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2019年4月 3日 (水)

2019年危機(6)おかしな「令和」<本澤二郎の「日本の風景」(3273)

 

2019年危機(6)おかしな「令和」<本澤二郎の「日本の風景」(3273)

<令月しらず、規則決まりを押し付ける令に反発が>

 万葉集に令月という文字があるという。しかし、意味は不明である。安倍晋三のとってつけたような美しい意味はない。自民党最右派の清和会OBが電話してきて言うのには、全く評価できない新元号・令和であると断言した。「おかしい。万葉集は国書、漢籍と異なるというけれど、漢字は中国から伝わってきたもの。国書も根っこは漢字ではないか。問題は令だ。律令・政令・条令や命令の令である。上からの目線で、規則を押し付けるという意味。弾圧も込められていて堅苦しい。そもそも、令が頭にくる文字は少ない。ともかくわかりにくい。子供たちがなじむだろうか」と真っ向から異論を展開した。

 

 うなづけるではないか。筆者などは、令月とはどんな月をいうのだろうか、と的をはずして頭が混乱、シンゾウではないが狂ってしまいそうだ。

<出典は中国の古典、また安倍の大嘘>

 令月の出典は、万葉集第5巻梅花歌の「初春の令月にして気淑(よ)く風和(やわら)ぎ」。実際は、この数百年前、約2000年前の東漢時代の張衡(地震測定の製造者)の「帰田賦」に「於是仲春令月、時和気清」とある。また、全唐文にも「時唯令月、景淑風和」と。

 さらにさかのぼると、礼記・経解の中に「発号出令而民説(悦)謂之私、上下相親謂之仁」と使われている。

 万葉集独自の文字でないことは明らか。国粋主義者も、ここまではわかっていなかったのだ。恥を知らない国家主義者・ファシストらしい誤魔化しは通用しなかった。

<靖国の言霊ゆえにシントウ礼賛の令>

 今朝も電話してきた清和会OBは「令は霊。靖国の霊・コトダマ」と断じた。靖国派の安倍の思いが込められた令とも決めつけた。

 「神社本庁・神道の野望実現」とも分析した。「神社は喜んでいる」という。なんともあきれてものも言う気にならない。

<貴族・封建時代の律令制度の令ゆえに過去に前例なし>

 奈良・平安時代にさかのぼると、当時の天皇制は貴族社会、それを維持したのは律令である。律令で国を治めた。当時の庶民は、単なる「働きアリ」でしかなかった。

 想像しなくてもわかるだろう。彼らに漢文の素養などない。文字も読めない。庶民が歌を作れるはずもない。万葉集に彼らの作品があるはずがない。

 二人の天皇のもとでは、元号が同時期に2つ並立したことがあったが、全部で248。この間、令は一度も使われなかった。なぜか。令は体制の中核・律令ゆえの令だからである。

<軽重軽薄の愚策?>

 自民党の反安倍の急先鋒の石破茂は「違和感を覚えてしまう」と多くの日本人同様に、なじめない元号に異論を唱えている。

 あわてて官邸はNHKを動員して、国民の支持取り付けに狂奔しているが、時代の流れは「おさらば元号」であろう。

 中国古典を勉強したことのある自民党本部職員OBは「軽重軽薄な愚策」と断罪した。これまたうなずけてしまう。

 いえることは、最初から万葉集から、何か探せ、で始まったものであることが、薄々感じられる。それゆえ、さらに不可解な5つの候補を並べた。令和は最初から決まっていたのだ。

 文化勲章の人物が選んだのだろうが、その人物は、原典・出典が中国の古典からとったという事実に気づかなかった。かくして、安倍の得意中の得意の大嘘となってしまった。

 「安倍・日本会議の軽薄さを露呈する一番。歴史に残る?とんでもない」「官房長官の菅は、新元号を安倍に書かせようと画策した。安倍の美しい文字を天下にさらそうとした。さすがに、文字は書けない、読めない、それに下手な文字を主権者にさらすことは、側近に止められたようだ」

<海外では国粋主義価値観反映と>

 欧米の学者は、安倍の犬のような記者とは違う。本物がいる。

 令の文字から、安倍・日本主義の狙いを暴き出していた。さすがである。

 「国粋主義的価値観の反映である」と決めつけた。英・テレグラフや米国の研究者は、日本会議の野望を暴いて見せた。韓国のリベラルな新聞も、シンゾウを突いていた。

 ネットに登場した中国の分析の一つは「平和をゼロにする」というものだった。令は零・ゼロと皮肉った。国際社会の令和包囲網が、瞬く間に確立してしまった。それと日本の学者の薄っぺらさを暴露したことになる。

<元号制終わりの始まりか>

 世は21世紀である。古代でも中世でもない。卑弥呼の占いの時代ではない。

 学校では、すべからく西暦で動いている。どこの国も同じである。日本一国、万世一世などという大嘘など通用しない。

 すでに1945815日の敗戦で、過去の「原始のしきたり」「国家神道の日本」は、太平洋に沈めてしまった戦後である。

 天皇は象徴で、憲法が規定する国事行為を行うだけで、政治的発言も行為も、憲法が禁じている。その大事な約束事を反故にして、166億円投入の皇位継承に狂奔する自公のシンゾウ一家。

 やっていること、やろうとしていることは、国民・主権者を奴隷のように思いこんでいるのであろう。許しがたい心臓である。

<帆船・日本丸を放棄して空母「出雲」に警戒せよ!>

 166億円投入の目的は、好みの天皇を、150年前のように「田布施」から誕生させた、ということなのであろう。これは何としてもいただけない、許されざる行為である。

 徹底した政治利用に、象徴に徹してきた平成天皇の怒りの心情は、いかばかりであろうか。天皇に準じてきた皇太子も同様であろう。特に皇太子妃も同じく、複雑な思いに違いない。

 この機会に、皇室はシントウと手を切るのである。原始の宗教から離脱することが重要である。靖国神社宮司に愚弄される皇室ということは、シントウ・神道に羽交い絞めにされているからである。靖国の宮司の配下としての天皇は、もはや象徴失格である。

<ライブドア言論弾圧で「ジャーナリスト同盟」通信沈没>

 そこまで、徹底した政治利用は、憲法が政府に要求する、船に例えると、帆船・日本丸を海中に沈めて、再び大陸と半島に牙をむける空母「出雲」に乗り換えようという魂胆である。

 

 驚いたことに、こうした正義の言論を沈没させたのが、ライン・コーポレイション傘下の憎っくき「ライブドア」である。10数年継続したブログ「ジャーナリスト同盟」通信を、真っ先に攻撃・沈没させた。その罪は万死に値しよう。

 

 昨夜、消された「ジャーナリスト同盟」通信のことを心配して徳間書店OBが電話してくれた。彼の驚きは尋常ではなかった。ネット世界での言論弾圧事件なのだから。まさか、の出来事である。

 法的な対抗策も考慮してくれるだろう。期待したい。

20194月3日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 

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