいない。

 少し離れたところの全日空カウンターも同じだ。ということは、日本からの飛行機は飛んでいない?そう思うと、頭がぐらぐらしてきた。

 

 その近くに二列ほど長い行列が見えた。どうやら、そこが日本行きの乗客だと分かって、その後ろに着いた。しばらくして、そこが チックインカウンターであることも。もし、日本人一人旅だと、間違いなく迷子になるところである。

 

 出国手続きが大変だ。外国人が普段よりも多いらしい。時間がかかる。予定の時間に送れる心配が出てきた。

 

 この日の出で立ちは一風変わっていた。感染防止のため完ぺきを期したのだが、例えばマンションのごみ箱にごみを捨てて部屋に戻ると、その時点で妻はマスクを捨てて新しくした。

 空港に行くのに、手袋の下にビニールの手袋をした。空港のトイレで、生まれて初めて、ビニール手袋のままで小便した。首の周りにもビニールをかぶせて、大気を遮断した。

 

 しかし、出国の最後の身体検査の場面で、マスクは外された。これではマスクをつけた意味がない。妻はビニールと毛糸の二枚の手袋も外されて、大声を上げる始末だ。要するに、身体検査の場では、誰も感染する機会を手にしたことになる。

 

 妻の知り合いは、我慢して機内でもマスクを外すな、つまりは機内食は食べるな、という注意までした。機内でスチュワーデスは、ビニールの手袋をはめていた。

 人間はパニックには勝てない。もっとも、中国人の多くは手袋をしていなかった。首回りや両腕をはだけている女性も。

 

 28日は帰国する中国人ばかりで、日本旅行をする人はほとんどいないと判断して、チケットを購入したのだが、ボーイング767の座席はほぼ埋まっていた。改めて、中国人の金持ち観光エネルギーに圧倒された。

2020年1月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

北京正月2,3,4日<本澤二郎の「日本の風景」(3578)

 

北京正月2、3,4日<本澤二郎の「日本の風景」(3578)

PM2・5に気分は重く>

 安倍訪中と関係などないのだが、そのころから「北京冬天」とお目にかからない。正月2日はとうとう忘れかけていたPM2・5が北京上空を覆った。風がないのだ。ということは、翌日も厳しい天候であろう。

 

 日本人も辛抱強いが、北京人もこのPM2・5という大気汚染によく耐えている。友人の医師の夫人は、車でチベットへと行くようだが、彼女の理由はPM2・5の影響かもしれない。

 またこの季節の中国の恵まれた一部の人たちは、南の海南島の別荘で過ごしているようだ。庶民はそうはいかない。やはりPM2・5を退治する中国でないと、一流の国際都市とは言えない。

 

 妻の友人が車を出してくれた。数年ぶりか高速道路を走った。車は多くない。100キロ速度が普通なのだが、あたり一面、大気汚染で気味が悪いほど灰色がかっていて、視界に入る大都市の風景は、お世辞にも誉められない。高級な建造物も汚れていて冴えない。

 

<後ろ髪を引かれる96歳になる義母との別れに涙>

 バスに乗っても危険ということで、大晦日の24日も、元日の25日も義母宅に行かなかった。そうこうするうちに妻が「すぐに帰国だ」とわめきだした。「一人でも日本に戻る」と言い出されて、もはや抵抗できなくなった。

 無理して帰国の航空便のチケットを購入したのだが、耳の遠い義母に連絡がとれない。このまま帰国したら、生きて再会する機会を失うかもしれないという恐怖が新たに。

 

 という次第で、大気汚染下の市内に車を出してもらったものの、気分は鉛のように重い。昨年11月からずっと週2回義母宅に行き、按摩(マッサージ)をしてきた。ろくろく親孝行ができなかった分、義母に両手を差し出して、彼女の両足と両手をマッサージするのだが、どういうわけか一番喜んでくれる。

 帰るときには、日本語で「ありがとう」とこぼれそうな笑顔と共に、感謝の言葉を述べてくれる。これがうれしくて訪問するのだが、そのさい日常的に介護をしている義弟が、おいしい昼食とわずかな白酒で乾杯してくれる。

 特に麺と餃子が上手だ。これも楽しみの一つにしてきたのだが。

 

 それを3月中旬まで続けることにしていたのが、武漢市で発生した感染力の強い肺炎が原因で、どうしても続けることが出来なくなってしまった。義母にどう取り繕えばいいのか、耳の遠い義母に分かりやすく説明など不可能だ。

 

 友人の車を待たせて、集合住宅4階の義母宅に妻と共に飛び込んだ。真っ先に義母の両足を取り上げた。マッサージしている間、義母の娘である妻が、耳元で大声で別れの挨拶をした。

 その瞬間、彼女はこらえきれずに慟哭、部屋を飛び出した。「もうこれで会えないかもしれない」という娘の悲壮感に、つかぬ間の按摩師も、もらい泣きしてしまった。

 

 ことし96歳になる彼女は、1950年の朝鮮志願軍として、革命の地・延安で学び、林彪の第4野戦軍で活躍した夫と、母親と幼子二人を抱えて参戦、当時、日本軍をせん滅したような米軍を迎え撃った。家族総出の朝鮮志願軍は、ほかにいないだろう。5人とも生還した。

 

<元朝鮮志願軍の英雄>

 ドン・キホーテのような乱暴すぎる志願軍は、ソ連のスターリンの強い要請があったという。毛沢東側近の第4野戦軍の林彪は参戦反対、困った毛沢東は彭徳懐を説得して志願軍は結成された。

 その数100万ともいわれているが、戦車飛行機を持たない志願軍の死者は数十万人を超えたろう。それでも38度線で、南北は休戦協定を結んだ。

 

 彼女は看護兵となって厳しい前線で、米軍の空爆に身をさらしながら、寒さで凍り付いた志願軍兵士の死体を運ぶ日々だった。金日成の朝鮮軍兵士を彼女は「飲んだくれが多かった」と打ち明けたものだ。寒さと食料も満足にない竹やり戦法である。

 当時、ソ連は兵士を出さなかった。中国の志願軍が、現在の北朝鮮を誕生させたものだろう。志願軍の歴史資料館はあるのだろうか。日本軍の蛮行を伝える歴史館は存在するが、志願軍のそれを聞かない。

 

 彼女は3年前、市バスを降りた直後、路上に倒れた。「もうだめか」と周囲の人たちに衝撃を与えたが、奇跡的に回復、ベッドから居間に介護器具を使って歩くことが出来るまでになった。彼女の夫並みに100歳まで生きてもらいたい。そう思っての介護補助だった。

 新型肺炎のためとはいえ、心は暗くつらかった。

 

 この日も「ありがとう」といつもの笑顔で見送ってくれた。後ろ髪を引かれる思いとは、こんな時のことを指すのか。一層胸を締め付けたことは「また生きて会えるだろうか」であった。

 

<初めて見た巣の中の「幸福鳥」>

 北京正月3日午後、歩いて電話局に行く。ネツトを切断する手続きをするためだ。日本だと、契約を止めると、接続再開が面倒だと理由で、使用していなくても、光電話などで1か月6000円から7000円もかかる。わずかな年金生活者には堪えてしまう金額である。

 

 電話局入り口に塊樹が数本植えてある。高さ10数メートルか20メートルの枝に鳥の巣があるのを見つけた。とうよりも鳥の鳴き声に見上げたのだが、そこに筆者が「幸福鳥」と名付けた、北京を代表するであろう格好のいい中型の鳥が、巣のヘリを飛び歩きながら、何かをついばんでいた。

 

 中国111回目の北京で捉えた、初めての経験である。鳥の巣は以前から気になってはいたが、どんな鳥の巣なのか、見当もつかなかったが、スズメと幸福鳥しかいない北京だと、決まりきっているのだが、たとえそうであっても未知の世界でのことだ。こうして直接見聞することで、確信に変わった。

 

 鳴き声は、人間の耳を楽しませてくれるような美しくはない。飛ぶと羽の半分が白くていい。カラスの比ではない。たしか湖水や森のある、北京大学の構内にもたくさんいたように思う。

 天敵がいないだろうから、雀のように増えても不思議はないが、いつも一定の数で飛んでいる。賢い動物は、人間に限らず、繁殖をコントロールするのかもしれない。

 

<静かな街にマスク姿のドライバーと市民と犬のフン>

 公道に出ると、バスは快調に走っているが、肝心の乗客は数人、もしくはゼロである。市当局は「できるだけバスに乗らないように」と指導しているという。「人込みは避けよ」とも。

 かくして街中の店は開店休業の状態だ。大通りをバスと寝正月組の乗用車、それに運搬屋の電動スクーターが、渋滞ゼロに満足そうに走っている。

 ドライバーは皆マスクをつけている。マスク嫌いの中国人も、新型の感染力の強い肺炎には警戒怠りなしだ。

 

<閉鎖された日航・全日空のカウンターに青くなる>

 1月28日(旧暦正月4日)の午前9時ごろの北京首都国際空港のタクシーから下車する場所は、いつもと変わっていた。ガラガラである。この調子だと、飛行機もガラガラのはずだ。

 まっすぐに日航カウンターに駆け寄った。空いている?近づいてみると、人影がいない。一人もいない。

 少し離れたところの全日空カウンターも同じだ。ということは、日本からの飛行機は飛んでいない?そう思うと、頭がぐらぐらしてきた。

 

 その近くに二列ほど長い行列が見えた。どうやら、そこが日本行きの乗客だと分かって、その後ろに着いた。しばらくして、そこが チックインカウンターであることも。もし、日本人一人旅だと、間違いなく迷子になるところである。

 

 出国手続きが大変だ。外国人が普段よりも多いらしい。時間がかかる。予定の時間に送れる心配が出てきた。

 

 この日の出で立ちは一風変わっていた。感染防止のため完ぺきを期したのだが、例えばマンションのごみ箱にごみを捨てて部屋に戻ると、その時点で妻はマスクを捨てて新しくした。

 空港に行くのに、手袋の下にビニールの手袋をした。空港のトイレで、生まれて初めて、ビニール手袋のままで小便した。首の周りにもビニールをかぶせて、大気を遮断した。

 

 しかし、出国の最後の身体検査の場面で、マスクは外された。これではマスクをつけた意味がない。妻はビニールと毛糸の二枚の手袋も外されて、大声を上げる始末だ。要するに、身体検査の場では、誰も感染する機会を手にしたことになる。

 

 妻の知り合いは、我慢して機内でもマスクを外すな、つまりは機内食は食べるな、という注意までした。機内でスチュワーデスは、ビニールの手袋をはめていた。

 人間はパニックには勝てない。もっとも、中国人の多くは手袋をしていなかった。首回りや両腕をはだけている女性も。

 

 28日は帰国する中国人ばかりで、日本旅行をする人はほとんどいないと判断して、チケットを購入したのだが、ボーイング767の座席はほぼ埋まっていた。改めて、中国人の金持ち観光エネルギーに圧倒された。

2020年1月28日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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