2019年危機(19)原発亡国論<本澤二郎の「日本の風景」(3286)
2019年危機(19)原発亡国論<本澤二郎の「日本の風景」(3286)
<311の教訓に反発する財閥傀儡政権の末路>
駆け出しの政治記者に全く見えなかった政権の黒幕である日本財閥を、いまはくっきりと見えている。死の商人として、戦前の植民地・侵略の本陣となって軍閥・国家主義政治を推進して破綻したが、戦後に復活した現在でも、戦前の仲間である国家神道を継承した原始宗教と配下の自民党と連携して、操り人形でしかない安倍晋三を巧みに操って悪政・暴政をやめようとしない。
歴史の教訓を学ぼうとしない輩は、最も危険なエネルギーである原子力発電所に手を出した。小さい列島に54基もの原発を建設、311後に輸出を強力に推進したが大失敗、現在はさらなる原発新増設に血道を上げようとしている。
以上の分析は、悲しいかな日本の学問の世界に存在しない。ことほど日本のすべての分野を死の商人財閥が、牛耳ってしまっていることの何よりの証なのだ。
<原発輸出失敗で国内に新増設の仰天>
財閥傀儡政権は、6年前に原発をトルコに輸出しようとして、首相自らトルコに乗り込んでセールスした。結果は失敗した。人類は311の教訓を学んでいた。トルコには三菱が、英国には日立が挑戦したが、この国には健全なBBCという公共放送が存在していた。
賄賂契約は通用しなかった、という。東芝は米英のWHを買収して、その結果、資金的に崩壊した。世紀の粉飾決算で衰退、原発から手を引いた。
そのはずである、東電福島原発3号機の東芝製は、核爆発を起こしていたのだから、もはや救いようがなかった。
<合成写真で現地に立った安倍晋三の策略>
一昨日、安倍は福島に向かった。五輪復興のまやかしに人々が気づいた。そのまやかしを、当の桜田五輪担当が公然と明かした。統一選挙戦後半戦中だから、更迭しても収まらない。
原発現場は安全という、これまた偽りの情報操作のため、原発に寄り添う写真を公表した。しかし、専門家を欺くことは無理というものだ。ネットには、これは合成写真と決めつける投書ばかりである。
素人の筆者なとは、どうしても現場に立つというのであれば、1000もの放射能汚染水保管タンクを見てほしかった、などと考えたものだが、とてもそんな勇気などシンゾウにはなかった。
遠方での撮影写真に、背後に破壊した原発の映像を張り付けたものというのである。いわれてみると、シンゾウの視線と崩壊原発が並行して一致していない。合成写真でなければ、新聞テレビは周辺の様子を大きく報道するはずだが、それもなかった。
「スーツ姿で崩壊原発現場を視察」が本当であれば、すばらしいことだが、専門家は原発近くだとスーツなどを脱ぎ捨てないと大変な事態になる、とも指摘している。怪しい視察写真だった。
<WTOも韓国の主張認めて8県水産物輸入禁止>
日本の水産物とその加工品に対して、各国とも敏感である。台湾でも、これが問題になっている。中国のネットにも、日本産品に対する厳しい論調が目立つのも当然のことである。
案の定、国際機関のWTOで決着をつけようとした日本政府だったが、WTOは韓国の主張に軍配を上げた。大量の放射能汚染水が海に垂れ流されているという判断をしたことになろう。千葉県以北の8県の水産物・加工品の輸出は
不可能となった。
これが各国に波及するだろう。世界は「福島」を警戒しているのである。知らぬは日本国民ばかりだ。嘘と買収で手にした東京五輪が開催できるのかどうか、まだ不透明である。
<8年後の廃炉作業も道遠し>
安倍のスーツ姿の現地視察は、311の2011年から二度目、これまでなかなか現場に近寄ろうとしなかった。「まやかしの現場視察」の翌日、東京電力は東芝3号機の燃料棒取り出しを、ようやく遠隔操作によって開始することで、廃炉への一歩を人々に印象付けたものの、はやくも1日目でトラブルに巻き込まれた。
311から8年後の3号機の廃炉作業であるが、いつ終わりを迎えるのか、だれにもわからない。政府や関係者の嘘を真に受けるわけにはいかないのだから。
<汚染水処理・汚染物質・使用済み核燃料の重し>
放射能汚染水の海水への垂れ流しの実態は、不透明である。ストロンチウムやトリチウムという有毒物質は、フランスの除染機器でも排除できない。これらを含んでいる汚染水を、現在の科学では処理不能である。
この現場をシンゾウに見てもらいたかった。1000個のタンクは、この恐ろしい汚染水が満杯で、あとは海水に垂れ流すしか方法はない。
数千トンの放射能汚染物質が、いま全国にばらまかれていることが発覚した。千葉県は、いち早く恐ろしい決断をして、すでに1万トン以上のそれを、あろうことか水源地の大福山の巨大産廃場に投機した。知事の森田は悪党である。
房総半島の水源地から、御腹川ー小櫃川ー東京湾へと福島の放射能が注ぐことになる。地元の住民は、反対運動に立ち上がったが、地元の新聞は報道しない。毎日新聞だけだ。
千葉県民の多くは気づいていない。昨夜、自宅に訪問した市議会選候補に対して「大福山放射能投機阻止、やくざ退治に取り組む。これを約束すれば支持する」と伝えた。
<やくざと原発崩壊>
千葉県はやくざが跋扈する県である、特に木更津市や富津市は格別である。そこで「木更津レイプ殺人事件」が起きた。2014年4月28日に美人栄養士の戦争遺児は、富津出身のやくざ浜名のドーカツに屈して急死した。
大福山産廃場にもやくざがまとわりついているだろう。知事周辺も怪しい。まっとうな公務員が、千葉県の福島化に手を貸すことはしない。やくざがらみの政治屋も暗躍しているはずだ。
福島の除染作業もやくざが介入している。除染会社もやくざがまとわりついて、暴利を得ている。銀座の酒池肉林・賑わいは、血税の除染予算といっていい。清水建設の孫請け会社の役員報酬39億円のやくざ業者一人が、ようやく国税に摘発されたが、実際は氷山の一角である。原発には100%やくざが絡んでいる。放射能汚染物質の水源地投機にも、間違いなくやくざが絡んでいるだろう。
使用済み核燃料の処理もできない。蓄積されたプルトニウムで核兵器を製造しようというのか。今の日本は、どこを向いても明るい出口はない。
<54基原発で崩壊する日本列島>
日本は世界有数の地震大国である。福島は、巨大地震で崩壊したが、列島の54基原発のどこにでも福島は起きる。もはや逃げ道はない。
これの廃炉にしても、すでに福島3号機にみられるように、天文学的な資金と数十年、数百年の期間を必要としている。
しかも、いつ起こるか、明日かもしれない。
どうして、こんな日本列島になったのか。歴史の教訓を学ぼうとしない死の商人国家・日本と断罪するほかない。
日本国民が自立する時が来るのかどうか?日本国憲法を尊重し、擁護する時代が来るのであろうか。現状では、日本は黙っていても、確実に沈没するだろう。
2019年4月16日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員
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