墓穴を掘る警察行政<本澤二郎の「日本の風景」(3335)
墓穴を掘る警察行政<本澤二郎の「日本の風景」(3335)
<徳洲会医療事故捜査を打ち切った千葉県警の不正腐敗?>
東芝病院も徳洲会病院も、医療事故死に対して、全く責任を取らない。警視庁の書類送検を不起訴にした東京地検は、東芝の圧力に屈したもので、これは前者の事例であるが、後者は検察の手前の警察(千葉県警)を懐柔して処理した可能性が、ますます強まってきている。
医療裁判の壁は、裁判所も弁護士も警察も検事も内容を正確につかめないことにある。そこを悪用して、悪徳病院と医師・看護師は逃亡してやり過ごす、現在の日本である。
その典型的病院が徳洲会と東芝である。後者は息子を殺害された筆者自らの体験である。前者は目下被害者遺族が、その不当な逃亡にメスを入れている。千葉県警は墓穴を掘った可能性が強い。徳洲会も逃げきれるかどうか。
<元大臣秘書官・福田赳夫秘書の決死の追及で判明>
今朝ほど自宅のFAX電話が鳴った。
内容は、素人でもわかるような徳洲会医療事故死事件の捜査を打ち切った千葉県警の怪しげな対応を不審に思った遺族が、情報公開を求めたことに対する公安委員会と警察の公式文書である。
遺族の決死の追及が功を奏した形である。いい加減すぎる捜査内容が発覚したもので、これは大きな社会問題、政治問題に発展するだろう。そうすることで、日本の公安と警察の一大改革に発展させるしかない。
ご存知、千葉県は異様なやくざ風土に覆われている。特に木更津市はひどい。「木更津レイプ殺人事件」はやくざ犯罪で、犯人も共犯者も特定している性凶悪事件である。いつ犯人を逮捕するのか、関係者は極刑を求めている。
問題の徳洲会医療事故は四街道市だ。「木更津レイプ殺人事件」の遺族が住んでいる。帝京病院と裁判で争っている及川夫妻も、確か四街道市の住人である。
徳洲会を追及する勇気ある御仁はただ者ではない。弁が立つ、福田赳夫でさえも「熱血漢」と評した中原義正だ。筆者とは医療事故問題で、知り合いから、今では盟友のような関係に発展している。また記憶力がすごい人物で、大臣秘書官や自民党本部職員の経験者として警察行政にも、びっくりするほど明るい。
むろん、徳洲会の背後の動静や警察の裏も詳しい。そのうえで、徳洲会に肩入れしたかのような捜査打ち切り事件の追及である。
その理由を、当局は遺族に説明できるものでなくてはならない。実際は、その反対だった。
<情報公開法を活用すれば国民も分かる!>
初めて情報公開による役所の公式文書を、けさ初めて見たのだが、一般的には、情報公開とは新聞記者、特に社会部記者が用いる手段として活用されてきているのだが、国民も自由に活用すべきである。
申請に大きな壁があるわけではない。中原の申請に受付の職員は、それこそ久しぶりの客人に大喜びだったという。
情報公開法は、世論の力で勝ち取ったもので、いうなれば国民にとっての「伝家の宝刀」である。これをどんどん活用すると、役人も真剣になってまじめにまともになる。いい加減な文書だと罷免されるだろう。
<肝心な点はすべて黒塗り・跡付けで逃亡>
案の定、肝心かなめの内容を見せるわけにはいかないらしい。
これは違法行為である。黒塗りを厳禁させる法律改正が必要である。そのためにも、極右政権を1日も早く卒業させる必要がある。
黒塗り文書は、テレビ報道で見たことがある。目の前で見たのは、初めての経験である。野党や新聞記者、そして一般人がこれを活用すれば、黒塗りにする箇所はなくなるだろう。
面白い点は、行政用語なのか、彼の口から「跡付け」も飛び出した。公務員経験者だと、何度も経験したかもしれないが、中原が繰り返し説明の中で使った日本語が「跡付け」だった。「後付け」でも通用するのか不明だが、指摘されて慌てて追加して、文書の体裁を取り繕う役人のこすからい手口だ。
またしても論語の「民は由らしむべし、知らしむべからず」の文字が目に浮かんできた。
民主主義社会を構成する民は、勉強もして教養を身につけなければならないのである。まずは胸にバッジを付けた者は、必死で勉強し、利権を排除するのである。
<「日本警察改革論」を今こそ貫け!>
昔、警視総監から政界に転じて、法務大臣を歴任した秦野章と「日本警察改革論」(エール出版)をまとめた。この本の反省点は、やくざ退治が十分でなかった点である。肉体的弱点から女性は、やくざのレイプ・性奴隷の対象となって、今もかわらない。
千葉県警最大の弱点である。正義と倫理観喪失と医療事故におけるいい加減すぎる捜査ともつながっている。昨年12月14日の、跡付け作成文書に県警本部長のハンコがついていない。彼は逃げたのか。
2019年6月5日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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