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2019年7月 1日 (月)

あっぱれトランプ!<本澤二郎の「日本の風景」(3361)

 

あっぱれトランプ!<本澤二郎の「日本の風景」(3361)

<24時間で実現した630の板門店米朝会談>

 昨日も悪天候だった、そのおかげで6・30板門店での第三回目の米朝会談の生放送を目撃することができた。G20でもそうだったが、地球に雷雨ばかり降らせることに専念してきたワシントンの暴れ馬が、朝鮮半島の38度線、板門店で見事な歴史的瞬間を世界に見せてくれた。あっぱれトランプと絶賛したい。24時間の決断に応じた朝鮮労働党委員長の金正恩も、である。朝鮮半島8000万人の頭上に輝く太陽は、曲折はあっても確実に定着して、前に進んでいる。後退後退の日ロ関係と対照的ではないか。

 

<埒外の安倍晋三と日本外務省>

 もう一人の主役は、韓国大統領の文在寅である。

 とはいえ、G20のあと板門店視察を日程化したトランプとそれを、側面から推進した文在寅の勇断に敬意を表したい。いろいろあっても、こうした決断をしたアメリカ大統領は、過去に一人もいなかった。

 半島の平和を悲願とする南北朝鮮の人民の存在が、大きく後押ししたもので、この流れは誰も押しとどめることはできない。習近平・プーチンも支援しているのだから。

 東アジアの歓喜を横目で眺めるだけで、半島の平和チームのわき役どころか、外されてしまっている安倍晋三と日本外務省の無能・無責任に、日本国民は改めて衝撃を受けている。

 

<前進、前進あと半年が勝負か>

 南北戦争の象徴である38度線の境界線へとトランプが、ゆっくりと韓国から歩み寄ると、合わせて北朝鮮から金正恩が歩いてきて、国境線で三度目の握手をすると、トランプは米国大統領として名誉ある一歩を北の領土に踏み入れた。あっぱれ見事な歴史的瞬間を演じた。

 和解の本物ぶりを実演したのだ。金日成・金正日が果たせなかったことを、孫の金正恩が果たしたことの人民の感動は、如何ばかりであったろうか。涙する瞬間だろう。

 神妙なトランプに笑顔の金正恩をそばで支えてきた文在寅は「朝鮮半島の非核化と平和プロセスの大きな峠を越えることができた」と感動したが、当事者として当然であろう。

 

<金正恩・文在寅・トランプ三者の勇気を結実させよ!>

 南北の分断を良しとしてきた日本政府の外交的敗北の瞬間ともなった。ワシントンのポチは、ただ右往左往するばかりだろう。

 国費を使っての参院選向けの事前運動と位置付けたG20のおもてなしに、したやったりの感慨に浸っていた晋三の心臓が、激しく振動したであろう。北朝鮮脅威論に拉致問題まで悪用してきたシンゾウを、東アジアの諸国民は許さない。そうして手に入れる欠陥機F35と空母「出雲」と地上型ミサイル「イージスアショア」で崩壊する年金、さらには10%消費税で日本経済の底が抜ける日本列島を、311の東電福島原発の放射能が覆って止まらない。

 

 日本沈没をしり目に、トランプ・文在寅・金正恩の南北和解による東アジア経済共同体は、ほぼ100%開花するであろう。

 歴史は、この新しい平和経済に棹差す日本政府の誕生を求めている。野党にこの自覚があるのだろうか。ここが不安材料である。繰り返し歴史的使命を帯びている枝野の選挙戦略が心配なのだということを、指摘しておきたい。

 

 朝鮮半島は、あと半年でさらなる激変を予想できる。その過程で、トランプが公言したように、北朝鮮に対する政治的な経済制裁は解除される。三者の意向を体したチームが、これから2週間、3週間の間に誕生させると断言するトランプである。側近のポンペイオ国務長官をそばに置いての公約なのだ。ホワイトハウスの強面の人物・ボルトンも板門店会談に連れて行っている。

 再選運動に走るトランプの、東アジアの非核化と平和プロセスは、いい加減な政策ではない。

 

<「非核化と平和プロセスの大きな峠を越えた」と文大統領>

 今回の板門店での1時間会談に多くを期待している人物は、G20では安倍にさんざん、苛め抜かれた文在寅である。

 6・30の米韓首脳会談でのトランプへのお尻叩きも、さぞや必死であったろう。トランプを勇気づけ、その成果を目の前にして、文在寅は冬季五輪での南北氷塊場面を想起するような、久しぶりの興奮と快感を覚えたはずである。

 

 深刻な韓国経済は、南北の和解が解決してくれる。確実なことである。「これで大きな峠を越えることができた」と実感した文在寅のお手柄も計り知れないほど大きい。

 

<「制裁解除は交渉途上で」とトランプ>

 金正恩のホワイトハウス行きは、ワシントンの大統領選の行方に左右されるだろうが、そうしてみると、楽観的だが、せいぜい1年先か。

 北朝鮮の最大の課題は韓国同様に深刻な経済だ。国連の経済制裁を解除することに尽きる。ワシントンの新チームにもよるが、存外早いかもしれない。

 「交渉の途上での制裁解除も」と約束したトランプに嘘はないとみたい。南北経済交流に、中国・ロシアが怒涛のように流れ込むだろう。

 

 余談だが、北朝鮮を知らない右翼の学者・文化人ばかりの新聞テレビ解説は、アベの宣伝ばかりで事実とほど遠い。幸い、筆者は1993年に超党派議員団に同行して平壌訪問を果たした。

 当時、金丸信側近の石井一が団長で総勢300人、羽田からのチャーター便で訪朝した。親しかったハマコー天敵の大石千八とは、一緒に平壌郊外の見事な水田地帯を視察した。車が少ない空気清浄な、平壌の美しい景観に圧倒された。

 金日成会見も懐かしい思い出である。その一言は「我が共和国は地球と共に歩む」だったが、その祖父の公約をいま孫が実践していることになる。

 

<金委員長のホワイトハウス訪問は時間の問題>

 トランプは当然のことながら、ホワイトハウス招待を約束した。その前にトランプが平壌を訪問するだろう。

 これは時間の問題であろう。というのも、この国際政治の流れは、双方にプラスだからである。米産軍複合体にもよるが、すでに韓国を舞台に、中国もロシアも共に関係が深まっている。

 

 日本は、6年も継続する極右政権による、歴史の改ざん強行で関係が悪化しているが、本来、朝鮮半島問題のすべての責任は、日本の侵略植民地政策にある。資源略奪の日本財閥がその震源地なのだ。

 

 徴用工・慰安婦問題は、アベ自公内閣の悪しき実績である。日本国憲法を尊重しないところから表面化したもので、その責任はアベ内閣にあるのである。

 参院選の行方を、2019年危機と論じる理由である。天下分け目の関ケ原の戦いだ。野党のお尻を叩く理由である。

 

 米朝関係改善の速度は、米軍需財閥次第だが、存外速いかもしれない。そこに期待と希望が詰まって、爆発寸前だからである。

2019年7月1日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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