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2019年6月15日 (土)

アベ中東外交大失態<本澤二郎の「日本の風景」(3345)

 

アベ中東外交大失態<本澤二郎の「日本の風景」(3345)

<火中の栗を拾った日本政府>

 「内閣支持率にプラスになる」と信じ込んでのアベの中東外交は、ホルムズ海峡でのタンカー攻撃によって、海中深く沈められてしまった。どうやら、火中の栗を拾ってしまった日本政府を、国際社会に披歴してしまった。日本の新聞テレビが必死で蓋をかけても無駄なことであろう。

 今後は、予測もつかない大変な事態の招来に、怯えなければならなくなってしまった日本国民なのか。警備費に莫大な資金を投入することになろう。2020東京五輪にもSOSの声が聞こえてきた。何が起こるのか、予測がつかない。中東外交の大やけどの波紋と影響は、平凡な日本人には想定できない。

 

<タンカー攻撃でワシントンのポチに警告>

 2隻のタンカー攻撃のその日に安倍晋三は、日本の首相として41年ぶりにイランを訪問、最高指導者のハメネイ師と会談、イランの核合意を破綻させ、経済制裁と軍事的圧力を行使している米大統領のトランプの意向を、やや得意満面の面持ちで伝えたようだ。

 ハメネイ師は「賢明な国であれば、圧力にさらされている中で対話に応じることはない。トランプ大統領は、イランと平等に交渉するつもりだといっているが、私は絶対に信じない」とアベの心臓にくぎを刺した。

 

 ワシントンのポチに向かって外交辞令上、最大級の皮肉を込めながらも、結論として「絶対に信じない」と絶対という言葉を使った。「シンゾウよ、これくらいのことがわからんのか。たとえトランプのポチでも」という本心が伝わってくるようなのだ。

 

 むろん、ノーテンキの心臓にとって理解不能であろう。ワシントンのポチが、外交面で、それを中東で果たすことの危険性が、まるで分っていない。安倍に中東外交の仲裁役は務まらない。彼は第三者ではない。トランプの手先なのだから。世界衆知のことであろう。まさに醜態・大失態である。

 タンカー攻撃を「日本への侮辱だ」と反撃したシンゾウである。

 

<ノーテンキの心臓に観光業者もハラハラ>

 中東の火薬庫で、日本政府が進んで、外交という重要な場面でもって、火中の栗を拾うということを想定した専門家が一人でもいるだろうか。

 

 トランプとのゴルフ遊びの延長線上で、遊び半分で手を出しての大やけどについて、それでも本人は何もわかっていない。中東の火薬庫は、世界の他のどの火薬庫よりも、複雑で、かつ危険である。

 日本は、そこから大量の原油を輸入してきた宿命的な事情から、火薬庫への介入を回避、友好協力という歴史を有してきた。その大きな壁を破綻させたアベの中東外交に、今後その影響を受けるかもしれない旅行会社などは今真っ青であろう。

 

<危険にさらされる日本向け原油>

 中東からエネルギーを運搬する業界の不安は、観光業者の比ではない。日本向けのタンカーは、日々命がけの作業を強いられるかもしれない。人件費だけでも負担は大きい。

 火薬庫が点火でもしたら、日本経済は破局的な影響を受けることも想定できるだろう。死の商人はそれを待ち望んでいる。

 

<ガソリン値上げで踏んだり蹴ったりの国民>

 庶民大衆は、ガソリンの大幅値上げで悲鳴を上げなけれなならない、という不安を抱え込んだ形である。

 一国の無能リーダーを選んだ悲劇を、いま国民はかみしめているだろう。ガソリン車の時代は、しばらく続くわけだから、その間に日本経済が窒息しないのかどうか、新たな不安にも駆られてしまいそうだ。

 

<「外務省の陰謀」説も浮上>

 ここでうがちすぎた怪説も飛び出してきている。それは外務省の陰謀である。

 

 火薬庫の栗を拾わせる外交を外務省は、大反対のはずである。たとえ大馬鹿なアベが、トランプに悪乗りしたとしても、それを阻止する外務省のはずだ。しかし、今回はそうしなかった。アベに火中の栗を拾わせた外務省の狙いは、いったい何なのか。

 「安倍をつぶせ」なのか。

 

 霞が関の叛乱なのか?ともあれ、中東の火薬庫に手を突っ込んでしまったことで、衰退と貧困が襲い掛かってきている日本社会に、新たなマイナス要因が注射されてしまったことだけは間違いなさそうだ。

 杞憂であることを祈るばかりである。中東問題の専門家は、遠慮せずに真実を語れ、である。

2019年6月15日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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